「令和6年度デザイン開発ワークショップ」第4回目―広報物のデザインについて具体的に細部を詰める。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「令和6年度デザイン開発ワークショップ」第4回目―広報物のデザインについて具体的に細部を詰める。

福岡県の新事業支援課の事業のひとつ「デザイン開発ワークショップ」。わたしが参加する北九州地区では、西日本工業大学の梶谷克彦先生、株式会社GKデザイン総研広島の遠藤大輔さん、株式会社宣研の重松依子さんが、アドバイザーを務めてくださっています。昨日はその四回目。

前回からの約1カ月の間に、シルクスクリーン作品の最初の二つが完成し、11月の商談会にシルクスクリーン作品で出展することを決定したので、状況が大きく進みました。11月までに「新たな作品群(商品群)であるシルクスクリーン作品の広報物をつくる」という、はっきりと具体的なゴールが出てきましたので、そこを目指してのアドバイスを求めて参りました。

これぞデザイン分野を専門とする先生方の最も力を発揮していただける部分。ブランド紹介の冊子ひとつとっても、考え方=概念的な部分と、技法=具体的な細部の両方について、経験に基づく知識と情報を具体的なアドバイスとして頂くことができた、ありがたく貴重な時間でした。

藤吉憲典シルクスクリーン作品「華」

デザインワークショップに参加申し込みをしたときは、ここまではっきりとやるべき課題が現れることを想定していませんでしたので、参加の意思決定をしていたことはラッキーでした。デザイン開発ワークショップは、残すところあと二回。この二回で、11月の商談会に向けてのデザイン面での準備をしっかり詰めたいと思います。

教育普及学芸員の師と仰ぐ齋先生の言葉に、身の引き締まる思いがしました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

教育普及学芸員の師と仰ぐ齋先生の言葉に、身の引き締まる思いがしました。

わたしが博物館学芸員資格課程に挑戦したのは、40代に入ってからのことでした。大卒資格(学士)を持っていましたので、佛教大学の通信課程に三年次編入し、二年間の学習と試験、博物館での実習、卒論を経ての課程修了。大人になってからの学び直しを考えるとき、大卒の学士があると、このように三年次編入で専門分野を学べるケースが多いので、とても便利ですね。通信でしたが、博物館実習にかかる実技と講義では、京都北野にある佛教大キャンパスを拠点に、各分野の教授たちから10日間ほど朝から夕方まで対面で学びました。

通常博物館実習は、1つの館に滞在して学ぶスタイルですが、わたしが佛教大に在学したときは、特別に複数の館で学ぶスタイルでした。京都~奈良にある、歴史系・仏教系・産業系・美術系と分野も異なれば、国立・府立・市立・私立・学校附属と運営母体もさまざまな館のバックヤードを訪問し、それぞれの学芸員さんからお話を聞くことができたのは、かなり珍しく贅沢な実習だったと思います。ただ「ゼミ」的なものが無く、卒論もガッツリ指導教授が就くというものではなかったため、資格取得に至るまで、専門的分野での「師匠」と呼べる存在がありませんでした。

そんなわたしにとって「師匠」と仰ぐ存在と出会えたのは、九産大の緒方泉先生率いる「博物館学芸員技術研修」への参加がきっかけでした。一番最初に参加したカリキュラムで、当時宮城県美術館で教育普及学芸員をなさっていた齋正弘先生に出会い、「アートエデュケーション」という概念に出会い、勝手に「これだ!この人に学ぼう!」と思ったのでした。2016年のことです。

それから、学芸員研修での齋先生の講義は毎年受講し、仙台にある宮城県美術館まで押しかけ、著書を読み込み…。

花祭窯の「陶片ミュージアム構想」に興味を持ってくださった齋先生と、雪の舞うなか津屋崎から福間・花見の海岸線を「陶片探し」で何時間も歩き回ったこともありました(笑)。

コロナ禍後は、学芸員技術研修会で齋先生の教育普及の講座が無くなってしまったため、お会いする機会がありませんでしたが、ずっと年賀状で近況報告をしておりました。その、今年の年賀状で先生が書いていらっしゃった言葉に、考えさせられたのです。

曰く、

「学芸員は世の中の変化の最先端にいる存在である。」

「困ったら基(もと)に戻る。」

齋昌弘先生の『大きな羊の見つけ方 「使える」美術の話』(仙台文庫)

