SLADMORE(ロンドン,UK)のクリスマス・ショウに向けて、作品続々完成中。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

SLADMORE(ロンドン,UK)のクリスマス・ショウに向けて、作品続々完成中。

12月のクリスマス・ショウに向けて、10月中に作品を発送します。ロンドン到着後に先方で作品の写真を撮ったり、コレクターさん向けに電子カタログを制作したり、という作業が入るので、少し早めの到着を目指します。というわけで、ダンナはラストスパート中。大阪・阿倍野の暮らし用品さんでの個展も10月下旬スタートですので、制作は同時並行です。

アート作品用の桐箱は、すでにいつもの増田桐箱さんに発注済み。こちらでの作品写真の撮影は、これまたいつものabcフォトの赤司さんに依頼済み。というわけで、作品がすべて揃ったら、写真撮影を経て、FedExでの発送準備に入ります。

藤吉憲典の公式インスタグラムに、たびたび時系列写真を載せていますが、本窯焼成(染付)の工程が終わり、赤絵付けに入ってからの絵付工程が特に多いのが、アート作品。この数週間は、絵をつけては赤絵窯を焚く、の繰り返しです。窯を焚くと工房の中の気温は上がるもので、寒い時期だと暖かくて良いのですが、夏は厳しい暑さになります。10月に入って日中の気温もだいぶ落ち着いてきたので、最近はさほど気にならなくなりました。

赤絵窯があがるたびに、完成品がひとつふたつと増えていく様子を見ることができるのは、近くで仕事をしている者の特権です。新しい作品に出合えるこのワクワク感は、何年経っても変わりません。という間に今朝も、新顔が出てきました^^

藤吉憲典 Animal Boxes

窯から出てすぐの姿と、ギャラリーのなかで美しく並んだ姿とでは、また雰囲気が変わって見えることもあります。ギャラリーではキュレーターが展示を考えて並べてくれます。作品にとっては、オーナーとなるコレクターさんとの出会いを待つ、いわば「晴れ舞台」。その晴れ舞台に並んだ姿を見るのもまた楽しみのひとつでもあります。

読書『ミシュランガイド東京 2026』日本ミシュランタイヤ発行

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『ミシュランガイド東京 2026』日本ミシュランタイヤ発行

これを「読書」とすべきかどうかはさておき。ミシュランガイド東京の最新版、2026年版が発表されましたね。これまでにも、また東京に限らず、藤吉憲典の器を使ってくださっている料理屋さんに、ミシュランの星付き店の料理人さんは何人もいらっしゃいます。ただ実のところ、ミシュランガイドにはほとんど興味がありませんでした。というのも、ミシュラン掲載の有無にかかわらず、味もサービスも素晴らしい料理人さんを何人も存じ上げているので。今回、友人から「○○さんがミシュランの星とってたね!」と電話をいただき、なるほどわたしたちの仕事柄、少しは情報として知っておいたほうが良いのかも…と思ったのでした。

というわけで、ミシュランガイドを初購入。わざわざ本を手に取らずとも、ミシュランガイドの公式ウェブサイトでもお店の名前はチェック可能ですが、やはり紙で持っておきたいのです。その甲斐あって?さりげなく凝った作りの表紙でした。紙の手触りに、ほぉ!と思いながら価格を見てびっくり。けっこうなお値段ですね。でもまぁ、これだけのお店を選び出すために、どれほどの数のお店に足を運んで食事をして検討に時間をかけたのかと考えたら、高くはないのかもしれません。内心、わたしは日本料理と鮨ジャンルだけあればいいのだけれど…と思いつつ(笑)。

お世話になっている料理屋さんのお名前をいくつか発見しました。わたしたちのなかでは、星が付いているからどうだということではありませんが、料理人さんの日頃の精進が評価される世間的な指標のひとつであると考えるならば、「おめでとうございます」というべきものなのかもしれません。ただ一方で、その評価に満足していないだろうなとか、逆に本心ではまったく気にもしていないだろうな、と思うところもあり、微妙です。驚いたのは、掲載されている1店1店の情報量がとても少なかったこと。掲載店数が多いから必要最低限こんな感じ、とでもいうのでしょうか。お店の紹介文を読んでもいまひとつピンとこない、というのが正直なところでした。紹介文の内容よりも、「ミシュランガイドに載った」を価値とする本なのでしょうね。そういうことも、実際に手に取って読んでみなければわかりませんので、買ってみてよかったと思います。

