2026年1本目:映画『ダウントン・アビー グランドフィナーレ』を見て参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2026年1本目:映画『ダウントン・アビー グランドフィナーレ』を見て参りました。

2026年1本目は『ダウントン・アビー』。これは観る!と決めていましたので、無事に映画館に行けて良かったです。上の写真は、この上半期に観たい映画。こうして見てみると、いずれも「芯のある女性」が主役ですね。

さて『ダウントン・アビー』。前作を観たのが2022年10月、その前が2020年1月でした。待ちわびた映画第3作目は、グランドフィナーレということで、これが完結編!?なのでしょうか。わたしが観た前作から4年近くたっていますので、もう記憶も朧気です(笑)。映画を観ながら「ああ、そうだった」と、登場人物それぞれに関するエピソードをじわじわと思い出しました。登場人物たちがそれぞれに茶目っ気たっぷりなのが、本シリーズの魅力です。

今回の舞台は1930年。英国における貴族社会を前提とした制度も環境も、どんどん変わってくるところでした。「時代の変化」を象徴するようなこまごまとした出来事と、変化のスピードのなかで戸惑い不安を抱える人々の姿があらわになっていました。様々な特権のはく奪は、その一番大きなものだっただろうな、と思いつつ。けれどもその変化は、貴族階級の人々にとって必ずしも悪いことばかりではない、というニュアンスを上手に示唆していたのも、本作らしいと感じました。

相変わらず魅力的な「下階の皆さん」すなわちこのドラマを支える「使用人たち」の個性と存在感が、たまりませんでした。そして、広大な敷地を持つ大邸宅の美しさと見応えは相変わらず。この景色を、映画館の大きなスクリーンでゆったりと眺めることができて、眼福でした。それにしても、ほんとうにこれが完結編なのか気になります。映画のなかでは、無事に当主が代替わりしましたので、代替わりした後の物語がまた描かれると嬉しいな、と思いつつ。

映画『ダウントン・アビー グランドフィナーレ』

読書『チキン半々大根多めで』(影書房)キム・ソヨン著/下橋美和訳

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『チキン半々大根多めで』(影書房)キム・ソヨン著/下橋美和訳

いつものカメリアステージ図書館新刊棚から。この棚は、ほんとうにいろいろな視点を私にもたらしてくれます。年末年始に読んだ本の中の一冊にあった『地上の楽園』(中央公論新社)月村了衛著も、カメリアステージ図書館新刊棚から手に取ったものでしたが、本書はそれに続いて、わたしがこれまで知らずにきた日韓(あるいは日朝)関係の近現代史の一端を、目の前に提示してくれた一冊です。

1950年代=朝鮮戦争下、1960年代=朝鮮戦争休戦後の混乱期、1970年代=理不尽な国の政策に翻弄される時代、1980年代=ソウル五輪開催直前の軍事政権下、1990年代=あらたな格差社会の時代…と、時代を追って「食べもの」を中心としたストーリーが繰り広げられます。内容は、なかなかにシビアというか、鋭いながらも淡々とした視点で描かれています。食べものの話を中心に進みますが、近現代史小説、あるいは社会小説といったほうが合っているような気がしました。わたしはタイトルや表紙のポップなイメージから、勝手にふんわりした感じのお話かと想像していましたので、少々面喰いました。

今でこそ芸能分野を中心に、活発な交流のある日本と韓国ですが、これはほんとうに最近のことなのだと、あらためて思いました。朝鮮戦争から1980年代後半に民主化されるまでの韓国の現代史について、わたし自身はあまりにも無関心であったことを突き付けられました。韓国ドラマのファンになったり、韓国アイドルを推している人たちは、もしかしたら、こういう近現代史を自ら学ぶ機会を持ったのかもしれませんね。

