2025年九州産業大学国際シンポジウム テーマは「美術館が変わる、若者が変える」でした。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2025年九州産業大学国際シンポジウム 博物館と医療・福祉のよりよい関係 テーマは「美術館が変わる、若者が変える」でした。

今年も、学芸員研修会の年度まとめとなる、九州産業大学国際シンポジウムに参加いたしました。ここ数年の大きなテーマは「博物館と医療・福祉のよりよい関係」が続いていて、なかでも若年層や地域住民とのかかわりが、今回のテーマでした。

英国のダリッジ・ピクチャー・ミュージアムとつないでの国際シンポジウムは、ずっと続いています。発表者であるキュレーターのジェーンさんとは、コロナ禍前になる前の年度に、九産大で現地開催されたシンポジウムで一度お会いしています。定点観測的に毎年取組報告をお聞きするたびに、その歩みを止めないチャレンジへの敬意が湧いてきます。

以下、備忘。


  • How can historic paintings and old master peace speak and connect to contemporary lives and society?
  • The Past for the Present.
  • Unlock art for all.
  • Bringing art to life and life to art.
  • 「地域の人々にとって価値のあること」は、どんなこと?「自分に関係のある場所」と認識してもらうには?
  • 単に「教育」面での役割を担う場所、で終わらせないためには。
  • 「誰のストーリーを語るのか」を考えることの重要性。
  • Sending informal time in a formal place.
  • Oracle card →アートカード活用の可能性。
  • welcoming place としての galleries and museums。
  • 単なるアンケートによる意見聴取ではなく、resercherによる踏み込んだ調査と実験→フィードバック。
  • 理論と実践。
  • making place for young people
  • Museums are fundamentally for people
  • handling = making something が、making new friends につながる
  • 利用者にとって、意義のある存在であり続けるには。
  • 来館者が、自分の人生や経験とのつながりを見出したと思えるか。

2025年九州産業大学国際シンポジウム 博物館と医療・福祉のよりよい関係「美術館が変わる、若者が変える」より


今回もとても勉強になりました。ありがとうございました。

2025九州産業大学国際シンポジウム

昨年は映画館にあまり足を運べませんでしたが…2024ふじゆり的映画ベスト3。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

昨年は映画館にあまり足を運べませんでしたが…2024ふじゆり的映画ベスト3。

そもそも映画館で観た本数が8本と少なかったので、そのなかからベスト3を出す意味があるのか?という気がしなくもありませんが、備忘録。昨年は年初に『ラーゲリより愛をこめて』(2022年)を観ることが出来て幸先が良かったのですが、その後は映画館に行けるぞ!というタイミングで、映画館で観たい作品を見つけることが出来ませんでした。別の館に足を運べば解決することではありますが、なかなかそこまでに至らず、近所のTOHOシネマズさん頼りです。


1位 『フェラーリ』

なんといっても、主役のエンツォ・フェラーリを演じたアダム・ドライバーが最高でした。そして映画のハイライトであるロードレース「ミッレミリア」のシーンで、イタリアの街中の景色と自然の景色を大画面で楽しむことが出来たこと。おまけに、わたしがフェラーリについて唯一知っていたエピソードを、エンツォ・フェラーリ自身のセリフとして聞くことが出来たこと。こう書きながら、また見たいと思っている自分がいます。

2位 『ジャンヌ・デュ・バリュー』

ジョニー・デップ出演の最新作でした。ジョニー・デップ演じるルイ15世の最後の公式愛妾といわれたジャンヌ・デュ・バリューの、波乱の人生。全編フランス語、ヴェルサイユ宮殿での撮影、衣装はシャネルが全面協力と、とにかく美しい世界観が作り上げられていて眼福でした。ジョニー・デップはもちろん、ルイ15世の御付きの人を演じた俳優さんが、とても良かったです。欲を言えば、ジャンヌ役はもっと少女時代のジャンヌに雰囲気の近い役者さんで観たかったかも。作品への思い入れが強かったから、監督自ら演じたのだろうとは思うのですが。

3位 『ラーゲリより愛をこめて』

見損ねた!と思っていた映画を、映画館で観ることができる機会があると、とっても得をした気分になります。「午前10時の映画祭」などはまさにそんな気持ちに応えてくれる者なのですが、残念ながらご近所の映画館では2024年から上映しなくなってしまい、がっかりしていたところ。本作は、ご近所の文化会館がイベント上映してくれました。

主人公を演じた二宮和也くんはもちろん、俳優さん一人一人=登場人物一人一人の存在感が胸に迫ってくる映画でした。うちの映画好きの息子は、この映画を封切り後すぐに観に行き「号泣もの」と称賛していたのですが、その通りでした。

今年は月1ペースで観れたら良いな、と思いつつ。TOHOシネマズさん、期待していますので、よろしくお願いいたします!

