書き初め2022は「威風堂々」。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

書き初め2022は「威風堂々」。

意味は「威厳があって堂々としているさま」(Weblio辞書より)。毎年「書き初めに何を書くか」を考えるのも楽しい作業なのですが、今年は考えるより先に頭のなかに音が流れてきましたので、即決。初めに音ありきでしたので、わたし自身がこの言葉に込める意味は、特にありませんでした。

昨年一年間は、書道のお稽古をほとんどしていませんでした。「風」の字が苦手なんだよなぁと思いつつ、まあ書き初めですから勢いで良しということで。でも今年は書道部@花祭窯を復活しようと決意いたしました。

2022書き初め

イギリスの作曲家エドワード・エルガー作曲の行進曲のタイトルです。原題は「Pomp and Circumstance March No 1, ‘Land of Hope and Glory’」ですので、直訳すると前半部分は「華やかな、そして、儀式ばった」とでもいうところでしょうか。威風堂々とは、よく訳したものだなぁ、と思います。後半部分は「希望と栄光の地」で、英国の第二の国歌とも言われているそうですね。

さて今年の書き初めも、昨年に引き続き1時間ごとの予約定員制で、ふだんからよく顔を合わせているご近所さん中心に声をかけました。10時のスタートから最終は16時台まで、今年も20名以上の皆さんに、書き初めをしていただくことができました。一緒に書く人数が少ないと、ワイワイとした賑やかさは無いものの、集中しやすい環境にはなりそうです。これはこれで良いかもね♪とは、書道の先生を務めるダンナの弁。

皆さん書き初めで書いたものを、ご自宅や仕事場に飾って一年間を過ごしてくださっているようで、それがとっても嬉しいです。わたしも仕事デスク前にペタリ。顔を上げればいつでも「威風堂々」の文字が目に入ります。いつどこにあっても謙虚に淡々と、結果として威風堂々たる佇まいが身に付くといいな♪と思いつつ。

2021年ふじゆり的読書ベスト5。

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2021年ふじゆり的読書ベスト5。

恒例の「年間読書ベスト5」2021年版。ベスト5を出すにあたりブログの読書記録を見返すのですが「この本読んだの今年だったんだ!」なんてものも多々あります。ブログに残していないものもありますので、それらも含め、今年もまあまあたくさん本を読むことができたと思います。読書時間を確保できるのは、わたしにとって幸せなことです♪

まずは10冊をピックアップしました。そのなかから選りに選った5冊、いえ6冊になりました。順位をつけるのは、今回ちょっと難しかったです。5位に2冊入れちゃいました。また別のタイミングで選んだら、違った順位や顔ぶれになっているかもしれません。それだけ自分にとって「良い読書体験」が多かったということですね。

上の写真は年間ベスト5には入りませんでしたがインパクトの大きかった小説『ボーン・クロックス』の中表紙。2021年の読書第一冊目でした。


第1位 『アートのなかでかくれんぼ1 ルーブル美術館でさがせ!』(フレーベル館)ニコラス・ピロー作/木村泰司日本語版監修

名画に隠れた名作を探す絵本。既刊3冊の第一弾は、ルーブル美術館蔵のヒッポ(Hippo=カバ)を探せ!。続く2作は、オルセー美術館バージョンで「ポンポンのシロクマを探せ!」。子どもから大人まで楽しめます。

第2位 『グレゴワールと老書店主』(東京創元社)マルク・ロジェ著、藤田真利子訳

アフリカ生まれの著者がフランスから届けてくれた本。青年と老人の「本の音読」を通じた交流の物語。朗読の持つ力が伝わってくる物語です。この本を読んで、ぼんやりと考えていた「音読をきちんと学ぼぶ」にとりかかろうと思いました。

第3位 『創造思考-起業とイノベーションを成功させる方法はミュージシャンに学べ』(東洋経済新報社)パノス・A・パノイ、R・マイケル・ヘンドリックス著 大田黒奉之訳

「個人の充足感の追求」が社会へ好循環を生む、という希望的な結論を導き出した『Dark Horse 好きなことだけで生きる人が成功する時代』と同じ方向性を感じる本で、両方読むのがおススメです。

第4位 『忘却についての一般論』(白水社)ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ/木下眞穂訳

本・文字を読むこと、言葉を生み出し書き残すことが、極限状態においてどれほど生きる糧となるか。「お話」や「歌」が、いかに人を安心させ勇気づける力を持つか。深く考えさせられる小説です。

