北京喜水ギャラリーさんでの「藤吉憲典 個人作品展」無事終了いたしました―ありがとうございました!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

北京喜水ギャラリーさんでの「藤吉憲典 個人作品展」無事終了いたしました―ありがとうございました!

北京の喜水ギャラリーさんからe-DMが届きました!と言っていたのはつい先日のことのように思っておりましたが、

おかげさまで初北京訪問のダンナも無事に帰って参りまして、9日間の会期が終了いたしました。中国渡航に際し、お世話になりました皆さまに心よりお礼申し上げます。

北京喜水ギャラリー 藤吉憲典作品展

初日は、中国茶の専門家がいらっしゃって、ギャラリーでお茶会を開いてくださいました。参加者は定員いっぱいで、お茶もお茶菓子もとても美味しかったと、ダンナも喜んでおりました。またコロナ前の上海での個展のときにも感じていたことですが、若いお客様が多く、やきものについて熱心に質問をしてこられる方が多かったとのこと。もともと藤吉憲典は、技法等についてもまったく秘密なく、聞かれたことは何でも教えますよ、というオープンな姿勢ですので、そんなところもご来場の皆さまに喜んでいただけたようです。

北京喜水ギャラリー 藤吉憲典作品展

今回は初めてだったこともあり「ミニ個展」という位置付けでしたが、来年は「本個展」を予定しています。その内容について、オーナーさんとしっかり打合せも出来たようで、とても充実した北京滞在となったようです。来年が楽しみです。

北京喜水ギャラリー 藤吉憲典作品展

北京喜水ギャラリー 藤吉憲典作品展

北京喜水ギャラリー 藤吉憲典作品展

続・まるっと一日、福岡市美術館デー:美術館使い倒しのススメ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

続・まるっと一日、福岡市美術館デー:美術館使い倒しのススメ。

開催中の「キース・へリング展」を見て参りました、と書いたのは昨日のことでした。

「クールシェアスポット」という言葉がだんだんと広まってきましたね。環境省のサイトによると、「公園や図書館などの公共施設を利用することで涼をシェアする、など1人あたりのエアコン使用を見直すことがクールシェアの考え方」だそうです。ということは、美術館・博物館も、そのシェアスポットとして最適な空間ですね。クールシェアを意図したわけではありませんが、わたしの「まるっと一日、福岡市美術館デー」は、まさに酷暑のこの夏にぴったりの行動だったのかもしれません。

福岡市美術館は9時半開館。福津市にある花祭窯を朝8時過ぎに出て、電車とバスを乗り継ぎ、9時半過ぎに美術館に到着しました。博多駅からは、地下鉄または西鉄バスを使うことになります。わかりやすいのは地下鉄です。地下鉄大濠公園駅で降りたら、大濠公園内を歩いて15分ほど。お堀の周りをぐるりと約半周で、気候が良いときは最高のお散歩コースです。博多からバスを使う場合は、福岡市美術館への最寄りバス停は、路線により「福岡市美術館東口」「赤坂三丁目」「福岡城・NHK放送センター入り口」と三つあります。初めはややこしく感じるかもしれませんが、慣れるととても使い勝手が良く、バス停から美術館への距離も徒歩3~5分なので、できるだけ歩きたくない場合は、バスがおススメです。

到着したらまずは、特別展のキース・へリング展へ。人気の高い特別展も、平日の朝一番に入ると比較的混みあわず、見やすいことが多いです。キース・へリング展も、人が増えてくる前に、三往復することが出来ました。特別展を出たら、所蔵品を展示する常設展示室、まずは2階にある近現代美術の「コレクションハイライト」へ。6月に展示替えが行われたということで、前回観たときとはまた少し顔ぶれが変わっていました。美術館というと特別展が注目されやすいですが、常設展示も見どころがたくさんありますので、見逃せません。

ここまで見終わったら時計はもうすぐで12時というところ。混みだす前に、お昼ご飯にすることに。福岡市美術館のなかには、レストランとカフェが入っています。今回はゆっくりしっかりご飯を食べたかったので、レストランへ。ニューオータニ博多が運営するレストランは、お値段もそれなりですが、まずその場所が美術館内で最も眺望の良い場所にあり、贅沢な気分を味わうことが出来ます。緑豊かな景色を眺めながらいただくランチは、とっても美味しかったです。ここは予約もできますので、特に週末など混みあいそうなときは、あらかじめ予約をしておくと安心ですね。

