郷育カレッジ「沖ノ島が見える大峰山を歩こう」で登って参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

郷育カレッジ「沖ノ島が見える大峰山を歩こう」で登って参りました。

福津市民のための生涯学習システム「郷育カレッジ」。その定番人気講座「沖ノ島が見える大峰山を歩こう」に参加して参りました。福津市の「市観光ボランティアガイド会」の皆さんが案内してくださる講座で、「健脚向け」の楽しいウォーキング。わたしも何度も参加しています。

当日のお天気は曇り空で雨が心配されましたが、なんとかもってくれました。お魚センターで、まずはウォーミングアップのストレッチを少しだけしてからスタート。恋人岬→薬師神社→盾崎神社→大峰山自然公園→東郷神社へのコースです。ガイドさんの解説を聴きながら約2時間半。

今回は雲が多く残念ながら沖ノ島を拝見することはできませんでしたが、山の景色は素晴らしく。野鳥がにぎやかに飛び回り、ヤブツバキがあちらこちらに咲き、可愛らしくて嬉しくなる景色がたくさんでした。

「沖ノ島が見える大峰山を歩こう」ヤブツバキ

そういえばコロナ禍下にはじめたわたしのお散歩習慣は、もともとは大峰山コースをメインに歩いていましたが、このところめっきり海岸沿いばかりになってしまっていました。山の景色の変化を眺める楽しさを思い出させてくれる大峰山でした。

今年最初の九州国立博物館は「徳川美術館所蔵 菊の白露蒔絵調度 晴れなる輝き」。

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今年最初の九州国立博物館は「徳川美術館所蔵 菊の白露蒔絵調度 晴れなる輝き」。

九州国立博物館は、新年の展示で徳川美術館の「初音の調度」をするのが恒例になっていました。毎年、ポスターやウェブサイトで展覧会情報を目にしては「すごいなぁ、観に行きたいなぁ」と思いながらも足を運べずにおりましたが、今年ようやく観に行くことが出来ました。会場は常設展示フロアの4階「文化交流展示室」内。「九博は常設がすごい!」は、わたしが常々感じ、言いふらしていることです^^

さて「徳川美術館所蔵 菊の白露蒔絵調度 晴れなる輝き」。美しい!のひとことです。なかでもわたしが一番惹かれたのが、こちら。

九州国立博物館は「徳川美術館所蔵 菊の白露蒔絵調度 晴れなる輝き」

大きな箱の中に、小さな箱が12個おさめられているというもの。その一つ一つが精緻で美しいのですから、蒐集心がくすぐられるといいましょうか、なんとも欲しくなりますね。展示されている小さな箱は11個で、ひとつ紛失したようだとの説明書きがありました。

いつもの「田中丸コレクション」の部屋でも美しいものをたくさん拝見。古伊万里は長年いろいろなところで現物や資料を見ているので、見覚えのあるものが多いのですが、今回「これ初めて見たかも」というものを見つけて嬉しくなりました。特別展の会期中では無かったので、来場者数もそれほど多くなく、ゆっくり楽しむことが出来ました。眼福眼福。

そして、今回の九博訪問で何が一番嬉しかったかと言えば、長らく空き店舗となっていたスペースに、ようやくレストラン&カフェが登場したことです。わたしが行ったのは特別展の無い平日の午後でしたが、そこそこ賑わっていました。これまでこのようなくつろげるスペースが無い状態だったことが、美術館愛好家としては懸念すべき状態だと感じていましたので、関係者でもないのにホッとしました。

昨年度は3階特別展示室のリニューアルのために販売が停止されていた「九博メンバーズプレミアムパス」が、今年は特別展「はにわ」から再開するという嬉しいニュースも。九博開館20周年記念の年なので、2025年度の特別展にも、大いに期待しているところです。

九州国立博物館

読書『耳に棲むもの』(講談社)小川洋子著

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読書『耳に棲むもの』(講談社)小川洋子著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚で発見した、久しぶりの小川洋子さん。わたしのなかで、小川洋子さんといえば『妊娠カレンダー』です。小川洋子さんといえば『博士の愛した数式』とおっしゃる方も多いですね。読んでいて日本語のやさしさとか美しさを感じる本でした。が、わたしにとってはやはり『妊娠カレンダー』の印象の方がずっと大きいままです。

さて『耳に棲むもの』。まず目を引いたのは、その表紙の不思議な絵でした。そして手に取ったら、小川洋子さんの著書だった、ということで。前情報無しに読みはじめました。最初の2編を読んでいるときは、短編集なのね、と思いました。たしかに、講談社のウェブサイトにも「作品集」と説明されています。が、独立しているように見えたそれぞれの物語はつながっていました。こういうのを何と呼べばよいのでしょうね。一つ一つ別のものとして読んでも、通してひとつのものとして読んでも、無理なく成立するしなやかさを感じます。

