2025年読書ベスト10!今年も図書館と本屋さんに支えられた一年でした♪

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2025年読書ベスト10!今年も図書館と本屋さんに支えられた一年でした♪

↓昨日、2025下半期のベスト5を出したところでした↓

少し早めですが、2025下半期読書ベスト5!

↓2025上半期のベスト5(のつもりがベスト10になっちゃいましたが)は、こちら↓

もう9月ですが…2025上半期読書ベスト5。

というわけで、本日は通期のベスト10。


『地図でスッと頭に入る三国志』(昭文社)渡邉義浩監修

『ジェイムズ』(河出書房新社)パーシヴァル・エヴァレット著/木原善彦訳

『島原リバティ』(文芸社)タケチオサム著

『世紀末の光と闇の魔術師 オーブリー・ビアズリー』(パイ・インターナショナル)海野弘解説・監修

『閉鎖病棟』(新潮社)帚木蓬生著

『帰れない山』(新潮社)パオロ・コニェッティ著/関口英子訳

『六条御息所 源氏がたり』(小学館)林真理子著

『天までのぼれ』(ポプラ社)中脇初枝 著

『Effectuation エフェクチュエーション』(ダイヤモンド社)吉田満梨・中村龍太著

『美学への招待 増補版』(中央公論新社)佐々木健一著


いやぁ…半期ごとにベスト5を出していたからこそ、わりとサクッと選出することができましたが、振り返れば今年も、たくさん良い本に出合うことができていたとわかります。毎年同じようなことを言っているような気がしますが、やはりご近所の図書館の存在と、本の情報を届けてくれる、読書家のお友だちの皆さんのSNS投稿が大きいです。

来年も一冊でも多くの本を愉しみたいと思います。わたしの読書環境を支えてくださる皆さま、ありがとうございます^^

少し早めですが、2025下半期読書ベスト5!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

少し早めですが、2025下半期読書ベスト5!

2025年もたくさんの本を読むことができました。たくさん読むといっても、速読とかではないので、ふつうのペースで読める範囲ですが。1冊読むのにかかる時間は、長くて良いというのがわたしの考え方で、常にマイペース。逆にマイペースでないと、内容が頭に入ってこないということを実感する今日この頃です。

ということで、まずは今年7月~12月に読んだ本のベスト5。どれもわたしにとっては良書で、順位をつけるのは難しく、順不同です^^


『地図でスッと頭に入る三国志』(昭文社)渡邉義浩監修

上の写真はその1ページ。テレビで放映された中国ドラマを見るのに、本書を手元に置いておくことで、壮大で複雑な三国志の勢力図や人間関係を、部分的にでも理解できたのが、とても嬉しかったです。

『ジェイムズ』(河出書房新社)パーシヴァル・エヴァレット著/木原善彦訳

『ハックルベリー・フィンの冒険』とセットで読むことによって、一層考えさせられた本書。そのあとに映画『アメリカン・フィクション』を観たことで、さらに考えさせられました。こんなふうにつながっていくことが、本の良さだなぁとつくづく。

『島原リバティ』(文芸社)タケチオサム著

わたしが「天草四郎」とか「島原の乱」とかを認識したのは、初めて旅行で雲仙に行き「地獄」と称される景色を見た小学2年生のとき。その後ずっと、中学校の歴史の教科書程度の知識であったものを、本書によって知り直すことが出来ました。

『世紀末の光と闇の魔術師 オーブリー・ビアズリー』(パイ・インターナショナル)海野弘解説・監修

久留米市美術館で開催されたビアズリーの展覧会の興奮を、そのまま持ち帰ってくることができた図録です。見て美しく、読み物としても面白いお宝本。

『閉鎖病棟』(新潮社)帚木蓬生著

帚木蓬生さんの著作追っかけを始めたのは、今年だったんですね。もう何年も前から読んでいたような気になっていました。最初に読んだ『聖灰の暗号』上下巻がきっかけでしたが、すっかりはまったのは本書『閉鎖病棟』からだったと思います。半年の間にけっこうたくさん読むことができました。