ゆっくり時間をかけてお昼を頂いたあとは、1階にある古美術の常設展示室へ。「松永記念館室」では「表具のキホン」のタイトルで書画の名品を観て学び、企画展示室では「田中丸コレクション 華やかなる九州の桃山茶陶」のタイトルで、土ものの名品を拝むことが出来ました。松永記念館室も、企画展示室も、定期的に入れ替えがあるので、訪れるたびに見応えがあります。東光院仏教美術室ではいつもの「阿吽」を見上げ、十二神将像を愛で、こちらも大満足。

そのあとは二階にある「美術情報コーナー」で書籍や雑誌を物色。気になる記事を読み、調べることが出来ました。このような図書や資料のコーナーの規模や使いやすさで言うと、同じく福岡市が運営する福岡アジア美術館の充実ぶりに俄然軍配が上がりますが、いずれにしても、「美術館で図書サービス」は活用したいおススメサービスです。

最後は、ミュージアムショップへ。何かを買いたいというわけではありませんが、どのようなものが並んでいるのかを見るだけで、美術を取り巻く世の中の動きが見えたり、その美術館が持っている特徴や「押し」が見えてきたりするのは、面白いことです。美術関連の本が並んでいるのも楽しいですね。わたしが出かけた当日は、海外からのお客さまが多くミュージアムショップにもおられたので、その方々がどのようなグッズに興味を示すのかが伝わってきて、なるほどと思いました。

さて美術館を満喫して気がつけば、時刻はもうすぐ16時というところでした。ほんとうに一日よく遊びました(笑)。

キース・へリング展「アートをストリートへ」を見て参りました―まるっと一日、福岡市美術館デー。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

キース・へリング展「アートをストリートへ」を見て参りました―まるっと一日、福岡市美術館デー。

9月に郷育カレッジで講座を担当する「知識要らずの美術鑑賞」のために、福岡市美術館での打ち合わせ。打合せは午後からでしたので、午前中から足を運んで、開催中の「キース・へリング展」を見て参りました。

キース・へリング展「アートをストリートへ」(福岡市美術館)

そもそもは、昨年の学芸員研修「博物館リンクワーカー人材養成講座」でのこと。山梨県にある「中村キース・へリング美術館」の学芸員さんによる「社会課題と向き合う美術館活動」の実践報告の発表を聴いてディスカッションするという、稀有な機会に恵まれました。そのときに「来年は福岡市美術館で展覧会があります」と聞いて、楽しみにしていたのでした。

キース・へリングが向かい合った(’80年代当時の)社会課題と、彼の社会活動の「いかに」がバンバンと伝わってくる展覧会でした。展示を通して響いてきたのは、思っていたよりも「もっと重く、もっと切実」な、キースの叫び。「イコンズ」と名付けられた、ポップでカラフルなアイコニックな作品が、キース・へリングを印象付けるものとして有名ですが、その奥にある危機感が迫ってきました。

会場は一部展示室を除いて、写真OK(フラッシュ撮影や動画はNG)でしたので、今回のわたしに響いた「これ!」を、以下にちょっぴりお裾分け。写真NGの部屋は、1988年来日の際の東京でのイベント資料を展示したものでした。ちなみにダンナは当時東京でグラフィックデザイナーをしていて、「生キース・へリング」をその時に見ていたとのこと。そんな話を聞くと、自分たちの少し先を走っていた方なのだなぁと、実感します。

キース・へリング展「アートをストリートへ」福岡市美術館より

キース・へリング展「アートをストリートへ」福岡市美術館より

キース・へリング展@福岡市美術館

わたしは、表面的に社会的な課題をちりばめた「現代アート(コンテンポラリー)」と呼ばれているものに懐疑的なのですが、今回の展覧会を見て、これこそが「いわゆる現代アート」なのだと分かりました。考えさせられ、見応えのある展覧会でした。

キース・へリング展「アートをストリートへ」(福岡市美術館)は、会期残すところちょうどあと一か月9月8日(日)です。おススメです。

山梨県にある「中村キース・へリング美術館」にも、そのうちぜひ行ってみたいと思います。

北京・喜水ギャラリーさんから、e-DM(個展案内状)が届きました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