物語のトーンは全体的に淡々と落ち着いていて、日本語のやさしさが響いてくる感じがあるのですが、内容はちょっと不思議で、紙一重で気持ち悪さもある…という読後感です。読みながら「ああ、小川洋子さんの小説の雰囲気ってこんなふうだった」と思いました。単純に「いいお話だった!」とはならないのが、魅力なのかもしれません。

あらためて巻末の作家情報を読み、小川洋子さんの著書で読んでいないものがたくさんあることに気が付きました。遅ればせながら、遡ってみようと思います。

『耳に棲むもの』(講談社)小川洋子著

久しぶりに梅田を歩いて「今の梅田」に情報アップデート―大阪日帰り出張その2。

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久しぶりに梅田を歩いて「今の梅田」に情報アップデート―大阪日帰り出張その2。

ロンドン訪問時にいつもリサーチやアテンドを依頼しお世話になっているNさんが日本に帰国中というので、会いに行ってきました。ロンドン進出を模索していた頃から10年以上お世話になっています。「ロンドンまで行かなくても会えるなんて!」ということで、機会を逃さぬよう新幹線に乗り一路大阪へ。「その2」です。

↓「その1」はこちら↓

藤田美術館を出たら、東西線で一駅「北新地」へ。ここは、若かりし頃勤めていた会社があったエリアです。当時東西線があったらめちゃめちゃ便利だったろうな、などと30年の時差を呑み込みながら大阪駅方面へ。桜橋あたりから大阪駅前第2ビルを経由して地上へ。毎日毎日歩いていた場所です。第2ビル地下の飲食店街が当時の雰囲気そのまんまで、安心しました。地上に出ると、当時は大阪駅から新地までのエリアでいつもどこかが工事中でしたが、すっきりと歩きやすく整然とした街になっていました。丸ビルが無くなっているのを自分の目で確認。

ちょうどお昼時になりましたので、再度地下に潜り、新しい感じの飲食店街へ。表示を見てそこが阪神百貨店であることに気づきました。いや、たしかに位置的にはそうだわと思いつつ、昔の阪神の地下の雑然としてワクワクする感じと乖離していて、ちょっとびっくり。そんななか「インディアンカレー」を見つけて嬉しくなり、カウンターでいただきました。

阪神百貨店からは、ほぼ東梅田となる阪急エリアに向かって、これまた数えきれないほど通った歩道橋を進みます。阪急百貨店の美術画廊と古美術をチェックした後は、JR大阪駅前を通って、反対側ほぼ西梅田に位置するKITTE大阪へ。道の向こうにはヒルトンがすぐ目の前。西梅田から東梅田まで、いわば一本の歩道橋(歩行者デッキと呼ぶそうですね)で行き来できるというのは、めちゃめちゃ便利です。

JR大阪駅を中心にして今度は長いこと空き地であった「うめきた」こと北側のエリアへ。南側から北側に行くのに、大きく迂回していた頃を考えると隔世の感があります。「おお~!」と思わず声に出しつつ、ルクアからグランフロント大阪まで。途中ツインビルが目に入り、あそこまで行くのは近いようで遠かった…と思い出し。グランフロント大阪では、無印良品の「Open MUJI」で開催中の企画展「愛すべき日本のお菓子展」が開かれていましたので、これを目的に行って参りました。ルクアにある蔦屋書店に初めて足を運びましたが、すごい規模ですね。

大阪駅の東西南北を歩いて、ようやく30年前の地図を塗り替えることが出来ました。

大阪都島区にある藤田美術館に行ってきました―大阪日帰り出張その1。

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大阪都島区にある藤田美術館に行ってきました―大阪日帰り出張その1。

ロンドン訪問時にいつもリサーチやアテンドを依頼しお世話になっているNさんが日本に帰国中というので、会いに行ってきました。アートや工芸関連はもちろん、広い分野でビジネスの数々のプロジェクトを担い、日本と英国の文化・経済の橋渡しをしておられるNさんには、ロンドン進出を模索していた頃から10年以上お世話になっています。「ロンドンまで行かなくても会えるなんて!」ということで、機会を逃さぬよう新幹線に乗り一路大阪へ。

アポイントの時間以外は、気になっていた場所をチェックする時間に宛てました。まずは都島区にある藤田美術館へ。前からその存在は知っていましたが、今回が初訪問です。関西エリアにある美術館は、万博前にリニューアルに入っているところが多かったのですが、藤田美術館もその一つ。新大阪駅から大阪東線と東西線を乗り継ぎ、大阪城北詰駅下車、3番出口を出たらそのすぐ横にありました!これならわたしでも迷いません^^

