特別展「古代メキシコ マヤ、アステカ、テオティワカン」@九州国立博物館 を観て参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

特別展「古代メキシコ マヤ、アステカ、テオティワカン」@九州国立博物館 を観て参りました。

日曜日は朝一番で九州国立博物館へ。花祭窯から九州国立博物館へは、車の混み具合にもよりますが、だいたい1時間半程度です。と思って8時に出発したところ(九博のオープンは9時半なので)、長いこと工事が続いて片側一車線をいくつも抱えていた道路がいつの間にかほぼ全線開通しており、1時間で到着。思いがけず早く到着できたので、開館前の30分は、便利な「アクセストンネル(虹のトンネル)」でつながっている太宰府天満宮へお参りに行くことが出来ました。ラッキー♪

さて九州国立博物館。今年三回目の訪問は、年初の美術展チェックから楽しみにしていた、古代メキシコ展です。

6月に手元に届いた季刊誌『TRANSIT』の特集がメキシコだったのも後押しして、否応なく期待が高まっておりましたが、

その期待に応えてくれる、大満足の展示内容でした!

まずなによりひとつひとつの展示作品が素晴らしく、ピラミッドの写真をドーンと据えた壁面も効果的で、適度な展示間隔と背面までぐるりと見える展示が随所にあり、年表や地図などの資料も充実していました。

何が一番良かったか!?選べません。あれもこれもと、もし家に持って帰って良いと言われたれら、欲しいものがたくさんありすぎました。「今日の一番」を選ぼうと会場を2周しましたが、どれもこれも、素晴らしい。土偶の数々が、土偶と呼ぶにはその装飾の凝りようがすごすぎました。赤の女王の部屋も良かった。3周目に入ろうかと思いましたが、さすがに10時を回るとお客様の数が増えてきましたので、断念。大満足の展覧会でした。

全作品が撮影OK(ただしフラッシュ禁止・動画禁止)というのも、良かったと思います。自分の好きなものを写真で持って帰ることが出来るというのは、とても嬉しいこと。わたしは、特に子どもたちが自分の気に入ったものと一緒に写真を撮ってくれたらいいな、といつも思うのです。ずっとあとから写真を見返したときに、その時の自分の好きだったものを辿ることが出来るので。日本国内の美術館博物館も、だんだんと撮影OKを推進するようになってきたので、良かったなぁと思います。もちろん保護保存の観点から、撮影禁止をするべきところはするべきですが。

九州国立博物館の特別展は、年内はこれがラストです。会期は12月10日まで。大満足の休日でした。

特別展「古代メキシコ マヤ、アステカ、テオティワカン」@九州国立博物館 

BCP(事業継続力強化計画)策定に、ようやく手を付けました。

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BCP(事業継続力強化計画)策定に、ようやく手を付けました。

BCP = Business Continuity Plan、日本語で言うと「事業継続力強化計画」。日本語で言った方がわかりやすいと思うのですが、それはさておき、これをやらねば!と腰を上げたのは、一年以上前のことでした。

せっかく道筋をご指南いただいたのに、1年以上放置状態…で、そんなわたしのダメダメぶりを見越していたかのように、プラン策定からgBizでの電子申請までを一貫で行うセミナーを、福津市商工会さんがご用意してくださいました。これは…わたしのため!?指導してくださる中小企業診断士の先生は、前回と同じ先生で、そこから一歩も進んでいないわたしとしては合わせる顔がないところを「恥を忍んで今度こそ!」の決意を込めて申込。ちなみにgBizとは、法人や個人事業主向けの共通認証システムで、これを申請してIDを取得すると、事業者向けの複数の行政サービスを利用しやすい、というものです。

さて当日…の少し前に、商工会の経営指導員さんからお電話いただきました。「実は」とおっしゃることには、なんと今回のBCP研修の参加希望者が「花祭窯さんだけなんですよ」ということで、セミナーがキャンセルになるのかと思いきや「なので、マンツーマンでプランを策定することが出来ますので、時間配分なども柔軟に変えながら進行しますね!」というありがたいお言葉。文字通り、わたし(花祭窯)のために開催していただくこととなりました。

いやはや贅沢ですね。わたし一人に向けて解説してくださるので、疑問があるところはその都度先生のお話をさえぎって、質問・確認することが出来ました。30分ほどの解説の後は、実際に電子申請用の画面を開いて、直接書き込んでいきました。上の写真は、下書き用のフォーマットをプリントアウトしたものですが、画面上で直接入力していっても、一時中断で保存・修正・追記が出来ます。登録申請者が増えるに従い、どんどん改良されているようで、行政のシステムにしては使いやすいと思います。