思えば「美術はもっと使える」とおっしゃったのは齋先生でしたが、それは同時に「使えない・役に立たない(ように見える)ものの価値」への眼差しを持ち続ける大切さを説いていたと思います。そして「基(もと)」の大切さ。

新年早々、目を開かせられました。やはり齋先生は、わたしの(勝手に)偉大な師匠です。

郷育カレッジ「沖ノ島が見える大峰山を歩こう」で登って参りました。

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郷育カレッジ「沖ノ島が見える大峰山を歩こう」で登って参りました。

福津市民のための生涯学習システム「郷育カレッジ」。その定番人気講座「沖ノ島が見える大峰山を歩こう」に参加して参りました。福津市の「市観光ボランティアガイド会」の皆さんが案内してくださる講座で、「健脚向け」の楽しいウォーキング。わたしも何度も参加しています。

当日のお天気は曇り空で雨が心配されましたが、なんとかもってくれました。お魚センターで、まずはウォーミングアップのストレッチを少しだけしてからスタート。恋人岬→薬師神社→盾崎神社→大峰山自然公園→東郷神社へのコースです。ガイドさんの解説を聴きながら約2時間半。

今回は雲が多く残念ながら沖ノ島を拝見することはできませんでしたが、山の景色は素晴らしく。野鳥がにぎやかに飛び回り、ヤブツバキがあちらこちらに咲き、可愛らしくて嬉しくなる景色がたくさんでした。

「沖ノ島が見える大峰山を歩こう」ヤブツバキ

そういえばコロナ禍下にはじめたわたしのお散歩習慣は、もともとは大峰山コースをメインに歩いていましたが、このところめっきり海岸沿いばかりになってしまっていました。山の景色の変化を眺める楽しさを思い出させてくれる大峰山でした。

今年最初の九州国立博物館は「徳川美術館所蔵 菊の白露蒔絵調度 晴れなる輝き」。

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今年最初の九州国立博物館は「徳川美術館所蔵 菊の白露蒔絵調度 晴れなる輝き」。

九州国立博物館は、新年の展示で徳川美術館の「初音の調度」をするのが恒例になっていました。毎年、ポスターやウェブサイトで展覧会情報を目にしては「すごいなぁ、観に行きたいなぁ」と思いながらも足を運べずにおりましたが、今年ようやく観に行くことが出来ました。会場は常設展示フロアの4階「文化交流展示室」内。「九博は常設がすごい!」は、わたしが常々感じ、言いふらしていることです^^

さて「徳川美術館所蔵 菊の白露蒔絵調度 晴れなる輝き」。美しい!のひとことです。なかでもわたしが一番惹かれたのが、こちら。

九州国立博物館は「徳川美術館所蔵 菊の白露蒔絵調度 晴れなる輝き」

大きな箱の中に、小さな箱が12個おさめられているというもの。その一つ一つが精緻で美しいのですから、蒐集心がくすぐられるといいましょうか、なんとも欲しくなりますね。展示されている小さな箱は11個で、ひとつ紛失したようだとの説明書きがありました。

いつもの「田中丸コレクション」の部屋でも美しいものをたくさん拝見。古伊万里は長年いろいろなところで現物や資料を見ているので、見覚えのあるものが多いのですが、今回「これ初めて見たかも」というものを見つけて嬉しくなりました。特別展の会期中では無かったので、来場者数もそれほど多くなく、ゆっくり楽しむことが出来ました。眼福眼福。

そして、今回の九博訪問で何が一番嬉しかったかと言えば、長らく空き店舗となっていたスペースに、ようやくレストラン&カフェが登場したことです。わたしが行ったのは特別展の無い平日の午後でしたが、そこそこ賑わっていました。これまでこのようなくつろげるスペースが無い状態だったことが、美術館愛好家としては懸念すべき状態だと感じていましたので、関係者でもないのにホッとしました。

昨年度は3階特別展示室のリニューアルのために販売が停止されていた「九博メンバーズプレミアムパス」が、今年は特別展「はにわ」から再開するという嬉しいニュースも。九博開館20周年記念の年なので、2025年度の特別展にも、大いに期待しているところです。

