福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」ワークショップ第一回目。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」ワークショップ第一回目。

サッシンベースのキックオフは8月1日でしたから、それからすでに1カ月経っているということですね。キックオフでは、トーマツのコンサルさんからヒアリングを受け、事例二社の講演を聴くのがメインで、参加事業者としては顔合わせと自己紹介だけでしたので、今回のワークショップからが、アウトプットへ向けた具体的な動きになります。

ワークショップ第1回目は、株式会社倉岡紙工 代表取締役社長 倉岡和徳さんによる講座で、テーマは「新しい取り組みを支える組織変化」。「組織変化」と聞いて、人事や部門編成を刷新する話をイメージしていましたが、それどころではなく、ハードからひっくるめての「大規模ガラガラポン」なお話。本気で変化を進めようとしたときに必要となるモノ・コトに対して、投資規模があまりにも大きいことにびっくりしました。メーカーさんの設備投資の重さを垣間見ることができました。

お話のなかで特に頭に残ったテーマは次の4つ。

  1. 自分たちの「コアバリュー」は?
  2. 経営の定石(=基本)を知ることが、新しい挑戦につながる。
  3. 誰をバスに乗せるか=「チーム」をいかに作るか。
  4. 身の丈DX。

なかでも、3.誰をバスに乗せるか は、今年一番考えていることでもあり、どうにか年内にひとつの形を作りたいと考えているので、身に沁みました。また、4.身の丈DXという考え方については、あらためて花祭窯のなかでも活用できる手があるかもしれないと、考えるきっかけになりました。

次回は10月。月に1度なので間が空きますが、空いた期間に自分でどれだけ進めることができるかが、せっかくの機会を生かせるかどうかだと思います。それにしても、参加者の皆さんパワフルで、お話を聴いているだけでも面白い。次回も楽しみです^^

読書『土偶を読む図鑑』(小学館)竹倉史人著

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読書『土偶を読む図鑑』(小学館)竹倉史人著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚から借りてきたのは『世界の土偶を読む』(晶文社)でした。借りてきて読んで、気に入って、これは買わねば!というパターンで手に入れました。昨日ブログにアップした『せかいのカワセミ』と同じ流れ(笑)。ちょっと違うのは、実際に買ってきた本は、同著者による同じ説を説いたものではあるものの、まったく同じ本ではなかったところ。というのも、博多の丸善さんで『世界の土偶を読む』を探したところ、その前に出版されていた『土偶を読む』(竹倉史人著・晶文社)と本書『土偶を読む図鑑』の三冊が揃い踏み。最初の一冊としてどれを手に入れるべきかと迷い、カラー写真満載の「図鑑」にしたのでした。

これまでの土偶解釈を、まったく新しい視点で展開した「土偶の解読方法」は、『世界の土偶を読む』の最初の数ページを読んだだけで「おお~!」となりました。本書は、いまや「竹倉新説」と呼ばれているらしいその解読方法を、図説で学ぶことができる本です。それにしても、考えてもみなかった解釈。研究者の方々にとっても、これまでの諸説をあらためて検討し直す大きな機会になったのではないかしらと思いました。「はじめに」には「縄文人を神秘化して、土偶に勝手な幻想を投影するのはもうやめよう。土偶は縄文人の生業と結びついた、生活の道具である」とあります。土偶好きの方、縄文好きの方は、すでに読んでいらっしゃることだと思いますが、『土偶を読む』シリーズ、おススメです^^

『土偶を読む図鑑』(小学館)竹倉史人著

読書『せかいのカワセミ』(KANZEN)小宮輝之監・ポンプラボ編

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読書『せかいのカワセミ』(KANZEN)小宮輝之監・ポンプラボ編

いつものカメリアステージ図書館新刊棚で発見。あまりにも美しい表紙に手が伸びました。ちょうどAnimal Boxesシリーズの制作をしているダンナの資料としても最適♪ということで借りて帰ってページをめくり、これは保存版!ということで即購入した1冊です。「図書館で借りる→気に入る→購入する」は、よくあるパターンで、いつも素晴らしい新刊書を紹介してくださる図書館スタッフの皆さんに感謝です^^

花祭窯の創業地である佐賀県・花祭に住んでいたときは、愛犬の散歩コースにある溜池で、よくカワセミを見かけていました。色が美しくて、パっと目につきます。が、すぐに飛び立ってしまって近くに寄ることが難しく、ふつうのデジカメではぜんぜん撮れなかったのを思い出します。本書では、さすがプロですね。素晴らしく美しい写真が、これでもかというほどにてんこ盛りです。