基本的な事項の入力が済み、要領がわかってきたところで、次回までに残りの計画を入力するのを宿題として、一回目の講習はお仕舞い。2週間後の次回は、先生に入力内容を確認していただいて、修正加筆のうえ電子申請完了!を目指します。

ところで今回この制度の概要をあらためてご説明いただいて、BCP策定&申請が、事業資金融資や補助金申請の際の加点ポイントになるケースがけっこうあることがわかりました。計画策定は、あくまでも自分たちの事業を守る指針として取り組むものですが、同時にそのような加点ポイントがあるとわかると、モチベーションアップにつながりますね。

読書『スカーレット』(新潮社)アレクサンドラ・リプリー著/森瑤子訳

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読書『スカーレット』(新潮社)アレクサンドラ・リプリー著/森瑤子訳

林真理子著『私はスカーレット』にすっかり魅了され、このあとスカーレットはいったいどうなるのやら…と、気にかけていたわたくし。

マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』の後を受けたアレクサンドラ・リプリーによる続編『スカーレット』が、ちゃんと図書館にありました!で、さっそく借りに行き、まず驚いたのがその厚さ。上の写真を見るとわかりますが、なんと6cm超、ページ数にして1090ページ。今なら文庫版でなくても分冊にするだろうな、というところですが、この厚さと重さも含めて迫力の一冊でした。

スカーレットの「その後」は、マーガレット・ミッチェル本人が書くことを良しとしなかったため公募されたといわれており、世界中の熱烈なスカーレットファンが、それぞれに「その後」の物語を紡いだのだと思うと、ドキドキしました。たくさん寄せられたであろう「続編」のなかから見事その座を射止めた本書は、質・量ともに期待に違わずお腹いっぱいになるものでした。

森瑤子さん訳の本書、林真理子著を読んだ後で、ほぼ違和感なくしっくりときました。もしかしたら、林真理子氏が森瑤子訳の『スカーレット』のイメージをある程度意図的に踏襲していたのかもしれないな、と感じました。森瑤子さんと少しだけ異なる点としては、林真理子さんは黒人や地方の登場人物のセリフに方言のような日本語を当てていません。これは出版された時代の違いだと思います。ともあれ、とてもスムーズにストーリーに入り込めたのは、世界観に大きなずれが無かったからであり、大切なポイントだったと思います。『私はスカーレット』は一人称での訳本ですが、スカーレットの一人称語りはアレクサンドラ・リプリーの『スカーレット』から始まっていたので、そこが踏襲されていたのも良かったのかもしれません。

さて『スカーレット』。『風と共に去りぬ』のアメリカ南北戦争に対して、イギリスのアイルランド問題を持ってきたところに、ただの大恋愛小説としては終わらせない著者の意気込みを感じました。人種と階級、持つ者と持たざる者。わたしにとっては、アメリカとイギリスの歴史の一側面を知るための興味深い教材にもなりました。そして、スカーレットとレット・バトラーのすれ違いは、これでもかというようにまた繰り返されながらも、少しづつ距離を詰めていく感じが絶妙でした。読者に二人の愛が成就するという確信を疑わせないあたりは、続編を書く上で不文律だったのでしょう、安心して読み進めることが出来ました。

残りのページ数が少なくなるにつれ、もうすぐスカーレットとバトラーが今度こそ気持ちを通じさせるはず!という期待と、もうすぐストーリーが終わってしまうことに対する寂しさが、ないまぜになって押し寄せてきました。林真理子氏の『わたしはスカーレット』にはじまり、こんなに気持ちを持っていかれた読書は久しぶりでした。こうなると次は、もう一度『風と共に去りぬ』に立ち返らねばと感じています。その次は原著に挑戦することが出来たら良いな、と。続編の『スカーレット』も、原著からするとずいぶん意訳されているという評価もあるようなので、やはり原著を読んでみるべきかな…と。これを全部果たそうとしたら、読書時間がいくらあっても足りなくなりそうですが(笑)。おかげさまで、すっかりスカーレットのとりこです。

Omer Koc’s Ceramic Collection (陶磁コレクション図録)へのインタビュー記事日本語原稿。その2。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

Omer Koc’s Ceramic Collection (陶磁コレクション図録)へのインタビュー記事日本語原稿。その2。

現代アートコレクターのOmer Koc氏は、藤吉憲典のSladmore Contemporaryでの最初の個展の時から、作品を購入してくださっています。ロンドンのギャラリーMESSUMSから刊行される氏のコレクション図録に、インタビュー記事を提供いたしました。英文原稿については刊行待ちとなりますが、元となっている日本語原稿を一足早くこちらでご紹介いたします。


Q3. あなたにもっとも影響を与えたアーティストあるいはアート作品は?

