花祭

読書『帰れない山』が素晴らしかったので、映画も観たかったなと思っていたら、図書館にDVDがあった。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『帰れない山』が素晴らしかったので、映画も観たかったなと思っていたら、図書館にDVDがあった。

いつものカメリアステージ図書館新刊棚から借りてきて、重い感動が残った『帰れない山』。映画化されていたのね、映画館で観れなくて残念…と思いながら、念のためといつもの図書館検索をしたところ、ありました!DVD。さっそく借りて参りました。

本の読後の印象では、それほど「長編!」という感じがしなかったのですが、映画は147分とまぁまぁ長いので、あらためて本のページ数を確認したら272ページでした。十分に長編でしたね。当然、映画のなかでは端折られているシーンは数多くあり、それでも要所要所がきちんとエピソードとして取り込まれていて、違和感はありませんでした。説明しすぎることのないセリフと場面が余韻を感じさせ、とても良かったです。わたしは原作を読んでいましたので、映画で描かれていない部分を補うことができましたが、一緒に観たダンナによると、原作を読んでいなくても大丈夫だったようです。

主人公の父親が、息子に対して「お前は時間を無駄にしている」というようなことを言ったのに対し、「お父さんこそ時間を無駄にしている」と返したシーンが、なんとも印象的でした。そして期待通り、イタリアの山々の景色は美しく、山も川も湖も、素晴らしく見応えがありました。やはり映画館の大きな画面で観たかったな、と思いました。主人公と友人の男二人それぞれの不器用な生きざまは、本で読んだときと同様に、とてつもなく切なく。二人ともが似たような髭面になり、ぱっと見どちらがどちらか見分けがつきにくくなったときは少々焦りましたが(笑)。

図書館で、探していた本を見つけることはよくあることですが、今回はDVDを発見することができて、ラッキーでした^^

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。