一方で「このガイド本には掲載されていないけれど素晴らしい料理人さん」が何人もいらっしゃることを知っている身としては、そういうお店のことを「大切な友人に口コミで教える」スタンスで、微力ながら情報発信できるといいな、と思いました。

以前に読んだ、フランスの三ツ星シェフが主人公の小説『シェフ』を思い出しました。

10月は大阪です―阿倍野の暮らし用品さんで「藤吉憲典 陶展」。

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10月は大阪です―阿倍野の暮らし用品さんで「藤吉憲典 陶展」。

暮らし用品さんから、個展DMが届きました。これから宛名書きをして、ご希望のお客様にお送りいたします。

10月は大阪です―阿倍野の暮らし用品さんで「藤吉憲典 陶展」。

今年は春に「茶器展」でもお世話になった暮らし用品さん。10月は単独での個展です。暮らし用品さんでの個展は今回で二回目。前回はふだん使いの器を中心にお届けしていましたが、料理人さんからの問い合わせが多かったということで、今回はどちらも楽しんでいただけるような顔ぶれでお届けいたします。マグカップや蕎麦猪口から向付や豆皿(醤油皿)、珈琲碗皿まで、という感じ。もちろん藤吉憲典の代名詞「酒器」もたくさん作っています。


藤吉憲典 陶展

暮らし用品

場所:大阪市阿倍野区阪南町1-45-15
電話:06-6628-2606
会期:2025年10月25日(土)~11月5日(水)11時~18時
※木・金曜はお休み。


ご来店くださった皆様に楽しんでいただけるよう、色も形も様々な器をご用意いたします。ぜひご来場くださいませ。

読書『新版 頑張らないお弁当』(KADOKAWA)にぎりっ娘。著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『新版 頑張らないお弁当』(KADOKAWA)にぎりっ娘。著

正式タイトルは『新版 頑張らないお弁当 おかずは1品でも大満足な204レシピ』です。長いですね。息子が弁当男子になるのだということで、高校生時分に使っていた弁当箱をふたつ引っ張り出しました。良いこと良いこと。だけれど弁当箱よりも、その中身「何をつくるか」のほうが、きっと悩みの種になるよね、レシピ本あった方が便利よね、という親心で本屋さんへ向かいました。

自分がお弁当を作っていたころは、図書館で弁当レシピ本をあれやこれやと探してきてはパラパラ開き、簡単で美味しそうなレシピをチェックしていたので、手元には一冊もなかったのです。で、本屋さん。近所の未来屋書店さんへ向かいました。料理本のコーナーには大量の本があり、さらに「お弁当」に限っても、ずいぶんの冊数がありました。インターネット上にレシピサイトは多々あれど、やはり本の需要は根強いようです。

多種多様ななかから選ぶのも一仕事。そこで「簡単」「手早く」的なニュアンスの文字がタイトルにあるものを物色しました。で、最初の一冊目として手に入れたのが本書。タイトルに踊る「頑張らない」「おかずは1品」の文字に惹かれました。パラパラと中身拝見し、とりあえず最初の一冊として良いのではないかと、決定。あとは自分で本屋さんで好みのものを探したらよいでしょう。

できる範囲で、頑張らずに弁当習慣が付いたらいいな、と思いつつ^^

『新版 頑張らないお弁当 おかずは1品でも大満足な204レシピ』

芙蓉(フヨウ)の花を見ると、思い出すギャラリーオーナーさんがいます。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

芙蓉(フヨウ)の花を見ると、思い出すギャラリーオーナーさんがいます。

ご近所のあちらこちら、庭先にフヨウの花が咲いているのを見かけます。見た目にふわふわとしていて、優しさと柔らかさの象徴のような姿。

芙蓉の花

その方は、大阪梅田にある「工芸店ようび」オーナーの眞木啓子さん。初めてお伺いしたのは、藤吉憲典が肥前磁器作家として独立してから数年の頃でした。当時、器ギャラリーの名店と呼ばれるところに、作った器を持って伺い、見て(評価して)いただくということを繰り返していました。『家庭画報』『婦人画報』などに特集されていた、作家ものの器を扱うギャラリーさんは、ほとんどが東京都内や関西圏のギャラリーさん。インターネットが今ほど当たり前ではなかった時代です。ギャラリー情報を集め、実際に足を運んでお店の雰囲気を確認し、オーナーさんと対面でお話をしたうえで、双方納得してお取引がスタート、というのが藤吉のやり方でした。