お友だちの個展にお出かけ―日浦哲志 モノクローム写真展 IMAGINARY LINE-

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

お友だちの個展にお出かけ―日浦哲志 モノクローム写真展 IMAGINARY LINE-

写真やら動画やらでいつもお世話になっている日浦さんが、久しぶりに個展を開いていらっしゃるので、遊びに行ってきました。わたしのブログで「日浦」とキーワード検索すると、日浦さんが手がけてくださった花祭窯の仕事を見つけることが出来ます。

場所は福岡市の西鉄平尾駅から歩いて10分ほどの場所にあるgallery otherさん。

日浦哲志 モノクローム写真展 IMAGINARY LINE

写真が素晴らしかったのはもちろん、期間中馴染みのバリスタを招いて珈琲販売のサービスをギャラリー内で行っているというのも、日浦さんらしい発想と心遣い。美味しい淹れたて珈琲をいただきながら、写真を眺め、おしゃべりに興じる、とっても楽しい時間でした。わたしたちが伺ったのは平日でしたが、お客さまがひっきりなしにいらっしゃっていました。ギャラリースペースがかなり広かったのでまったく気になりませんでしたが、箱がもう少し小さかったら、けっこう混み合う感じだっただろうな、と。

2016年に藤吉の個展に日浦さんが一緒についてきてロンドンで撮ったものもあり、思わずニヤリ。すべての写真に、被写体を愛おしむ眼差しを感じました。今回はモノクロだけでしたが、次回はカラーも観たい!とお願いして、会場を後にしました。

会期は折り返しで今週末1月26日(日)まで。カメラや写真に興味のある方、ぜひおすすめです!

「令和6年度デザイン開発ワークショップ」第4回目―広報物のデザインについて具体的に細部を詰める。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「令和6年度デザイン開発ワークショップ」第4回目―広報物のデザインについて具体的に細部を詰める。

福岡県の新事業支援課の事業のひとつ「デザイン開発ワークショップ」。わたしが参加する北九州地区では、西日本工業大学の梶谷克彦先生、株式会社GKデザイン総研広島の遠藤大輔さん、株式会社宣研の重松依子さんが、アドバイザーを務めてくださっています。昨日はその四回目。

前回からの約1カ月の間に、シルクスクリーン作品の最初の二つが完成し、11月の商談会にシルクスクリーン作品で出展することを決定したので、状況が大きく進みました。11月までに「新たな作品群(商品群)であるシルクスクリーン作品の広報物をつくる」という、はっきりと具体的なゴールが出てきましたので、そこを目指してのアドバイスを求めて参りました。

これぞデザイン分野を専門とする先生方の最も力を発揮していただける部分。ブランド紹介の冊子ひとつとっても、考え方=概念的な部分と、技法=具体的な細部の両方について、経験に基づく知識と情報を具体的なアドバイスとして頂くことができた、ありがたく貴重な時間でした。

藤吉憲典シルクスクリーン作品「華」

デザインワークショップに参加申し込みをしたときは、ここまではっきりとやるべき課題が現れることを想定していませんでしたので、参加の意思決定をしていたことはラッキーでした。デザイン開発ワークショップは、残すところあと二回。この二回で、11月の商談会に向けてのデザイン面での準備をしっかり詰めたいと思います。

教育普及学芸員の師と仰ぐ齋先生の言葉に、身の引き締まる思いがしました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