北京・喜水ギャラリーさんから、e-DM(個展案内状)が届きました。

今週末からいよいよ、です。久しぶりの中国、初めての北京。前回の上海は、コロナ禍直前の2019年11月から2020年2月でした。こうしてまた中国でご覧いただけることが、とても嬉しいです。

喜水ギャラリーさんが可愛らしいDMを作ってくださいました。なんともやさしい雰囲気に仕上がっていて、とても嬉しくなりました。オーナーが花祭窯にいらっしゃったときにもおっしゃっていたのですが、喜水ギャラリーのお客さまには、若い年齢層の方々も多くいらっしゃるというということが、このDMデザインを見ても伝わってきました。

添えられている「空山新雨后」は、中国・唐代の漢詩だそうです。「そろそろ夏が終わり立秋だよ。気持ちの良い季節が来るよ」というほどの意味だと教えていただきました。今回の個展開催にあたり、ギャラリーオーナーさんがいろいろと考えてくださっていることが伝わってきて、とても嬉しいです。

北京喜水ギャラリー 藤吉憲典作品展

藤吉憲典 個人作品展

北京 喜水ギャラリーにて

8月4日(日)ー8月11日(日)

※詳細は中国版インスタグラム「小紅書」をご参照ください。
喜水ギャラリー 小紅書ID 675288412

北京喜水ギャラリー 藤吉憲典作品展

北京喜水ギャラリー 藤吉憲典作品展

北京喜水ギャラリー 藤吉憲典作品展

中国にお友だちのいらっしゃる皆さま、ぜひ宣伝していただけると嬉しいです。

博多阪急さんでの藤吉憲典個展、無事会期終了いたしました―ご来場ありがとうございました!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

博多阪急さんでの藤吉憲典個展、無事会期終了いたしました―ご来場ありがとうございました!

花祭窯のある福津市を拠点に活動するクリエイターの仕事を紹介するイベント「ふくつのね」。そのなかのひとつとしてお声掛けいただいたところからスタートした、博多阪急さんでの藤吉憲典個展です。今年も盛会のうちに終了となりました。取りまとめをしてくださった実行委員の皆さま、いろいろと心配りしてくださった博多阪急スタッフの皆さまに、心より感謝申し上げます。

ふくつのね公式インスタグラム https://www.instagram.com/fukutsunone

個人的には怒涛の七月で、博多阪急さんでの藤吉憲典個展が会期終了まで無事に運営できたことに、ホッとしているところです。

遡れば2021年の福岡アジア美術館での展覧会が、福岡で藤吉憲典の作品を紹介する機会のはじまりでした。

アジ美での個展から、ご案内のたびに毎回足を運んでくださるお客さまもあり、少しづつながら、地元ファンの皆さまにご覧いただける場所を作れていることを、嬉しく思っています。一週間の会期中に二度三度とご来場くださった方も複数あり、地元での展示を喜び楽しんでいただけていることが伝わってきたのは、わたしたちにとっても嬉しいことでした。

ご来場くださいました皆さま、誠にありがとうございました!

銀座黒田陶苑さんでの藤吉憲典個展、無事会期終了いたしました―ご来場、誠にありがとうございました!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

銀座黒田陶苑さんでの藤吉憲典個展、無事会期終了いたしました―ご来場、誠にありがとうございました!

個展最終日、銀座黒田陶苑【新本店】におじゃまして参りました。今回は、博多阪急さんでの展覧会もスタートしていたので、バタバタではありましたが、新しくなった黒田陶苑さんでの展示を自分の目で観たかったので、日帰り出張。

素晴らしかったです。リニューアル後に黒田陶苑さんに行ったという友人が「まるで美術館」といっていた通り、ほんとうに作品ひとつひとつをじっくり見ていただくための、素晴らしい環境でした。黒を基調とした空間に、スポットライトを浴びた作品が浮かび上がる様は、眼福そのもの。6時間余りの滞在でしたが、行ってきて良かったと、つくづく思いました。

わたしは17時半ごろまで在廊することが出来たのですが、最終日にも関わらず開店からずっとお客さまが途切れることなくお越しくださり、ありがたい限りでした。東京での個展のたびに足を運んでくださる方々にご挨拶することができたのが、なにより嬉しかったです。足を運んでくださった皆さま、ほんとうにありがとうございました。

今回の個展に向けて作家がメインに持ってきた「向付」の数々も、とても喜んでいただけたようで、嬉しくホッと致しました。制作のご注文をいただいた皆様には、半年ほど時間をいただきました。お待たせいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

5日間の期間中お世話になりました皆さま、ご来場くださいました皆さまに、あらためてお礼申し上げます。どうもありがとうございました!