肥前磁器に描かれる古典文様には「芙蓉手(ふようで)」という様式があります。下の写真の器の文様は「染付間取芙蓉手岩花鳥文(そめつけ まどりふようで いわかちょう もん)」。

染付芙蓉手輪花縁小鉢 藤吉憲典

作家として独立したての頃、藤吉憲典の描く線はとても細く几帳面でした。繊細といえばよく聞こえますが、その線は使う人に緊張を強いるものだったかもしれません。藤吉の作った芙蓉手(ふようで)の器を見ての眞木さんの第一声が「芙蓉手って、どういう文様か考えた?」ということでした。「芙蓉の花は知ってる?ちゃんと観察した?」と。「芙蓉手」は「フヨウの花のような雰囲気の文様様式」のことで、花のやさしくやわらかくおおらかな雰囲気こそが文様の魅力となります。

もう20年以上前のことですが、フヨウの花を見るたびにはっきりと蘇ってきます。この出来事が、わたし以上に藤吉本人に響いていたのは言うまでもありません。仕事を続けていると、折々に原点回帰を促される地点(あるいは出来事)が生まれてきますが、その重要な地点のひとつです。現在、藤吉憲典とようびさんとのお取引はありませんが、共通の知人から、眞木さんが「藤吉さん頑張ってるようね、元気かしら」とおっしゃってたと聞きました。ほんとうにありがたいことです。今ふりかえって考えると、ダンナが作家としてスタートした時代は、「作家ものの器」というジャンルを切り開いてきた、器や伝統工芸について造詣が深く確固たる信念を持つ、厳しくも愛情あふれるオーナーさんたちに出会うことができた良い時代でした。素晴らしいギャラリーオーナーさんたちに鍛えていただいて、今があります。

福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」ワークショップ第二回目。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」ワークショップ第二回目。

福岡県の商工部スタートアップ推進課からご案内をいただき、8月から参加している支援事業「サッシン・ベース」。サッシン・ベースでのワークショップは、事前にいただいたスケジュールによると、ぜんぶで3回。そのほかに企業訪問ツアーがあり、3回のワークショップが終わったら、デモに向けてピッチ資料を作りこんでいく、という順番になりそうです。

ワークショップ第2回目は「事業開発で必要な考え方とビジネスモデル」ということで、きざしデザイン合同会社の代表・月原直哉氏のお話でした。ワークショップは毎回1時間半なのですが、「事業開発」についてガッツリ話をしたら1時間半ではとてもおさまらないということで、短縮(あるいは凝縮)バージョン。そのなかで、わたしに響いたポイントは、以下の5つ。


  • 売り手の意図と、買い手の行動は異なる=思いがけない需要に辿り着くことがある。
  • その事業によって、世界はどう変わる?
  • 実現するために、誰に伴走してもらうのか、どんなチームでやるのか。
  • 最初に買ってくれる人(イノベーター)は誰?
  • 事業開発の肝は「他力」=仲間を見つける。

ここ数年のわたしのテーマ「他力本願」が、やはり最重点事項であることを再確認する時間となりました。そのことは、頭では既にわかっているんですよね。だからこそ「他力本願」のチーム作りを実現するにはどうしたらよいか、行動ベースでの解決策が必要で。その手掛かりを得たくてサッシン・ベースに参加した、と言っても過言ではないのですが、なんにせよまずは自分が動かなければ、チームを作ることはできません。

ということで、わたくし個人的に、一番苦手とするところへのチャレンジを迫られています。がんばろう。

大丸福岡天神店に新たなアートフロアが誕生したというので、足を運んできました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

