伊万里市民図書館に行ってきました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

伊万里市民図書館に行ってきました。

11月1日、福津市の図書館協議会の視察で伊万里市民図書館へ。写真は図書館内にある、読み聞かせの部屋の天井にある素敵な仕掛け。

年に2~3回の図書館協議会。今年はそのうちの1回が、念願の伊万里市民図書館視察となりました。全国から視察が訪れるという当館ですが、福津市図書館協議会の今回の一番の目的は、図書館ボランティアの在り方を知ることでした。

伊万里「市民」図書館。「市立」図書館ではなく「市民」図書館。ネーミングにそのスタンスが象徴されています。伊万里市民図書館を支えている友の会「図書館フレンズいまり」は、市民活動の結果誕生した自分たちの図書館を、大切に守り育てていく責任から発足した組織でした。

実はこの訪問のほんの4日前に、お友だちが「伊万里から友人が来ているので、連れて行きます」と花祭窯に遊びにいらっしゃいました。「伊万里といえば、今度図書館に視察に伺うんですよ」とご挨拶したところ、なんと一緒に来られた方こそが「図書館フレンズいまり」の役員であり、市民活動の時代から中心的役割を果たしてきている伊万里市議の盛さんだったのでした。

お互いまったく意図しないところからのご縁に大喜び。いわばキーパーソンに、個人的にお会いし、お話をお聞きすることができたのです。こんなこともあるのだなぁと、一層気の引き締まる視察となりました。いつも思いがけないご縁をつないでくださるお友だちに、大感謝です。

当日は、市役所から学校教育部長、担当課長、図書館の館長・スタッフさん、そして協議会の市民メンバーで和気あいあい。質疑応答では踏み込んだ質問も飛び出して、それぞれに学びと気づきの多い一日となりました。あとは、これを「福津市版」に発展させ、生かすことができるかどうか。

「わたしたちの図書館」という意識こそが大切なのだということに、あらためて思い至った一日でした。

 

博多ライトアップウォーク2018

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

博多ライトアップウォーク2018

あっという間にこの季節。今年は10月31日(水)から11月4日(日)までということで、ライトアップイベントは既にスタートしていますが、円覚寺での呈茶サービスがある3日(土)4日(日)が、わたしにとっての「博多ライトアップ」です。

入門している茶道南方流で、円覚寺での呈茶サービスをするのですが、年々人気が増しているようです。普段入ることのできない夜間のお寺、素晴らしい和庭のライトアップ、お抹茶とお菓子。この組み合わせですから、人気の程もうなずけます。

わたしは例年通りお抹茶を運ぶ係でがんばります(^^)

 

お茶を習う楽しみ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

お茶を習う楽しみ。

月に2回ほどの茶道のお稽古。南方流に入門してから5年以上が過ぎました。先日、お稽古に行ったときにつくづくと感じたことは、わたしはこの場所に来るのが好きなのだなぁ、ということ。

お茶を習う動機は人それぞれにあると思います。わたしもそもそもの発端は「陶芸家の嫁になったから、知っておいた方がいいかな」という、どちらかといえば義務感からでした。スタートは裏千家の先生についていましたが、妊娠出産をきっかけにしばらくお休み期間があって、福岡への転居もあって南方流で再スタート。

再スタートの時も、義務感とまではいかないものの、仕事の意識が強かったように思います。それが5年を経た今では、純粋に「習いたい」「お稽古に行きたい」という欲求に。この変化は何だろうと、ちょっと考えてみたのでした。

その要素はいろいろとあるのですが、わたしにとって一番大きいのは、そこに集う「人」の魅力であることに、あらためて気づきました。「こんなふうに齢を重ねたい」と感じる先生方が、男性女性問わず何人もおられるのです。

自分の近い未来を重ねて憧れる存在があることが、気持ちの拠り所になるという経験を、お茶のお稽古を通してしています。こういう場所を持つことができるのは、ありがたいことですね。

 

