こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
まず動き、それから考えた。
昨日はジェトロ主催の「英国のEU離脱(ブレグジット)セミナー」でお話を聞いてきました。
12月の藤吉憲典のロンドン個展を控えて、準備は着々と進んでいます。前回個展時の2017年5月、EU離脱議論で英国経済はいい状態とは言えないといわれていました。今回は個展のある12月には落ち着いているだろうと当初話をしていたのですが、いまだ決着がつかないようで。
気になっていたところにご案内いただき、即座に申し込みました。セミナーから帰ってきたら、息子が「どうしてその話を聞きに行ってきたの?仕事に関係あるの?」と。そういわれてみると、半ば反射的に「話を聞かなきゃ」と動いたのでした。
息子に説明する作業を通して、「英国のEU離脱(ブレグジット)セミナー」 に参加した意味を整理しました。
セミナーの内容大きく6項目のうち、とくに「これが聞けてよかった!」と思ったのは、「1.これまでの交渉経緯」と「3.混迷する英国議会」でした。
- これまでの交渉経緯:離脱を決めた2016年6月の国民投票の結果と、その結果の構成要素 (地域別投票結果・年齢層別投票結果・学歴別投票結果)、結果の要因(移民への懸念・EU官僚主義への反発・緊縮財政への反感・選挙キャンペーンなど)と英国内の格差問題(地方別富裕層分布など)。
- 混迷する英国議会:EU離脱に関する英国議会の立場と各政党のスタンス(支持者に対する態度)。
つまり、英国のEU離脱によって予想される影響を知りたいというよりは、混迷の背景にどのような事実があるのかを知っておきたいというのが、一番の動機でした。ロンドンで個展をするにあたり、そこに来てくださる方々のことを少しでも知っておきたいという気持ち。
なるほど、それで「行かなきゃ」と思ったのね、と我がことながらあらためて納得。ともあれ、ふだんニュース等で細切れに入ってくる情報を、欧州の専門家の口から、時系列的に筋道立てて聞くことができたのは、大きな収穫でした。
そういえば社会人1年生のとき、会社の先輩から「一生懸命やっているのはわかるんだけど、取り掛かる前に、それが今最善の方法かどうか、ちょっと考えてから動いてみたら?」と諭されたのを思い出しました。その直観的な判断の後ろ盾となる経験を、多少なりとも積んできたはずと信じたいのですが(笑)