夜図書館。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

夜図書館。

ご近所のカメリアステージ図書館は、夜8時まで開いています。開業当初は夜9時まで開いていたので、それに比べると1時間早く閉まるようになってしまったのではありますが、それでも夜8時まで開いていると、使い勝手がよいものです。

歩いて15分弱、自転車で5分強、車なら5分弱。自分が学生時代にこの距離にこんな 図書館があったら、入り浸っていただろうな、閉館ギリギリまでここにいただろうな、とつくづく思います。

夜ご飯を食べた後に、ふと返却期限に気がついて本を返しに行くことができる。これはなかなかありがたいことです。そういえば予約していた本が届いていると連絡がありました。というわけで、今日も図書館にGO!

ひさびさに「商談会」。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

ひさびさに「商談会」。

福岡商工会議所からのご紹介があって「観光マッチング2019」なる商談会に参加してまいりました。「商談会」と名のつくものに参加したのは、かれこれ5年ぶりでしょうか。2013年ジェトロ大阪が主催した海外からのセレクトショップバイヤーさんとの商談会以来です。

その大阪の商談会で会ったロンドンのセレクトショップDo-shopのオーナーLucaとは、ビジネスパートナーとはならなかったものの、いまだに交友が続いています。ロンドンに行くときは必ず連絡して会いに行きますし、ロンドンで個展の時には見に来てくれる。不思議なものです。

さて今回は、福岡商工会議所さんがセッティングした、BtoBの「観光商談会」。国内・海外の旅行会社さんなど16社がバイヤーとして招聘されていました。着席型の予約制商談会と、フリーのPRコーナーを使った商談会の2本立て。

実のところ、花祭窯としては特にアンテナを張っていた分野ではありませんでした。が、ふと思いついて「海外からのお客さまへの日本文化サービス提供」という視点で、参加バイヤーさんのリストをチェック。すると海外の旅行会社さんで、個人旅行、なかでもリピーターさんが多く、上質な日本文化体験を提案なさっている会社を発見!

この会社のお話を聴いてみたいなと思い、ピンポイントで予約制商談会に申し込みしたところ、商談時間を確保することができました。2日間の商談会で1日最大12枠までの予約制商談ができるところ、1枠(20分間)のみので申し込み。まさにピンポイントです(^^)

実に内容の濃い20分間となりました。この1社のお話を聴くためだけに朝からバタバタと着物を着て出かけましたが、その甲斐がありました。具体的に仕事の話に結びつくかどうかはまだこれからですが、素晴らしい出会いに結びつくという確信の持てる時間でした。

2013年のLucaとの出会いもそうだったのですが、文化的価値観の近い人、ベクトルが同じ方向に向いていると感じる人に出会えると、もうそれだけで嬉しくなります。国は違えど、美意識が近い。そういう方々にお会いできるのは、ほんとうに面白くありがたいものです。

福岡商工会議所さんがご提供くださったこの機会に感謝です。ありがとうございました!

読書『浮世の画家』(ハヤカワepi文庫)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『浮世の画家』(ハヤカワepi文庫)

カズオ・イシグロ本、追っかけ継続中です。写真は、本の内容とはまったく脈絡なく、我が家の画家の図。

『浮世の画家』。 読みながら「これ、どこかで読んだことがある」という、デジャブ=既読感を感じました。初めて読んだので、別の本で同じ気持ちになりながら読んだということです。それが昨年読んだ『充たされざる者』(カズオ・イシグロ著)だったと気づくのに時間はかかりませんでした。

『充たされざる者』の読後ブログはこちら。

『充たされざる者』の舞台はあるヨーロッパの町、『浮世の画家』の舞台は戦前(回想)から戦後の日本。『充たされざる者』の主役は音楽家、『浮世の画家』の主役は画家。『充たされざる者』は全948ページ、『浮世の画家』は278ページ。

舞台も設定も本のボリュームも、ずいぶん異なります。ストーリー展開も、もちろんまったく違います。 にもかかわらず、「読んだことがある」という気がしました。

わかりやすく似ているところと言えば、主人公が「芸術家」的職業であることぐらいでしょうか。かといって芸術家的な職業であるということに、確固たる必然性があるとも思えませんでした。芸術家的な気質であるということは前提になっていたのかもしれませんが。

