こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
あらためて、読書『美 「見えないものをみる」ということ』(PHP新書)
先日銀座の資生堂ギャラリーで「福原信三の美意識」を意味する言葉・表現にたくさん出会いました。福原信三氏は、資生堂創業者の三男で資生堂の初代社長。資生堂文化の礎を築いたといわれる方です。わたしがその美意識に触れ影響を受けたのは、現資生堂名誉会長福原義春氏のこの著書からでしたので、あらためて本書を読み直してみました。
以下、備忘。
- 今の世の中では、(中略)本当に美しいものが、美しいというふうに評価されているだろうか。
- 自由に使える一日。好きな本を読む時間。美しいものに触れるひと時。
- 文明は文化を駆逐する
- 自然への畏敬の念
- 文化の本質の要素には、もともと「ムダ」や「遊び」がある
- いまの作品は、百年後、二百年後に生き残れるか
- 寒さを寒さとして引き受けるような感性
- 本歌取りと模倣の違い
- 「人の型を踏むな」「芸術は無窮を追え」という(岡倉)天心の言葉
- 五感のすべてで対象を感じる
- 自然を魂に入れて生きる。
- 「原典を尋ねる」
- 複線人生
- 自然に触れること、美に触れること、そして本物に触れること
- 作品を買うことで、自分と作家との関係性が変わってくる
- 自分の趣味に合うものを、その時々に使えるお金の範囲で手に入れる
- 過去の知的資産に触れることの目的は、(中略)何よりも、未来を考えるためだ。
- 「ものごとの真贋を見分ける目」「美しいものを美しいと感じ取る感性」を復活させる
- 実際に見なければわからないこと
- 芸術とは、時代ごとの文化を背景にした成果物のこと。
- 知識イコール教養ではない
- 一〇〇メートルをいかに速く走るかよりも、いかに美しく走るか
『美 「見えないものをみる」ということ』(PHP新書)より
このところ「アート×ビジネス」関連の書籍がたくさん出ていますが、そのいちばん最初に読んで欲しい本です。わたしにとっては、何度読んでも勇気づけられる本です。