素晴らしかったです。まず建物がおしゃれ。そして展示室の作りの贅沢なこと。入館時にスタッフの方が「中の照明が暗いのと、展示ガラスの透明度が高いので、ぶつからないようお気を付け下さいね」とおっしゃったのが、まったく大げさではありませんでした。展示ケースのガラスがまったく気にならず、モノに寄り過ぎて「危ない危ない」とガラスから離れるということを何度も繰り返しました。

展示されている中身も、もちろん見応えたっぷり。今はまだ穴場のようで入館者がそれほど多くありませんでしたので、じっくり拝見いたしました。学芸員さんのキャプションパネルにも工夫がみられ、親しみを感じました。展示内容のガイドは、入館者各自のスマホを館内専用のWi-Fiにつなぎ、専用のウェブサイトで確認しながら拝見できる仕組みになっています。これまでの美術館サービスを、根本から見直している感じが伝わってきました。斬新というか無駄が無いというか、あっぱれです。

展示数は多過ぎず少なすぎず、一つ一つじっくり観てちょうど満足するぐらいの量です。この塩梅もまた心憎い配慮。展示替えのスケジュールは3か月ごとになっていましたので、機会を見つけて何度でも足を運びたいところです。展示を満喫した後は、庭園を通って出口に進むのですが、この庭園がまたGOOD。都市部での「美術館+庭園」というと、東京青山の根津美術館が頭に浮かびますが、藤田美術館もまた素晴らしかったです。すぐそばにOBP(大阪ビジネスパーク)のビル群があるとは思えない環境でした。

大阪藤田美術館

展示室内は、スマホでの写真撮影はフラッシュ禁止でOKです。

大阪藤田美術館

↑入ってすぐのこのメッセージにじわっと来ました。

大阪藤田美術館

↑本物がここにいらっしゃるとは知らなかった、有名な空也上人像。

大阪藤田美術館

↑収集者はこの方。

大阪藤田美術館

↑お天気が良かったので庭園でゆっくりしました^^

藤田美術館

超穴場です。おススメです。

九州交響楽団のニューイヤーコンサート2025が素晴らしくて大満足♪

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九州交響楽団のニューイヤーコンサート2025が素晴らしくて大満足♪

「ニューイヤーコンサート」なるものに出かけたのは、初めてかもしれません。九州交響楽団のニューイヤーコンサートは、華やかでサービス精神にあふれ、素晴らしい時間でした。これから定番行事にすること決定です。

昨年一年足を運んだ定期演奏会は、空席が目につくことも少なくありませんでしたが、たくさんの人出でした。いつもはそれほどドレスアップした人を見かけませんでしたが、着物姿の方々が何人もいて、まず観客席から雰囲気が違いました。ロビーで開演を待つ人々の様子もなんとなく嬉しそうに見えます。

開演時間になると、今度はオケの女性陣のドレスの華やかさに気持ちが浮き立ちました。いつもはブラックで統一されていて、それはそれで格好良いのですが、色とりどりのドレスで楽器を抱える皆さんの姿の美しいこと。思わず観客席のあちらこちらから、控えめながら歓声が上がりました。

曲目は、ワルツやポルカが多めで明るく楽しい雰囲気。ソプラノの小川栞奈さんの歌声も美しく、見応え聴きごたえがありました。個人的には、ジャック・オッフェンバックの「ホフマンの舟歌」を聴くことが出来たのが、とっても嬉しかったです。もうずいぶんと前のことですが、映画『ライフイズビューティフル』のなかで流れてきたこの曲が耳に残り、YouTubeで歌劇の映像を探して繰り返し聴いていた時期がありました。生のオーケストラで聞く機会があると考えてもいませんでしたので、ご褒美を頂いた気分でした。

ひとつひとつの曲について、指揮の太田弦さんがわかりやすくユーモアを交えて解説してくださるのも、素人のわたしにはとてもありがたく、ちょっとした演出もたのしく。圧巻はアンコールでした。手拍子で客席がオケに参加できた一体感は、感涙もの。「絵をかけなくても、知識が無くても、美術愛好家」を掲げるわたしにとって、「楽器が出来なくても、知識が無くても、音楽愛好家」を全面的に受け入れてもらえたような嬉しさがありました。

最後は、ホールの舞台を飾ったお花が当たるサプライズ付き。プログラム冊子に「当選シール」がある人は、お花の鉢植えを頂いて帰ることが出来ます!ということで、50ほどあったのでしょうか、なんと当選。そのお花がこれ。

