宗像の新たなスポット「伊豆本店」さんの見学に行ってまいりました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

宗像の新たなスポット「伊豆本店」さんの見学に行ってまいりました。

1717年創業で300年以上の歴史ある酒蔵が、2026年伝統ある歴史を礎に酒蔵を再興した!というニュースは、その経営に久原本家が入った!というニュースとともに、宗像・福津エリアではちょっとした話題でした。酒蔵といえば、ここ津屋崎にも豊村酒造さんがあり、豊村さんの旧醸造場施設が国の重要文化財に指定されたのは2024年1月のこと。その保存・活用が課題になっていることは、昨年末にお世話になった、藤吉憲典の個展を通じても理解していましたので、伊豆本店さんの再興は、個人的にもとても気になるニュースでした。

以前、10年くらい前だったと思いますが、宗像エリアの経営者の集まりでツアーをしたときにも、伊豆本店さんには足を運んでいました。そのときも、趣のある雰囲気でとても良い場所だと映っていましたが、当時に比べてどのように変わったのか、期待たっぷりで訪問しました。

伊豆本店さん

レンガ造りの外観がインパクト大の煙突は、前回訪問時に、地震等に備えてどうするかが課題になっているとお聞きしていたスポットでしたが、見事に周りに支えを施して遺されていました。「煙突をどう遺すか」は、津屋崎の豊村酒造さんでも同じことで、ここに一つの事例を発見。

伊豆本店さん

主屋では、久原本家・茅乃舎さんの代名詞的な景観ともいえる「かやぶき屋根」を、内外から見ることができます。見事な梁や柱がしっかりと調和していて、どこまでが古いもので、どこからが新しく加わったのか、ほとんど違和感を感じませんでした。古い建物の美しさを、あちらこちらに拝見することができます。

伊豆本店さん

新しくなった設備を、ガラス越しに酒蔵見学できる楽しみは、プログラムを作りこむことによって、大人の社会科見学需要にばっちり応えてくれるでしょう。学芸員実習の際に、京都でビール工場の工場見学ルートを学んだことを思い出しました。規模はもちろん異なりますが、同様の活用ができることが、ばっちりイメージできました。

伊豆本店さん

季節の設えとして、奥の和室にはお雛様が飾ってありました。酒蔵見学や酒蔵BAR、小さいながらも歴史資料室もあり、そしてもちろん茅乃舎さんのショップもあります。今回はお酒の試飲はしませんでしたが、茅乃舎の「出汁」をたくさん試飲しました(笑)。敷地内では、ふかしたてアツアツの酒饅頭も販売しています。

全体としての感想は、見事な地域資源であり歴史資源の活かし方!という感じで、津屋崎のご近所でも参考にできる要素がたくさんありました。宗像方面の旅は、宗像大社・鎮国寺・道の駅むなかた、というのが、これまでのおススメルートでしたが、これからは伊豆本店さんもありますので、さらに旅の楽しさが増えそうです^^

福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」最終報告会(ピッチ)に参加してまいりました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」最終報告会(ピッチ)に参加してまいりました。

福岡県の商工部スタートアップ推進課からご案内をいただき、8月から参加している支援事業「サッシン・ベース」。あっというまに半年の(とはいえ月1ペースでしたが)プログラムが終わり、無事最終報告会=ピッチの日を迎えました。

わたしにとっては、生まれて初めてのピッチ(無意識に、それに相当することをしたことはあったかもしれませんが)。花祭窯のことをまったく知らない人たちを想定して、4分間で事業概要と現状の課題を説明し、課題解決のための新規事業を紹介してそこへのサポートを呼びかける。なかなか盛りだくさんで、時間内に収めるのは悩ましく。ピッチ資料を作っては、担当してくださったトーマツのコンサルさんに2度3度と投げかけて、そのたびに腹落ちする的確なダメ出しをいただき、なんとか完成させたのでした。担当コンサルYさんに心より感謝です。