それにしても「カワセミ」の種類が、世界中にこんなにもたくさんいるということに驚きました。そしてそれぞれに美しいこと。英語名は「Kingfisher」で、藤吉憲典のカワセミ陶箱も「Kingfisher」のタイトルで出しているのですが、それが「魚捕りの名手」であることを語源としたものだとは、本書の公式サイトでの解説で知りました。そんな名手の「捕食の瞬間」をとらえた写真もたくさんです。良い資料を手に入れることができました^^

『せかいのカワセミ』(KANZEN)小宮輝之監・ポンプラボ編

インプットツアー in 小倉-リバーウォーク北九州が素晴らしい―その2。

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インプットツアー in 小倉-リバーウォーク北九州が素晴らしい―その2。

その1では、北九州芸術劇場での九響定期演奏会をレポートしました。同じ日に、念願だった「ZENRIN MUSEUM(ゼンリンミュージアム)」に足を運ぶことができました。かつてサラリーマン時代に法人営業職でたいへんお世話になった道路地図・住宅地図のイメージから、現在ではカーナビの基幹を支える地図情報など、「地図といえばゼンリンさん」です。衛生陶器のTOTOさん、ロボットの安川電機さん、プラントの高田工業所さんなどなど、北九州市は創造力豊かな企業が育つエリアとして、京都市と似た雰囲気あると感じていますが、ゼンリンさんもその筆頭の一社だと思います。

リバーウォーク北九州の4階に受付と映写室があり、展示室はエレベーターで昇った14階にありました。14階に上がり、まず目に飛び込んできたのが雰囲気の良いカフェコーナーと、広い窓からの景色。美術館のチケットが無いと入れないカフェです。おお~!と思いつつ、まずは展示を見に回ります。

いやぁ、圧巻の資料の数々でした。ほとんどは複製資料でしたが、それは地図の役割と、材質(ほとんどが紙)であることを考えれば当然です。そのうえで、これだけの資料が揃っていることに、地図を事業とする会社の誇りと信念を感じました。なにより地図の数々を眺めていると、その地図が作られた時代背景などにも思いが至り、想像力を掻き立てられます。地図ばかりこんなにたくさん並んでいるのを見たのは初めてでしたが、期待以上の面白さでした。1600年代頃からの、諸外国が作った日本地図の数々を眺めていると、その背後にあったであろう「日本に対する意図」が透けて見えたように思いました。

そして、日本国内で地図といえば=伊能忠敬のコーナーももちろん充実していました。下の写真は、撮影OKの伊能図。

ZENRIN MUSEUM(ゼンリンミュージアム)

あまりの面白さに興奮冷めやらぬ状態で、カフェコーナーへ。セミセルフ式のカフェでは、150円からお茶をいただくことができます(2025年8月現在)。せっかくなので辻利茶屋さんの緑茶200円也をいただきながら、窓際の席へ。するとすかさず、スタッフさんが窓からの景色を開設する略地図を持ってきてくださり、窓から見える海向こうの下関(山口県)やら関門海峡の関門橋の位置など、地理関係を説明してくださいました。これは素晴らしいサービスです。眼下には海峡を往来する船と、新幹線と在来線の線路が見え、小倉駅で速度を落としている新幹線をじっくり見ることができました。最高の場所でした。

ゼンリンミュージアム、かなり楽しかったです。小倉方面に用事があるときは、また何度でも足を運びたいと思いました。

インプットツアー in 小倉-リバーウォーク北九州が素晴らしい―その1。

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インプットツアー in 小倉-リバーウォーク北九州が素晴らしい―その1。

1月の九響ニューイヤーコンサート、2月の日本フィル、5月の九響定期演奏会「オペラトスカ」のあと、しばらく間が空きましたが、九響の北九州定期演奏会に足を運んでまいりました。今回の会場は、北九州市小倉にあるJ:COM北九州芸術劇場大ホール。商業施設「リバーウォーク北九州」の中にあります。そういえば2月に日本フィルを聴いた北九州ソレイユホールはここから歩いて15分ほどのところ。北九州市内には、オーケストラの演奏会ができるホールがいくつもあって、市民の文化芸術活動への関心の高さ・培ってきた歴史を感じます。