九州交響楽団ニューイヤーコンサート2025

とってもとってもとっても豊かな気持ちになって帰途につきました。九州交響楽団最高です。

冬らしい寒さのなか、今年も初釜茶会@南方流円覚寺に参加できた嬉しさ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

冬らしい寒さのなか、今年も初釜茶会@南方流円覚寺に参加できた嬉しさ。

新年のお稽古のスタートは、初釜茶会から。前日のお茶室の準備・お掃除で、お茶会がはじまります。当日の天気予報に雪マークがついていましたので、少し心配していましたが、なんとかお天気がもってホッとしました。着物を着るので、雨やら雪だとちょっとたいへんで、やはり晴れてくれた方が嬉しいのです。

南方流の初釜は、師匠である和尚さんのお点前をじっくり拝見することのできる、貴重な機会です。今年はコロナ禍下前までの初釜の習慣=薄茶を頂いた後にお屠蘇をいただきお弁当とぜんざいを頂く、が復活しました。そういえば、こんな風にしていたなぁと、思い出しつつ。

今年は参加者が50名ほどおられたようで、1席20名超で二席。「広間の茶会」とでもいうのでしょうか、大勢で楽しむお茶会もまた楽しかったです。わたしの席は、和尚さんのお点前がすぐ近くに見える場所でしたので、その幸運にも感謝。手の動き、身体の動きの美しさに、我が身を反省しつつ拝見しました。

久しぶりの方々にお会いできることも、お茶会の嬉しいところ。お稽古の曜日が異なると、会いする機会も年に数回となりますので、お元気そうなお顔を拝見してホッとしたり、それぞれに近況報告して時間の流れに驚いたり、ということができるのも、嬉しく貴重な機会です。

初釜に限らず、お茶会ではいつも「写真を撮る」という気持ちの余裕が生まれず、そのことに気づいて、帰り際に玄関で撮った写真がこちら。

南方流初釜茶会2025

このように、門から玄関から廊下、待合、お茶室に至るあちらこちらに、お花やら縁起物が飾られています。このようななかでお茶会に参加できることのありがたさ。今年も精進いたします。

読書:季刊誌『AXIS 2025.1 winter』株式会社アクシス

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書:季刊誌『AXIS 2025.1 winter』株式会社アクシス

いつものカメリアステージ図書館の雑誌スポンサーとなり、提供誌として『AXIS』の定期購読を選んだのは、昨年夏のことでした。

その後、図書館のカフェで読もうと思いつつ、実際はカフェでゆっくりする気持ちの余裕が無くて借りてきて読むことになり、読むほどに「これは手元に置いておきたい」の欲求が高まり、という感じで、ついには花祭窯でも定期購読することに。手元にずっとあることで、気になったときにページを開けるのが、やはりいいですね。

写真も文章も、興味をそそられるものがたくさんで、この一冊で、自分の視野がだいぶ広がったのがわかりました。わたしは昨年『AXIS』の存在を知ったのですが、ダンナはもともとキャリアのスタートが「グラフィックデザイン」なので、当時から手にしていたようです。AXISがスタートから40年と書いてあって、ダンナのデザイナー業のスタートとほぼ重なっていたということがわかりました。

今回気になったキーワード&テキストを備忘。


  • 情報が少なかったことが、美意識を形成するのにはすごく尊い時間
  • その1着が誰かの人生をどれだけ豊かにできるか。
  • 「つくり手半分、受け手半分」(三宅一生のことば)
  • プロセスの最適化
  • 歴史的な思考から新たな創造を始める
  • coconogacco(ここのがっこう)
  • 芸術教育の場「アルスシムラ」
  • 日本の教育環境には、美大や芸大以外で「美を育む教育」の場が不足し、そのため多くの人が「美」を特別扱いし、自らが関われるものではないと捉えているのではないか。
  • 自然に負けながら、自然をつくる
  • 3Dプリント建築
  • ラグジュアリーを再定義する
  • 「価値を後世に残す」という意思を持って見守る活動に取り組んでいる人たち
  • 真の意味での豊かさや人間性を取り戻すこと
  • 精神的に豊かさを求める暮らし方というのが一周回ってラグジュアリーと呼べるのではないか。
  • 質的なリサーチ

