こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
読書『図書館と向き合う』(青弓社)高野一枝著
いつものカメリアステージ図書館新刊棚より。正式タイトルは『図書館と向き合う まちづくり・読書バリアフリー・デジタル活用』です。中身が一目瞭然ですね。そのタイトル通り、図書館を通したまちづくり・読書バリアフリー・デジタル活用の事例がたくさん載っています。いわば事例集。著者は、公共図書館のシステム構築に長年携わってきたということで、その経験から書き上げられた本書は、今まさに図書館運営や図書館活用を担っている方々へのヒント集となりそうです。
わたしは今春まで福津市立図書館協議会の委員を務めていました。本書で紹介されている内容は、その協議会の会議内でしばしば出てきた課題と重なるところがたくさんあって、なるほどそのようなアプローチがあったかと、うなずきながら読みました。どこの公立図書館も、似たような課題を抱えていますね。そういう意味では、図書館運営にかかわる、あるいは図書館運営に関する決定権を持つ人たちすべてに読んで欲しい一冊だと思いました。
ちょうど今日届いたメールマガジン「BBM(ビジネスブックマラソン)」で、佐藤優さん著の新刊書『定年後の日本人は世界一の楽園を生きる』が紹介されていたのですが、そのなかに書かれている内容として『日本には、図書館という「オアシス」が身近に存在する』という一文があると知りました。「オアシス」とはうまいこと言ったものですね。まさに!と思うと同時に、これからも、より多くの人にとっての「オアシス」であり続けるために、図書館も変化し続けてゆかねばなりません。