今年3月までN響のコンサートマスターをお勤めだったという「まろ」こと篠崎史紀氏の指揮とヴァイオリンを初鑑賞できるとあって、ドキドキしながら出かけました。九響のミュージック・アドバイザーも務めておられる篠崎氏、そういえば氏が登場するのは、北九州での定演が多いなぁ、と思っていたら、北九州市のご出身なのですね。クラシック素人のわたし、ほんとうに知らないことばかりです(汗)いわばお膝元である会場は、ほぼ満席でした。驚いたのは、マイクを握った「まろ」氏の気さくさと、サービス精神の旺盛さ。大御所感を全身から放ちながら、ファンサービスをさらっとこなす大人の余裕。すごい人はやっぱりすごい!ですね。

北九州芸術劇場には初めて足を運んだのですが、3階の一番上の席を押さえたところ、これが大当たりでした。というのも、ソリストとしてピアノの谷昴登さんが登場したのですが、高い位置の席から、グランドピアノの蓋を開けた中がとても美しく見えたのです。そして、ピアノを弾く鍵盤の上の手の動きがまたよく見えました。高い位置の席=舞台から一番遠いので、もちろん細かいところは見えませんが、全体をすっぽりと俯瞰で拝見することができて、耳と目とで満喫する、至福の時間となりました。

ピアニスト・谷昴登氏の演奏をお聞きしたのも、初めてでした。ピアノを弾く姿と音の、優雅でありながら入り込んでいる様子に、力を感じました。その谷昴登氏も、北九州市のご出身だということです。北九州のポテンシャル、すごいですね。演奏に感動し、谷さんが出演なさる公演のチラシが目についたのをいいことに、帰りに劇場内のチケット販売窓口に寄ってさっそくゲット。次もまたわたしにとっては「初めまして」のホールになりますが、北九州市内での演奏会になります。今回の成功体験に味を占めて、一番高い位置にある席を取りました♪

これまで何回も足を運んだことのあるリバーウォークでしたが、そのほとんどは夕方から夜にかけてのビジネス系勉強会でしたので、文化施設としてのリバーウォークを楽しむ初体験となりました。「その2」に続きます^^

読書『島原リバティ』(文芸社)タケチオサム著

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読書『島原リバティ』(文芸社)タケチオサム著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚より。両親が長崎出身で、わたし自身も中学高校と諫早市で過ごしたので、「島原の乱」や「天草四郎」は、子どもの頃から聞き覚えのあるものです。そういえば高校の体育祭での仮装行列で「天草四郎役」だった!と、思い出しました。

1637年に島原(長崎県)と天草(熊本県)で起こった「島原・天草一揆」を描いた力作。史実に忠実に出来事をちりばめ、フィクションとしてストーリーを紡いでいます。巻末の参考資料やフィールドワークの跡を拝見すれば、かなりの時間をかけて本作に取り組まれたことがわかります。おかげで、なんとなくわかったようでいた島原の乱や天草四郎が、実際どのようなものであったのか、立体的に見えてきました。百姓一揆とキリシタン弾圧への反発が結びついたこの事件は、著者があとがきに書いていたように、一揆が全国各地で頻発していた時代にあっても、地理的・歴史的に特殊な事情が重なった結果だったのだと思います。最終的に九州全域から藩主が鎮圧に参加しているのですから、すごいことです。

作中には雲仙を中心にした島原半島の地図が載っていて、長崎と熊本の間にあるその場所の様子がわかりました。もしかしたら、わたしはもともとその地理を知っているので、すんなり理解できただけかもしれませんが。上の写真は、日の出のときの写真なので暗くてわかりにくいですが、長崎本線から有明海をながめたところ。有明海沿いにもう少し西に進むと、海の向こうに雲仙普賢岳が見えてきます。海の向こうの半島をぐるりとその裏側まで回ったところに、本書の舞台である原城跡があるはずです。

出版社の文芸社さんは自費出版の会社として有名ですね。なので、もしかしたら本書も自費出版なのかな、と思いつつ読みました。著者のタケチオサムさんは、本書が最初の書籍だそうです。どのような出版形態だったのかはわかりませんが、ぜひ文庫化して生き残って欲しい本だと思いました。

『島原リバティ』(文芸社)タケチオサム著

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その7。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その7。