大人の社会科見学。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

大人の社会科見学。

写真は「大人の勉強会」のようすですが、本日の話題は「大人の社会科見学」。

身近に自営業をしているお友だちが比較的多く、お仕事の様子を垣間見ることができる機会がときどきあります。自分たちの業界とはまったく異なるお仕事のようすを拝見するのは、いわば社会科見学。昨今、一般に向けた工場見学がブームであるという記事を少し前に読みましたが、大人になって工場見学に行く人の気持ちがよくわかります。

先日は、設計事務所を営んでいるお友だちの仕事を見せていただきました。出来上がった建築物を外から中から拝見し、たくさん質問して、いろんなことを教えていただいた、貴重な時間となりました。現場でプロに質問できるなんて、贅沢ですよね。

異業種だからこそ知らないことばかりで、いろんなことが新鮮であるのはもちろん、職業を持っている今だからこそ、自分の職業と照らし合わせて疑問に思うことがあったり、共感できる部分があったり。ただ興味があるというレベルを越えて、生かせる学びの大きさを思います。

こういう機会を気軽に持てるのも、自営業者の愉しみ。「大人の社会科見学」シリーズ化できたら面白いだろうな、などと思いつつ。

 

合唱コンクール。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

合唱コンクール。

写真は福津市の複合文化施設カメリア図書館のパンフレット。図書館と歴史資料館とホールが同じ敷地内にあります。いわばこの町の文化の集積地(となるべき場所)。

中学校の文化祭のメインイベントは、合唱コンクールです。中学校のすぐ横にあるのが、その「カメリアホール」なる文化施設。そこにはちゃんとしたコンサートホールがあります。中学生の合唱の発表がそのホールを使っていると知って、中学生にとって好い機会になるだろうな、と思いました。

音楽やダンス、演劇などの習い事をしていない子どもにとって、ほんもののホールのステージに立って発表をする機会はなかなか無いもので、小学校までの「体育館の舞台で発表」とは気持ち的にもずいぶん違うのかしら、などと思いつつ。

さて当日。客席に入ると、最後尾3列を除いて椅子は中学生と先生方で埋まっており、空席はおろか、立ち見の場所さえ確保が難しい状態。保護者や地域の人たちがゆっくり観ることのできる環境がありませんでした。そのうえ「自分のお子さんの発表が終わったら、次の方と入れ替わってください」という方式。

スペースの関係上仕方のないこととは理解しつつ、場所は体育館であっても、いろんな人がいろんな学年の子どもたちの発表を観ることのできた小学校の文化祭が懐かしく思われました。

思いがけず「地域で身近に文化・芸術を楽しむ機会」について、考えさせられました。

 

二カ月間の隣人。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

二カ月間の隣人。

今日はインドからの留学生モナちゃんが、母国に帰る日。

約2か月前、滞在するゲストハウス=我が家から徒歩15秒(?)に到着したものの、「ガスコンロが点かず、炊飯器も使えない!このままではご飯が食べれない!」状態であると聞き、見に行ってこういう時頼りになるご近所さんたちに相談。使っていないガスコンロと炊飯器を調達したのが、モナちゃんとの出会いでした。

落ち着いてからメッセージでお礼を言ってくれたモナちゃんが「あなたの家は近いですか?」とたずねたので、「今、ゲストハウスの2階から海側の窓を開けて見てごらん!」といって、我が家の玄関先からその窓に向かって手を振ったら、大笑いして喜んでくれたのでした。

到着後数日で企画した「Potluck Party=持ち寄りパーティー」の仕組みがとっても気に入って、「ここに居る間にたくさんこれをやりたい!」と。お友だちがお友だちに声をかけ…の連続で、ステイ先で開かれた持ち寄りパーティーに参加した延べ人数は果たして何百人になったのやら(笑)赤ちゃんから人生の大先輩まで、文字通り老若男女が彼女の周りに集まった2カ月間でした。

その一方で、彼女は母国に帰るという現実。「こんなに安心して暮らすことができるなんて、夢のようだった。わたしはもうすぐ夢から覚めてしまう」という言葉が、彼女の母国の抱えているものを物語っていて、日本で津屋崎でこうして暮らしている毎日がとても恵まれたものであることをあらためて思いました。