A3. わたしに影響を与えたものとして、一人のアーティストあるいは一つの作品を上げるのは、とても難しいことです。ミケランジェロ、ルノアール、マティス、ピカソ、シャガール、クリムト、ロダン、モネ、北斎、漫画家の永井豪、大友克洋、手塚治虫、そして、名も知らぬ古伊万里の職人たちや、あらゆる分野のアーティストとその作品からさまざまな影響を受けています。

表現手法や技術的な影響だけでなく、彼らのチャレンジングな生き様もまた、わたしに大きな影響を与えています。彼ら先人たちのおかげで、わたしは作りたいものを作り、好きなことに挑戦する勇気を持つことが出来ました。

例えば「人魚」という作品があります。伝統的な肥前磁器の表現技法・技術で作られていますが、海の色や鱗の色の表現はモネの影響が強く出ています。またその姿・造形には、マニエリスムの時代の影響がみられます。そして作品全体の醸し出す雰囲気を見れば、漫画家・永井豪の世界観に強く影響を受けていることがわかります。

ただ、実のところ制作している最中には、まったくそのようなことは意識も意図もしていません。ただ自分が「こうすると一番美しくなる」と信じるように作るのみです。完成した作品を観た人からそのような感想を得て、あらためて自分で振り返ると、なるほどその通りかもしれないと感じる次第です。

わたしはアカデミックな美術教育を受けていませんので、わたし自身の五感の美意識に忠実に作品を作っています。美しさの基準は、ひとつではありません。たくさんの偉大な先人たちが創り出した美しい作品の数々に、たくさんの影響を受けています。


実はこのほかにもいくつか質問を受けていましたが、それらは個別の作品についての質問で、文章だけでは伝わりにくいものがありますので、ここでは割愛いたしました。全文(英文)の公開は、図録の刊行を待つことになります。とっても楽しみです。

↓「Omer Koc’s Ceramic Collection (陶磁コレクション図録)へのインタビュー記事日本語原稿。その1.」はこちら↓

Omer Koc’s Ceramic Collection (陶磁コレクション図録)へのインタビュー記事日本語原稿。その1。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

Omer Koc’s Ceramic Collection (陶磁コレクション図録)へのインタビュー記事日本語原稿。その1。

現代アートコレクターのOmer Koc氏は、藤吉憲典のSladmore Contemporaryでの最初の個展の時から、作品を購入してくださっています。ロンドンのギャラリーMESSUMSから刊行される氏のコレクション図録用に、藤吉憲典のインタビューを求められたのでした。5月に英文原稿を送り、藤吉に関する部分については、夏に既に校正も終了し、刊行を待つばかりとなっています。英文原稿については刊行待ちとなりますが、元となっている日本語原稿を一足早くこちらでご紹介いたします。


Q1. ご自分のことを陶芸家だと考えていますか、それとも彫刻家だと考えていますか?

A1. どちらでもあり、どちらで呼ばれても構いません。1997年に陶芸作家として独立したところから、わたしの作家としてのキャリアはスタートし、その10年ほどあとから、磁器彫刻家としての作品を発表し始めました。そして今は、書画家(水墨画家)としても作品を生み出しています。すべての表現技法がわたしにとっては大切なものであり、これからもアーティストとしてどのように変化していくか、自分自身でも予見できません。わたしの作った作品を所有してくださる方が、「藤吉憲典は何者か」をそれぞれにイメージしてくださったら、それでよいと思います。


Q2. どのようにして陶芸家・磁器彫刻家としての技術を身に付けたのでしょうか。どのような環境に影響を受けてきましたか?