藤吉憲典の作品を取り扱ってくださっているギャラリーさんを、藤吉憲典公式サイトに掲載しています。「どこに行ったら見れるの?買えるの?」の疑問をお持ちの皆さんに、ご参照いただけると嬉しいです。トップページの下方「GALLERY」でご覧いただけます。2025年8月現在の情報です。

藤吉憲典公式サイト 日本語版 https://fujiyoshikensuke.com/ja/

ブログでもあらためてご紹介をスタート。その7は、今年からお付き合いがスタートした京都の朝日堂さんです。


朝日堂

1870年創業。京焼をはじめ全国各地の工芸品を幅広く扱う老舗です。伝統工芸文化を守り・振興を図るべく、国内外へ日本の繊細で緻密なものづくりを発信しています。

京都市東山区清水1丁目280番地
TEL:075-531-2181
営業時間:9:30 – 18:00
年中無休

https://www.asahido.co.jp


1870年創業の朝日堂さん。現社長の淺井俊行さんは5代目でいらっしゃいます。お付き合いのきっかけは、その淺井さんからのお問い合わせで、藤吉憲典のオブジェクト(アート作品)を扱いたいとおっしゃってくださいました。これまで日本国内でアート作品をご覧いただける場所がほとんどありませんでしたので、とても嬉しいお話。ギャラリーさんとのお付き合いを検討する際は、国内外を問わず必ずお店に伺いし、オーナーさんと対面でお話したうえで決めるようにしています。これは藤吉憲典が作家活動をはじめた当初から続けていることで、お互いの信頼関係を築く基礎だと考えています。

というわけで、京都清水寺の間近にある本店にお伺いしてまいりました。器から美術品まで、まず取り扱いの範囲の広さに驚きました。そして淺井さんの古今の陶芸界についての造詣の深さ、陶芸に限らず家具や工芸全般についての知識の広さに驚かされました。日本の工芸が生み出してきた「古き良きもの」を海外から買い戻すなど、文化を発信(販売)するだけでなく流出を防ぐ努力もなさっています。お話を聴き、所蔵品を拝見して、すっかりその心意気に打たれました。

朝日堂さんは、藤吉憲典のアート作品を国内でご覧いただくことができる場所になります。これから少しづつ作品をお届けしてまいりますので、ぜひご期待ください。


「藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025」。次回は、料理屋さんをご紹介いたします。

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その1。(桃居さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その2。(百福さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その3。(銀座黒田陶苑さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その4。(ギャラリー栂さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その5。(暮らし用品さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025-その6。(SLADMORE GARRELY)

読書『世紀末の光と闇の魔術師 オーブリー・ビアズリー』(パイ・インターナショナル)海野弘解説・監修

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読書『世紀末の光と闇の魔術師 オーブリー・ビアズリー』(パイ・インターナショナル)海野弘解説・監修

久留米市美術館での「ビアズリー展」に行ってきました!のブログを書いたのは昨日のこと。そのミュージアムショップで入手したお宝資料です。ダンナがさっさと展覧会図録を購入していたので、図録が一冊あればよいかなとも思ったのですが、図録サイズで並んでいた魅力的な表紙に思わず手が伸びました。上の写真がその表紙。帯に「待望の作品集!」とあり、今回の展示には含まれていない資料も載っているのに加え、ビアズリーの生涯と作品、取り巻く人々との関係性など、読み物としても興味深そうでしたので、手元資料としてこちらもゲット。

解説・監修を手掛ける海野弘氏は、評論家・作家とありました。平凡社で『太陽』の編集長を経て独立なさったと読み、なるほど納得です。わたしがこの分野で仕事をすることになってから、『別冊 太陽』にどれだけお世話になったことか。そして出版元の「パイ・インターナショナル」の名前も存じ上げなかったのですが、その刊行一覧を拝見していると、デザイン・アート・文化のジャンルに力が入っていることがわかります。さらっと見ただけでも「これ欲しい」な本がいくつも。注目していきたい出版社さんです。

さて『世紀末の光と闇の魔術師 オーブリー・ビアズリー』。図版も文章も、ボリュームたっぷりです。ビアズリーの活動期間であった19世紀最後の10年間。短くも濃厚な10年間に生まれた作品の数々と、その背景にあるものの解説は、読むのにエネルギーが必要でした。もちろん本書のメインは作品のビジュアルですので、文章の占める割合は多くはありませんが、それでも重厚。読みながら、展覧会を見てきたあとにちょうど良いと思う気持ちと、お腹いっぱいになってしまうという気持ちとが交錯しました。

