毎夏恒例、お盆の仕上げはエンドレスで難易度の高い津屋崎の盆踊り。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

毎夏恒例、お盆の仕上げはエンドレスで難易度の高い津屋崎の盆踊り。

まずは「盆踊りの練習」を楽しみにしていたのですが、大雨で中止になりましたので、盆踊り当日のぶっつけ本番です。櫓(やぐら)を見上げれば、今年も三味線、笛、太鼓の面々が勢ぞろい。生唄生演奏の贅沢な盆踊りは健在で、この景色を眺めるだけでも、とてもありがたい気持ちになります。

津屋崎の盆踊りには、「博多ヤナギマチ」と「スマノウラ」という2曲があります。津屋崎に住むようになってから、ほぼ毎年参加していますが、それでもなかなか覚えることができない、というツワモノな踊りが「スマノウラ」。自主練できるように、YouTubeで踊り方を紹介していたりもするのですが、一人でYouTube見ながら盆踊りの練習をするには至らず…。当日、上手に踊る人を見ながら、見よう見まねで体を動かす、という感じで、毎年繰り返しています。友人があまりにも華麗に踊っていたので「すごいね!完璧やね!」と声をかけると「マスターしましたよ!」のお返事。素晴らしいです。

どちらの踊りも、一度曲が始まると「まだ終わらない!?」と言いたくなるほど、延々と続きます。軽くトランス状態になります(笑)。盆踊りの時間は1時間半ほどですが、後半になるほどに、掛け声もにぎやかになり、疲労してくるとテンションが上がってくるのだな、という変化が面白いようにわかります。

盆踊りにただ参加するわたしたちは、時間が来たら会場に向かい、踊り、終わったら帰る、というだけですが、毎年準備をし、後片付けしてくださる方々は大変だろうなと思います。いつもありがとうございます^^

盆踊り

読書『水神』(新潮社)帚木蓬生著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『水神』(新潮社)帚木蓬生著

帚木蓬生さん追っかけ継続中。いつものカメリアステージ図書館の蔵書から借りて参りました。本書を開いてまず文体でおや?と思いました…時代ものもお書きになるのですね。上下巻にわたる、長編歴史小説です。新田次郎文学賞受賞作ということで、賞の説明を確認したところ「小説・伝記・エッセイなど形式を問わず、歴史、現代にわたり、ノンフィクション文学、または自然界(山岳、海洋、動植物等)に材をとったもの」ということでした。現在、上巻を読み終えたところ。

舞台は筑後川流域の村々。江戸時代の久留米藩、稲田の渇水に苦しむ百姓たちのために、治水事業に命を懸けた庄屋の物語です。今だけの対処療法ではなく、将来の子々孫々にも恵みをもたらす事業。そうわかってはいても、人手もお金もかかり、村々のなかには事業に反対するところもある困難のなか、これを貫くことは並大抵のことではありません。

静かな筆致のなかに、登場人物たちの事業に賭ける熱い思いがあふれていました。帚木蓬生さんの著書をよく読んでいる友人が「文章がとてもきれいな人」と評していましたが、ほんとうに、目線がやさしくて、慈愛にあふれているのを感じます。だからなのかわかりませんが、気が付いたら、登場人物に感情移入しています。

「暴れ川」の異名も持つ筑後川は、もちろん現在も福岡県民にとって大切な水源の一つ。花祭窯のあるここ福津市は、地理的に近いとは言えませんが、上水道の一部は筑後川水系の恩恵によるものです。本書内に登場する地域の名前には聞き覚えのある所が多く、他人ごとではなく読み進めました。下巻も楽しみです。

『水神』(新潮社)帚木蓬生著

お盆期間中はゆっくりお仕事-お掃除とか印刷物のデザイン制作とか…。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

お盆期間中はゆっくりお仕事-お掃除とか印刷物のデザイン制作とか…。

用事で立ち寄ってきてくれた信金の担当者さんに「お盆はお休みは…?」と聞かれて、そうか、世間はお盆休みとか夏休みとかだ!と思い至りました。花祭窯は、通常通り仕事をしております。ちょっと外出することはありますが、混みそうなときには、混みそうな場所には出ない、というのが基本方針(笑)。

数日間続いた線状降水帯による豪雨で、福津市内は水に浸かったり土砂崩れがあったりと、被災した方々がありました。心よりお見舞い申し上げます。花祭窯のある津屋崎4丁目界隈は、海がすぐ近くにあるわりには、ハザードマップで浸水や洪水の被害想定エリアに指定されていません。今回も、大きな被害はなく無事にしております。