教育普及学芸員の師と仰ぐ齋先生の言葉に、身の引き締まる思いがしました。

わたしが博物館学芸員資格課程に挑戦したのは、40代に入ってからのことでした。大卒資格(学士)を持っていましたので、佛教大学の通信課程に三年次編入し、二年間の学習と試験、博物館での実習、卒論を経ての課程修了。大人になってからの学び直しを考えるとき、大卒の学士があると、このように三年次編入で専門分野を学べるケースが多いので、とても便利ですね。通信でしたが、博物館実習にかかる実技と講義では、京都北野にある佛教大キャンパスを拠点に、各分野の教授たちから10日間ほど朝から夕方まで対面で学びました。

通常博物館実習は、1つの館に滞在して学ぶスタイルですが、わたしが佛教大に在学したときは、特別に複数の館で学ぶスタイルでした。京都~奈良にある、歴史系・仏教系・産業系・美術系と分野も異なれば、国立・府立・市立・私立・学校附属と運営母体もさまざまな館のバックヤードを訪問し、それぞれの学芸員さんからお話を聞くことができたのは、かなり珍しく贅沢な実習だったと思います。ただ「ゼミ」的なものが無く、卒論もガッツリ指導教授が就くというものではなかったため、資格取得に至るまで、専門的分野での「師匠」と呼べる存在がありませんでした。

そんなわたしにとって「師匠」と仰ぐ存在と出会えたのは、九産大の緒方泉先生率いる「博物館学芸員技術研修」への参加がきっかけでした。一番最初に参加したカリキュラムで、当時宮城県美術館で教育普及学芸員をなさっていた齋正弘先生に出会い、「アートエデュケーション」という概念に出会い、勝手に「これだ!この人に学ぼう!」と思ったのでした。2016年のことです。

それから、学芸員研修での齋先生の講義は毎年受講し、仙台にある宮城県美術館まで押しかけ、著書を読み込み…。

花祭窯の「陶片ミュージアム構想」に興味を持ってくださった齋先生と、雪の舞うなか津屋崎から福間・花見の海岸線を「陶片探し」で何時間も歩き回ったこともありました(笑)。

コロナ禍後は、学芸員技術研修会で齋先生の教育普及の講座が無くなってしまったため、お会いする機会がありませんでしたが、ずっと年賀状で近況報告をしておりました。その、今年の年賀状で先生が書いていらっしゃった言葉に、考えさせられたのです。

曰く、

「学芸員は世の中の変化の最先端にいる存在である。」

「困ったら基(もと)に戻る。」

齋昌弘先生の『大きな羊の見つけ方 「使える」美術の話』(仙台文庫)

思えば「美術はもっと使える」とおっしゃったのは齋先生でしたが、それは同時に「使えない・役に立たない(ように見える)ものの価値」への眼差しを持ち続ける大切さを説いていたと思います。そして「基(もと)」の大切さ。

新年早々、目を開かせられました。やはり齋先生は、わたしの(勝手に)偉大な師匠です。

郷育カレッジ「沖ノ島が見える大峰山を歩こう」で登って参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

郷育カレッジ「沖ノ島が見える大峰山を歩こう」で登って参りました。

福津市民のための生涯学習システム「郷育カレッジ」。その定番人気講座「沖ノ島が見える大峰山を歩こう」に参加して参りました。福津市の「市観光ボランティアガイド会」の皆さんが案内してくださる講座で、「健脚向け」の楽しいウォーキング。わたしも何度も参加しています。

当日のお天気は曇り空で雨が心配されましたが、なんとかもってくれました。お魚センターで、まずはウォーミングアップのストレッチを少しだけしてからスタート。恋人岬→薬師神社→盾崎神社→大峰山自然公園→東郷神社へのコースです。ガイドさんの解説を聴きながら約2時間半。

今回は雲が多く残念ながら沖ノ島を拝見することはできませんでしたが、山の景色は素晴らしく。野鳥がにぎやかに飛び回り、ヤブツバキがあちらこちらに咲き、可愛らしくて嬉しくなる景色がたくさんでした。

「沖ノ島が見える大峰山を歩こう」ヤブツバキ

そういえばコロナ禍下にはじめたわたしのお散歩習慣は、もともとは大峰山コースをメインに歩いていましたが、このところめっきり海岸沿いばかりになってしまっていました。山の景色の変化を眺める楽しさを思い出させてくれる大峰山でした。

今年最初の九州国立博物館は「徳川美術館所蔵 菊の白露蒔絵調度 晴れなる輝き」。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