本を紹介するのも、ベスト本を選ぶのも、楽しい作業です。引き続き2025年の年間ベスト10をアップする予定です^^

読書『マルコメ社員が厳選した みそ汁100』(cccメディアハウス)マルコメ編

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読書『マルコメ社員が厳選した みそ汁100』(cccメディアハウス)マルコメ編

いつものカメリアステージ図書館。図書館がお正月休みに入る前にたくさん借りて参りました。新刊棚と並んで最近めっきりお気に入りの「月替わりの特集テーマ棚」より。前回そこから借りてきたのは、村上祥子さんのスープレシピ本でした。今回借りてきたのは、味噌汁。ほぼ毎日、味噌汁をいただく身としては、見逃せません。

マルコメさんといえば「まるこめまるこめまるこめまるこめ」のテレビCM音楽が頭のなかに響く、老舗のお味噌屋さん。本書によると、1854年創業とのことです。マルコメさんの公式サイトで紹介しているみそ汁レシピは約300種類あるそうで、そのなかから厳選された「100」が載ったレシピ本です。食材をもとにネットでレシピを探すのはとても便利で、わたしもよく使いますが、元来「紙派」なので、本があるのは嬉しいですね。

村上祥子さんのスープレシピもそうでしたが、本書の味噌汁レシピもまた、野菜とたんぱく質がたっぷりとれる具沢山なものが多く、春夏秋冬の季節に合わせた提案になっています。ふだんのお家ごはんは、ご飯とみそ汁だけで完結できるのが理想的♪と考えている(そのため寒い季節は鍋料理が続く…)わたしにとって、ヒントが満載でした。

この本も「買い」です^^

『マルコメ社員が厳選した みそ汁100』(cccメディアハウス)マルコメ編

読書『にんたまジャムで作る免疫力スープ』(ブックマン社)村上祥子著

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読書『にんたまジャムで作る免疫力スープ』(ブックマン社)村上祥子著

いつものカメリアステージ図書館、貸出カウンター横にある「月替わりの特集テーマ棚」より。「月替わりの特集テーマ棚」というのは、わたしが勝手に名付けました。「新刊棚」と並んで、借りる本を選ぶときの強い味方です。急いでいるときは、この二つの棚だけ見て選書することも多々。短時間で、興味のある本を手に取ることができます。

さて料理研究家の村上祥子さんは、福岡を主拠点としてご活躍中ということもあって、ローカルメディアでよくお名前をお見かけます。80歳を過ぎてなお精力的にご活躍なさる姿は、「ちゃんと食べてちゃんと生きる、そして生涯現役で過ごす」という氏のポリシーに強い説得力を与えています。料理関係の著書はもちろんたくさんあり、なかでも電子レンジを使った簡単料理や、タマネギの効能に注目したものが有名です。

「にんたまジャム」というのは、村上祥子さんが発案・命名した、にんにくとタマネギをミキサーにかけて煮詰めたもの。本書には、そのにんたまジャムを活用したスープのレシピがたくさん載っています。春夏秋冬と季節に合わせたレシピが各2週間分。どれも旬を取り込んだ具沢山のレシピなので、これ一杯で十分!という感じがします。わたしはミキサーを持っていないので、にんたまジャムをつくるなら、細かく刻むかすりおろすかだなぁ…と思案中。ただ、タマネギとニンニクがとっても体に良い!ということがあらためてわかりましたので、まずはジャムにしなくてもどんどん料理に取り入れたらいいですね。

これは「買い」の一冊です^^

『にんたまジャムで作る免疫力スープ』(ブックマン社)村上祥子著

読書:朝井リョウ氏の著作を遡っていたら『桐島、部活やめるってよ』に辿り着いた。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書:朝井リョウ氏の著作を遡っていたら『桐島、部活やめるってよ』に辿り着いた。