写真は今朝の花祭窯の庭。昨日まで雨の予報はなかったのに、昨晩から今朝にかけて、しとしと雨。

 

書道部で思う「ことばの力」。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

書道部で思う「ことばの力」。

この春からスタートした書道部@花祭窯、楽しんでいます。「ガンガン上達したい!」というのでなければ、月に1回の書道というのは思いのほか「良いペース」であることを実感しています。(ガンガン上達したい方は、毎日5分でも半紙に向かうと良いそうです^^)

「今日は何と書こうか」と考えるところから、書道の愉しみがはじまっています。月1回のペースなので、わたしにとっては「今月のひとこと」的な位置づけ。とはいえ、なにか教訓的めいた言葉を考えるわけではなく、ほとんどがその時にふっと頭に浮かんだものです。仕事場に毎月貼り重ねています。

先月は、禅語「本来無一物」から「無一物」。「本来無一物」は2年以上前に福岡藩主黒田家の菩提寺・崇福寺さんで出会った禅の言葉。仕事上判断に迷ったときにこの言葉が視界に入ってくると、すっと迷いがとれる凄い言葉なので、わたしのデスク周りには、この言葉が自分に飛び込んでくる仕掛けをいくつかしています。

書道部@花祭窯

そして、がらりと変わって今月(昨日)は、たまたまラジオから野宮真貴(ピチカート・ファイブ)さんの声が聞こえてきたので「万事快調」。

書道部@花祭窯

「万事」と書きはじめたら、周りから「休す!?」と声が上がりましたが、いえいえ「快調」で参ります(^^)

自分の気分で選び、書くことば遊びの面白さ。月一書道、おすすめです。

 

カルメン

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

カルメン

写真は昨日(2018年10月12日)アクロス福岡で上演された『カルメン』のプログラム。観てきました。わたしにとっては初オペラ、初カルメン。

明治ブルガリアヨーグルトスペシャル
ブルガリア国立歌劇場 ビゼー「カルメン」
プラーメン・カルタ―ロフ版

カルメンといえば赤い薔薇、運動会っぽい音楽がある…というほどのイメージしかもっていなかった素人です(笑)今年に入ってなぜか仕事中のBGMにビゼーのカルメンが流れることが増えていたところに、アクロス福岡での公演情報。

すばらしく魅力的なカルメンでした。声も発するセリフも、これは人生を惑わされても仕方ないな…と思えるカルメン。そう感じるかどうかはひとつには個人的な好みもあるとは思うのですが、演じていたゲルガーナ・ルセコーヴァさんのプロフィールにあった「哀愁ある妖艶な声」の形容に納得。

佇まいがまた魅力的でした。「立っているだけでカルメン」とはこういうことかと、素人ながら考えたりしながら、これまた彼女のプロフィールにある「役柄への追求と洞察は、他の追随を許さない」の紹介文に大きくうなずき。約3時間の上演時間中、すっかり虜に(笑)ドン・ホセ、ミカエラ、エスカミーリョと、他の登場人物ももちろん素敵だったのですが、わたし個人的には「カルメン一人勝ち」の舞台でした。

今回の講演は日本公演を意識しての新演出版だったそうです。ギリシャ古典劇と日本の能に着想を得たということで、舞台セットも非常にシンプルでしたが、それがまたカルメンという人物そのものを際立たせたのかもしれませんね。

素晴らしい初オペラ体験となりました。早くも次の機会を物色中です(^^)

 

【告知】福岡acad. 世界史を建築家の視点で学ぶ! 第4回ロマネスク・ゴシック

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

【告知】福岡acad. 世界史を建築家の視点で学ぶ! 第4回ロマネスク・ゴシック

株式会社藤井設計室の藤井昌宏さんを講師にお迎えして学ぶシリーズ。試行錯誤でスタートした勉強会も、おかげさまでシリーズ4回目の開催となります。

そもそも「ロマネスク」の語源「ロマン」とはなにか?「ゴスロリ」の「ゴス」部分の語源でもある「ゴシック」とはなにか?