ただ、雨がひどかったのはひどかったので、工房内外のあちらこちらで、ちょっとした不具合が出ています。図らずも、世間の皆さまがお休みをとっているお盆の期間は、そんなところを片づけたり修理したり掃除したりするのにぴったり。この機会に、ふだんやらないところまでお掃除できたらいいですね。

それからもうひとつ、11月に控えている商談会向けの販促印刷物のデザインも、そろそろスタートせねばなりません。つくるのは、花祭窯の事業概要パンフに、新規事業であるエディション作品のカード、名刺など。デザインは、考え始めるとキリがなくて時間がいくらあっても足りない、ということが少なくありません。なので、いろいろなデザイン案をだらだら試すことができるのは、ある意味贅沢です。

掃除もデザインも、あれもしようこれもしようと考えているうちに、お盆期間はあっという間に過ぎてしまうものなので、どれか一つでも完成・完結させることができたらよいな、と思いつつ。

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その5。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その5。

藤吉憲典の作品を取り扱ってくださっているギャラリーさんを、藤吉憲典公式サイトに掲載しています。「どこに行ったら見れるの?買えるの?」の疑問をお持ちの皆さんに、ご参照いただけると嬉しいです。トップページの下方「GALLERY」でご覧いただけます。2025年8月現在の情報です。

藤吉憲典公式サイト 日本語版 https://fujiyoshikensuke.com/ja/

ブログでもあらためてご紹介をスタート、その5は、大阪阿倍野の暮らし用品さんです。


暮らし用品

2012年にオープンした器屋さん。オーナーの米田さんが、手のぬくもりが感じられるもの、長く愛着を持って使えるものを基準に選んだ、暮らしの道具が並びます。

大阪市阿倍野区阪南町1-45-15
Tel:06-6628-2606
営業時間:11:00-18:00
店休日:水・木・金

https://www.kurashi-yohin.com/


雰囲気ある長屋の一角にある暮らし用品さん。入り込んだら長居してしまいたくなる、心地好い空間です。オーナーの米田さんは、IT系ベンチャー企業でキャリアを築いてこられたところからのご転身。もともと好きだった分野に進んだらこうなった、とおっしゃる姿はとても自然体で、穏やかな語り口のなかに信念を感じます。

二年に一度、藤吉憲典の個展を開催してくださっているほか、その時々のテーマ展(複数作家の参加による企画展)にもお声掛けいただくことがあります。これまで藤吉は個展がメインで、ほかの作家さんとご一緒する企画展への参加機会がほとんどありませんでしたので、暮らし用品さんのおかげで新たな視点をいただいています。

店名の通り、日々の暮らしで活躍する手仕事のものをたくさん扱っておられますが、実は料理人さんなどプロからの信頼も厚いお店です。


「藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025」次回は、ロンドンのSLADMORE GALLERY をご紹介いたします^^

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その1。(桃居さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その2。(百福さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その3。(銀座黒田陶苑さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その4。(ギャラリー栂さん)

料理屋さんの器、ロンドンへの作品など―藤吉憲典の最近のお仕事状況。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

料理屋さんの器、ロンドンへの作品など―藤吉憲典の最近のお仕事状況。

藤吉憲典の2025年下半期の予定を掲載したのは、ひと月ほど前のことでした。ここ数カ月は、料理屋さんに納める特注の器を作ったり、10月の暮らし用品さんの個展向けの器を作ったり、ロンドンSladmoreのクリスマス・ショウ用の作品を作ったり、という感じで平行して進行中の様子です。器にしても、彫刻作品にしても、新作を手掛ける時間は創造力フル回転ということで、本人によれば脳疲労が激しいとか。

下の写真は、栄螺型の向付。成形が終わり、素焼き窯に入れる前の、乾かしている状態です。蓋を合わせて、しっかり乾いたら、「素焼き→下絵付け(染付)→本窯焼成」の工程が待っています。

藤吉憲典 栄螺蓋物

↓こちらは、Animal Boxesシリーズ用の陶箱の成形が出来上がったところ。こちらも生地を乾かしているところです。この後の工程は、基本的には栄螺の向付と同様ですが、それぞれの箱に載る動物のオブジェを作ったり、本窯焼成の後に「上絵付(赤絵)→赤絵窯焼成」の工程を何回か繰り返したり、で、工程が多く時間がかかります。