博多阪急さんでの「藤吉憲典個展」初日です―会期は7月23日(火)まで。

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博多阪急さんでの「藤吉憲典個展」初日です―会期は7月23日(火)まで。

花祭窯のある福津市を拠点に活動するクリエイターの仕事を紹介するイベント「ふくつのね」。三回目(=三年目)となる今年も、花祭窯は博多阪急3階の特別室で展覧会を開催することとなりました。本日初日。

ふくつのね公式インスタグラム
https://www.instagram.com/fukutsunone

博多阪急さんとご縁が出来るまで、百貨店さんとのお付き合いをしてきておりませんでしたので、通常のギャラリーさんで開催してくださる個展とは、いろいろと勝手が異なるのが面白いところでもあります。今回は特別室での展示が2回目とあって、だいぶ要領がつかめてきたかな?というところ。

まず第一に、展示用の什器やキャプションボードの準備などは、こちらの要望に応じて相談に乗ってくださり、そのうえで阪急さんの方で制作・準備してくださいますが、作品の展示方法に関しては、こちらに任せられています。ふだんあまりしない仕事なので、これはけっこう楽しい。お客さまが入ってこられる動線を考慮しつつ、どこに何を並べようか、どのように並べようかと頭をひねるのは、面白い仕事です。

それから、会期中は作家かわたしのどちらかが、滞在している時間が長いということ。通常の個展では、すべてギャラリーさんにお任せで、作家は1~2日あいさつ程度に顔を出す感じですが、阪急さんでの接客は基本的にこちらに任せられているということです。レジなどは阪急さんのスタッフがしてくださるのですが。感覚としてはポップアップショップに近いのかなと思いましたが、よく考えたら、百貨店内に並んでいるブランドショップにしても、自社から店員さんを派遣する仕組みになっていますから、なるほどもともと慣習的にそのようになっているのかもしれません。

ともあれ、地元福岡県での個展開催。この機会に、お近くの皆さまに足を運んでいただけるととっても嬉しいです。この1週間は、週末には津屋崎祇園山笠も重なって、少々バタバタしそうですが、楽しんでまいります^^

2024博多阪急 藤吉憲典個展

藤吉憲典 個展

場所:博多阪急 3階特別室 (福岡市博多区博多駅中央街1番1号)

会期:2024年7月17日(水)-7月23日(火)

時間:10時~20時(最終日のみ17時閉場)

博多阪急さんでの藤吉憲典個展も、いよいよ来週7月17日(水)スタートです。

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博多阪急さんでの藤吉憲典個展も、いよいよ来週7月17日(水)スタートです。

黒田陶苑さんの個展準備がひと段落し、つづいては、博多阪急さんでの展覧会準備ラストスパートです。近いので自ら車で搬入できるというのが、ほかの個展との大きな違い。梱包・発送に伴う気遣いと手間がだいぶ省けますので、それはひとつ楽なところです^^

2022年にスタートした「ふくつのね」は、博多阪急さんを会場に「ライフスタイル提案」をテーマに、福津で地域に根付いたものづくりをする人・モノを紹介するイベントです。そのイベントの一環として、昨年・今年と藤吉憲典の個展を開催することとなりました。

3年目となる今年2024年の参加クリエイターは、8社(者)。「ふくつのね」の公式インスタグラムやnoteで、クリエイターの紹介をしてくださっています。

ふくつのね公式インスタグラム https://www.instagram.com/fukutsunone

メイン会場は博多阪急1階メディアステージ。花祭窯のみ、3階の特別室での展覧会となります。ぜひ1階も3階も楽しんでいただけると嬉しいです。

2024博多阪急 藤吉憲典個展

藤吉憲典 個展

場所:博多阪急 3階特別室 (福岡市博多区博多駅中央街1番1号)

会期:2024年7月17日(水)-7月23日(火)

時間:10時~20時(最終日のみ17時閉場)

銀座黒田陶苑さんでの藤吉憲典個展は、今週末7月13日(土)初日です。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