さて当日は、ぜんぶで21社がそれぞれ4分のピッチを行うということで、サクサクと進みました。時間が限られていましたので仕方がないのは十分理解しつつも、個別のフィードバックは一切無くて、そこはなんだかな~という感じがしないでもなく。自分のピッチへのフィードバックだけでなく、ほかの方へのフィードバックからも学ぶことは多いので、そういう時間が少しでもあったらと、勝手に期待していたのでした。まあ「ピッチ資料をつくる」が初めてだったわたしとしては、その過程で得たものが大量にありましたので、それで良しなのかもしれません。

「得たもの」のひとつとしては、昨日アップしていた「福岡市海外支援プログラム」の情報も、サッシンに参加していたからこそ届いた情報のひとつであり、やはり自分が動くことで変わることや集まってくるものがあるなぁと、今更ながらに思ったのでした。そういえば、昨日はピッチの最終報告会とあって、主催である福岡県からも、新規事業や中小企業支援の職員の方々が何人もいらしていました。福岡県による海外展開支援策には、「福岡アジアビジネスセンター」だったときは長年頻繁にお世話になりまくっていました。が、体制を変えて「グローバルコネクト福岡」になってからは、すっかり足が遠のいていましたので、これを機会にまた活用したいと思います。

福岡市海外展開支援プログラム Day4「グローバルな表現力を身につける」に参加しました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

福岡市海外展開支援プログラム Day4「グローバルな表現力を身につける」に参加しました。

福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」でお世話になっているトーマツさんからご紹介いただいて、「福岡市海外展開支援プログラム」に参加しています。昨日はそのDay4でした。といっても、わたしは前回のDay3「海外市場の解像度を上げる」からの参加でしたので、二回目。「英文ピッチ作成講座」「グローバルコミュニケーション講座」のコース別で、実践型ワークショップに参加いたしました。わたしは「グローバルコミュニケーション講座」を選択。

前回グローバルコミュニケーション講座でお話してくださった元美和氏が、おススメの本『The Culture Map(異文化理解力)』エリン・メイカー著(英治出版)を、入手はしていたものの、ようやく読み始めたところ(つまりほとんど読んでいなかった^^;)でしたので、会場に向かう電車のなかで少しでも読み進めようと悪あがき。前回からの宿題に「1分でご自身のビジネスまたはアイデアを日本語で説明できるようにしてください」とありましたので、その宿題だけは準備して臨みました。

当日のプログラムは次のとおり。

  • オープニング
  • NY派遣企業による公開ピッチ(英語)&フィードバック
  • コース別実践型ワークショップ
  • ネットワーキング

以下、「グローバルコミュニケーション講座」より、備忘。


  • WHAT ではなく WHY を語る。
  • CONNECT NOW 不完全でOK。「今の自分」の状態でつながる。
  • Context/Value/Human/Ask
  • C:なぜ私はあなたと話がしたいのか。
  • V:わたしの価値(足りないこと・困っていることも含む)
  • H:(組織ではなく)わたしは何を考えているのか、どうしたいのか。
  • A:具体的な願いはなにか、相手に何を期待しているのか。
  • 30秒~1分の自己紹介のなかで、話のネタになりそうなことをいくつ盛り込めるか→話の糸口。
  • 短い時間のなかでも「WHY」をいかに伝えることができるか。何をしているかよりも、なぜそれをしているのか。
  • 相手に「Yes」と言ってもらえるポイントを、いかにたくさん入れ込めるか。
  • PASSION。

活育財団 Raiki Machida氏のお話より


グローバルコミュニケーション講座ももちろん面白かったのですが、なんといっても、来週からNYに派遣されるという起業家さん3名のピッチが、とってもすごいと感じました。面白かったです。今回は皆さん本番で使うのと同じ英語でのピッチということで、ひと月前にお聞きした日本語版から、さらにブラッシュアップなさっていたようです。海外からの投資家の方々が5名ほど最前列に並んで、登壇者への質問を投げかけ応答する様子も、なるほどこんなふうなのね~と思いながら拝見しました。来月は、そのNY派遣企業の皆さんの成果報告会が開催されるということで、こちらもぜひ聞きに伺いたいと思いました。