藤吉憲典 陶箱制作中

という感じで、はたから見ると、まだまだ完成後の姿のイメージが沸かない途上の状態です。それだけに、これらの生地がどう化けるか、とっても楽しみな状態でもあります^^

読書『アフリカの瞳』(講談社)帚木蓬生著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『アフリカの瞳』(講談社)帚木蓬生著

帚木蓬生さんの追っかけ継続中です。長編が多く、一冊読み終わるのに時間を要するのではありますが、毎回テーマが興味深く、引き込まれています。本書のテーマは、アフリカのエイズ問題。小説とは言いながら、現実的な社会問題としてイメージできるものであり、少し前に読んだ、ルポライターの三浦英之さんによる『沸騰大陸』(集英社)を思い出しました。

個人が問題意識を持ったところで、相手が大企業だったり国だったりと大きな権力を持った存在の場合、無力感に苛まれ諦めてしまうことは責められないと、50年以上生きてきた今のわたしは考えています。声を上げなければ何も変わらないと言われたら、たしかにそうかもしれませんが、では声を上げればどうにかなるのか。せめて自分にできることをコツコツと、抵抗にもならないかもしれない抵抗をするしか、無いのではないかと。本書には、そんな無力感をものともしない正義感に突き動かされる登場人物たちが何人も出てきて、その姿にスカッとしたものを感じました。

本書は2004年が初出ですが、政治と製薬会社についての話は、つい先般のコロナ禍下でも同様のことが起こっていた(あるいは現在進行形かも)のだろうなぁと、思わせられるものがありました。わたしは昔、一年ほどの短期ですが製薬会社の仕事をしたことがあり、MR(医薬情報担当者)さんたちのお仕事ぶりを眺めていましたので、いろいろと想像できることも多々ありました。

ところで本書は、著者の過去作『アフリカの蹄』の続編的なものだそうで、本書の中でもそのエピソードが度々登場しました。『アフリカの蹄』を読んでいなくても、まったく問題なくストーリーに入り込むことができましたが、遡って読みたいと思います。

『アフリカの瞳』(講談社)帚木蓬生著

久しぶりに福岡市美術館をウロウロ―常設の「コレクション展」を楽しむ♪

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

久しぶりに福岡市美術館をウロウロ―常設の「コレクション展」を楽しむ♪

9月に開催する郷育カレッジの美術鑑賞講座の打ち合わせのため、福岡市美術館に行ってきました。打ち合わせは午後からでしたので、お昼前に美術館に入って、先にじっくり一周です。

現在、特別展示室では「Hello Kitty展」開催中の福岡市美術館。大濠公園に入ったとたんに、キティちゃんの紙袋を持った人がたくさんで、展覧会の盛況ぶりが伝わってきました。キティちゃんは好きですが、美術館でキティちゃんを見たいとは思わないので、今回は特別展はスルーして、常設展示のコレクション展示室へ。

2階にある近現代美術室のうち、毎年一回大幅な展示替えが行われるエリアがあり、前回訪問時から大きな変化が見られました。まずは展示室のつくり自体が変わっていたこと。これまでなかったところに壁が出現し、広い展示室のなかにいくつかのコーナーができていました。またキャプションボードだけでなく、作品を掲示している壁自体に文字や図を入れて、鑑賞方法をナビゲーションする仕組みも。学芸員さんたちが「鑑賞してもらうための工夫」をいろいろと検討しておられることが、伝わってきました。

その先に進むと、比較的短期でテーマ展示を入れ替えているコーナーです。「懐かしの風景~ニッポンの夏~」のタイトルで、絵画や版画作品が並んでいました。ここに並んでいた、伊藤深水の美人画シリーズの木版画が、見ごたえありました。

福岡市美術館 伊藤深水の美人画木版画
福岡市美術館 伊藤深水の美人画木版画

そして、ここで気が付いたのが、福岡市美術館の展示が、原則として写真OK(フラッシュNG)になっていたこと。監視員のお姉さんに「写真OKになったんですね!」と声をかけたら、ニッコリと「はい!ダメなところだけ、撮影禁止のピクトグラム表示が出ています」のお返事でした。ようやく福岡でもこの流れになってきたのですね、とっても嬉しいです。