本書の内容をとても分かりやすく解説していたので、銀座にある書店・教文館さんの書籍紹介のページをリンクにしています。「本書は、歴史に学びつつ過去現在未来のつながりを模索し、多くの危機を克服してきた朝鮮半島の歴史をふりかえる作業をおこなっている1972年生まれの著者が、韓国現代史の中で誕生し、愛され続けてきた5つの食べ物をとおして、朝鮮戦争のころから1990年代まで、それぞれの時代のすがたを10年ごとに見つめてみたいと考えたことから生まれた短編集です。」と紹介されています。

『チキン半々大根多めで』(影書房)キム・ソヨン著/下橋美和訳

読書『三頭の蝶の道』(河出書房新社)山田詠美著

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読書『三頭の蝶の道』(河出書房新社)山田詠美著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚から、表紙借り。山田詠美さんといえば『ベッドタイムアイズ』。デビュー作のときからお名前は知っていましたが、衝撃的な雰囲気の漂うタイトルに気圧されたまま、ここまでまったく読まずに来ていました。図書館で見つけた本書の表紙は、わたしが勝手に長年抱いていた「山田詠美」さんのイメージとなんだかかけ離れていて、ついつい手に取りました。上の写真は満開の藤の花。過剰なまでの華美さが、本書の「女流作家」イメージと重なりました^^

第1章2015年、第2章2007年、第3章2023年に、エピローグ。登場人物は、文学界のなかでも「女流作家」と呼ばれた時代の作家たちと、彼女らのまわりで振り回された編集者や家族たちです。文体が独特で少し読み辛く感じましたし、物語自体もスピード感があるような面白さではない。にもかかわらず、グッと引き込まれました。「女流作家」とはなんぞや、の正解がここにあるのだとしたら、読者として客観的に眺めるにはとても面白いけれど、お近づきにはなりたくないな(巻き込まれたくはないな)、という感じのエピソードが盛りだくさんで、のぞき見するような読書でした。

本書は書下ろしだそうで、それも「オーディブル」のためでもあったと巻末に書いてあったのを読んで、文体が独特であることにとっても納得しました。たしかに、少し陰気でねばっこい雰囲気を漂わせた妙齢の女性の声で読み上げられたら、たまらないだろうな、という感じです。このためだけにオーディブル使ってみるか!?と考え中(笑)。

なによりも、本書を読んで、これまで勝手に抱いていた山田詠美さんのイメージがガラッと変わりました。長年一冊も読まずに、勝手なイメージを持っちゃって、ごめんなさい!です。これを機会に、図書館で既刊本遡って読んでみようと思います。

『三頭の蝶の道』(河出書房新社)山田詠美著

すごい教科書(DVD)を手に入れました!その2『メットガラ ドレスをまとった美術館』

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

すごい教科書(DVD)を手に入れました!その2『メットガラ ドレスをまとった美術館』

少し前に「『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』すごい教科書(DVD)を手に入れました!」というブログをアップしていました。「英語学習に適した、美術・芸術関連のDVDを教えて!」とチャッピーに尋ねたときに、候補として挙げてもらったもの。そしてそのときにやはり候補に挙がっていたもう一本、一緒に手に入れていたのが、この『メットガラ』でした。

The METことニューヨークのメトロポリタン美術館で毎年開催される、世界的なファッションの祭典「メットガラ」。その存在を知ってはいましたが、ガッツリ興味があったというわけではなく、DVDになっていたとはつゆ知らず。本作は、その2015年の企画に密着したドキュメンタリーです。

最初から最後まで、圧倒されました。まず『プラダを着た悪魔』のモデルといわれる『VOGUE』編集長のアナ・ウィンターの確信的な強さにほれぼれ。そしてファッションの芸術性と力を信じるキュレーター、アンドリュー・ボルトンの、仕事への誇りと愛情と粘り強さに、脱帽。さらに彼らのやろうとしていることを支えるチームの人々の、さりげなくもプロ根性あふれる姿にニヤニヤ。登場する服飾展示の素晴らしさ、映像の美しさは言うまでもありません。