今年最初の九州国立博物館は「徳川美術館所蔵 菊の白露蒔絵調度 晴れなる輝き」。

九州国立博物館は、新年の展示で徳川美術館の「初音の調度」をするのが恒例になっていました。毎年、ポスターやウェブサイトで展覧会情報を目にしては「すごいなぁ、観に行きたいなぁ」と思いながらも足を運べずにおりましたが、今年ようやく観に行くことが出来ました。会場は常設展示フロアの4階「文化交流展示室」内。「九博は常設がすごい!」は、わたしが常々感じ、言いふらしていることです^^

さて「徳川美術館所蔵 菊の白露蒔絵調度 晴れなる輝き」。美しい!のひとことです。なかでもわたしが一番惹かれたのが、こちら。

九州国立博物館は「徳川美術館所蔵 菊の白露蒔絵調度 晴れなる輝き」

大きな箱の中に、小さな箱が12個おさめられているというもの。その一つ一つが精緻で美しいのですから、蒐集心がくすぐられるといいましょうか、なんとも欲しくなりますね。展示されている小さな箱は11個で、ひとつ紛失したようだとの説明書きがありました。

いつもの「田中丸コレクション」の部屋でも美しいものをたくさん拝見。古伊万里は長年いろいろなところで現物や資料を見ているので、見覚えのあるものが多いのですが、今回「これ初めて見たかも」というものを見つけて嬉しくなりました。特別展の会期中では無かったので、来場者数もそれほど多くなく、ゆっくり楽しむことが出来ました。眼福眼福。

そして、今回の九博訪問で何が一番嬉しかったかと言えば、長らく空き店舗となっていたスペースに、ようやくレストラン&カフェが登場したことです。わたしが行ったのは特別展の無い平日の午後でしたが、そこそこ賑わっていました。これまでこのようなくつろげるスペースが無い状態だったことが、美術館愛好家としては懸念すべき状態だと感じていましたので、関係者でもないのにホッとしました。

昨年度は3階特別展示室のリニューアルのために販売が停止されていた「九博メンバーズプレミアムパス」が、今年は特別展「はにわ」から再開するという嬉しいニュースも。九博開館20周年記念の年なので、2025年度の特別展にも、大いに期待しているところです。

九州国立博物館

読書『耳に棲むもの』(講談社)小川洋子著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『耳に棲むもの』(講談社)小川洋子著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚で発見した、久しぶりの小川洋子さん。わたしのなかで、小川洋子さんといえば『妊娠カレンダー』です。小川洋子さんといえば『博士の愛した数式』とおっしゃる方も多いですね。読んでいて日本語のやさしさとか美しさを感じる本でした。が、わたしにとってはやはり『妊娠カレンダー』の印象の方がずっと大きいままです。

さて『耳に棲むもの』。まず目を引いたのは、その表紙の不思議な絵でした。そして手に取ったら、小川洋子さんの著書だった、ということで。前情報無しに読みはじめました。最初の2編を読んでいるときは、短編集なのね、と思いました。たしかに、講談社のウェブサイトにも「作品集」と説明されています。が、独立しているように見えたそれぞれの物語はつながっていました。こういうのを何と呼べばよいのでしょうね。一つ一つ別のものとして読んでも、通してひとつのものとして読んでも、無理なく成立するしなやかさを感じます。

物語のトーンは全体的に淡々と落ち着いていて、日本語のやさしさが響いてくる感じがあるのですが、内容はちょっと不思議で、紙一重で気持ち悪さもある…という読後感です。読みながら「ああ、小川洋子さんの小説の雰囲気ってこんなふうだった」と思いました。単純に「いいお話だった!」とはならないのが、魅力なのかもしれません。

あらためて巻末の作家情報を読み、小川洋子さんの著書で読んでいないものがたくさんあることに気が付きました。遅ればせながら、遡ってみようと思います。

『耳に棲むもの』(講談社)小川洋子著

九州交響楽団のニューイヤーコンサート2025が素晴らしくて大満足♪

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

九州交響楽団のニューイヤーコンサート2025が素晴らしくて大満足♪

「ニューイヤーコンサート」なるものに出かけたのは、初めてかもしれません。九州交響楽団のニューイヤーコンサートは、華やかでサービス精神にあふれ、素晴らしい時間でした。これから定番行事にすること決定です。

