映画『大名倒産』を観て参りました。

映画『大名倒産』を観て参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

映画『大名倒産』を観て参りました。

2023年5本目は、4本目に続き邦画となりました。原作は浅田次郎著の時代小説。そういえば、本作に限らず浅田次郎さんの小説を読んだことが無いことに気がつきました。

キャストがなんとも贅沢です。そもそも観てみようかなと思ったのは、その顔ぶれゆえ。正直なところ、本を読んでいなくても先が読めるストーリー展開でしたが、わかっていても面白く楽しめたのは、クセのある登場人物を力いっぱい過剰に演じる役者さんの力にほかなりません。競い合うように楽しんで演じているなぁ~と。

松山ケンイチの弾け具合、浅野忠信のオタクっぽさ、勝村政信のやりすぎメイク、コントにしか見えない梶原善など、数え上げればきりがありませんが、本作でわたしが個人的に一番でハマったのは、桜田通の変な存在感。テレビをほとんど見ませんし、邦画もあまり観ていませんでしたので、この役者さんのこと知りませんでしたが、映画を観終わってすぐに思わず「あれは誰!?」とググりました。とてもよかったです。

実は今年上半期は、最寄りの映画館で「これ観たい!」と思える映画が少なく、はてどうしたものかと思うこと少なからずでした。が、そのおかげで(!?)邦画に目が向きました。原田マハ著の『キネマの神様』文庫版のあとがきで、片桐はいりさんが邦画のスケール感について、「家でビデオで見ればいいや、と思われるようなものを想定して作っている監督など一人もいない。皆、映画館の大画面で見てもらうためのものを作っている」というようなことを書いていたのを思い出しました。

とはいえそろそろ、大画面だからこその「画」を観たくなっているのも確か。この先8月以降は、観たいものが次々に封切りされそうなので、楽しみです。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。