第5位 『起業の天才!江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』(東洋経済新報社)大西康之 著

個人的なことながら、リクルート社への関心が、江副さんという創業者に対する熱狂ではなく、リクルートの仕組み(社風・考え方・文化)に対する共感であることが判明したという点で、わたしにとって大事な本となりました。

第5位 『日本の美意識で世界初に挑む』(ダイヤモンド社)細尾真孝著

伝統工芸・アート・デザイン…わたしが四半世紀テーマにしてきているところを、書いてくださっている本でした。考え方の重なるところが多々あり、読みながら頷くこと多数。とても励まされる一冊でした。

結果を見れば、絵本、小説、論考、ルポ、ビジネス書…バランスよく入りました。来年もどんな本との出会いがあるか、楽しみです。まずは年末年始用に調達した本の読書から。

なにごとも「分析の前に観察」が大切なのだと気づく。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

なにごとも「分析の前に観察」が大切なのだと気づく。

映画『ラ・ラ・ランド』のオープニングである約3分間のミュージカルシーンについて、評論家だったり文筆家であったりする岡田斗司夫氏が解説しているYouTube動画を、拝見。動画のタイトル「OTAKING explains “LA LA LAND”」のとおり、映画評論というよりは好きな人が趣味で説明している感満載の、熱い解説でした。

わたしは『ラ・ラ・ランド』は映画館で観ました。オープニングシーンの満足度があまりにも高くて、ストーリーがはじまる前に、もうこれで映画館出てもいいかもと感じたのを思い出しました。まるでエンディングのような3分間だったのです。その3分間を徹底解説するというのですから、興味が湧かないはずがありません。

その 「OTAKING explains “LA LA LAND”」 で、冒頭に岡田氏がおっしゃっていたのが「分析するより先に、観察した方がいいんです」ということ。理由は、先に分析してしまうと、その分析を補完するための観察になってしまうから。自分の仮定した分析を正当化する方向で観察してしまうのですね。ご本人を含め評論や批評を仕事にしている人にありがちな、良くない傾向なのだとおっしゃっていました。

その岡田氏の言葉を聞いて思い出したのが、以前読んだ本『知覚力を磨く 絵画を観察するように世界を見る技法』(ダイヤモンド社)。この本では、思考の前提となる認知=知覚の重要性が説かれていました。まずは「純粋によく見る」ことが、その後の思考を支えるため、鑑賞力(見る力)を鍛えることが大切であると。絵画鑑賞でも、映画鑑賞でも、日常生活の意思決定の場面でも、「よく見る」から始まるのだなぁと、あらためて思いました。上の写真はその本の目次ページ。

岡田氏の「ラ・ラ・ランド」観察力は、対象への興味であるとともに、「なぜ自分はこれにそんなに惹かれるのか」という自分自身への探求でもありました。映画を観たときの感動は、楽しかった・悲しかったなどの単純な感情だけではなく、ふだんは表に出てこない、自分のなかの「何か」が反応しているということ。じっくり観察していくことで、自分の心の奥底にしまい込んでいたものを発見することができます。美術鑑賞(対話型美術鑑賞法)とまったく同じプロセスであり、思いがけず勉強になりました。それにしてもその観察方法の徹底ぶりに、大笑いしつつ脱帽しました。

「OTAKING explains “LA LA LAND”」 は1時間近い動画でした。ふだんユーチューブで見るのは15分が限界のわたしですが、面白く拝見しました。興味のある方はYouTubeで検索してみてくださいね^^

読書『水木しげるのラバウル戦記』(ちくま文庫)水木しげる

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読書『水木しげるのラバウル戦記』(ちくま文庫)水木しげる

ご存じ「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげる先生の戦記物。水木しげるさんが戦争で南方に行かれたこと、そこで片腕を失ったこと、『ラバウル戦記』はじめ戦争に関するものをいくつか書いて(描いて)いること。知ってはいたものの、ちゃんと読んだのは今回が初めてでした。

淡々と書かれているからこそ、考えさせられました。さまざまな不条理に対する水木二等兵の素朴な感想を読むほどに、状況に惑わされずものごとをそのまま見ることのできる人の強さを感じました。特に心に残ったのが「植物や石は平穏に暮らしているのに、なんで人間だけがのたうちまわらねばならんのだろうと思った。」の一文。ほんとうに、なんで人間だけが、と思います。