A2. 佐賀県の磁器の産地・有田の隣町で育ちました。当時県内で唯一デザイン科があった有田工業高等学校に進学し、高校時代は絵ばかり描いていました。卒業後は、グラフィックデザイナーとして東京のデザイン事務所に就職。ところが父親の病気のためにわずか3年ほどで帰京することとなり、佐賀有田の窯元に商品開発デザイナーとして参画したことが、やきもの(肥前磁器)との出会いとなりました。

立体であり用途を求められるやきもののデザインは、グラフィックで培った平面デザインの技術やセンスだけではまったく不足であり、そこから「古伊万里」と呼ばれる古い名品、遡っては中国や朝鮮の古い磁器を研究しまくることになりました。美術館や博物館、骨董商、ギャラリーに通って実物を見て触るとともに、資料を大量に読みました。わたしは、やきものについての学術的な教育も受けていませんし、やきものの師匠もありません。古い名品こそがわたしの師となってくれました。

おかげで、自分自身の目、手、五感を通して、自分の美意識に忠実に、ものづくりに向き合うことが出来ています。そしてもうひとつ、幼少期から書道家であった父親の特訓を受けており、書道の基礎が叩き込まれていたことも、今考えると特質すべきことでした。自然な筆遣いや余白のバランス感覚、全体としての調和美を最も重視する視点は、わたしが陶芸作家としてデビューし、磁器彫刻家として作品を生み出すキャリアにおいて、大きな特長になっていると思います。


Q3.以降はまた次に。

偶然同じ時期にインタビューが入った『Homes and Antiques』8月号の、日本語もと原稿も、バックナンバーでご紹介しています。どちらも読んでいただくと、アーティスト・藤吉憲典の作品バックボーンが、より分かりやすいと思います。

英国の雑誌『Homes & Antiques』8月号への、藤吉憲典のインタビュー記事原稿。その1。その5まで続きます。

久しぶりの大阪、久しぶりの新幹線で日帰り出張-暮らし用品さんにおじゃまして参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

久しぶりの大阪、久しぶりの新幹線で日帰り出張-暮らし用品さんにおじゃまして参りました。

もう何年大阪に行ってなかったかしら…ということはつまり、山陽新幹線にもずいぶん乗っていない、ということで、久しぶりの新幹線ホームからワクワクの大阪へ。目的地は、「藤吉憲典 陶展」開催中の、大阪阿倍野の暮らし用品さん。

その前に、どうしても顔を出しておきたいところがあり、まずは東大阪へ。従前通り、難波で近鉄線に乗り換えて行ったところ、「新大阪から直接来たんやったら、JRの東線で来れたのに」と路線図を見せられ、「ええええー!」と驚愕。そんなラインが通っていたなんて、知りませんでした。懐かしいお顔にご挨拶を済ませて、次は阿倍野方面へ。近鉄線のホームで難波行きの電車を待っていて「尼崎方面」の文字が目に入りました。「尼崎???」と路線図を確認したところ、なんと阪神線に乗り入れているではありませんか!いろいろなラインが繋がって便利になっていたのですね。そっかぁ、そんなに大阪に来てなかったんだなぁ…と、すっかり浦島太郎でちょっぴりショックでした。

さて暮らし用品さん、実はわたしは初めての訪問でした。「伺います!」といいながら、何度も予定が流れてしまい、ようやくおじゃますることが出来ました。ダンナから話には聞いておりましたが、とっても雰囲気のある長屋の一角で、玄関先から続く素敵なたたずまいに、思わず顔がニヤニヤしてしまいました。

そんな暮らし用品さんの店内の様子を激写して参りました。

大阪阿倍野の暮らし用品さん

大阪阿倍野の暮らし用品さん

大阪阿倍野の暮らし用品さん

大阪阿倍野の暮らし用品さん

大阪阿倍野の暮らし用品さん

大阪阿倍野の暮らし用品さん

靴を脱いで上がる空間は、とっても落ち着いた空間です。畳に座ってじっくりと器を愛でるのに、最適。ご来店なさるお客様も、皆さん長居をして楽しんで行かれるようです。わたしが伺ったときは、本降りの雨が降り出したところでしたが、雨に濡れた坪庭の雰囲気も素晴らしく、すっかりくつろいでしまいました。

店主の米田さんと、たくさんお話が出来ました。今回の「藤吉憲典陶展」は本日11月7日が最終日ですが、このあとも暮らし用品さんと、一緒にいろいろと取り組んで行くことが出来そうです。とっても充実した日帰り出張となりました。

