学芸員技術研修会2019「展示グラフィック」

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

学芸員技術研修会2019「展示グラフィック」

7月スタート。今年度の学芸員技術研修会もスタート。本日の研修分野は「展示グラフィック」。長崎県美術館に行って参りました。

講師は株式会社ノイエ代表・熊谷淳一氏。マーケティングの観点を大前提とした デザインのお話は、とても面白く、今日からすぐに使える技術論も盛りだくさんでした。

以下、備忘。


  • 「もてなす展示」の見せ方、押さえどころ。
  • 誰のため?
  • (館、学芸員からの)メッセージとデザイン。
  • もっとも大切なのは「マインド」。
  • (ここに来ると)あなたの生活や人生の質が上がるよ!
  • 「どっちでもない60%の人」に、いかに働きかけるか。
  • 競合=「どこに時間を割くか」。
  • 情報は盛りだくさんに。
  • 感情に訴えるコピーとデザイン。
  • 数字「3」以上は意味・価値をもつ。
  • (お客さまにとっての)「メリットは何?」を常に持つ。
  • 具体的な行動を導く明確なオファー。
  • 資格・根拠・裏づけ。


あいにく終日の雨でしたが、お昼休み小雨になったので、屋上に上ってみました。長崎港を臨む景色に、気分もリフレッシュ。とってもいい環境で研修を受けることができました。

いつも素晴らしい学芸員技術研修会を企画してくださる九州産業大学の緒方先生、講師を務めてくださった株式会社ノイエ代表・熊谷淳一氏に心より感謝です!

読書『辛口評論家、星野リゾートに泊まってみた』(光文社新書)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『辛口評論家、星野リゾートに泊まってみた』(光文社新書)瀧澤信秋著

昨日、2019年上半期ベスト5をアップしたばかりで、ちょっと遅れた読書記録(笑)写真は2年前に訪問したときの南阿蘇の景色。現在、九州唯一の星野リゾートの施設が、阿蘇にある「界 阿蘇」です。これから増えるのかもしれませんが。

星野リゾート。名前はよく聞くものの、まだ一度も泊ったことも無ければ、施設を利用したこともありません。「高級」イメージのブランディングが浸透している星野リゾートの「実のところどうなの?」を、良い点・悪い点ひっくるめて読める本でした。

最初に著者自身が書いている通り「おススメ」一辺倒のガイド本ではないところが、読みどころでした。

個人的には、宿泊施設を評価する指標が多岐にわたっていることに驚いたり、施設の所有と運営との関係・在り方がいろいろあることに今更ながら気づいたり、知らない業界を覗き見る楽しみがありました。

一番面白かったのは、第5章「星野代表がすべて答える」。タイトル通り、星野リゾート代表の星野佳路氏にインタビューを試みている章です。そして、100ページ以上にわたる「辛口評論家」による巻末ガイド。

結局は「行ってみないとわからないよね」という、至極想定内の結論にたどり着いたワタクシ。実際体験したうえで、もう一度この本を読みなおしてみるのもいいかもしれませんね。

2019年上半期読書ベスト5。

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2019年上半期読書ベスト5。

写真は我が家の本棚のひとつで、残念ながら今回のベスト5に入ったものはありませんが。2019年ももうすぐ折り返し…。ということで、ちょっぴり早いですが、ふじゆり的読書の振り返り。


第5位『芸術の都 ロンドン大図鑑 英国文化遺産と建築・インテリア・デザイン』(西村書店)

大型本。写真がたっぷり、文章もしっかり。見て、読んで楽しい本でした。この手の本はシリーズで揃えたくなりますね。

第4位『こども 論語と算盤』(祥伝社)

「『論語と算盤』を読む!」という長年の課題を、さらりと解決してくれた本。紹介してくれた友人に感謝の一冊です(^^)

第3位『前世への冒険―ルネサンスの天才彫刻家を追って』(知恵の森文庫) 森下典子 著

『日日是好日』で知った森下典子さん。『日日是好日』ももちろん面白かったのですが、どちらかと問われたら、わたし的には断然こちらの本がおススメです。冒険小説的ノンフィクション。

第2位『エグゼクティブは美術館に集う』(光村図書)奥村高明 著

タイトル買いで大成功。「存在を知らなかったけれど、見つけることができた!」本です。銀座蔦屋書店の品揃えに思わず感謝。本屋さん散策の愉しみは、こういうところにありますね。

第1位『ユダヤ人と近代美術』(光文社新書)圀府寺 司 著

「今、こういう内容の本が必要!」なタイミングで目の前に現れてくれた本。世間的にはベストセラーではなくても、わたしにとってはベストに近い内容。ジャンルを問わず、そんな本との出会いに助けられているような気がします。