昨年一年足を運んだ定期演奏会は、空席が目につくことも少なくありませんでしたが、たくさんの人出でした。いつもはそれほどドレスアップした人を見かけませんでしたが、着物姿の方々が何人もいて、まず観客席から雰囲気が違いました。ロビーで開演を待つ人々の様子もなんとなく嬉しそうに見えます。

開演時間になると、今度はオケの女性陣のドレスの華やかさに気持ちが浮き立ちました。いつもはブラックで統一されていて、それはそれで格好良いのですが、色とりどりのドレスで楽器を抱える皆さんの姿の美しいこと。思わず観客席のあちらこちらから、控えめながら歓声が上がりました。

曲目は、ワルツやポルカが多めで明るく楽しい雰囲気。ソプラノの小川栞奈さんの歌声も美しく、見応え聴きごたえがありました。個人的には、ジャック・オッフェンバックの「ホフマンの舟歌」を聴くことが出来たのが、とっても嬉しかったです。もうずいぶんと前のことですが、映画『ライフイズビューティフル』のなかで流れてきたこの曲が耳に残り、YouTubeで歌劇の映像を探して繰り返し聴いていた時期がありました。生のオーケストラで聞く機会があると考えてもいませんでしたので、ご褒美を頂いた気分でした。

ひとつひとつの曲について、指揮の太田弦さんがわかりやすくユーモアを交えて解説してくださるのも、素人のわたしにはとてもありがたく、ちょっとした演出もたのしく。圧巻はアンコールでした。手拍子で客席がオケに参加できた一体感は、感涙もの。「絵をかけなくても、知識が無くても、美術愛好家」を掲げるわたしにとって、「楽器が出来なくても、知識が無くても、音楽愛好家」を全面的に受け入れてもらえたような嬉しさがありました。

最後は、ホールの舞台を飾ったお花が当たるサプライズ付き。プログラム冊子に「当選シール」がある人は、お花の鉢植えを頂いて帰ることが出来ます!ということで、50ほどあったのでしょうか、なんと当選。そのお花がこれ。

九州交響楽団ニューイヤーコンサート2025

とってもとってもとっても豊かな気持ちになって帰途につきました。九州交響楽団最高です。

冬らしい寒さのなか、今年も初釜茶会@南方流円覚寺に参加できた嬉しさ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

冬らしい寒さのなか、今年も初釜茶会@南方流円覚寺に参加できた嬉しさ。

新年のお稽古のスタートは、初釜茶会から。前日のお茶室の準備・お掃除で、お茶会がはじまります。当日の天気予報に雪マークがついていましたので、少し心配していましたが、なんとかお天気がもってホッとしました。着物を着るので、雨やら雪だとちょっとたいへんで、やはり晴れてくれた方が嬉しいのです。

南方流の初釜は、師匠である和尚さんのお点前をじっくり拝見することのできる、貴重な機会です。今年はコロナ禍下前までの初釜の習慣=薄茶を頂いた後にお屠蘇をいただきお弁当とぜんざいを頂く、が復活しました。そういえば、こんな風にしていたなぁと、思い出しつつ。

今年は参加者が50名ほどおられたようで、1席20名超で二席。「広間の茶会」とでもいうのでしょうか、大勢で楽しむお茶会もまた楽しかったです。わたしの席は、和尚さんのお点前がすぐ近くに見える場所でしたので、その幸運にも感謝。手の動き、身体の動きの美しさに、我が身を反省しつつ拝見しました。

久しぶりの方々にお会いできることも、お茶会の嬉しいところ。お稽古の曜日が異なると、会いする機会も年に数回となりますので、お元気そうなお顔を拝見してホッとしたり、それぞれに近況報告して時間の流れに驚いたり、ということができるのも、嬉しく貴重な機会です。

初釜に限らず、お茶会ではいつも「写真を撮る」という気持ちの余裕が生まれず、そのことに気づいて、帰り際に玄関で撮った写真がこちら。

南方流初釜茶会2025

このように、門から玄関から廊下、待合、お茶室に至るあちらこちらに、お花やら縁起物が飾られています。このようななかでお茶会に参加できることのありがたさ。今年も精進いたします。