今後の海外向けアプローチの際に、そのまま使える考え方がいくつもあって、学びの多い二時間半でした。

読書『消失』(集英社)パーシヴァル・エヴェレット著/雨海弘美訳

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『消失』(集英社)パーシヴァル・エヴェレット著/雨海弘美訳

いつものカメリアステージ図書館新刊棚から借りてきた一冊。「パーシヴァル・エヴェレット」の著者名に既視感があって、著者プロフィールが載っているかなと裏表紙をめくったところ、『ジェイムズ』の文字が目に入り、そっか!去年読んだ『ジェイムズ』の人ね!と納得。即借りです。

読み始めるとすぐに、今度はストーリーに既視感。あれ?と思い、もう一度裏表紙をめくったところにある著者プロフィールを確認して、読み直しました。そこには「本書を原作とした映画『アメリカン・フィクション』が2023年に公開され」とあり…昨年末、飛行機の中で観た『アメリカン・フィクション』の原作小説であることが判明。映画を観た後の備忘ブログに、わたしは「観はじめてすぐに頭に浮かんだのは、少し前に読んだ、小説『ハックルベリー・フィンの冒険』を皮肉った(?)『ジェイムズ』でした。」と書いていたのですが、それもそのはず、原作者が同一人物だったのですね(汗)。

というわけで、思いがけず面白い感じでつながった読書。映画では、人種差別・貧困格差・LGBTQなど現代の社会問題を主題としながら、社会派コメディという感じに単純化されて描かれていました。それはそれで、とても分かりやすく面白かったのですが、原作本は、知的ユーモアで皮肉な笑いをふりまいているとはいえ、とてもじゃないけれど「コメディ」と片付けることはできない深刻さを感じさせるものでした。タイトルも原作は『消失(原題:ERASURE)』ですので、まったく異なりますね。映画はなんとなく光が見えるような終わり方をしていましたので、そういう映画のつくり方を含めて『アメリカン・フィクション』だったのかな、と。

本書は、2023年の映画化で脚光を浴びたことと、『ジェイムズ』のヒットを経て実現したのでしょう。邦訳が出たのは今年2026年ですが、本国では2001年刊行と書いてありましたので、『ジェイムズ』よりも前だったことになります。巻末にある訳者の「あとがき」にもありましたが、本書の舞台は1990年代半ばで、それを2001年に書いたものが本国で共感を持って受け止められたのは、15年経ってもまったく同じ問題を抱えていたということなのだとわかります。さらに10年ほどあとの映画化のときも、邦訳となった2026年の今でも、「今の問題」として認識させられるものであり、その間(約四半世紀!)の人種差別的な環境・風潮・意識の「変わらなさ」を考えさせられました。

映画で観たものを小説で読みなおす楽しさは、限られた時間内に収めるために単純化されたものの後ろに、どれほどの複雑なものがあるのか(原作者は書いていたのか)を、知り直せるところにあると思います。今回、思いがけずそんな「読み直し、知り直し」ができて、良かったです。パーシヴァル・エヴァレット著作、未邦訳のものがあるようですので、これから遡って日本でも刊行されると嬉しいです。

『消失』(集英社)パーシヴァル・エヴェレット著/雨海弘美訳

読書『物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために』(講談社)難波優輝著

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読書『物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために』(講談社)難波優輝著

講談社の現代新書です。著者の難波優輝氏は「分析美学とポピュラーカルチャーの哲学」を専門とする研究者。日本国内約30万人の研究者が登録しているという「researchmap」の該当ページを拝見したところ、美学・哲学関連の学術論文をいくつも発表なさっているようです。執筆なさっている書籍もたくさん。

「物語を愛するがゆえに、物語化を批判する」との立ち位置で書かれている本書は、文章には学術的な難解さを感じる部分もありましたが、わたし的には「著者が感じている気持ち悪さは、なんとなくわかる」という感じで、面白かったです。ここ数年、個人的に少々辟易していたのは、事業活動・マーケティングを論じる場などで語られる「ストーリー」の「重要性」。言いたいことはわかるけど、本質とはズレている感じがぬぐえないものも目につくなど、少々濫用気味ではと違和感がありました。