そんな問いかけで始まりそうな第4回目のテーマ「ロマネスク・ゴシック」。「ロマン」も「ゴシック」も今や「カタカナ日本語」として当然に独り歩きしていて、その意味を考えたり、「もと」に思いをはせることはほとんどありません。

その源を体現している建築や装飾を自分の目で確認し、背景やそこに至る経緯を藤井さんの解説で学ぶ。「ロマン」や「ゴシック」を含んだ言葉で表されているものへの見方が、がらりと変わるかもしれません。考えただけでもワクワクします。


【福岡acad. 世界史を建築家の視点で学ぶ! 第4回 ロマネスク・ゴシック】

講師:株式会社藤井設計室・藤井昌宏氏

木原千利建築設計事務所を経て、藤井建築設計室を開く。店舗・住宅・病院などのほか、ハウステンボス、阿蘇ファームランド、ひらかたパークなどエンターテイメント性の高い設計管理を得意としている。昨年(2017年)全体リニューアルした「かしいかえん」の設計監理は遊園地の大規模リノベーションとして、エンターテイメントビジネス業界で注目を集めている。(https://www.facebook.com/Fujii.Design.Office/

<日時>2018年11月10日(土) 18:30 – 21:30

<会場>メイトム宗像 1階101会議室

<住所>福岡県宗像市久原180

<参加費>3000円(※学生は1500円)
※軽食と飲み物付。

<申込方法>フェイスブックのイベントページにて「参加」ボタンを押してください。追って事務局より確認のメッセージを差し上げます。
メッセージでの確認完了をもって、正式申込といたします。

※キャンセルについて:軽食準備の都合上、11月8日(木)17時以降のキャンセルは100%(3000円※学生は1500円)申込者の負担となります。何卒ご了承くださいませ。

<スケジュール>
18時~ 開場・受付開始
・お飲み物と軽食をご用意しております!(参加費に含まれています)

18時半~ スタート

・参加者自己紹介(一人30秒程度)。
・スライドショー講座スタート。
・途中休憩をはさみます。

21時~ 交流タイム
・質疑応答&意見交換会

21時半~ ・アンケート記入。自由解散。
・閉場時間まで、名刺交換等ご自由にお過ごしください。
(注意)勧誘・営業行為などは厳禁です。社会人としてのマナーを守れない方は、退場&今後の参加をお断りいたします。

21時50分 閉場

<申込方法>

福岡acad. 世界史を建築家の視点で学ぶ! 第4回ロマネスク・ゴシック ←このイベントページにて「参加」ボタンを押してください。追って事務局(藤吉有里)より確認のメッセージを差し上げます。

福岡acad.については、こちらでご紹介しています。
https://meetmeatart.wixsite.com/f-acad

献茶と野点。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

献茶と野点。

茶道南方流の大切な行事のひとつ、香椎宮への献茶式と、報恩寺での野点に参加してまいりました。写真は野点を行った報恩寺のお庭。台風のあとで10月にしては少し暑かったものの、晴れて良いお天気となりました。

神社本殿での、禅寺茶道による献茶の儀。神仏がひとつの時間と空間を共有する、厳かでありながら晴れやかさも感じる、ひとことでは形容しがたい場です。

報恩寺は香椎宮の神殿の裏(西側)にあります。 日本禅宗の始祖・栄西禅師が建久3年(1192年)に開いたわが国最初の禅寺といわれており、「建久報恩寺(けんきゅうほうおんじ)」跡の石碑が立っています。

天正14年(1586年)火事により焼失したものを、聖福寺塔頭の禅寺である円覚寺・第十七世猷山和尚の発願により復興修理したところからはじまり、円覚寺と報恩寺、そして香椎宮とのご縁が続いているようです。

栄西禅師が1190年に宋の天台山にあった菩提樹を香椎宮に送り、これが日本に初めて伝来した菩提樹だと言われていますが、 その由来を示す菩提樹の木が報恩寺の庭にあります。

それにしても、野点のお茶をいただくのは気持ちが良いですね。毎年、この場に居る機会をいただくありがたさを感じます。

(参考サイト)お寺めぐりの友香椎宮の境内社めぐり(福岡市)