『土と生命の46億年史』より

読書『土と生命の46億年史』(講談社)藤井一至著

こんにちは、。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『土と生命の46億年史』(講談社)藤井一至著

講談社の「BLUE BACKS」シリーズです。メールマガジン「ビジネスブックマラソン」(以下、BBM)で紹介されていた本。ブルーバックスシリーズは、子どもから大人まで楽しめる「一般向け科学シリーズ」ということで、わたしのような文系頭の読者にやさしい位置付け。正直言えば、書いてあった内容のうちどれだけ自分が理解できたものか、怪しくもありますが、この手の本を「楽しく読んだ」ということだけでもすごいことです。小説のように「引きこまれて一気読み!」という感じではありませんが、少しづつ、丁寧に、じわじわと読むことができました。

タイトルの通り、内容はとっても壮大です。が、それを身近なところに引き寄せて解説してくださっています。人間が人工的に作り出すことができないものが「土と生命」である、ということを主題にしています。なるほどなるほどと、微生物の偉大さや、植物の仕組みの凄さ、昆虫の逞しさに感心しながら読み進み、そのずっと先につながって、哺乳類、ヒトであるわたしたちの存在があることが見えてきました。後半に向かうにしたがって、ふだん自分がなんとなく理解している(と思い込んでいる)温暖化や気候変動の話というのは、とても近視眼的で表面的な理解に過ぎないということが突き付けられてきました。土の研究者である著者の抱く「20万年にすぎない私たちホモ・サピエンスの文明はなぜこんなに早く危機に直面したのか?どうすれば繁栄を継続できるのか?」という本題が、終盤になって明らかになります。

本書での読書体験が嬉しかったので、ブルーバックスシリーズに興味がわいてきました。こういう科学系の本を読むと、ふだんとは違う世界が広がりますね。

『土と生命の46億年史』(講談社)藤井一至著

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。