さて本書。面白かったです。個人的には、第1章の「物語批判の哲学」が最も刺さりました。第2章以降は「探求編」ということで、第2章「ゲーム批判の哲学」第3章「パズル批判の哲学」第4章「ギャンブル批判の哲学」と続きます。わたし自身が、ゲームにもパズルにもギャンブルにも夢中になったことがないため、「ほうほう、なるほど」という感じで拝読。ゲーム・パズルの章では、「一つの正解があることを大前提にゴールを目指す」という単純化された思考・行動パターンの背景にあるものと、そのパターンに対する危惧が生まれました。またギャンブルの章では、「依存症」が何に対する依存なのか、という考察が、これまで自分がイメージしていたようなものではなかったことに、考えさせられました。

もうひとつ、第1章の物語批判のなかで取り上げられていた「MBTI」に関する記述が、面白かったです。実のところ、30年以上前から心理学の学術的な位置付けでMBTIを理解していた者としては、ここ数年、MBTIが「占い」のような形で一般化していることを、「そういう公開の仕方になったのね」という感じで、軽い驚きを持って受け止めていました。なので、本来のMBTIと、現在一般化されて流行っているものとの差異、現在流行っているものが、どのような文脈で利用されているのかを本書で垣間見ることができたのは、思いがけず大きな収穫でした。

わたしの持っていた、個人的ないろいろな違和感に、本書がすべて答えを出してくれたわけではありません。けれども、モヤモヤとしていたものの幾ばくかが、本書によって言語化されて、説明可能になったことは、嬉しいことでした。哲学的なので「サクッと読む」とはいきませんでしたが、このテーマに興味のある方には、とっても面白い内容だと思います。新書、ふだん使わない頭を使うのがいいですね♪

『物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために』(講談社)難波優輝著

2026年コンサート一発目は、九響定期演奏会「マーラーの第九」。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2026年コンサート一発目は、九響定期演奏会「マーラーの第九」。

今年も九響を楽しみにしています。1月のニューイヤーコンサートに足を運び損ねてしまったので、この日をとっても楽しみにしていました。会場はアクロス福岡シンフォニーホール。朝までの雨も上がり、会場に到着したころには気持のよい青空。開演まで少し時間がありましたので、アクロス山を眺めながら日向ぼっこを愉しむことができました。

開演10分前に、指揮者の太田弦さんによるステージでの「プレトーク」がスタート。「マーラーの第九」と言われても、クラシック素人のわたしはピンときません(汗)が、このプレトークで、今日の演目がどのようなものなのかを、優しくかみ砕いて話してくださいました。こういうサービスが、とてもありがたく嬉しいです。いわく、演奏時間が(第一楽章から第四楽章までで)1時間半にわたるので、本日の演奏会には「途中休憩」がないということ。そして「マーラーの第九をやると言ったら、何人もの方から『太田さん、辞めるんですか!?』と聞かれた」というエピソードを、その理由と共に説明してくださいました。ちなみに辞めるということでは全然ないということで、安心しました。

すごい体験でした。鑑賞する側にも、ほのかに心地よい緊張感のただよう1時間半。壮大で激しい変化のある曲を演奏し続ける演者の皆さんの集中力と体力・精神力のすごさを思いました。わたしはといえば、第一楽章の変化の激しさに「訳が分からなくてついていけない」感じになり、第二楽章で一転したテンポに気持ちが良くなって思わず眠くなり、第三楽章でようやくなんとなく既視感(既聴感?)のある雰囲気に安心し、第四楽章の音のかたまりにミツバチの大群が押し寄せるイメージを抱き、最後の静寂に向かう迫力を堪能…と、勝手に楽しんでおりました。

今回は万雷の拍手にもかかわらず、アンコール曲の演奏がありませんでしたが、もちろん納得です。あれだけの演奏を成し遂げた後には、もうきっとアンコールに応える余力は残っていないのではないかしら、と思いました。

というわけで、今年も九州交響楽団を微力ながら応援致します♪

読書『午後』(東京創元社)フェルディナント・フォン・シーラッハ著/酒寄進一 訳

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『午後』(東京創元社)フェルディナント・フォン・シーラッハ著/酒寄進一 訳