大丸福岡天神店に新たなアートフロアが誕生したというので、足を運んできました。

大丸福岡天神店の東館エルガーラ5階に、新たにアートフロアが誕生したと、話には聞いて気になっていました。ちょうど天神界隈に出る予定があり、ついでに足を運ぶことに。これまでは大丸福岡天神店の本館にあった美術画廊スペースが、東館5階に移動してアートギャラリーになり、その隣にあらたにgallery UGさんが入っていました。東京天王洲の寺田倉庫さんのエリアに本店を持つgallery UGさんは、2拠点目の大丸梅田店に続く3店目として九州初出店だそうです。

gallery UGさんの展示スペースに隣接してアート&コーヒーなカフェがあり、コーヒーを飲みながら作品を楽しむことができる空間になっていました。展示中の写真作品を見ていたら、ちょうどその作家さんが在廊中で、いろいろとお話を伺うことができました。もともとは東京本拠のギャラリーさんですが、福岡店では、在福岡・在九州の地元にゆかりのあるアーティストも積極的に扱うことを意識しておられるようです。ギャラリーに来たお客さんと、作家との距離が近いことを生かせそうな空間だなぁ、と感じました。

さて大丸さんのアートギャラリーでは、『アンティーク工芸展』として、ガレ、ルネ・ラリック、ドームなどのガラス作品が並んでいました。オールドバカラも数点、そして古いマイセンもありました。展示情報をまったくチェックせずに足を運んだのでしたが、アール・ヌーヴォー、アール・デコ期のアンティークを拝見することができて、ラッキーでした。1週間ごとの展示入れ替えということでしたので、グッドタイミングです。

ちなみに次回は10月8日(水)から1週間、『レオナール・フジタとエコール・ド・パリの作家たち』のタイトルで、藤田嗣治作品を中心に、ピカソやシャガールの作品も観ることができるようです。わたしが足を運んだのは平日の午後ということで、時間帯のせいもあるかもしれませんが、お客さまがとても少なく、せっかくの展示がもったいないなぁと思いました。新しいアートフロアは8月29日にオープンしたということで、まだあまり知られていないのかもしれませんね。

ギャラリーは美術館と違って基本的に入場料を取られませんし、展示作品との距離が近くじっくり見ることができますので、おススメです。展示イベントの予定をチェックして、興味のあるテーマのときには、気軽に足を運びたいですね。

読書『小さな嘘つき』(早川書房)パスカル・ロベール=ディアール著/伊禮規与美訳

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『小さな嘘つき』(早川書房)パスカル・ロベール=ディアール著/伊禮規与美訳

いつものカメリアステージ図書館新刊棚から。いつの間にか「早川書房さんからの海外ノベル」は、わたしのなかで一定の位置付けになってきたようで、気になって手に取ったものに「早川書房」と書いてあると、勝手に信頼して期待して、中身をチェックせずに借りてくることが増えてきました。

本書はフランスのジャーナリストでありコラムニストであり小説家であるという著者の一冊。もちろんわたしは「初めまして」の作家さんです。読後にチェックした早川書房の公式サイトには、法廷記者であり、フランスで最も権威のある文学賞のひとつ「ゴンクール賞」にノミネートされたと書いてありましたが、それ以外にあまり著者情報が載っていませんでした。社会の、無意識の偏見に対する鋭い視点は、法廷記者というお仕事からのものだったのだろうな、と解釈しつつ。

さて物語は、5年前に15歳だった少女が被害者となった裁判結果が、実はその少女の「嘘」によるものだったという、かなりびっくりな展開からはじまります。その「元少女」を弁護することになった女性弁護士を語り手として、ストーリーが進みます。少女が嘘をついた理由、嘘をつくような状況に追い込まれていく様子は、解き明かされるほどに苦々しくも心あたるものでした。読者であるわたし自身もまた、ある種の思い込み(あるいは偏見)を持って小説を読み進めていたからこその「びっくりな展開」だったのだと突き付けられました。

なぜ彼女はそのような嘘をつかざるを得なかったのか。15歳、思春期真っただなかの中学生というのは、自意識が強く、自分の立ち位置を守ることに必死で、とても生きづらい年代だったと思います。そのうえ「こうであるはず」という大人の偏見や周囲からの無意識の期待にさらされたら、どうすればよいのか。自分を守るためについた嘘が、結果として他者を貶めることになるのは、彼女の例に限ったことではなく、いろいろなことを考えさせられました。

『小さな嘘つき』(早川書房)パスカル・ロベール=ディアール著/伊禮規与美訳

オンライングラフィックデザインツール「Canva」のゆる~い勉強会でした。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

オンライングラフィックデザインツール「Canva」のゆる~い勉強会でした。

今年の初めにパソコンをWindows11にアップデートしたところ、これまで使っていたグラフィックソフトが動かなくなってしまいました。まぁ、ずいぶん昔に購入したものをずっと使っていましたので、仕方がありません。さてどうしよう、わたしの利用範囲のレベルなら、新たにアドビのサービスを契約するほどでもないんなんだよな~と思っていたところに「Canva、けっこう使えるよ♪」との声。