それにしても、現地でのスケッチをたくさん持って帰ってくることができたというのも、奇跡的に感じます。本書をテーマとした展覧会があってもよいだろうなぁと思いつつ。

福岡アジアビジネスセンター「令和3年度海外ビジネススキルの学習と実践による海外展開支援事業」に参加しています。

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福岡アジアビジネスセンター「令和3年度海外ビジネススキルの学習と実践による海外展開支援事業」に参加しています。

海外に渡航できないときこそ、海外ビジネスの基礎体力を上げておこう!ということで、参加申し込み。2021年9月から月1回開催で2022年2月までの6回。半年かけての取り組みです。1回の講座は2時間ですから、学習時間自体は長時間というわけではありませんが、半年と考えると長いスパンです。参加するからには、半年後に一つでも二つでも、実質的な成果(=商談成立)を得たい!と考えてのエントリーでした。

この事業の最大のウリは、海外ビジネススキルの学習だけでなく、学んだことを実践しながら具体的な成果=商談成立を目指すところ。BtoBの商談プラットフォームを活用することにより、商社などの輸出業者任せではなく、誰でも自社で海外取引を広げていくことができますよ!といううたい文句です。

先日第4回目までが終わりました。6回のうちの4回目ですから、3分の2が終了したところです。海外営業に必要な資料とその理由を学び、実際に自社仕様の資料を作成していくところまで進みました。既に海外取引をスタートしている事業者にとっては、新しい学びではありませんでしたが、おさらい・見直しの機会となりました。わたし自身、資料作成を通して、あらためて文字にして書き出すことで、頭の中の整理整頓ができました。

ただ本音を言えば、その先、つまり実際にBtoBのプレゼンテーションを行っていくことを期待しての参加でしたので、現段階でまだその兆しが見えないのは、少々時間がかかり過ぎな感じです。現実的に考えて、あと2回(=2か月)のうちに商談成立に到達するには、余程のラッキーな出会いが必要でしょう。

ということで、当初目論見のように半年の事業期間内に「学習+実践」とうまくいくかどうかは、かなり怪しくなって参りましたので、勝手に最終目標を変更することに(笑)。おかげさまで海外進出に必要な資料をアップデートすることができましたので、これを大きな成果ととらえ、あらためて独自に海外営業に取り組むことにいたします。うん、結局は自分で動くのが一番ですね。

研修自体は年明けにあと2回が残っています。この2回で学べることを、一つでも多くゲットしていきたいと思います^^

2021年度学芸員研修「博物館リンクワーカー人材養成講座」第6回。

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2021年度学芸員研修「博物館リンクワーカー人材養成講座」第6回。

2021年度学芸員研修の6回連続講座の最終回でした。第1回目からの報告は下記の通り。

最終回は、福岡市美術館から「アート活動で高齢者と美術館をつなぐ」と題した発表があり、その後グループに分かれての意見交換。多様な立場の皆さんのお話を伺うことで、気づかされ、励まされました。

以下備忘。


  • 例えば「梅と桜」のように、わかりやすく普遍的なテーマ設定ができれば、いろいろな作品が鑑賞法(回想法を含む)の題材となりえる。
  • 肝はテーマ設定。「どの資料を使うか」よりも「何をテーマとするか」。
  • ギャラリートーク(解説・対話型など)→ブレイクタイム(お茶・おしゃべり)→簡単な制作→制作物を自分に届ける。
  • 制作物を後日(1日後、1週間後、1か月後、1年後など)自分に届ける=今やっていることを未来(の楽しみ)につなげる。
  • どこでも美術館=アウトリーチ。
  • 子ども(学校)向けだけでなく、高齢者(施設)向け、そのほかすべての「美術館に来にくい、来れない人」へ。
  • レプリカ、持ち出し用の(持ち出し可能な)ほんもの。
  • 認知症対応マナー研修。
  • 美術館・博物館→社会教育施設→生涯学習拠点。
  • 文化施設=いかにして社会的に頼られる存在になれるか、その使命。
  • 実物(ほんもの)+オンライン。
  • そのプログラムは、自分が参加して楽しいと思えるプログラムか。自分が作ったプログラムに、将来的に自分が参加することを想定して考える。

アートエデュケーターとしての取り組みに今後取り入れていきたいことが、具体的たくさん出てきた全6回の研修でした。すぐにできること、長期的に周りに働きかけるべきこと、来年度以降に取り入れていけるもの。九州産業大学の緒方先生が中心となって開催してくださる学芸員の研修事業は、学究的である以上に実践的であることが、毎回特徴的です。今年もとても勉強になりました。ありがとうございました!