11月に読んだ『イン・ザ・メガチャーチ』が面白かったので、朝井リョウ氏の著作を遡ることにしました。幸い、いつものご近所カメリアステージ図書館で探してみたら、蔵書が何冊も。しばらく朝井リョウワールドを楽しめそうです。ストーリーが興味深くて、重いテーマはあっても、堅苦しくなくてサクサク読めるので、休憩時間に最適で良いですね。

気が付いたら『スター』『何者』『ままならないから私とあなた』『武道館』『桐島、部活やめるってよ』とけっこう読んでいました。映画の『桐島、部活やめるってよ』は、この人が原作だったのね!と今頃つながり。公開当時、映画を観た人が「ところが『桐島』の話ではないのだよ」と言っていた意味が、今頃わかりました。それにしても『桐島、部活やめるってよ』のつくりにびっくりでした。著者大学在学中のデビュー作なんですね、遅ればせながら「すごいなぁ~!」です。

スクールカースト、アイドル、推し活…わたしにとっては、現代の現在をうかがい知るのにちょうどよい小説の数々でした。そして、まだまだ未読の小説がたくさん残っていますので、楽しみは続きます。年末年始に向けて、図書館が冬休みに入る前に、また借りてこようと思います^^

福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」ワークショップ第四回目。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」ワークショップ第四回目。

福岡県の商工部スタートアップ推進課からご案内をいただき、8月から参加している支援事業「サッシン・ベース」の第四回目。ワークショップはこれが最終回ということで、この先はピッチ資料の作成に入ります。そのピッチ資料=事業計画を充実したものにするためにも、ワークショップで一つでも多くを自分のものにしたいところです。

講師はサイボウズの岩越崇史さんで、テーマは『PoCと事業連携について』。で、例によってわたしは、まずは「PoC」って何だ?から(笑)。ググってみたところ、野村総研さんのサイトで「概念実証」という説明が出てきました。いわく「PoC(読み:ピーオーシー/ポック)とは、Proof Of Concept(プルーフ・オブ・コンセプト)の略で、日本語では「概念実証」と訳されます。新しい手法などの実現可能性を見出すために、試作開発に入る前の検証を指す言葉です」(野村総合研究所サイト、用語解説より)ということで。

堅苦しい言葉はさておき、講師の岩越さんのことばを借りれば、要は「小さく、たくさん、仕掛ける(試す)」ということのようです。こう言い換えると、とってもやさしくわかりやすくなりますね。岩越さんのお話は、全体を通じてとても分かりやすくて、質問をしやすい空気があって、すごいなぁと思いました。ワークショップでは、事業連携とか何かを個人で考えたり、グループで意見を出し合ったり、発表したり。頭を使って手と口を動かして、和気あいあいと、楽しいワークショップになりました。おかげさまで、すぐにやるべきこと、できることが明らかに。1時間半という短い時間でも、時間配分と心遣いで、大きな成果が得られる時間になるのだなぁ、とありがたく感じました。

以下、備忘。


  • 自分に無い「手」を、持っている人から借りる。
  • 時間を買う。持っていない力を借りる。技術・ライセンス・設備・ブランドetc
  • いかにブランドを毀損せずに売っていくか。
  • 例えば…スタバ×TSUTAYA→「コーヒー片手に本を読む時間」。
  • 実現したいのは何か。
  • そもそもビジネスとして成立するか。
  • 人。
  • 実績という名の手土産。
  • 実績とは、データ・数字などを伴う、明確な成果。
  • 実績は作るのではなく「現場から拾ってくる」。
  • 小さく、たくさん、仕掛ける。
  • お金をかけない、時間をかけない、まずやる!のスピード感。
  • 1000万円を1回ではなく、10万円を100回。
  • あちらこちらに「味方」をつくる。一人でも多く。
  • 最高の売り場はどこか。その場所を持っているのは誰か。その持ち主が抱えている課題は何か。
  • 実績を現場から拾ってくるには、買ってくださるお客様の解像度を上げていく。
  • (お客さまは)うちの商品と一緒に何を購入しているか。うちの商品を購入する前後の出来事・行動は。
  • 提携は、タイミングと人。