この既視感の理由は、それぞれの本に書いてあった内容自体に対するものではなく、おそらく書いてあった内容からわたしが個人的に受け取ったことに共通なものがあったのだな、ということがわかるのに、少し時間がかかりました。

うーん。深いです。無意識に、ずいぶん深いところで受け止めているのかもしれないという気がします。カズオ・イシグロ作品、次もますます楽しみになってきました。

読書『異邦人』(PHP研究所)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『異邦人 いりびと』 (PHP研究所)

久しぶりに原田マハさん。異邦人と書いて「いりびと」。写真は昨年訪問した京都の風景。

日本国内のアートシーンのひとつの側面を垣間見ることのできるストーリー!? 真偽のほどはわかりませんが、 ギャラリー、ギャラリスト、コレクター、アーティスト、その師弟関係など、いかにもありそうな業界的な人間関係が描かれていて、野次馬的な面白さでした。

中盤以降、書き急いでいるような感じがしたのは気のせいでしょうか。結末もなんだかあっけなく。これまでの原田マハさん作品の濃さを考えると、勝手にものすごく期待をしていたので、物足りない感じがしたというのが正直な感想でした。

もう一度、途中からじっくり書きなおしてくださったら、長くなっても、結末が変わってもいいので(笑)喜んで続きを読みたい本です。

まちが豊かになる空き家活用@郷育カレッジ

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

まちが豊かになる空き家活用@郷育カレッジ

久しぶりに「郷育カレッジ」の受講レポートです。 「ごういくかれっじ」福津市民と福津で働く人のための生涯学習の仕組みです。

「まちが豊かになる空き家活用」ということで、津屋崎空き家活用応援団の一員であり「暮らしの問屋」を営む古橋範朗さんを講師にお迎えしての90分でした。

「まち」ってなに?「豊か」ってどういう状態?の問いからスタートした古橋さんのお話。自分たちの住むところがどうなることが理想なのか、そこが共有できないと「豊かなまち」に向かって進んでいくことはできないのだという、至極あたりまえのこと。でもそのあたりまえであるはずの前提が、置き去りになってきていたよね、ということをあらためて考える機会となりました。

最近、SDGs(エスディージーズ、持続可能な開発目標)という言葉があちらこちらから聞こえてきます。でもそんなたいそうな言葉を使わなくても、もっと 身近でわかりやすい言葉で、同じことを学ぶことができる。そのことを感じた時間でもありました。

郷育カレッジの講座のなかから、自分の興味の向いた講座を継続的に受講していくことは、SDGsの考え方を身につけることにつながります。福津市民の皆さま、ぜひ郷育カレッジご活用ください(^^)

2019 Meet Me at Art はじめ。

こんにちは。Meet Me at Art ふじゆりです。

2019 Meet Me at Art はじめ。

画像はダンナ・藤吉憲典につくってもらった、Meet Me at Artのロゴマーク。昨年の5月1日に「Meet Me at Art スタート」というタイトルでブログをあげておりましたが、ようやく「Meet Me at Art」とはなんぞや?を説明するページが出来上がりました。

Meet Me at Art= 直訳すると「美術でわたしに出会う」といった感じです。約2年前に九州産業大学美術館教授(当時)の緒方泉先生の講義のなかで伺った「Meet Me at the Museum 」すなわち「ミュージアムで、わたし(のルーツ)に出会う」 という言葉がヒントで生まれました。

自分に置き換えて考え、いろいろなワークショップを経験していくなかで、「Meet Me」を可能にするステージはミュージアム(美術館・博物館)に限ったものではないと思いました。美術的なものや空間があれば、人は自分のルーツに出会うことができるのです。そこで、自分にピッタリくる表現にするために「Museum」を「Art」に置き換えてみた、というところです。

美術館や博物館で教育普及を担当する学芸員を「エデュケーター」と呼んだりします。Meet Me at Artでは、フリーのエデュケーターとして「美術を使ってできること」を提供して参ります。「自分が何者か、未来へどう向かうのか」を考えたり、「自分の足(責任)で歩いていく」とはどういうことなのか思索するためにも、美術は使えます。 具体的には、Meet Me at Art のページをご覧くださいね。

2年目となる今年2019年は、実際のエデュケーションプログラムの様子なども、このブログでご紹介して行けるといいな、と思っています。個人ワーク、グループワーク、企業研修など、少しづつ広げてまいります。

