北九州市立響ホール

2025北九州国際音楽祭―ハーゲン・クァルテットwith 谷昴登-を聴きに行ってきました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2025北九州国際音楽祭―ハーゲン・クァルテット(弦楽四重奏)with 谷昴登(ピアノ)-を聴きに行ってきました。

九響の北九州定期演奏会に足を運んでまいりました」のは8月下旬のこと。ピアニスト・谷昴登氏の演奏を初めて聴いて、ものすごく惹きつけられ、そのまま次のコンサートのチケットを買って帰ったのでした。で、楽しみにしていたそのコンサートに足を運んだのが、先週末。チケットを購入したときには気づいていませんでしたが、「2025北九州国際音楽祭」のステージのひとつでした。この音楽祭は1988年を第1回として、今年は38回目だとのこと。ここ数年、北九州の文化芸術のポテンシャルの凄さにおののいていますが、まだまだ知らないことがたくさんありそうです。

会場の「響ホール」は、わたしには初めましての場所でした。開場時間前から15分ごとに最寄りのJR八幡駅からホールまでの無料シャトルバスが出るという、心遣い。歩いても10分強ほどの距離のようでしたが、初めてで迷子になったら嫌なので、シャトルバスを使いました。少し小高い場所にあらわれたホールは、こじんまりとしておしゃれで素敵な佇まい。会場内に入ってまず目についたのが、舞台に沿って横と後ろ側にぐるりと設けられた二階席でした。コンサートホールで、演者の後ろ側から見ることができる席は、とても興味深く。知っていたらあの場所に座りたかったなぁ、と思いました。次の機会があったら、必ずそこを狙います。

さて、コンサート。前半はドイツからいらしたハーゲン・クァルテットの演奏で、弦楽四重奏曲をふたつ。息のぴったり合った演奏は、ほんとうに楽器が四つだけ?と感じるほどに重層的に聴こえてきて、とても心地良いものでした。休憩をはさんでは、お待ちかねのピアノの登場です。驚いたのは、休憩時間のタイミングで観客が増えたこと。北九州市は谷昴登氏の出身地ということもあるのでしょう。音楽をなさっているのであろう若い方々も多く、歓迎の空気感がさらに盛り上がるのを、体感しました。

で、演奏。とっても感情に響きました。ハーゲン・クァルテットとピアノがまたしっくりと合っていて、プロってやっぱりすごいものだなぁと、うっとりしました。わたしはクラシック素人で、演奏された曲の作曲家の名前は聞いたことがあるけれど、というレベルですが、わかる・わからないではなく、好きだと感じるかどうか。画家の名前を知らなくても、絵画を見て心に響いてくるものがあるのと同じです。北九州国際音楽祭のパンフレットに、曲の紹介・解説が丁寧に載っていましたので、あとから読みました。定期的にコンサートを聴きに行くようになったのは昨年からなので、こうして毎年少しづつ通ううちに、耳馴染みになる曲も少しは増えていくかもしれないな、と思いつつ。

響ホールからの帰りは徒歩で、距離的にもちょうど良いお散歩コースでした^^♪

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。