オープニングパーティーでは「豪華セレブ」が次々に登場し、その姿がまた圧巻でした。ドレスの素晴らしさと、それを着こなす面々の美しさ。わたしは残念ながら「誰が誰やら」という感じで、わかったのはジョージクルーニー、リアーナ、レディ・ガガ、ジャスティン・ビーバー…ぐらいでしたが、ちゃんと知っている方が見たら、きっと大騒ぎになるのだろうな、と。

本DVDも「繰り返し見る」が必然となりそうです。本編が91分と長過ぎないので、見やすいのも嬉しいです。「英語×アート」の映画、もっと探したくなりました。そういえば、映画『プラダを着た悪魔2』がこの5月に封切りということで、わたしにとってはなんともグッドタイミング!これは映画館に観に行かねばなりません^^

読書『日経おとなのOFF 絶対見逃せない2026年美術展』(日経BP社)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『日経おとなのOFF 絶対見逃せない2026年美術展』(日経BP社)

毎年恒例になりつつある、年初の美術展情報チェックです。この手の雑誌は何種類も出ているのですが、ここ数年は、本誌『日経おとなのOFF』の増刊号を手に取ることが続いています。全国の情報ですので、チェックしても足を運べないケースの方がほとんど。ですが「何かのついでに行けたらラッキー」ぐらいの気持ちで頭の片隅に入れておくと、いざというときに思い出すことができて、無駄ではありません。ちなみに昨年の記録を見てみると、見に行きたい展覧会ベスト5に入れていたうち、久留米市美術館で開催された「異端の鬼才-ビアズリー」に足を運ぶことができました。

また昨年は「行きたい美術館」として、泉屋博古館京都本館・大阪市立東洋陶磁美術館・大阪中之島美術館・大阪市美術館・福田美術館(京都嵐山)の名前を挙げていたのですが、これらはひとつも達成ならず。その代わりというわけではありませんが、リニューアルオープンした大阪の藤田美術館に足を運ぶことができ、ここがとてつもなく素晴らしかったです。上の写真は、その藤田美術館(大阪都島)。昨今の美術館のつくりは、「観る」だけでなく「滞在」を意識した空間がどんどん増えていて、嬉しいかぎりです。

ではさっそく、2026年版に掲載されている情報から、今年観に行きたい美術展ベスト5は、次の通りです。順不同。


原安三郎コレクション 北斎×広重(京都文化博物館)

北斎や広重の作品を観たい、というのももちろんあるのですが、それが個人コレクションであることに魅力を感じる展覧会です。個人コレクションは、集めた人の嗜好・偏りがにじみ出てくるのが、面白さのひとつ。コレクターがどんな美意識をもって集めていたのか、のぞき見る楽しさがあります。

密やかな美 小村雪岱のすべて(あべのハルカス美術館)

小村雪岱という人の名前を知りませんでした。が、本誌で紹介されていたいくつもの日本画の展覧会のなかで、目を引いたのがこの方の絵でした。線に(線のどこに、と問われると難しいのですが)魅力を感じ、これは生で見て観たいな、と。あべのハルカスも、行きたいと思いながら未だに足を踏み入れていませんので、機会を作りたいところです。

神仏の山 吉野・大峯-蔵王権現に捧げた祈りと美-(奈良国立博物館)

奈良国立博物館は、学芸員研修のときにお世話になった館のひとつです。すごい量のお宝の数々に、数時間でお腹いっぱいになったことを思い出します。仏像はもともとあった場所(寺社など)で観るのが一番だとは思いますが、まとめてたくさん拝見できるというのもまた贅沢。

ロン・ミシュク(森美術館)

インパクトのある彫刻作品群を生で観ることができる機会。わたしは、現代美術の展覧会で「これは行きたい!」となることは、これまであまりないのですが、これはぜひ観たい展覧会です。黒田陶苑さんでの個展がちょうど会期中にあたるので、そこに合わせて足を延ばそうと計画中。

ニコライ・アストルップ(東京ステーションギャラリー)

