こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
宮津大輔さんの「現代アート経済学」。
朝から三越・オークラと、アートフェアアジア福岡2019の会場をはしごした後は、福岡アジア美術館ホールへ。アート・コレクター宮津大輔さんの講演の時間となりました。
「アートとはロジカルなものである」と言い切る宮津さん。現代アート価格の背景を紐解くことによって、現代の経済学的一側面をわかりやすく解説してくださいました。
以下、備忘。
- アートとはロジカルなものである。
- サウジアラビア「ビジョン2030」
- 観光の目玉がアート。
- 世界中どこへもっていっても「高額で換金可能」なもの。
- 文化的ノウハウの輸出。
- 「誰がその作品を持っているのか?」持つことで、その他の所有者(コレクター)と肩を並べる存在に登りつめることができる。
- 2019世界のアート市場取引価格ベスト10に現存アーティストの作品が2つも入っている。
- 優れた建築を維持していく努力。
- 建物で人を呼び、中身(アート作品)で人を呼ぶ。
- 上海。龍(ロン)美術館。
- アート市場取引額シェアは、北米1/3、中国1/3、残りの諸国1/3。
- 価格が定まらないものを買うのは個人である。
- 九州でいえば、石橋・出光・田中丸。
- 最近の顕著な成功例としては、直島(ベネッセ)、森美術館。
- 成功要因の第一はリーダーシップ。
- 離散させない努力。
- これ以上壊してはいけない、流失させてはいけない。
- 儲かるとわかれば人も金も政治もついてくる。
- その価格には、その価格なりの理由がある。
- ビーチと都市。貿易港=人的交流。
おっしゃることのひとつひとつがするりと腑に落ちて、気持ちが清々しくなる講演でした。大きな期待をもって聴講しましたが、その期待をはるかに上回る面白さでした。
プレイベントから数えて、なんども素晴らしい機会を福岡にもたらしてくださった、アートフェアアジア福岡2019実行委員の皆さまに、心より感謝いたします。