こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
読書『夢を見る技術』(光文社)ラウール・ジャンディアル著/橋本篤史訳
最近の実用系書籍のタイトルは長い、と、本屋さんでタイトルを眺めているとよく思います。本書もその例にもれず、表紙に書いてある文章=タイトル・サブタイトルは、
『THIS IS WHY YOU DREAM 夢を見る技術 最新脳神経科学が明かす、睡眠中の脳の驚くべき力』
おかげで、どんなことが書いてあるのかを推測しやすいですね^^
わたし自身がこれまでに読んだ「夢」についての本といえば、ほとんどが心理学的アプローチのものでした。ユング、フロイト、というお決まりのライン。夢中になったのは、高校・大学時分で(ありがちですが ^^; )本で独学しました。ユングもフロイトもとても面白くはありましたが、例えばシンボルの考え方ひとつとっても、文化的な背景・生きてきた環境の前提の違いを考えれば日本人に当てはめるのは違和感がある、というのが正直なところでした。そんなわけで、「夢って面白い」と漠然と夢の力を感じてはいても、それを診断したり分析したり解釈したりすることへの興味はめっきり減退していました。本書は、著者が「脳神経外科医」であり「神経生物学博士」であるというのが、わたしが飛びついた一番の理由でした。
以下、備忘。
- 過剰適合仮説
- イメージリハーサル療法。
- 創造性とは独創的なアイデアや既成概念にとらわれない思考だけを指すのではない。それを実現するために必要な専門知識や、アイデアを事項に移すための決断力も含まれている。
- インキュベーション・ピリオド(あたため期間)
- 30分から60分程度の昼寝→反復作業によって疲れた心を回復させる効果
- 60分から90分程度の昼寝→作業パフォーマンスを大幅に向上、学習効率を高める
- 昼寝は創造的な問題解決に有効
- 夢の三つの力:視覚的創造力、(過去の映像や感覚、感情を追体験する)エピソード記憶、(未来を予測する精神的な)タイムトラベル。
- 夢は視覚的でありながら空間的な体験。
- 心の声である夢を解釈できるのは、あなただけ。
- 夢を通じて過ごす人生は、私たちが可能だと考える範囲を冷え尾毛てくれる。その自由な状況のなかで、夢は進化における重要な利点、すなわち物事に適応するための心を与えてくれる。
『夢を見る技術』(光文社)ラウール・ジャンディアル著/橋本篤史訳より
正直なところ、学術的な難解さもあり、理解が及ばない部分も多々ありました。上の写真は、巻末の参考文献リスト。このリストが20ページを超えています。それでもこのような本を、一般人に向けて書いてくださったことは、嬉しくありがたく。「夢」に興味のある方は、手に取ってみてはいかがでしょうか。