九州国立博物館

読書『耳に棲むもの』(講談社)小川洋子著

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読書『耳に棲むもの』(講談社)小川洋子著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚で発見した、久しぶりの小川洋子さん。わたしのなかで、小川洋子さんといえば『妊娠カレンダー』です。小川洋子さんといえば『博士の愛した数式』とおっしゃる方も多いですね。読んでいて日本語のやさしさとか美しさを感じる本でした。が、わたしにとってはやはり『妊娠カレンダー』の印象の方がずっと大きいままです。

さて『耳に棲むもの』。まず目を引いたのは、その表紙の不思議な絵でした。そして手に取ったら、小川洋子さんの著書だった、ということで。前情報無しに読みはじめました。最初の2編を読んでいるときは、短編集なのね、と思いました。たしかに、講談社のウェブサイトにも「作品集」と説明されています。が、独立しているように見えたそれぞれの物語はつながっていました。こういうのを何と呼べばよいのでしょうね。一つ一つ別のものとして読んでも、通してひとつのものとして読んでも、無理なく成立するしなやかさを感じます。

物語のトーンは全体的に淡々と落ち着いていて、日本語のやさしさが響いてくる感じがあるのですが、内容はちょっと不思議で、紙一重で気持ち悪さもある…という読後感です。読みながら「ああ、小川洋子さんの小説の雰囲気ってこんなふうだった」と思いました。単純に「いいお話だった!」とはならないのが、魅力なのかもしれません。

あらためて巻末の作家情報を読み、小川洋子さんの著書で読んでいないものがたくさんあることに気が付きました。遅ればせながら、遡ってみようと思います。

『耳に棲むもの』(講談社)小川洋子著

九州交響楽団のニューイヤーコンサート2025が素晴らしくて大満足♪

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

九州交響楽団のニューイヤーコンサート2025が素晴らしくて大満足♪

「ニューイヤーコンサート」なるものに出かけたのは、初めてかもしれません。九州交響楽団のニューイヤーコンサートは、華やかでサービス精神にあふれ、素晴らしい時間でした。これから定番行事にすること決定です。

昨年一年足を運んだ定期演奏会は、空席が目につくことも少なくありませんでしたが、たくさんの人出でした。いつもはそれほどドレスアップした人を見かけませんでしたが、着物姿の方々が何人もいて、まず観客席から雰囲気が違いました。ロビーで開演を待つ人々の様子もなんとなく嬉しそうに見えます。

開演時間になると、今度はオケの女性陣のドレスの華やかさに気持ちが浮き立ちました。いつもはブラックで統一されていて、それはそれで格好良いのですが、色とりどりのドレスで楽器を抱える皆さんの姿の美しいこと。思わず観客席のあちらこちらから、控えめながら歓声が上がりました。

曲目は、ワルツやポルカが多めで明るく楽しい雰囲気。ソプラノの小川栞奈さんの歌声も美しく、見応え聴きごたえがありました。個人的には、ジャック・オッフェンバックの「ホフマンの舟歌」を聴くことが出来たのが、とっても嬉しかったです。もうずいぶんと前のことですが、映画『ライフイズビューティフル』のなかで流れてきたこの曲が耳に残り、YouTubeで歌劇の映像を探して繰り返し聴いていた時期がありました。生のオーケストラで聞く機会があると考えてもいませんでしたので、ご褒美を頂いた気分でした。

ひとつひとつの曲について、指揮の太田弦さんがわかりやすくユーモアを交えて解説してくださるのも、素人のわたしにはとてもありがたく、ちょっとした演出もたのしく。圧巻はアンコールでした。手拍子で客席がオケに参加できた一体感は、感涙もの。「絵をかけなくても、知識が無くても、美術愛好家」を掲げるわたしにとって、「楽器が出来なくても、知識が無くても、音楽愛好家」を全面的に受け入れてもらえたような嬉しさがありました。

最後は、ホールの舞台を飾ったお花が当たるサプライズ付き。プログラム冊子に「当選シール」がある人は、お花の鉢植えを頂いて帰ることが出来ます!ということで、50ほどあったのでしょうか、なんと当選。そのお花がこれ。

九州交響楽団ニューイヤーコンサート2025

とってもとってもとっても豊かな気持ちになって帰途につきました。九州交響楽団最高です。

冬らしい寒さのなか、今年も初釜茶会@南方流円覚寺に参加できた嬉しさ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