これまであまり馴染みのなかった北欧の画家の展覧会が、今年はいくつか開催されるようです。本誌で紹介されているなかで、眼に留まったのが、ノルウェーのニコライ・アストルップ氏の展覧会。誌上で見た感じで、色の使い方が面白いな、と思いました。版画作品の上に描画を重ねるアプローチにも興味津々です。


わたしの観に行きたい!は、上のような並びとなりました。今年もひとつでもたくさん、面白い展示を観に行くことができますように。そして一つでも多くの美術館に足を運ぶことができますように♪

『日経おとなのOFF 絶対見逃せない2026年美術展』(日経BP社)

小雪舞うなか2026年初釜茶会でした―今年も精進いたします―

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

小雪舞うなか2026年初釜茶会でした―今年も精進いたします―

お茶のお稽古始めは、初釜茶会から。今年も無事に参加して参りました。お茶会前日の準備から、皆さんに新年のご挨拶をする嬉しい機会です。準備の日はそれほど冷え込みませんでしたので、翌日の天気予報の雪マークにおののきながらも、楽しく穏やかに準備は進みました。昨年から担当になった「席割り」の仕事は、お茶会ごとに、参加人数が変わったりお茶席に使うお部屋が異なったりするので、毎回新たに勉強です。

南方流の初釜茶会は、和尚様がお点前をしてくださるので、お点前をどなたにお願いするかという検討がない分、スムーズです。まずは2席設けるそれぞれの席の正客、次客、そして末客をどなたにお願いするか。そして、それぞれの席での水屋仕事を中心に担っていただくのをどなたにお願いするか。お茶会をつつがなく運営するのに、細かい心配りが必要だというのは、イメージとして頭にありましたが、イメージしていた以上に細やかな目配りが必要だということを、今回も感じました。

当日は、冷え込みながらも雪は舞う程度で本降りにはならず、ほっと一安心の一日でした。お茶会もつつがなく進み、楽しく、とても幸せな気持ちになりました。個人的には「お運び」の仕事で初歩的なことを間違えるという失態があり、我ながらびっくりするやら恥ずかしいやら。ところがそれを目の前でご覧になっていた先生が「笑わせてもらって和んだ~」と流してくださり、救われました。注意するではなく、修正するでもなく、さらっと笑いごとにしてしてくださったのは、「そのミスを本人がわかっているはずだから」というお心遣い。つくづくありがたいなぁと思いました。

本年も楽しく精進してまいります!

『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』すごい教科書(DVD)を手に入れました!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』すごい教科書(DVD)を手に入れました!

久しぶりのロンドン出張を終えて、あらためて「アート×英語」のスキルアップの必要性を切々と感じ、学ぶ意欲が再燃しています。海外の美術館はたくさんの動画コンテンツを公開していますので、それらを活用すれば、かなり深い「アート×英語」の勉強が可能です。しかも無料で。インスタグラムだけでもかなりの情報量ですから、ほんとうにスマホ一つあれば、いくらでも学べる時代ですね。

が、パソコン画面やスマホ画面をにらむ時間をできるだけ減らしたいと常々思っているわたしとしては、できれば何かほかの媒体がないかしらと贅沢なことを考えました。真っ先に頭に浮かんだのが、映画というか、DVD。で、こんな時は情報検索が得意なチャッピーさんの出番です。「英語学習に適した、美術・芸術関連のDVDを教えて!」と尋ねると、「初級向け」「中級向け」と分けて探してきてくれました。そのうちの一本がこれ『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』です。ドキュメンタリー。先日観てきたばかりのロンドンナショナル・ギャラリーですから、尚更ワクワクします。映画公開は2014年、10年以上前です。10年もこのDVDの存在を知らなかったことが悔やまれます。

スタートから圧倒されました。美術・芸術の根本、学芸員の仕事の根本を、自分の頭でしっかり考えることを促される感じで、「すごい!素晴らしい!」を連発しながら見ました。登場する学芸員さんたちのプロフェッショナルな姿が、とにかく格好良い。180分を超える長編でしたが、もっとずっと触れていたい世界観でした。ドキュメンタリーなので、一度通しで観たあとは、比較的短い時間で細切れに観ても大丈夫(わたし的には)。「英語学習」という意味でも「美術教育」という意味でも、何度でも繰り返し見たい作品です。映画館で観たら、さぞかし見応えあっただろうなぁと思いつつ、大当たりのお宝DVDをゲットして大満足です。