ともあれ、本棚に久々に超お宝本が追加されました。ビアズリーの絵は好き嫌いもあると思います。ビアズリーの絵が好きだという方、ビクトリア朝の時代に興味があるという方にはおすすめの一冊です。

『世紀末の光と闇の魔術師 オーブリー・ビアズリー』(パイ・インターナショナル)海野弘 解説・監修

インプットツアー in 久留米-鳥類センターと久留米市美術館で大満足♪

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

インプットツアー in 久留米-鳥類センターと久留米市美術館で大満足♪

5月下旬から久留米市美術館中の「ビアズリー展」。これは絶対に観に行くぞ!と思いながら気が付いたら8月31日の会期末まで残り僅か…ということで、久留米ツアーを敢行しました。といっても、花祭窯から車で高速道路を使って約1時間ですので、さほど遠くはありません。上の写真は、久留米市美術館の公式サイトからお借りした、美術館正面入り口のビジュアル。

久留米市美術館のある石橋文化センターと、道路を挟んだ位置にある、久留米市鳥類センターを含む久留米市都市公園管理センターは、いわば久留米の文教エリア。市街地にかなりの面積を使ってこのような場所が維持されているのは、すごいことだなぁと思います。

まずは朝9時オープンの鳥類センターへ。藤吉憲典のアート作品の中でも「鳥」を主題にしたものは人気が高いです。野鳥もたくさんモデルになっていますが、なかなかじっとしてくれないのが難点です。12月のクリスマス・ショウに向けて新作を制作中の今日この頃、動物園に行こうと話していたところ、久留米に鳥類センターがあるじゃん!ということで。昔からあるのは知っていたのですが、実は今回が初訪問でした。

向かう道中、まぁまぁ激しいにわか雨に振られましたが、鳥類センターに到着したとたんにピタッと止み、程好く暑すぎない中で回ることができました。まずはキジの種類の多さにびっくり。ツルを間近で観ることができたのにもびっくり。そしてフラミンゴが隣に並んでも逃げて行かないのにびっくり。おかげさまで、じっくり観察&写真に撮ることができました。

園内をぐるっと回って、ちょうど1時間。10時オープンの久留米市美術館へと向かいます。石橋文化センター内にある久留米市美術館までのアプローチとなる庭園には、サルビアの花とバラの花がたくさん。暑さにも関わらず、色とりどりに、そしてほのかに甘い香りを漂わせて、出迎えてくれました。念願の「異端の鬼才 ビアズリー展」は、平日朝一番にもかかわらず、まぁまぁの人出。わたしたち同様、駆け込み観覧というところでしょう。

展示内容、素晴らしかったです。その多くは、英国のヴィクトリア&アルバート博物館の収蔵品でした。ロンドンに行ったときには、必ず足を運ぶ場所のひとつです。よくぞ福岡・久留米にこれだけの資料を借りてきてくださったと、学芸員さんの熱意と力量に感謝しつつ、2周かけてじっくり鑑賞。鑑賞後はミュージアムショップへ。ビアズリーの作品集をゲットしました。

眼福で胸がいっぱいになったところで、ちょうどお昼時。久留米といえば「肉の中津留」ということで、ランチメニューをいただき、お腹もいっぱいになって帰途につきました。鳥類センターも、ビアズリー展も、素晴らしかったです。大満足の久留米ツアーとなりました^^

花祭窯の八月・葉月(はづき)の庭-お花の少ない季節ではありますが。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯の八月・葉月(はづき)の庭-お花の少ない季節ではありますが。

花が少ない季節と言いながら、小さな庭に出たら出たで、発見がたくさんあるのが嬉しいです。

ザクロの木

まずはすっかり夏の顔となったザクロ。そろそろ実が色づいてきています。

サルスベリ

サルスベリも今が満開かな、という感じ。我が家のサルスベリはいつも他所よりゆっくり目なので、これからしばらく楽しめると思います(期待!)。

ピーマンの花

こちらはプランタ栽培のピーマン(笑)

トマトの花

こちらはプランタ栽培のトマトの花。

ピーマンもトマトも、暑すぎて実がなりませんが、花がたくさんついているので、これから秋にかけて少し涼しくなったら実が付くのではないかと期待しているところです^^