書道部2019年1月。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

書道部2019年1月。

1月2日に書き初めをしたばかりですが。今年も書道部続きます!写真は、お察しの通り亥年にちなんでの「猪突猛進」。半紙を四つに折って2行で書くと、上二つの文字が「猪」と「猛」。なんとも勇ましい感じになりました(笑)

書道のお稽古をしていてつくづく面白いのは「今日は集中力が無いなぁ」など、自分の状態が、体の状態も心の状態も、とてもよく現れることです。1、2回書いて「これで良し!」と納得できるときもあれば、何枚書いてもどうにもならないときもあり。

今回はなかなか思うように書けず、途中何度か筆を放り出しそうになりました。でも、習いにいらっしゃった方が目の前で黙々と書き続ける姿をみて、わたしももうちょっと書いてみようかな、と。で、なんとかここまで書いて、終了。

なにごとも一人でやろうとするより、一緒にする人がいる方が長続きするのだということを、思いがけず自ら体感した2019年のスタートの書道部でした。

すごいぞフリーペーパー。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

すごいぞフリーペーパー。

近所のお気に入り図書館、カメリアステージ図書館には「フリーペーパーコーナー」があります。

家人(Ceramic Artist藤吉憲典)がフリーペーパー好きなので、どこに行ってもいろいろと持って帰ってくるのですが、近頃はカメリアステージ図書館に置かれているフリーペーパーに、特にハマっています。けっこう読み応えのあるものが、集まっています。

最近見つけたお気に入りのひとつが、

縄文ZIN

文字どおり「縄文」にスポットをあてたフリーペーパー。ページを開けば縄文愛があふれてきます。いろんな角度からの縄文記事が載っています。面白いです。「明るい考古学」を地で行くフリーペーパーという感じです。時代を感じます。

そんなわけで、図書館に行くと本を物色したのちに、必ずフリーペーパーコーナーに立ち寄る習慣が身についてきました。カメリアステージ図書館の愉しみ、じわじわと広がっています(^^)

2019初釜茶会でした。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

日曜日は茶道南方流の初釜茶会でした。

写真は初釜恒例、お年始にいただく色紙。今年は論語から「吾道一以貫之(我が道は一以ってこれを貫く)」の文字でした。

我が家では日めくりの論語カレンダーでおなじみのことばであり、名言尽くしの論語のなかでも好きな言葉のひとつでしたので、思わず喜びの声をあげてしまいました。

入門している南方流の初釜は、和尚さまが各席でお点前をしてくださる貴重な機会です。わたしはお稽古で直接ご指導いただくことがほとんどないので、和尚様の所作を間近に拝見できるこの時間は、毎年とても楽しみなのです。

静かながらめりはりのある動きと所作の美しさに思わずため息が出ました。こんなふうにふるまうことができたらと憧れますが、それもまたすべては自分の修業次第ですね。果たしてあと何十年かかることか、あるいは永遠にたどり着けない到達点かも知れません。

さて「吾道一以貫之」。亥年にちなみ、「猪突猛進」のことわざに見る一つのことに突き進むイノシシの姿。 あなたにとっての今年の「一」は果たして何でしょうか。

2019英語はじめ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

2019英語はじめ。

ダンナ・Ceramic Artist 藤吉憲典が、ついに年頭の決意で「少しは英語でコミュニケーションできるようになりたい」と言ったので、今年はその言葉尻を捕らえたその場で、知り合いの英語の先生に連絡。

写真は、英会話学習に使う教科書を「今持っている本から選んでみましょうか」という先生からのご提案に物色してきた各種英語本。

ロンドン個展台湾訪問上海個展と機会をいただくなかで、やはり少しは英語で直接コミュニケーションしたいという思いが重なってきたようです。それはわたし自身も同じ思いで、訪問するたび「もっと思うように伝えることができたら」と繰り返し感じています。

わたしが習っているのは、花祭窯から自転車で5分のところにあるブループラネット英会話スクールのカナダ人の先生。今年からダンナに教えてくださるのは、これまたご近所、自転車で5分のところにおられる、スコットランド人のご主人と日本人の奥さまのご夫妻。

多様な英語を聴くのがいいよね、ということで、あえて学び先を変えました。それが無理なくできる津屋崎。ローカルエリアでありながらその気になればいつでも「英会話を学ぶ環境」が整っている凄さ。ありがたいです。