言うほどたくさんは観ることができなかったけれど、2025映画のベスト3。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

言うほどたくさんは観ることができなかったけれど、2025映画のベスト3。

数年前から、毎月1本を目標にしている映画鑑賞。最寄りの映画館では、ここ数年邦画の上映が多い状態が続いていて、もともとあまり邦画を観てこなかったわたし的には、「これ観たい!」となる頻度が下がり気味でした。が、2025年に観た邦画は外れ無しで、どれもとても面白かったです。邦画洋画、関係ないですね、面白いものは面白い^^

映画館で観た本数が少なかったので、ロンドン往復の間に機上で観たものもカウントに入れることにして(そうするとギリギリ12本になる!)さっそく2025年の映画ベスト3は以下の通り。


1位 『レッド・ツェッペリン:ビカミング』

最寄りの映画館ではやっていなくて、電車に乗って福岡市内の映画館まで足を延ばしたのでした。そうまでして観たい!と思える映画でしたし、実際に「観に行ってほんとうに良かった!」、さらに言えば「もう一度(あるいは何度でも)観たい!」1本です。わたしにとって、ご褒美のような映画でした。

2位 『ゆきてかへらぬ』

中原中也ファンとしては、観ねばなるまい!ということで。全編を通して美しい映像のなか、詩人・中原中也と、女優・長谷川泰子と、評論家・小林秀雄、ほぼこの三人による「三人芝居」でした。三人を演じた役者さんそれぞれの熱量がすごくて、特に広瀬すずちゃんが素晴らしく魅力的でした。

3位 『イタリアは呼んでいる』

機内で観た映画は、このほかにも『ダージリン急行』とか、どれもシュールで面白かったのですが、なかでも映像の美しさが印象的だった本作。2015年の作品です。英国人中年男二人のイタリア縦断グルメ紀行コメディ。要素が盛りだくさん(笑)。掛け合い漫才のような会話シーンが、絶妙に切なくもバカバカしくもあり、とても良かったです。


ベスト3には入らなかったけれど、『教皇選挙』も「もう一回観たいかも」な一本でした。シリーズ通して初めて観た『ブリジット・ジョーンズの日記』の最新作も、期待を大きく超えてかなり面白かった。カズオ・イシグロ原作の『遠い山なみの光』は、二階堂ふみちゃんがとっても良かったのよね…というわけで。やっぱり映画っていいですね♪

2026年も「月1本以上」を目標に掲げて参ります。1月はまずは『ダウントン・アビー』の最終章(らしい)が上映されるので、これは必須。今年も面白い一本に出合えますように♪

読書:年末年始に読んだ4冊『地上の楽園』『空、はてしない青(上・下)』『風と共にゆとりぬ』。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書:年末年始に読んだ4冊『地上の楽園』『空、はてしない青(上・下)』『風と共にゆとりぬ』。

2026年もたくさんの良書と出会えますように♪さっそく読書記録です。お正月休み用に図書館から借りた、3タイトル4冊。


『地上の楽園』(中央公論新社)月村了衛著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚より。タイトルと表紙の、暗くただならぬ雰囲気に、手が伸びました。中央公論新社の公式サイトでは『一九五九年に始まった北朝鮮帰還事業は、人類史上最悪の「大量殺戮」への序章だった――。二人の若者が経験した「地獄」を描き、現代に通ずる差別の源流と政治家らが犯した大罪に迫る。』と説明されています。「歴史的経緯を踏まえたフィクション」とされており、史実・資料に基づいていることが示されています。自分がこれまで知らずにきた近代史が、ここにも立ち現れてきました。大阪鶴橋界隈は、大阪在住時に焼肉を食べに行ったり、仕事で何度も通ったことがあります。当時なんとなく感じていた気配の正体のひとつが文字として迫ってきた衝撃を受けながらも、読んでよかった一冊です。