地域行事―四年ぶりに「新町みかん狩り」復活♪

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

地域行事―四年ぶりに「新町みかん狩り」復活♪

今年は山笠はじめ地域行事が次々と復活して、嬉しい一年です。この「みかん狩り」も、復活を心待ちにしていた大好きな行事のひとつ。参加者募集の回覧板が回ってきた時は、嬉しくて大騒ぎしました。高校生の息子は祝日にも関わらず学校があるので、夫婦二人で参加することに。「新町」は花祭窯のあるエリアの通称です。

「子ども会」でもなく「老人会」でもなく、老いも若きも「皆で大型バスに乗って出かける」という非日常な感じが、とっても面白いのです。我が家同様「前回までは子ども連れで来ていたけれど」という人も増えていました。4年も経つと、小中学生だった子どもたちも高校生大学生になり、という感じで。子どものため、家族連れのためのの行事と限ったものではなく、年齢性別問わず、あたりまえに一人で気軽に参加できるのが、新町のミカン狩りのよいところ。もちろんご家族連れもたくさん。年代の異なるご近所さんに会える、嬉しい機会です。

貸し切りの大型バスに乗り込んで出かけるみかん狩り。目的地のミカン園まで乗車時間15分ほどの距離ですが、ピクニック気分になります。バスのなかでは「久しぶりー」「元気やった?」の声が飛び交い、とっても楽しい気に満ちていました。誰かが必ず顔見知りで、出発時間になり「まだ○○さんが来ていません!」など、出欠確認をしなくても隣人への注意が払われているのは、まさにご近所パワー。

ミカン園に到着すると、めいめいにハサミと収穫したみかんを入れる袋が渡されます。この収穫袋、毎年どんどん小さくなっている!というのが目下我々の懸念事項。つまりミカン園はどんどん人気が出ているのですね。今年もやはり、少し小さくなっていました。甘そうなミカンを探してミカンの木の間をうろうろと歩き回り、30分もすればみかん袋はいっぱいになります。ミカンをさんざん採ったあとは、皆でお弁当タイム。東筑軒のかしわめし弁当も毎回恒例の楽しみのひとつです。

11月らしからぬ暖かいお天気のなか、たくさんおしゃべりして、たくさん収穫して、楽しいみかん狩りでした。家に帰りついてからは、今回参加できなかったご近所さんにちょっぴりお裾分け。来年も無事開催できますように♪

手帳のお引っ越しシーズン―来年の手帳を手に入れました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

手帳のお引っ越しシーズン―来年の手帳を手に入れました。

気に入った手帳があって、ここ5年ほど同じものを使っていて、来年も買うつもりでいたのですが、たまたま立ち寄ったヨドバシの文具売り場で、程好い手帳を発見。今使っているものもたいがいシンプルですが、さらにシンプルなのが気に入り、即買いしました。ノートでお馴染みの、コクヨCampusシリーズの手帳です。以前からあったのだろうと思うのですが…これまでは目に留まらなかったのが不思議です。

手帳カバーを使い始めて10年ほど(たぶん)。お気に入りの手帳カバーが、毎年の手帳探しをグンと楽にしてくれた上に、使いたい手帳のパターンも決まってきていましたので、若かりし頃のように「気に入った手帳を探すのに1時間以上かかった!」なんてことは、もうすっかりなくなりました。

翌年以降の予定が入ってくると、手帳の後ろのページに追記していきますので、増えるほどにどんどんページが雑然としてきます。世間の「手帳売り場」は毎年9月頃から増えてきている感じがしますが、個人的に「そろそろ新しい手帳に書き込んでいきたいな」というところで、手帳売り場に目が行くのだと思います。それが今回は昨日、11月あたまでした。

新しい手帳を手に入れてまずするのは、「わたしにとって大切な決まり事」を書き写すことです。「利休七則」「南方流茶道訓」「経営理念」そして「仕事哲学(ワーク・フィロソフィー)」。相変わらず「手帳は紙派」のわたしにとっては、この作業もふくめて、自分の手で書くことが大切なのです。年末に向けて頭の中を整理整頓するのにちょうど良いタイミングなのですね。毎年この時期の儀式のようになっています。

今回の手帳は12月から始まっていますので、まだあとひと月ほどは移行期間。その間にしっかり引継ぎです。

福津市の図書館のサイトが新しくなりました!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

福津市の図書館のサイトが新しくなりました!

システム改修のために長期休館していた福津市の図書館が、11月1日ようやくオープン。いやぁ、待ちかねておりました!