三日連続の読書記録。このところ珍しく、数冊を並行して読んでいましたので、ちょうど読み終わりの時期が重なりました。本書もいつものカメリアステージ図書館新刊棚から借りてきた一冊。東京創元社さんから出た本を、最近読んでいたような気がして、セルフブログチェックしたところ、ここ一年ほどは読んでいませんでしたが、その前に、何冊も読んでいました。そのタイトルの並びを見て、なるほどなるほど、思い出しました。著者もジャンルも異なるそれぞれの本に共通しているのは、中毒性を感じさせるような不思議さがあるところ。公式サイトには「ミステリ・SF・ファンタジー・ホラーの専門出版」とあります。

さて『午後』。本書は、ホラーでもSFでもなく、ではミステリかファンタジーかと問われると、どちらにも、そうだとは言い難いけれど、そういう要素もあるかなぁ…という感じです。短編集ですが、すべて語り手は弁護士で作家の「私」なので、つながったもの(中編?長編?)として読むことができました。その「私」が訪れる世界のあちらこちらでの、さまざまな過去を抱える人々との出会いが描かれています。表紙を開いた最初の舞台が台湾でしたので、本書の直前に台湾の作家さんの本「地下鉄駅」を読んでいたわたしとしては、一瞬デジャブ感がありました。

東京創元社さんの公式サイトでの本書紹介文に「ところどころに挿入された歴史上のエピソードによる全26章は、ページを閉じたあとに、深く鮮烈な余韻を残す」とあります。その、さらりと「歴史上のエピソード」が織り込まれているところが、最近小説を通して「自分の知らなかった近現代史」に出合うことに関心が向いているわたしには、とても印象的でした。ストーリー自体は個人的なお話が核でありながら、歴史の影がうっすらと見え隠れしている、とでも言いましょうか。独特の読みごたえを感じたので、さっそく図書館で「フェルディナント・フォン・シーラッハ」を蔵書検索。ありましたありました!さっそく予約しました^^

内容同様に不思議な感じのする表紙は、イラストレーター・版画家のタダジュン氏による装画で、フェルディナント・フォン・シーラッハ著作の装丁にたびたび使われているようです。

『午後』(東京創元社)フェルディナント・フォン・シーラッハ著/酒寄進一 訳


読書『「セラミックス」のことが一冊でまるごとわかる』(ベレ出版)齋藤勝裕著

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読書『「セラミックス」のことが一冊でまるごとわかる』(ベレ出版)齋藤勝裕著

毎度おなじみ、いつものカメリアステージ図書館新刊棚から借りてきました。「セラミックス=陶磁器」ですので、業界関係者としては、これは読まねば!です。ベレ出版さんは「いつも学ぶ人の近くに」いる出版社を目指しておられるということで、語学や自然科学系のわかりやすい本を得意となさっているようです。本書は「一冊でまるごとわかるサイエンス」シリーズの最新刊。上の写真は花祭窯がお世話になっている磁器材料を扱う陶土屋さんのふちの陶磁器原料さんが出すフリーペーパー、その名も「ジキ(磁器)読まんば!」(佐賀の方言で「すぐに読まなきゃ」の意)。磁器陶土屋さんもまた、まさにセラミックス業です。

さて本書。代表的なものはやはり「陶磁器」としながら、ガラスやセメントやファインセラミクスへと話が広がります。ベレ出版さんの本書紹介では「まず古典的なセラミックスの歴史と科学を紹介し、セラミックスの化学的・物理学的な性質を見たうえで、ファインセラミックスの製法と性質などを解説していきます。」となっています。その紹介通りで、わたし個人としては、化学的・物理学的な性質を解説しているページに興味が沸きました。花祭窯でダンナが制作しているのは、磁器。「やきもの」には大きく分けて陶器と磁器がありますが、その違いを自然科学的に説明するとこうなるのだな、ということがわかりました。