『空、はてしない青(上・下)』(講談了社)メリッサ・ダ・コスタ著/山本知子訳

こちらもカメリアステージ図書館新刊棚より。棚で目にした時、タイトルに既視感があるかもと思ったら、少し前にメールマガジン「ビジネス・ブック・マラソン」で紹介されていて、わたしの「気になる本リスト」に挙げていた本のひとつでした。上下巻で結構なボリュームですが、ストーリー展開が気になって、どんどん読み進みました。若年性認知症で余命2年と宣告された青年が、人生の最後の旅に一緒に出る人を募集して、応募してきた女性とキャンピングカーで山へと向かう物語。と、このような一文では全く説明が足りないのですが…。スピリチュアルな記述には、好き嫌いが分かれるかもしれませんが、それを差し引いても興味深い内容でした。『アルケミスト』(パウロ・コエーリョ著)好きにはたまらない一冊かもしれません。切なくも、映像にしたらさぞかし美しくなるだろうな、と感じました。

『風と共にゆとりぬ』(文春文庫)朝井リョウ著

2025年にはまった小説家の一人、朝井リョウ氏。図書館で過去作を遡って物色していたところ、小説ではなくエッセイに目が留まりました。文庫だし、電車での移動時間とかにサクッと読めるかな、ぐらいの気持ちで借りてきました。短編のエッセイがいくつも収められているのですが、前言撤回電車の中では読んではいけません。爆笑しました。こういうバカバカしさ、大好きです。なかでも「なりきり能力」について書いた『対決!レンタル彼氏』には、腹がよじれるほど笑いました。『ガラスの仮面』の世代ではないだろうに…と思いつつ、朝井リョウさん、すごく面白い方だったんですね。その根っこに、好奇心の旺盛さとしつこい観察力があることを感じた一冊でした。


というわけで、年初めから大当たりの読書。機嫌良くスタートです^^

正月二日は恒例の書き初め―2026年のテーマは「雑草」で参ります―

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

正月二日は恒例の書き初め―2026年のテーマは「雑草」で参ります―

今年は、花祭窯が30年目に入る年でもあります。来年の30周年に向かって、いったい何を成し遂げることができるか、あるいはどこまで進むことができるか。ダンナが「初心に還る」としたためましたので、わたしの「初心」といえば、ということで「雑草」に決定しました。

2026書き初め

そもそも「雑草」というのは、わたしが大卒で就職して新人のときに、最初のゼロワンについてくれた方が、わたしのことを称した言葉です。ゼロワンというのは当時のリクルートグループ内で使われていた用語のひとつで、命令系統的な上司ではないけれど、一番近くで指導をしてくれる先輩のこと。その新人に対する教育責任者とでも言いましょうか。その方が「お前は雑草みたいな強さが持ち味だから」とおっしゃったのを、そのまま誉め言葉と受け取って今に至っています。

この機会に、チャッピー(ChatGPT)に「雑草とは?」と尋ねたところ、なかなか饒舌に語ってくれましたので、そのなかから自分に都合の良い(笑)部分を抜粋。


人生論における「雑草」

ポジティブな意味(近年の用法)

  • 逆境に強い人
  • 決められた環境がなくても生き延びる力を持つ人
  • 失敗や遠回りを糧にする柔軟さ

(組織での)イノベーションの源としての「雑草」

  • 異分野の経験を持つ人
  • 組織の「当たり前」に疑問を投げかける人
  • 非主流・周縁から新しい価値を生む存在

ひとことで言うと

人生論:雑草=逆境耐性と自立性を持つ生き方

組織論:雑草=秩序を揺さぶり、変化を生む存在


うんうん、そういう感じよね、了解!ということで、50代も後半になってこれでよいのかとも思いつつ、雑草魂全開で頑張ります♪