そんなわけで、春ごろから「Canvaでデザイン」にちょこちょこチャレンジしていました。なるほど便利です。デザインされたテンプレートがたくさんあるので、それを活用すると、わたしでもそこそこおしゃれな制作物が作れる優れもの。名刺、ポストカード、三つ折りパンフレット、ピッチ資料などなどなど、サクサクと作れます。自分で一からやっていたことを思うと、かなり時間短縮が図れます。有料版と無料版がありますが、とりあえずは無料版でいろいろとやってみました。

実際に制作物を作っていくと「これ、どうしたらいいのかな」という点がちょこちょこと出てきます。そんなところに友人から「Canvaの勉強会するけど、興味ありますか?」とグッドタイミングなお誘い。嬉々として参加表明し、行ってまいりました。講師を務めてくださったのは、ウェブデザイナーでありウェブ解析士マスターであるyukottoの大鶴久子さん。Canvaの基本操作からスタートし、実際に使ってみて困っていること・質問をどんどん受け付けてくださいました。「ゆる~い勉強会」どころか、ガッツリ学ぶことができました。春から積み上げてきたわたしの「これ、どうしたらいいのかな」も、スッキリ解消。

おかげさまで春から制作してきたデザインものを、アウトプットしていく目途がつきました。こんなふうに声をかけていただけることが、とってもありがたく。勉強会を企画してくださったお友だち、一緒に楽しく学ぶ場を作ってくださった講師とお友だちの皆さんに、心より感謝です^^

陶片ミュージアム@花祭窯、始動に向かってまずは展示資料陳列棚の検討から。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

陶片ミュージアム@花祭窯、始動に向かってまずは展示資料陳列棚の検討から。

そろそろ有言実行で、陶片ミュージアムを整備したいと思います。とはいっても、花祭窯のギャラリースペースの一角に「いつでもすぐにご覧いただけるよう、展示用の陳列棚を設置する」程度ですので、「ミュージアムを整備」という字面は少々大袈裟(笑)。畳一畳ほどの美術館からスタート!とでも言いましょうか。それでもわたしにとっては嬉しい一大事業の第一歩です^^

形から入る、というのは案外良いことなのかもしれません。容れ物が決まることが推進力になるのは確かです。花祭窯の什器でたびたびお世話になっている大川家具ドットコムさんに、今回もお世話になることは早々に決めました。どういうものを作っていただくのが良いか検討した結果、今回はオーダーメイドではなく、既存の「着物箪笥」を流用して陶片の展示棚として使うことを決定。アドバイスをいただいていくつかの候補を挙げたところ、大川家具ドットコムさんのアテンドで、メーカーさんのショールームを見学できることになりました。ありがたいことで、感謝感謝です。

いざ、福岡県大川市にあるメーカーさんのショールーム「カグハウス」さんへ。花祭窯のあるここ津屋崎からは高速道路を使って約1時間半のドライブです。足を運んで実物を拝見しに伺う理由は、頭のなかにある「陶片展示棚」のイメージがはっきりしているので、そこに当てはまるかどうか、というところです。事前のやり取りでほぼ間違いないだろうという確信はありましたので、念のための確認というところでしょうか。

大川家具ドットコムの代表堤さんのアテンドで、カグハウスさんの営業担当さんから説明をお聞きすることができました。現物は、やはりとっても素敵でした。嬉しくなって引き出しを何度も開け閉め。そしてなんと、既製品として紹介しているものの、メーカーさんだから箪笥の引き出しの数や深さを希望に合わせて作り変えるセミオーダーが可能!ということで、思いがけず活用イメージの幅が広がりました。もちろんオーダー分は有料でプラスですが、これはとても魅力的です。

というわけで、この箪笥にすることは、ショールームに入って5分もしないうちに即決。あとはどのようにアレンジしていただくか、あるいはアレンジなしでそのまま使ってみるのか、決めるだけとなりました。やはり現物を見ると早いですね。メーカーさんに直接お話を伺うことができたのも、良かったです。

おかげさまで、今年内にはまず陶片ミュージアムの第一弾展示ケースを完成させることができそうな道筋が見えてきました。嬉しいです。頑張ります♪