このところ、カメリアステージ図書館新刊棚のおかげで、自然科学系の本をちょこちょことつまみ読みするようになりました。一般向けとはいえ、理解するのはやはり簡単ではありません。と思いながらも、いつもと異なる頭の働きを要求されるのは、なかなか面白く。自然科学系の本を読むと、考え方の選択肢が広がるような気がしています。

『「セラミックス」のことが一冊でまるごとわかる』(ベレ出版)齋藤勝裕著

読書『地下鉄駅』(河出書房新社)何致和 著/及川茜 訳

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『地下鉄駅』(河出書房新社)何致和 著/及川茜 訳

いつものカメリアステージ図書館新刊棚から借りてきた一冊。台湾を舞台とした物語です。台湾の小説家の方が書いた本を読んだのは、もしかしたら初めて(!?)かもしれません。オードリー・タン氏の著作は何冊か読みましたが、小説ではありませんでしたので。勝手に「一人オードリー・タン読書祭り」を開催していたのは、2021年のことでした。本書は何致和(カチワ)さんの初邦訳本。上の写真は、台湾故宮博物院に行った時のもの。

448ページと、結構なボリュームでしたが、引き込まれて週末に一気読み。これは舞台が日本でもまったく違和感がないよなぁ、と感じました。主人公を取り巻くあれこれも、主人公の娘を取り巻くあれこれも、介護の問題も、どれもが「あるある!」とイメージできる世界。物語は淡々と日常を描いていて、その中心に「地下鉄駅への飛び込み自殺」という非日常があります。地下鉄の自殺防止プロジェクト長に任命されてしまった主人公の、公私におけるトラブルは、「悲劇と喜劇は紙一重」の言葉を思い出させました。

巻末に、精神科医であり作家である松本俊彦氏が解説を寄せています。河出書房新社の本書紹介ページにも一部載っていて「読了後、語られなかったこと、描かれなかった余白に読者は深く心を揺さぶられ、何かを考え始める。こうした、読後から始まる独特の余韻、静かな残響音は、本作品における最大の魅力といってよいだろう。」と書いておられるのですが、わたしの読後が、まさにこの通りでした。

本書は何致和(カチワ)さんの初邦訳ということでしたが、台湾では何冊も受賞歴のある著書が出ているということで、もっと読んでみたいと思いました。これから過去作に遡って邦訳されると嬉しいな、と願いつつ。

『地下鉄駅』(河出書房新社)何致和 著/及川茜 訳

よく食べ、よく話し、よく笑い、大満足のランチタイムを過ごす贅沢。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

よく食べ、よく話し、よく笑い、大満足のランチタイムを過ごす贅沢。

何年か前から「月一回ぐらいのペースで、尊敬するいろんな女性経営者の方と、マンツーマンでランチミーティングが出来たら嬉しいな!」と、思っていました。実際には、できても年に2-3回という感じでしたが、そのひとつひとつの機会が、あまりにも学びが多くて嬉しかったので、昨年あたりから、やはりこれは意識して時間を確保して行きたいな、と思うようになりました。

なぜマンツーマンかというと、人数が多いと「たくさんお話する」がなかなか難しいから。「気軽に、でも、ちゃんと話す」には、人数は少ない方が良いと、わたしは感じています。なぜランチタイムかというと、単純にわたしが夜は弱い(すぐ眠くなる)から。なぜ女性かというと、仕事とプライベートの境が曖昧な立場では、ライフサイクル面等で共通点が多く理解しやすい同性の方が、「そうそう!」という場面が多くなるからです。

ということでまずは、2026年の第一回目が実現しました。快くお付き合いくださったAさん、ありがとう~!何度も顔を合わせていても「二人で」という機会は、これまでありませんでしたので、とっても嬉しい時間となりました。なにがそんなに面白かったのやら、二人で大笑いしながら、たくさんおしゃべり。お料理のスタートから、気が付けば3時間が経っていました。コース料理とはいえ、ランチタイムの3時間。わたしたちの食べる(おしゃべりする)ペースに合わせて、ベストタイムで提供してくださったお店にも感謝です。今回は宗像市にある魚料理が特に素晴らしいフランスヤさんにお世話になりました^^