昨年度リニューアル工事中で立ち入り禁止エリアになっていたところも、すべてオープンしていて、ホールにも新しい作品が設置されていました。ゆっくり横目に眺めつつ、続いては、1階の古美術のコレクション展示室へ。古美術のコレクション展示は、安定の素晴らしさで、ここに来ると気持ちが落ち着きます。企画展示室では、夏休みということもあり子ども向けに「音楽会」をテーマにした所蔵作品の展示でした。茶道具をメインとした松永記念館室も、夏の茶事をテーマにしており、学芸員さんたちの工夫の跡がうかがえます。このエリアは比較的展示替えが頻繁にあるので、次回訪問の9月には変わっているはずで、これまた楽しみです。

散々眺めた後に、福岡市美術館の教育普及担当学芸員さんと打ち合わせ。そのあとまた、一緒に常設展示室を2階から1階へと回りました。館の学芸員さんと一緒に回ると、展示の裏話などもお聞きできるのが楽しいです。役得で、ありがたいことです。福岡市美術館内をほぼ2周回って、歩数計は5000歩を超えていました。美術館博物館は、体を動かすのにも最適です^^

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その4。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その4。

藤吉憲典の作品を取り扱ってくださっているギャラリーさんを、藤吉憲典公式サイトに掲載しています。「どこに行ったら見れるの?買えるの?」の疑問をお持ちの皆さんに、ご参照いただけると嬉しいです。トップページの下方「GALLERY」でご覧いただけます。2025年8月現在の情報です。

藤吉憲典公式サイト 日本語版 https://fujiyoshikensuke.com/ja/

ブログでもあらためてご紹介をスタート、その4は、岡山のギャラリー栂さんです。


ギャラリー栂

岡山県といえば備前焼、の産地にほど近い、自然豊かな和気の里山に、2000年にオープンしたギャラリー栂さん。オーナー栂さんのお人柄と審美眼に、地元岡山を中心に根強いファンを持つギャラリーです。

岡山県和気郡和気町清水288−1
TEL 0869-92-9817
営業時間:11-17時
企画展・常設展 ※毎月変わって開催
定休日: 月曜日・第3日曜日

https://www.gallerytoga.com


栂さんでは、不定期に藤吉憲典の個展を開催してくださっています。器からアートまで、作家の作るあらゆるジャンルの作品を通して、紹介していきたいというのが、栂さんのスタイル。ですので、栂さんの個展では、実にバラエティ豊かな顔ぶれが並びます。初日には、参加人数限定にはなりますが、「アーティストトーク」を開催するのも定番。お客様からの質問にも答えられる形式で、作家・作品を知ってもらう機会となっています。熱心なお客様が多く、時間を延長することもしばしば。

オーナーの栂さんは、とてもパワフルで信念のある女性。お付き合いがスタートする前に、初めて津屋崎の花祭窯の工房までお越しになったときに、自らのギャラリーで何を発信したいのか、明確なビジョンを語ってくださった印象が鮮烈でした。ギャラリーに隣接して、栂さんのご子息が腕を振るうお蕎麦屋さんがあります。豊かな自然のなか、ギャラリーで眼福、お蕎麦で口福になれる場所。時間をかけて足を運ぶ価値のある場所、ゆっくり味わいたい空間です。


「藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025」次回は、大阪阿倍野の「暮らし用品」さんをご紹介いたします^^

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その1。(桃居さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その2。(百福さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その3。(銀座黒田陶苑さん)

「1年を通して畑の作り方・野菜の作り方をまなぶ」畑レッスン進捗状況その5。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「1年を通して畑の作り方・野菜の作り方をまなぶ」畑レッスン進捗状況その5。

造園家であり花や野菜を作りハーブの専門家であるガーデンアルテさんの畑で「1年を通して畑の作り方・野菜の作り方を、一緒にやりながら教わる講座」。今年2月に寒い寒いと騒ぎながらスタートしたレッスンも、いまや熱中症対策に神経を配りながらのレッスンです。年明けには「マイ畑」を作り始めたい。楽しみながらせっせと通っております。

上の写真は育ちすぎて、文字通りとても歯が立たない状態のオクラ(笑)。このまま乾かして、来年用に種を採ります^^


(20)6/29(日)晴 15-17時 24/30℃

  • ビーツ、ニンジンは収穫完了。
  • 畝の崩れている部分は周りからきれいに整える。
  • 草を畝の周りに敷き詰めて、肥料にするとともに、保水をする。
  • トマトの伸びた部分を支柱に結ぶ。横に広がった茎も、支柱にまとめるように結ぶ。
  • キュウリがネットに上っていけるように、導いてあげる。