(『PoCと事業連携について』サイボウズの岩越崇史さんのお話より)


「事業提携」には、小さなコラボから大規模な提携まであらゆる分野・規模のものがあって、わたしが現在考えるていること・考えるべきこともまた、「事業提携」なのだということが明確になりました。ありがとうございました!

ロンドン出張備忘録 December 2025その3-美術館・博物館視察。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ロンドン出張備忘録 December 2025その3-美術館・博物館視察。

約1週間の滞在でしたが、今回はクリスマス・ショウのパーティー以外にもアポや視察がいくつかあったもので、美術館博物館にはあまり足を運べないかもしれないなぁ、と思っていたところでした。そこで、あらかじめ「ここに行きたい!」リストを作成し、順に足を運ぶことに。ダンナはわたしよりも回数来ているので、今回はわたしの希望を優先してもらいました^^

TATE BRITAIN

一番上の写真はTATEの入り口です。ずっと気になりながら、実はこれまでに一度も足を運んでいなかったテート・ブリテン。なので今回は絶対に行こうと思っていて、最初に行くことにしました。英国美術の歴史をたどることのできる美術館で、ターナーのコレクションと、ジョン・エヴァレット・ミレーの『オフィーリア』が有名です。

まず、ターナーの作品をこんなにまとめて観たのは初めてでした。たくさんの絵を見ていると、これまでに抱いていたターナーのイメージとはまったく異なった画家の印象が浮かんできて、新鮮でした。そして『オフィーリア』。やっと会うことができました。美しかったです。ちょうどガイドツアーのグループがオフィーリアの前で説明を聞いていたので、一緒に拝聴。グループが異動した後に、間近でじっくり観て参りました。

NATIONAL PORTLAIT GALLERY

こちらも、これまでに何度も行きそびれていた場所。ナショナルギャラリーに隣接しており、ついついナショナルギャラリーを先に観てしまうと、お腹いっぱいになって、ポートレートギャラリーまでたどり着かない!となっていました。そこで今回はナショナルギャラリーは後回しでこちらへ。

ロンドンNATIONAL PORTLAIT GALLERY

王室関係をはじめとした歴代主要人物の肖像画の数々。実に見ごたえありました。小学生と思しき集団があちこちにいて、自国の歴史を学ぶのにこういう場所があるのは素晴らしいなぁと、しみじみ感じました。

Victoria and Albert Museum

隙間時間ができたので、ダンナに「どこ行きたい?」と聞いたところ、即座に「ヴィクトリア&アルバート」との応え。ここは1度や2度では到底回り切れず、何度行っても新しい発見があり、時間が足りない場所です。

ヴィクトリアアンドアルバート博物館ロンドンにて

今回も眼福でお腹いっぱいになりました。展示物はもちろん、展示方法にも観るべきところがたくさんなのです。そんな大量のお宝のなかから、わたしにとって一番のお土産が、この写真。花祭窯で構想中の陶片ミュージアムの、お手本にできそうな展示をいくつも観ることができました^^

TATE MODERN

アポイントの待ち合わせ場所として、アテンド&通訳さんに指定されたのが、ここの1階にあるミュージアムショップでした。テートモダンは今回はリストに入れていませんでしたが、これ幸い、約束の時間より早めに到着してざっと観覧することができました。

テートモダン、ロンドン

元は火力発電所という、テートモダンのスケールの大きさに、毎回圧倒されます。そしてこの建物の外観に掲げられた「TATE MODERN - FREE AND OPEN TO ALL」の文字を見ると、胸が熱くなるのです。「OPEN TO ALL」すべての美術館博物館はかくあるべし、ですね。