冬らしい寒さのなか、今年も初釜茶会@南方流円覚寺に参加できた嬉しさ。

新年のお稽古のスタートは、初釜茶会から。前日のお茶室の準備・お掃除で、お茶会がはじまります。当日の天気予報に雪マークがついていましたので、少し心配していましたが、なんとかお天気がもってホッとしました。着物を着るので、雨やら雪だとちょっとたいへんで、やはり晴れてくれた方が嬉しいのです。

南方流の初釜は、師匠である和尚さんのお点前をじっくり拝見することのできる、貴重な機会です。今年はコロナ禍下前までの初釜の習慣=薄茶を頂いた後にお屠蘇をいただきお弁当とぜんざいを頂く、が復活しました。そういえば、こんな風にしていたなぁと、思い出しつつ。

今年は参加者が50名ほどおられたようで、1席20名超で二席。「広間の茶会」とでもいうのでしょうか、大勢で楽しむお茶会もまた楽しかったです。わたしの席は、和尚さんのお点前がすぐ近くに見える場所でしたので、その幸運にも感謝。手の動き、身体の動きの美しさに、我が身を反省しつつ拝見しました。

久しぶりの方々にお会いできることも、お茶会の嬉しいところ。お稽古の曜日が異なると、会いする機会も年に数回となりますので、お元気そうなお顔を拝見してホッとしたり、それぞれに近況報告して時間の流れに驚いたり、ということができるのも、嬉しく貴重な機会です。

初釜に限らず、お茶会ではいつも「写真を撮る」という気持ちの余裕が生まれず、そのことに気づいて、帰り際に玄関で撮った写真がこちら。

南方流初釜茶会2025

このように、門から玄関から廊下、待合、お茶室に至るあちらこちらに、お花やら縁起物が飾られています。このようななかでお茶会に参加できることのありがたさ。今年も精進いたします。

読書:季刊誌『AXIS 2025.1 winter』株式会社アクシス

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書:季刊誌『AXIS 2025.1 winter』株式会社アクシス

いつものカメリアステージ図書館の雑誌スポンサーとなり、提供誌として『AXIS』の定期購読を選んだのは、昨年夏のことでした。

その後、図書館のカフェで読もうと思いつつ、実際はカフェでゆっくりする気持ちの余裕が無くて借りてきて読むことになり、読むほどに「これは手元に置いておきたい」の欲求が高まり、という感じで、ついには花祭窯でも定期購読することに。手元にずっとあることで、気になったときにページを開けるのが、やはりいいですね。

写真も文章も、興味をそそられるものがたくさんで、この一冊で、自分の視野がだいぶ広がったのがわかりました。わたしは昨年『AXIS』の存在を知ったのですが、ダンナはもともとキャリアのスタートが「グラフィックデザイン」なので、当時から手にしていたようです。AXISがスタートから40年と書いてあって、ダンナのデザイナー業のスタートとほぼ重なっていたということがわかりました。

今回気になったキーワード&テキストを備忘。


  • 情報が少なかったことが、美意識を形成するのにはすごく尊い時間
  • その1着が誰かの人生をどれだけ豊かにできるか。
  • 「つくり手半分、受け手半分」(三宅一生のことば)
  • プロセスの最適化
  • 歴史的な思考から新たな創造を始める
  • coconogacco(ここのがっこう)
  • 芸術教育の場「アルスシムラ」
  • 日本の教育環境には、美大や芸大以外で「美を育む教育」の場が不足し、そのため多くの人が「美」を特別扱いし、自らが関われるものではないと捉えているのではないか。
  • 自然に負けながら、自然をつくる
  • 3Dプリント建築
  • ラグジュアリーを再定義する
  • 「価値を後世に残す」という意思を持って見守る活動に取り組んでいる人たち
  • 真の意味での豊かさや人間性を取り戻すこと
  • 精神的に豊かさを求める暮らし方というのが一周回ってラグジュアリーと呼べるのではないか。
  • 質的なリサーチ

季刊誌『AXIS 2025.1 winter』より


今号では「持続可能性」「サステナブル」が中心テーマのひとつになっていました。昨今、あちらこちらでSGD’s関連で語られるものには、マーケティング的に「乗るべき流行」としての位置付けのものが少なからず、食傷気味なところがありましたが、本誌では違いました。上っ面な偽善的提案ではなく、しっかり考えるべきこととしての位置付けが示されていると思いました。また美術や伝統工芸について、ものづくりの作家性について、本気で心配して教育活動をスタートしている方々がいることが記事にいくつも見受けられ、とても嬉しい気持ちになりました。次号も楽しみです^^

