こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
ART FAIR ASIA FUKUOKA (AFAF)2023 観に行って参りました。
アートフェアアジア福岡(以下、AFAF)です。今年はVIPパスをいただきましたので、少し早め、混みあう前に観に行ってくることが出来ました。会場はマリンメッセ福岡B館。すっかり大規模アートフェアの様相を呈してきました。ホテル開催のアートフェアからスタートしたことを考えると、この数年で隔世の感があります。ホワイトキューブなブースが並ぶさまは、メディアでよく目にする海外の大規模アートフェアさながらの雰囲気でした。
120軒以上のギャラリーが出展するなか、効率よく回れるよう、あらかじめ見たいところを絞り、そこを目指す道々、目についたところに立ち寄る、という感じで会場を歩きました。今回わたしが「とりあえず外さずに見よう」と決めていたのは、みぞえ画廊、日動画廊、ミヅマアートギャラリー、小山登美夫ギャラリーと、先日AFAFのプレイベントでお話を聞いてきたコレクター・宮津大輔氏のキュレーションによる特別展示のコーナー。
さてAFAF。純粋に、楽しかったです!目当てを決めて動いたので、まったく通らなかったエリアもありますが、限られた時間で回る以上、そこは仕方がないと割り切りました。逆に、目に留まったブースでは時間をかけ、作品をじっくり拝見し、ギャラリストさんのお話を聞くようにしました。このギャラリストさんとの会話が、現在の日本の現代アート市場を垣間見るのに、とても勉強になりました。そして、自分の扱う作家さんへの愛情が強く感じられる方々にお会いすることが出来たのは、とても嬉しいことでした。
個人的に今回一番気に入ったのは、日動画廊-nichido contemporary artさんと、韓国から参加なさっていたGallery Upkasさん。特にGallery Upkasさんは、まったくノーマークで偶然見つけたのですが、韓国在住でアメリカにもルーツを持つという作家・Alika Yonさんの出す青とオレンジ色がとても美しくて、しばし見入りました。
全体の感想としては、いっときのような、コンセプトありきでコンテンポラリーのためのコンテンポラリーという感じだったり、すでに売れている誰かに追随した二番煎じ三番煎じの雰囲気ありありのものだったり、という空気感が少し和らいだ気がしました。もちろん、相変わらずそういう作品もたくさんありましたが。ただ、出展ギャラリー数が増えたことにより多様性が生まれて、「ザ・コンテンポラリー」の印象が薄らいだのかもしれないな、という好感は持ちました。わたし個人的には、嬉しい限りです。
また全体に若手を推し出すところが多かったようで、小品で10万円前後からのプライスがついているものが多々あり、自らの眼力で作品・作家を探し出す格好の機会となっていたように感じました。コレクション形成の最初の一歩を踏み出すのに、ちょうど良いアートフェアかもしれません。といいつつ、わたし自身は作品購入には至っておりませんが(笑)。
AFAFは、明日9月24日(日)まで。お時間のある方、ご興味のある方、ぜひ出かけてみてください♪
ART FAIR ASIA FUKUOKA (AFAF)2023