NATIONAL GALLERY

ロンドン最終日の隙間時間に、ダンナに「どこ行きたい?」と尋ねたところ、「ナショナルギャラリーのダ・ヴィンチの部屋」と、ピンポイントの返事がありましたので、迷わずそちらへ。館内では迷いそうになりましたので(笑)、監視スタッフさんに聞いて目的の場所に辿り着きました。

ロンドンナショナルギャラリー

ダンナが「この絵を見ると、毎回とても励まされる」という、ダ・ヴィンチの作品を観ることができました。美術館の周りはクリスマス・マーケットでお店が立ち並び、このシーズンならではの景色を楽しむこともできました。


上から訪問順です。上2館はしっかり時間を確保して行きましたが、あとの3館は、隙間時間での訪問でした。短時間でも足を運ぼうと思えるのは、その内容の素晴らしさと、「Free」の気軽さゆえ。いずれも公の美術館であり、入場料は無料でドネーション(寄付)方式です。広く市民に向けて敷居が低く開かれていて、いつ行っても、老若男女・多様な人たちの姿があります。幼稚園生と思しき子どもたちから高校生と思しき若者たちまで、授業の一環として来場している集団があちらこちらにいるのも、素敵な景色。わたしが「ロンドン素晴らしい!」と思う一番のポイントです。

というわけで振り返ってみれば、結局ヴィクトリア&アルバートにも、ナショナルギャラリーにも足を運ぶことができた充実度合い。大満足です^^

ロンドン出張備忘録 December 2025その1-SLADMOREのクリスマス・ショウ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ロンドン出張備忘録 December 2025その1-SLADMOREのクリスマス・ショウ。

実に久しぶりのロンドンです。ダンナはほぼ毎年のように英国だのイタリアだの中国だのに出かけていますし、ロンドンには毎年作品を発送しているので、ずっと「ロンドンと仕事をしている」感覚と実態はあります。が、ワタクシふじゆりの海外出張はコロナ前の2019年以来なので、なんと6年ぶり。

SLADMOREのクリスマス・ショウに合わせて、ロンドンへ。12月3日のオープニング・パーティに顔を出してまいりました。ショウ自体は12月1日からスタートしたということで、もしかしてパーティは我々の渡英日程に合わせてくれたのかしら!?と勝手に嬉しくなりました。前回わたしが伺ったときはメイフェアのギャラリーでしたので、セントジェームズストリートのお店でのエキシビションに伺うのは初めて。いずれにしても老舗高級店が並ぶ、すごい場所です。

SLADMOREのクリスマス・ショウ

SLADMOREの入り口では、いつものワンちゃんがクリスマスリースでおしゃれして出迎えてくれました。現オーナーのエドワード氏とちょうど入り口で一緒になり、久しぶりのご挨拶をして中に入ると、入ってすぐのケースに、藤吉の作品を飾ってくださっていました。インビテーションカードにも、前面に藤吉の新作。何人も素晴らしいアーティストがいるSLADMOREで、今回このように扱ってくださったことが、とてもありがたく嬉しかったです。

SLADMOREのクリスマス・ショウ

今回わたし個人的に一番良かったのは、いつもメールですべてのやり取りをしているサラに会えたこと。日頃のサポートに対して顔を合わせてお礼を言うことができたのが、とても嬉しかったです。数年前に引退した前オーナーのジェリーも来てくれて、たくさんおしゃべりをすることができたのも、ほんとうに嬉しくありがたいことでした。

気が付けば、一番上の写真で伝わるかもしれませんが、会場はたくさんの人であふれ、大きな声を出さなければおしゃべりもできないようなにぎやかさ。隣の人と話すのに声を張ったのは、かなり久しぶりでした(笑)。そんななか、藤吉作品を購入してくださっているコレクターさんや、SLADMORE所属の作家さんにも何人かお会いすることができて、それもまたとても嬉しい貴重な機会でした。