デザイン誌『AXIS』

読書『おとなのOFF 絶対見逃せない2025年 美術展』(日経TRENDY)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『おとなのOFF 絶対見逃せない2025年 美術展』(日経TRENDY)

2025年読書記録の一冊目は、本というか雑誌ですが、毎年恒例の美術展情報。この手の美術展情報誌は毎年初めに数種類出ているのですが、比較的近所の本屋さんで手に入るのが「おとなのOFF」ということで、ここ数年の定番になっています。

さっそく中身を見ていきますと、まず気が付くのは、今年は京都・大阪など関西方面の美術館博物館で力が入っているなぁ、ということ。ここ数年、大阪の美術館でリニューアルのための休館をしているところが多いな、と思っていましたが、万博開催に合わせていたのですね。と、今頃気が付きました。関西に日本の国宝が大集結するようです。

今年はゴッホやら印象派やらの展覧会が目白押しのようです。日本に限らないことかもしれませんが、ゴッホも印象派も、根強い人気ですね。そんななか、本書で紹介されていたなかで個人的に気になった展覧会ベスト5(順不同)は次のとおりです。

  • 西洋絵画、どこから見るか?-ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館vs国立西洋美術館(国立西洋美術館、京都市京セラ美術館)
  • 異端の鬼才-ビアズリー(三菱一号館美術館、久留米市美術館)
  • ブルックリン博物館所蔵特別展 古代エジプト(森アーツセンターギャラリー)
  • 絵金(サントリー美術館)
  • 九州国立博物館20周年記念 特別展 九州の国宝 きゅーはくのたから(九州国立博物館)

そして、展覧会内容に関わらず、個人的に今年こそ足を運びたい館ベスト5(順不同)はこちらの顔ぶれ。

  • 泉屋博古館京都本館
  • 大阪市立東洋陶磁美術館
  • 大阪中之島美術館
  • 大阪市美術館
  • 福田美術館

足を運びたい館は、みごとに関西方面に集中しました(笑)今年は大阪での藤吉憲典の個展がありますので、それに合わせてひとつでも回ることが出来たらいいな、と。それから九州国立博物館が20周年なので、こちらもきっといろいろと企画があるはずで、楽しみです。2025年も素晴らしい展覧会と出会えますように^^

『おとなのOFF 絶対見逃せない2025年 美術展』(日経TRENDY)

今年もまぁまぁたくさん読むことが出来ました~2024読書ベスト10!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

今年もまぁまぁたくさん読むことが出来ました~2024読書ベスト10!

まだ本日を含めてあと4日ありますが、おそらく今読んでいる本のシリーズが年内ラスト読書になるかな、と思います。今年はうっかり上半期のベスト5を出すのを失念していましたので、一気に年間ベスト10を上げていきたいと思います。

と書いたものの、困りました。振り返ってみたら、どれもこれも面白かったもので、とても10冊におさまりません。が、なんとか絞り込んでみましょう。ベスト10ですが、順不同の10件ということでご了解ください。読んだ時期の早い順に並べてみました。


『新古事記』(講談社)村田喜代子著

『犬のかたちをしているもの』(集英社)高瀬隼子著

『家庭用安心坑夫』(講談社)小砂川チト著

『バッタを倒すぜアフリカで』(光文社新書)前野ウルド浩太郎著

『シャーリー・ホームズとジョー・ワトソンの醜聞』(早川書房)高殿円著

『アート脳』(PHP研究所)スーザン・マグサメン、アイビー・ロス著/須川綾子訳

『犯人に告ぐ』シリーズ(双葉社)雫井脩介著

『関心領域』(早川書房)マーティン・エイミス著/北田絵里子訳

『哀しいカフェのバラード』(新潮社)カーソン・マッカラーズ著 /村上春樹訳/山本容子銅版画

『真珠王の娘』(講談社)藤本ひとみ著


それぞれの本はもちろん、高瀬隼子さん、小砂川チトさん、雫井脩介さんという作家さんを知ることが出来たのが、今年の一番の収穫だったように思います。とくに雫井脩介さんは、既刊本がたくさんありましたので、図書館で借りることができ、かなり読みました。上の10冊に入っていないものもブログに上げています。『アート脳』と『バッタ…』の2冊を除いて小説。我がことながら、近年その傾向が強くなってきているなぁ、としみじみ。

来年もたくさん読めますように^^