季刊誌『AXIS 2025.1 winter』より


今号では「持続可能性」「サステナブル」が中心テーマのひとつになっていました。昨今、あちらこちらでSGD’s関連で語られるものには、マーケティング的に「乗るべき流行」としての位置付けのものが少なからず、食傷気味なところがありましたが、本誌では違いました。上っ面な偽善的提案ではなく、しっかり考えるべきこととしての位置付けが示されていると思いました。また美術や伝統工芸について、ものづくりの作家性について、本気で心配して教育活動をスタートしている方々がいることが記事にいくつも見受けられ、とても嬉しい気持ちになりました。次号も楽しみです^^

デザイン誌『AXIS』

再読書:『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』(笑がお書房)展示会活用アドバイザー・大島節子著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

再読書:『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』(笑がお書房)展示会活用アドバイザー・大島節子著

わたしが勝手にブログの師匠と仰いでいる、せっちゃんこと「展示会活用アドバイザー」であり、有限会社マルワ什器代表の大島節子さん。その初の著書が出たのは、昨年5月のことでした。

お世話になっている信金さんから「商談会」なるものにお誘いを頂きました。わたしたちが津屋崎に移転してきたとき担当してくださって以来のお付き合い。ご本人は異動を繰り返しながらも、担当支店に戻ってくるたびに気にかけてくださるので、うちの仕事をよく理解してくださっています。その方が「ふだんなら商談会は出られないかな、と思うのですが、ぜひもっとたくさんの人に花祭窯さんを知って欲しいと思い…」とお誘いくださるのですから、きちんと理由があるはずです。

ちょうどマーケティング的に反応を見たい案件がありましたので、出展を前向きに検討することにしました。ちゃんとしたブースを構えての商談会への参加は、2013年にジェトロ大阪が主催した海外からのセレクトショップバイヤーさんとの商談会以来になります。実はこのときに、ロンドンから来ていたDo SHOPのオーナーLucaに出会ったことが、ロンドン進出に大きく舵を切る原動力となったのでした。

商談会に出るならば、出展料と労力に見合うだけの成果を得にいくことは必須です。そのためには、ということで本書の出番。尊敬する著者せっちゃんの初出版ということで、迷わず購入した本で、このような形で再読することになるとは嬉しい限りです。商談会の日程は今年後半ですが、本書によれば「一年前から準備」が理想的だということで、いまからスタートするのが良さそうです。

それにしても、この一冊に詰め込まれているノウハウのすごいこと。読後には、商談会当日までの流れと、何が肝になるのかが自然と頭に入り、まず「何から取り掛かれば」という不安が払しょくされました。最初に読んだ時もすごい本だと思いましたが、明確に「商談会参加」という目的を持って読むと、さらにその価値が響いてきます。これは、信金の商談会担当者さんにも紹介せねばです^^

『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』(笑がお書房)展示会活用アドバイザー・大島節子著

花祭窯2025経営指針書-仕事始めは毎年恒例「経営指針書」の作成から。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯2025経営指針書-仕事始めは毎年恒例「経営指針書」の作成から。

年明けからのブログは、タイトルに西暦年が入るものが多くなります。今年は「2025」。今日の分も含めると、みごとに年初から4件並んでおります^^。経営指針書の作成も、毎年恒例。お正月休み(パソコンを起動しないお休み日)をゆっくりとりましたが、ずっと経営指針書に上げていくべきものを頭のなかで考えていたように思います。

毎年決めるテーマは、2025年はダンナ・藤吉憲典が「平面」、わたしが「他力本願」です。ダンナは数年前から取り組みをはじめた「書画」つまり「平面作品」で、今年は一つの柱を確立しようというところ。昨年のミラノ出張を経て、具体的な方向性が見えてきたことを受けてのテーマです。一方のわたしの「他力本願」は、以前にもテーマに上げたことがあるような気がします。一人でできることはたかが知れており、そう頭ではわかっていても抱え込みがちでした。これから10年先、20年先を考えて、周囲の方々の力を借りて仕事をしていく方法を、明確に形にしたいと考えています。

昨年は例年よりも展覧会機会を多くいただき、ダンナも休みなしでアウトプットする感じでした。今年は例年同様のペースに戻りますので、そのぶん、新たなチャレンジにじっくりと取り組む時間を増やせそうです。新規でお取引が始まるギャラリーさんや料理屋さんもありますので、しっかりと仕事で応えていきたいと思います。2025年の展覧会予定は、こちらでご確認いただけます↓。

わたしにとって経営指針書は、その通りにやる!というものではなく、スケジュール管理と方向性の確認指針となるもの。テーマや、ビジョン、ミッションなど、揺るがないものがある一方で、細かい変更・修正をその都度繰り返しながら一年を進んでいきます。毎年、年末には年初の指針書に赤(変更後の内容)がたくさん入っていて、この変化もまた面白いもの。

今年も目標を大きく掲げて、頑張ります^^