実はこの上半期、「読みたい!」と思いながら手を付けることができないでいる本が何冊もありました。本との出会いはタイミング。せっかく出会っても読む時間を確保できなければ、真の意味での出会いにはならず。下半期には読むタイミングがやってくると嬉しいな、と思いつつ。

ネコに猫じゃらし。

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ネコに猫じゃらし。

モデルは友人の愛猫だった「ジークフリート」さん。赤いスカーフがトレードマークです。

ネコに猫じゃらし陶箱 藤吉憲典
ネコに猫じゃらし陶箱 藤吉憲典

そういえば、過去にはこんなのもありました。

ネコに毛糸玉陶箱 藤吉憲典
ネコに毛糸玉陶箱 藤吉憲典

猫じゃらしといい、毛糸玉といい、猫との相性抜群の組み合わせ。遊び心がデザインを面白くしますね。

野兎とレンゲ草。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

野兎とレンゲ草。

環境が創作活動に与える影響には、目に見えやすいもの、目に見えにくいもの、いろいろあるのですが、こうして作品のモチーフになるとわかりやすいですね。どのような景色がつくり手の目に映ったのか、イメージが浮かびます。

創業地である佐賀の花祭は、「里山」と呼ぶのがピッタリの場所です。目にするウサギと言えば、その辺を走る野で、田んぼや畑や空き地には、春になるとレンゲ草がたくさん。

野兎とレンゲ草陶箱 藤吉憲典
野兎と白詰草陶箱 藤吉憲典

陶芸家・藤吉憲典の仕事は、自分が愛する美しい風景を形に遺すことができる仕事です(^^)

いつもの景色。

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いつもの景色。

花祭窯からの定点観測。海がとてもきれいだったので、思わずパシャリ。今朝は対岸の白い砂浜まで見えました。

切り取る画面は同じでも、季節によりお天気により見え方の変わる海と空。暮らしの中で、無意識に観察できる贅沢です。

アジ美でゆっくり。

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アジ美でゆっくり。

アジ美こと福岡市博多にある「福岡アジア美術館」にふらりとお出かけしてきました。観たい展覧会があったわけではなく、近くでの用事に少し時間があったので、時間つぶし(^^)

久しぶりに「アジアギャラリー」の常設展示(コレクション展)を見て、図書コーナーで本を物色し、カフェで一休み。図書コーナーは「福岡アジア美術館」のテーマに沿った本がたくさんあります。

図書コーナーからカフェにかけて、フロアは広々と連動しており、カフェコーナーにはテーブルと椅子がたくさん。窓が大きく明るいスペースです。カフェメニューは、軽食・飲み物・スイーツがあり、ちょうどお昼時でしたので、ランチをいただきました。

が、実はここのすごいところは、メニューを注文しなくても使えるというところ。窓際の席でゆっくり座って本を読むこともできるし、8~10人ぐらい座れそうな大きめのテーブル席では、ちょっとした打ち合わせもできます。もちろん、カフェ利用のお客さまが多いときには、心遣いが必要ですが。

わたしにとって「本とカフェ」の貴重な博多の穴場スポットです。

カバとロータス(蓮)陶箱

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カバとロータス(蓮)陶箱。

最初の1頭目のカバを作ってから、もう何頭目でしょうか。 これも藤吉憲典の定番スタイルとなった「カバとロータス文様」の組み合わせです。

カバとロータス陶箱 藤吉憲典

MET、ニューヨーク・メトロポリタン美術館の人気者、カバのウィリアムさんが我が家にやってきたのは、13年前。友人が、息子の1歳の誕生日祝いに、ウィリアムさんのリュックを贈ってくれたのでした。

エジプトピラミッドの副葬品として発掘されたカバの置きもの。同様の出土品は、大英博物館でも観ることができます。

「藤吉憲典がカバのウィリアムさんをつくると、こうなる」。古代の造形美術の魅力に、息子の成長という個人的な想いをつなげて、作品に昇華することができる仕事なんですね。

犬とぺんぺん草。

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犬とぺんぺん草。

犬となずな陶箱 藤吉憲典

愛犬たろうと彼の走り回る野原の景色。まさしく日々の生活のなかから生まれたモチーフと言えます。なずなの文様は藤吉憲典の定番ロングセラーとなりました。

陶芸家・藤吉憲典の仕事は、自分が愛する美しい風景を形に遺すことができる仕事です(^^)

紫陽花とアマガエル。

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紫陽花とアマガエル。

紫陽花とアマガエル陶箱 藤吉憲典

この季節に嬉しいモチーフ。色鮮やかな紫陽花に、ラッキーシンボルでもあるカエルの組み合わせ。花祭窯の創業地、佐賀の花祭の山のなかで、この季節になるといつも目にしていた風景です。

陶芸家・藤吉憲典の仕事は、自分が愛する美しい風景を形に遺すことができる仕事です(^^)