(21)7/6(日)晴 16-18時 27/34℃

  • 畝を整える。草を刈って周りに敷き詰める。畝の上も土が乾かないように草で覆う。
  • シシトウ、トマト、ニラ、モロヘイヤ収穫。
  • モロヘイヤの華は毒なので、花が咲いたら食べたらダメ。
  • ニラは全部まとめて収穫→次回収穫時に伸び方が揃うので収穫しやすい。
  • ニラは、ハカマ部分の上の方できるとバラバラにならない。ハカマは成長点になるので、切りすぎないように。
  • トマトは少し黄色くなったら収穫して、追熟で赤くなるのを待つ。
  • 大豆(えだまめ)の種、シシトウの苗、モロヘイヤの種を、空いた畝に追加で植える。
  • 水をたっぷりかけてから、草で覆う。
  • モグラの穴→掘ってから埋める。

(22)7/13(日)晴 16-18時 26/33℃

  • オクラ、ミニトマト、シシトウ収穫。
  • オクラは暑くなるとどんどん大きくなるので、バンバン採る。
  • 草刈り、畝整え、畝周りに草を敷く。
  • 畝周りの草刈りは、5センチほど残して刈ることで、水分の保持につながる。
  • トマトは気温が高くなりすぎると受粉しなくなるので実がつかないが、涼しくなるとまた実をつけるので、そのまま育てる。

(23)7/26(土)晴 16-18時 26/34℃

  • トマト、シシトウ、オクラ、ナス、キュウリ収穫。
  • オクラの育ちすぎたやつは種用に。そのまま乾かすと、自然と実が割れて種が取れる。
  • 虫食いのひどい葉や枯れた茎は落として、きれいな状態にしてあげる。葉の裏側もチェック→虫がついていたら、はらう。
  • 葉がしんなりしているところから、水を与える。シシトウ。
  • トマトは伸びている分を支柱に結ぶ。キュウリは網に這わせる。
  • シシトウの横にインゲン豆の種を植える。這うタイプ。
  • 畝周りの草刈りは5センチほど残して保水。

(24)8/4(月)曇 16-17時 29/32℃

  • シシトウ、オクラ、ナス、キュウリ、ニラ収穫。
  • 虫食い葉、枯れ葉を落として、きれいにしてあげる。
  • シシトウは1本枯れてしまった―水不足。

立秋の今日は、久しぶりにまとまった雨となりました。ずっと高温の晴が続いていたので、畑が喜ぶ雨です。畑をすると、これまで以上にお天気に注意が向きやすくなりますね。

読書『人生劇場』(徳間書店)桜木紫乃著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『人生劇場』(徳間書店)桜木紫乃著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚より、久しぶりの桜木紫乃さん。前回桜木紫乃さんを読んだのは2022年のことでしたので、約3年ぶりです。今回もまた、行間からあふれてくる「凄み」に圧倒されながらの読書となりました。

徳間書店の公式サイトに、著者自身のコメントが載っていました。曰く「書きながら改めて、生きることは滑稽だと感じました。滑稽でいいと思うところまで、書けた気がします。」と。読後に公式サイトの解説を見て、本書は桜木紫乃さんが実の父親をモデルにしたものだということがわかり、思わずうなりました。「家族」の闇の壮絶さ。その壮絶さをもって「滑稽」と断じてしまう著者の目線は、いったいどこから注がれているのか、ある種自虐的なものを感じました。

実の父親がモデルであるという主人公の、コンプレックスと、自分はこんなものではないという焦り、必ず見返してやるという気持ちが痛々しい物語。自分で自分を追い込み、家族に当たり散らす姿は、人としての器の小ささゆえ、と言葉にするのは簡単ですが、読んでいて他人ごとにしきれない自分に気づかされました。どこかで少しは光が見えてくるのではないかと期待して読んでいても、見えそうだと思った光はあっという間に雲に隠れてしまう救いのなさは、著者の真骨頂なのかもしれません。

そういえば前回追っかけたときは、数冊読んだものの、もろもろの受賞作はじめ「桜木紫乃といえば」な著書は、一冊も読んでいませんでした。凄みに中てられてしまうので、連続してたくさんは読めない感じです。だけれども、読みたくなる。明るい本の合間に、ときどき遡って少しづつ読んでいくのがよさそうです。

『人生劇場』(徳間書店)桜木紫乃著