↑の記事でも書きましたように「図書システムの更新」が今回の休館の理由でしたので、まずは新しいウェブサイトにアクセスするとことから、図書館生活復活です。

福津市の図書館 

システム更新に合わせて、URLも変わっていました。旧アドレスから自動でジャンプするようになっていましたので、そこは心配なく。ただ、あらためてログイン登録をしなおさなければならないというのは、不親切ですね。大事な「入り口」で足止めされるのは不本意ですから、ここは旧システムから引き継げるようにしておいた方が、スムーズで良かったと思います。再登録させることに何か別の意図があるなら、仕方ありませんが。

続いては、新しいサイトで蔵書検索と予約をお試し。あくまでも個人的な感想ですが、本を検索してから予約完了画面に至るまでの道のりが、以前よりもやや長くなったような。これは足を運んだ時に司書さんに聞いてみたところ、実際経由する画面数が増えていることがわかりました。そして、これまでは検索した本のスペック(ページ数とか発行日とか)とともに内容が簡単に表示されていたのですが、それが無くなっていたのが、残念だなぁと。

まだ新しいシステムに慣れていないから、というのももちろんあると思いますが…ちょっと使いにくくなっている!?という思いを抱えつつ、図書館に足を運ぶと、カウンターに司書さんらスタッフだけでなく、館長さんもいらっしゃって、再開後のお客さまをお迎えしていました。図書館側としては、貸し出し等に伴うシステムの使い勝手が気になるのでしょうね。返却・貸し出しの手続きは、これまで通りスムーズに進みました。

さっそく司書さんと館長さんに、新しい図書検索システムの使い勝手の感想をお知らせ。更新=改善したところに、マイナスの感想を報告するのはどうかとも思いましたが、福津市立図書館協議会委員を務めている役割意識もあり、また運用を始めてから微修正していくこともあるかもしれないと期待しつつ、ここは正直なところをお伝えしました。

ともあれ無事の再開はとても嬉しく。平日の午後でしたが、図書館内は賑わっていました。皆さん開館を楽しみに待っていたのですね。

オランダに移住した知人が、「小さく始めるヨーロッパ輸出や海外輸出ブランディングをサポート」する仕事をはじめました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

オランダに移住した知人が、「小さく始めるヨーロッパ輸出や海外輸出ブランディングをサポート」する仕事をはじめました。

アーティストがの経済活動や海外進出について「この分野でコンサル業出来るかも(笑)」と頭をよぎったのは、つい先日のことでした。

アーティストに限らず、海外現地で日本語と現地言語でサポートしてくださる方と出会えるかどうかは、海外進出にあたっての障壁を取り除く、とても大きな要因だと思います。できれば「日本語が話せる」だけでなく、日本の文化的背景などに馴染んでいて微妙なニュアンスを理解してくれる人に出会えることが、望ましい。日本に長く住んでいた人だと、そのあたりがクリアになりやすいと感じています。

そして、今後そんなサポートを期待できるかもしれない!思える方から、このたびオランダで事業を始めたとご連絡をいただきました。ウェブデザイナーでコンサルタントの田代紫野(Tashiro Shino)さん。商工会を通してお世話になった中小企業診断士さんからのご紹介でお会いすることになり、この夏に花祭窯にいらしてくださったのでした。実のところ一度お会いしただけですが、これからオランダに移住して事業をスタートなさるという直前で、ご自身の事業計画について語る熱意と理想溢れる姿がとても印象的でした。

まだ移住してから数カ月で、これから現地での基盤を築いていかれるところだと思います。まずはウェブサイトをオープンしたということでご連絡をいただきました。さっそく覗いてみたところ、海外進出のためのHow toがわかりやすくまとめられていました。

purplea+  「小さく始めるヨーロッパ輸出や海外輸出ブランディングをサポートします」とあります。

わたしはまだ実際にサービスを利用しておりませんので、お仕事ぶりの評価はできませんが、まずはウェブサイトをご覧になるだけでも、海外進出を今からご検討なさる方に役立つ情報を見つけることが出来ると思います。「輸出を支える支援体制」というメニューがあり、そのなかで「公的機関の施策/役立つ情報」「海外展開に利用できる補助金情報」が一覧でまとめられており、ここをチェックするだけでもかなり役立つと思います。わたしもオランダ進出を企むときには、まずご相談してみようと考えています。