BASE GALLERY HAKATAで開催中の「西川勝人 ノクターン」展

BASE GALLERY HAKATAで開催中の「西川勝人 ノクターン」展を観てまいりました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

BASE GALLERY HAKATAで開催中の「西川勝人 ノクターン」展を観てまいりました。

2024年11月に博多御供所町にオープンしたBASE GALLERY HAKATAさん。お茶のお稽古をしている円覚寺のすぐ近くなので、ついつい寄り道しています。展示内容を観に行くのが目的なのはもちろんですが、天井の高いホワイトキューブなスペースに、オーナーさんとスタッフさんの醸し出す雰囲気が心地良いというのも、足が向く大きな理由だと思います。

現在開催しているのは「西川勝人 ノクターン」展。今年3月末で休館となった、DIC川村記念美術館での個展「⻄川勝人 静寂の響き」でも展示されたアクリルガラス作品が、博多にもやってくる!というのが今回の展示の目玉です。DM写真をみて、どんな構造になっているのだろう?と興味のわく作品でしたので、ギャラリーに入るや、まずは作品の側面を拝見。作品の間近に寄って見ることができるのが、ガラスケース越しの美術館と異なり、ギャラリーの良いところです。

作品に触れないようにギリギリのところで横から見たり、底から見たり。スタッフさんに「さっきもそんなふうに見ていった方があって、聞いてみたら、やっぱり作る側の人でした」と笑われました。それぞれに色を付けられたアクリルガラスを層(たぶん4層)にしていて、その組み合わせによって、表面に見える色の見え方が変わっています。スタッフさんが「和菓子に見えてきて仕方がないんです」とおっしゃり、「わたしも夏の竿もの菓子みたいだと思っていました」と返し、大笑い。

聞けば、作品の設置位置、光の当たり方など、作家さんから直々に細かい指示があったそうで、展示にかなり神経を使ったとのこと。1949年生まれの御年75歳、現在はドイツのアトリエで制作をなさっているという作家さんの、これまでの作品図録なども出してきて見せてくださり、作るものがどのように変遷を遂げてきたのかを拝見することができました。

気軽におしゃべりしながら鑑賞できる場所が身近にあるというのは、ほんとうに贅沢なことです。本展覧会の会期は5月20日までですので、興味のある方はぜひ足を運んでみてくださいね。


【BASE GALLERY HAKATA】西川勝人 ノクターン

2025年03月28日(金)~2025年05月20日(火)
※休廊:水 / Closed on Wednesdays
12:00~18:00

BASE GALLERY HAKATA
福岡市博多区御供所町5-27 グラムビル御供所町1F

入場無料

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯(はなまつりがま)の内儀(おかみ)であり、Meet Me at Artを主宰するアートエデュケーターでもある、ふじゆり のブログです。