郷育カレッジ講座受講報告「学ぼう!スペイン」。

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郷育カレッジ講座受講報告「学ぼう!スペイン」。

福津市民のための生涯学習システム「郷育カレッジ」。来年で20周年を迎える郷育カレッジの人気講座のひとつに「多文化交流会グラスルーツ」がコーディネートする国際講座があります。 多文化交流会グラスルーツ では、福津市内や近郊にお住いの外国人の方に、ボランティアで日本語教室を開いており、文字通り多文化の方々が交流する拠点となっています。

毎年、その日本語教室に参加なさっている外国人の方に母国の文化を紹介していただく講座を、郷育カレッジで開催しています。担当の国(=講師を担当してくださる方)は年ごとに変わり、国際色豊か。実際にそこで暮らしてきた方から文化を学べるとあって、毎年受講者は抽選になる人気講座です。わたしも毎回申し込みをしていますが、今年やっと当たりました!

今年は「スペイン」。国の歴史、民族・宗教観、主要産業、食習慣、世界遺産、美術…60分のなかで、概要をコンパクトに解説してくださいました。ユーモアを交えた語り口で(日本語で!)、とてもわかりやすかったです。特に、歴史の流れと民族や宗教についての概略は、これまで本を読んでもあまりよくわからなかったことが、すとんと腑に落ちました。言葉で説明していただくことで、途端に理解できることがありますね。これはとても不思議で嬉しい体験でした。質問タイムを30分とってありましたが、時間いっぱいまで盛り上がりました。

ところでこの講座は、すべて日本語で進行します。講師を担当してくださる方は、この日のために日本語でのプレゼンテーションを特訓するということでしたが、それにしても流暢で、すごいなぁと思いました。また彼らの日本語習得をボランティアでサポートしている「多文化交流会グラスルーツ」の方々の熱意にも頭が下がりました。

スペインはまだ行ったことがありません。俄然行きたくなってきました^^

読書『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる 経済・哲学・歴史・科学200冊』(日経BP)堀内勉著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる 経済・哲学・歴史・科学200冊』(日経BP)堀内勉著

先日の読書『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』(ダイヤモンド社)に引き続き、今回も分厚いです。486ページ。師走に入り、仕事も立てこみ気忙しいさなか、時間を見つけて黙々と読んでいます。昨日アップした『日本の美意識で世界初に挑む』(ダイヤモンド社)もそうでしたが、2021年も最終月になってなお、この年のベスト本候補との出会いが続々。なんともありがたく幸せなことです。

さて 『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる 経済・哲学・歴史・科学200冊』 、タイトルが長いですね(笑)。個人的には「世界のビジネスリーダーが読んでいる」という部分は不要だったのではないかと思います。なぜなら、もっと普遍的に、読みたい本、おススメしたい本のオンパレードでしたので。

古今東西の200冊が紹介されている第2部が保存版であるのはもちろん、個人的にはその前にある「はじめに」と「第1部」の読みごたえに唸りました。「はじめに」では著者自身のことが語られているのですが、読書が我々に与えてくれるものについて考えさせられる場となっています。続く第1部では「人類の知の進化」と題し、「第1章宗教と神話」「第2章哲学と思想」「第3章経済と資本主義」と、それぞれの概要・歴史的流れが、わかりやすくまとめられています。かなりのボリュームですが、これらの前提があることで、第2部の選書が説得力をさらに増しています。

200冊のうち、読んだことのある本はどれくらいあるかしらと数えてみました。各分野とも、読んだことのない本が大半…。これはつまり、今後の読書の楽しみがまた増えたということです。

本書は図書館の選書ツアーでチョイスし、カメリアステージ図書館の蔵書として認められた本です。分厚くて、価格もそれなりですので、まずは一人でも多くの方が図書館で借りてみてくださるといいな、と思っています。わたし個人にとっては、借りて読むだけではなく、そばに持って置きたい本でした。というわけで、自分へのクリスマスプレゼントに購入です^^

読書『日本の美意識で世界初に挑む』(ダイヤモンド社)細尾真孝著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『日本の美意識で世界初に挑む』(ダイヤモンド社)細尾真孝著