銀座黒田陶苑さんでの藤吉憲典個展は、今週末7月13日(土)初日です。

黒田陶苑さんでの個展の案内状が届きました!と書いていたのは、つい先日のことのようですが、今週末はもう初日を迎えます。

6月末~7月に入ってからはラストスパートで、ダンナはずっと窯を焚いています。お天気も味方をしてくれています。連日の快晴と猛暑で、暑い中窯を焚くのは、もちろんたいへんではあるのですが、お天気が安定して晴れてくれているのは、とてもありがたいのです。というのも、花祭窯で使用しているのは電気窯なので、落雷や風雨での停電が一番の心配の種。そのような心配をすることなく、おかげさまで無事予定通りに窯を入れることが出来ました。

窯が上がるたびに新作が顔を出し、皆さまにお披露目するより一足早く、器を愛でることができるのは、役得ですね。今まさに焼成中の赤絵窯が焚き上がれば、今回の黒田陶苑さんに向けての作品は一通り揃います。

わたしはと言えば、今週は梱包・発送作業ウィーク。桐箱の発注や作品リストの制作もそれらの仕事に含まれます。桐箱はいつもお世話になっている株式会社増田桐箱店さん。器のサイズに合わせての発注になりますので、毎回会期前ギリギリの発注となり、桐箱が仕上がるのは会期後になることもよくあるのですが、急ぎのオーダーも可能な範囲で調整してくださり、ほんとうにありがたい限りです。

新しくなった黒田陶苑さんは、内装が黒づくめで、「美術館みたい!」とおっしゃる方もありました。そのような場所に並べて見応えのあるモノ、出来上がっていると思います。あとは無事先方に届くよう、しっかり梱包して発送するのみ。会場に並んだ姿を見るのが楽しみです。

お時間のある方、ぜひご来場くださいませ。



―夏は染付― 藤吉憲典個展

銀座黒田陶苑【新本店】にて

2024年7月13日(土)―7月18日(木)※15日(月)定休

午前11時―午後7時

銀座7-8-17-5F虎屋銀座ビル5階

TEL 03-3571-3223

北京からギャラリーオーナーさんがお見えになりました―八月は北京での初個展です。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

北京からギャラリーオーナーさんがお見えになりました―八月は北京での初個展です。

8月に北京初個展で、海外渡航ビザの申請取得も初体験で、という話をしておりました。

その北京のギャラリーオーナーさんが、花祭窯に挨拶にいらしてくださいました。これまで、打合せはすべて日本にお住いの代理人の方と進めていましたので、オーナーさんにお会いするのは初めてでした。梅雨っぽい天気が続くなか、彼が福岡に滞在している間はお天気も回復。どうやら運の強いお方のようです。北京で10年以上にわたり日本の工芸家の作品を紹介し続けていらっしゃるというギャラリーオーナーさん。わたしたちよりも一回り以上お若い方で、生き生きとした雰囲気から、訪問を楽しんでいらっしゃることが伝わってきました。

すでに展示作品は日本国内での仲介者さんに引き渡しが済んでいます。なので、今回の訪問の目的は、作家と顔をあわせて話をすることがメイン。作家が作る作品・制作方法についての質問や、北京ではどのようなお客さまがいま日本の工芸・器に興味を持っているのかなど、たくさんお話することが出来ました。ちょうど窯から上がったばかりの器がたくさん並べていたのですが、それらを熱心に眺め、気になるものを手にとっては撫でまわすオーナーさんのご様子を見て、彼がほんとうにこれらのモノが好きなのだということを、嬉しく実感しました。

北京でのギャラリーのお客さまについては、少し前までは比較的年配の方が多かったのが、最近は若い方々が圧倒的に増えてきたというお話が興味深かったです。そういえばコロナ前の2019年末から2020年初めにかけて上海で開催された黒田陶苑さんのイベントでも、作家・藤吉憲典のアーティスト・トークには、若い方々が多く参加していて、作品に対して積極的に質問をしていたと報告をいただいたのを思い出しました。

コロナ禍を経て4年ぶりの中国になります。上海と北京ではまた少し風土が異なるということでしたが、北京の皆さんが藤吉の作品に対してどのような反応を示してくださるのか、ますます楽しみになってきました。ご期待に応えられると良いな、と思いつつ。

中国版インスタグラムと言われているアプリ「小紅書」で紹介をしたいからと、帰り際には花祭窯の前で作家とツーショット写真を撮り、海の写真も撮って、大満足(いただけたはず…!)でお帰りになりました。