SLADMOREの公式サイトで、クリスマス・ショウの電子カタログをご覧いただくことができます。 藤吉憲典の作品についてのお問い合わせも、SLADMOREで受け付けています。

読書『言葉のトランジット』(講談社)グレゴリー・ケズナジャット著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『言葉のトランジット』(講談社)グレゴリー・ケズナジャット著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚から、ジャンルもわからないままに、なんとなく手に取った一冊。きっとタイトルにある「言葉」の文字に引っかかったのだと思います。著者名の後に訳者名が入っていないと気が付いたのは、本を開いた後でしたが、英語を母国語とする著者は、わたしが知らなかっただけで、日本語でいくつもの小説を書き、いろいろな文学賞を受賞したり芥川賞の候補にも入ったりしている方でした。そういえば『鴨川ランナー』という本のタイトルは、見覚えがあります。

講談社の公式サイトで「英語を母語としながら、日本語で創作する著者だからこそ見えてくる」と紹介されている本書は、著者初のエッセイとのことです。実用書か小説かなという感じで、エッセイだと思わずに手に取りましたので、エッセイよりも小説を先に読みたかったなぁ、という気もしましたが、このエッセイを手に取ったからこそ著者の存在を知ることができたわけで。つい先日読んだ、小川哲さんの『言語化するための小説思考』を手に取ったときと同じパターンです。さっそく今後に向けて図書館蔵書チェックしたところ、著者の小説を何冊も発見し、安心したところです。

さて『言葉のトランジット』。まず、とてもやさしい語り口に引き込まれました。音読で本書を聴いたら、きっと心地よいだろうな、という感じ。随所に「日本語を流暢に操る外国人」であるご本人の実際と、そうと知らずに「外人さん」として相対する日本人との間に生じるコミュニケーションの微妙なズレいうか、勘違いというか、に対する気遣いの細かさが感じられて、読んでいるわたしまでがソワソワとするような場面がいくつもありました。自分ももしかしたら、まわりの外人さんに、こんなふうに気を使わせていることがあるのかもしれないな、と。

小川哲さんの『言語化するための小説思考』でも感じたことでしたが、小説を書く人の、言葉に対する嗅覚というか触角というか、感覚的なことと、哲学的な思考とが垣間見える、とても面白い読書でした。

『言葉のトランジット』(講談社)グレゴリー・ケズナジャット著

読書『言語化するための小説思考』(講談社)小川哲著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『言語化するための小説思考』(講談社)小川哲著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚から、完全にタイトル借りです。小川哲さんの著書は、これが初読み。直木賞受賞の小説家の著書を、入り口が実用書(エッセイとは少し違うと思うので、たぶんジャンルとしては実用書)になるというのは、読み手としても「しまった!」なのですが、本との出会いもタイミングがありますから、わたしにとっては今がそのタイミングだったということで。

さて『言語化するための小説思考』、上の写真はその表紙なのですが、内容は表紙に連なっている1~12の章立ての通りです。「文章を書く」ことが好きな人には、興味深い内容だと思います。著者の頭のなかを覗き見るような感覚で、じわじわと読み進めました。ときどき現れる、読み手が試されているような文章も面白く。

講談社公式サイトの紹介ページで、冒頭から『その文章、「自分のため」に書いていませんか?』続いて『「伝える」ではない、「伝わる」言葉を、文章を生み出すために、小説家はいつも何を考えているのかーー?』と投げかけられているのですが、まさにそんな本でした。常々「自分のために書いている」「一番の読者は自分」と公言しているわたし。もちろん目的も立場も異なりますが、それでも公開している以上、読んでくださる方がいらっしゃるのだということを、考えさせられました。

本書を通して著者に対する興味が沸いたのはもちろんのこと。「読みたい本」「読みたい作家」の読書リストがまた増えました。

『言語化するための小説思考』(講談社)小川哲著