2021年度選書ツアーで蔵書に追加していただけることになった6冊のうちの1冊です。12月に入ってから、今年のベスト候補に上がりそうな本を立て続けに読んでいます。

京都は西陣織の12代目であり、国内外で伝統工芸を広める活動をなさっている著者の、初めての著書。「国内外で伝統工芸を広める活動」をしている人は、これまでにもたくさんいらっしゃいましたが、細尾さんの視野の広さ深さは、これまでの様々なアプローチとまったく違うというのが、読後の感想です。読みながら頷くこと多数。とても励まされる一冊でした。上の写真は藤吉憲典の展覧会図録で、伝統工芸・アートの担い手としての見解を書いているページ。考え方の重なるところがたくさんあります。

以下、備忘。


  • 工芸とは、上手い下手には関係なく、自らの手や身体を使って、美しいものをつくり出したいという、人間が本能的に持っている原始的な欲求に忠実であることなのです。
  • 「手で物をつくる」ことこそ人間の創造性の原点である
  • 本来、日本のものづくりは独自の美意識によって発展してきました。
  • 日本では、自然に近い状態こそが、最も美しいのです。
  • 美意識は育つ
  • 手の中に脳がある
  • 五感を総動員して体験することが、美意識を磨くことにつながる
  • 常識はすぐに変わる
  • 言葉にすれば、波紋は必ず広がっていく
  • 風呂敷は大きく、広く
  • やらなくて良いことを、やりたいからやる
  • 美意識を妥協してはいけない。
  • 対等なコラボレーション
  • 美への投資
  • 美しい物を使う/本物の美に触れる
  • 使う物に責任を持つ
  • 触れる
  • 美の型を知る/先人の美意識を身体化させる
  • 作品に対する美の気配なくして、作品を判断することはできない
  • (日本におけるアートは)鑑賞者と物が空間において調和するなかで、初めて成立
  • 美しいものを創造している人は幸せになれる
  • 自分の中に深く落とし込むためには、自らお金を払う必要がある
  • つねに日常で、仕事で、美意識を感じながら生きる
  • 創造にとって大事なのは、常に背伸びをして、挑戦を続けることで、自分の美意識を打ち破っていくこと
  • 創造の根幹は工芸にある
  • ゴシック様式には「精神の力と表現」がある/ゴシック様式の建築には、職人たちが自ら考え、手を動かした結果がある
  • 新しいルネサンス/「美意識を持った創造的活動」という原点に立ち返ること

『日本の美意識で世界初に挑む』(ダイヤモンド社) より


伝統工芸に直接携わっている方はもちろん、伝統工芸を取り巻くお仕事についている方々にも、ぜひ読んでいただきたい本です。

また、上の「備忘メモ」には書きませんでしたが、本書中に現代アートの問題点を指摘する例のひとつとして、「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」についての著者の感想・解釈が出てきます。騒動の最中からその後まで、わたしがずっと疑問に思っていたことが代弁されているような内容で、「そう!そのとおり!」とすっきりしました。少しでもアートに携わる人は、あの騒動でいろいろと考えたと思います。気になる方は、ぜひ読んでみてください。

観てきました:カメリアステージ図書館で『usao展』。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

観てきました:カメリアステージ図書館で『usao展』

つい先日、同じカメリアステージの歴史資料館で企画展『埴輪から見た津屋崎古墳群』を見てきたばかりでした。今回も、図書館に本を借りに来ての「ついで鑑賞」^^

usaoさん、存じませんでした。図書館エリアでの告知展示が可愛らしかったのと、多目的室を使ったスペースの雰囲気がとっても良かったので、引っ張られてじっくり観覧。イラスト+ことばで、漫画というか絵日記というか、を表現手段とする作家さんのようです。「夢はたくさんの人を幸せにすること」とありました。

正直なところを言えば、この手の緩い絵は、あまり好みではありません。が、図書館とのタイアップということで、その意味がしっかりと生きた素晴らしい展示になっていて、思わずしっかり見ました(読みました)。展示を担当した方の、作家さんと作品に対する愛情と敬意、一人でも多くの人に見に来て欲しいという気持ちが伝わってきました。

図書館での展示だからこそ、のひとつが、これ。

カメリアステージ図書館で『usao展』。

展示資料に関連する図書を一緒に紹介するというのは、オーソドックスな手法ではありながら、展示の仕方と本の選び方で印象が大きく変わるものでもあります。一つ一つじっくり読みたくなる展示になっていました。

カメリアステージ図書館での『usao展』は、12月26日(日)まで(※火曜休館)。お近くの方、図書館にお出かけの方は、ぜひ「ついで観覧」してみてくださいね♪