書道部2019年1月。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

書道部2019年1月。

1月2日に書き初めをしたばかりですが。今年も書道部続きます!写真は、お察しの通り亥年にちなんでの「猪突猛進」。半紙を四つに折って2行で書くと、上二つの文字が「猪」と「猛」。なんとも勇ましい感じになりました(笑)

書道のお稽古をしていてつくづく面白いのは「今日は集中力が無いなぁ」など、自分の状態が、体の状態も心の状態も、とてもよく現れることです。1、2回書いて「これで良し!」と納得できるときもあれば、何枚書いてもどうにもならないときもあり。

今回はなかなか思うように書けず、途中何度か筆を放り出しそうになりました。でも、習いにいらっしゃった方が目の前で黙々と書き続ける姿をみて、わたしももうちょっと書いてみようかな、と。で、なんとかここまで書いて、終了。

なにごとも一人でやろうとするより、一緒にする人がいる方が長続きするのだということを、思いがけず自ら体感した2019年のスタートの書道部でした。

2019初釜茶会でした。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

日曜日は茶道南方流の初釜茶会でした。

写真は初釜恒例、お年始にいただく色紙。今年は論語から「吾道一以貫之(我が道は一以ってこれを貫く)」の文字でした。

我が家では日めくりの論語カレンダーでおなじみのことばであり、名言尽くしの論語のなかでも好きな言葉のひとつでしたので、思わず喜びの声をあげてしまいました。

入門している南方流の初釜は、和尚さまが各席でお点前をしてくださる貴重な機会です。わたしはお稽古で直接ご指導いただくことがほとんどないので、和尚様の所作を間近に拝見できるこの時間は、毎年とても楽しみなのです。

静かながらめりはりのある動きと所作の美しさに思わずため息が出ました。こんなふうにふるまうことができたらと憧れますが、それもまたすべては自分の修業次第ですね。果たしてあと何十年かかることか、あるいは永遠にたどり着けない到達点かも知れません。

さて「吾道一以貫之」。亥年にちなみ、「猪突猛進」のことわざに見る一つのことに突き進むイノシシの姿。 あなたにとっての今年の「一」は果たして何でしょうか。

陶片拾い。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

陶片拾い。

このところ「津屋崎陶片ミュージアム」の記事を更新することができていませんが、相変わらずダンナ・藤吉憲典はせっせと陶片を拾ってきます(笑)

昨日は久しぶりに「丸っと一日陶片拾い」を楽しみました。先日、佐賀県立美術館・博物館での「博物館教育」研修会でお世話になった、日本での美術館教育の第一人者・齋正弘先生が遊びにいらしての、陶片拾い。

陶片拾い初体験の齋先生、福間海岸の端っこから津屋崎海岸の端っこまで、ひたすら下を向いての砂浜歩きです。あいにく(陶片探しにとっては、あいにく)ここ数日は風がそれほど強くなかったので、あまり上がっていないかもしれません、という前置きをしつつ。風が吹いて波が高く、海底を混ぜっ返すような天気の後だと、陶片はじめいろいろなものが砂浜に上がってきます。

が、ビギナーズラックというのでしょうか、最初の浜で見つけたのは、縦横5-6センチある初期伊万里とみられる陶片でした。これに気をよくして、どんどん歩きます。

途中、見ること・探すこと・観察することの面白さや、これだけでかなり面白い美術教育ができるよね、という話、花祭窯で計画している「陶片ミュージアム」構想のことなど、ざっくばらんにおしゃべりしつつ。でもほとんどは無言で夢中で探しました。

夕方、花祭窯に戻って成果をダンナに報告。拾ってきたひとつひとつの陶片に解釈を付け、またダンナの持っている大量の陶片から、自慢の品の解説を聞くという、マニアックな時間を過ごしました。初体験の1日としては成果もまずまずで、なによりも「陶片を探す」という行為そのものがとても楽しかったとご感想をいただき、思わずにっこり。

おかげさまで、わたしもまた陶片ミュージアム構想を前に進めることができそうです。

書き初め2019-一華開五葉-。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

書き初め2019-一華開五葉-。

2019年も書き初めでスタート!もともと家族行事だったものですが、年々参加者が増え、今年も20名以上のお友だちがご参加(^^)

さて「一華開五葉」いっかごようひらく。

もうずいぶん前に禅語に関する本を読んだときに「この禅語いいね♪」と思ったもののなかから「わたし的禅語ベスト10」を手帳に書き写していました。

今年の書き初めでは、書きたい言葉がパッと思い浮かばなかったので、この「禅語ベスト10」を眺めていて、目に飛び込んできたのが「一華開五葉」。

開運吉祥を思わせる字面のおめでたい雰囲気がとても気に入って、これに決定。いざ書いてみると、五文字のバランスをとるのが難しく、久しぶりに1時間以上をかけての(2時間かかっていたかも…)書き初めとなりました。

あとからネットで調べてみたところ、群馬県高崎市にある少林山達磨寺サイトの「禅語を味わう」ページに わかりやすい解説がありました。

曰く

「吾れ本と茲の土に来たり、法を伝えて迷情を救う。一華五葉を開き、結果自然に成る」。 禅宗の初祖菩提達磨大師が慧可に伝えた伝法偈の中の一句と伝えられているそうです。

花祭窯 書き初め

2019年はこの文字を引っ提げて進んで参ります(^^)

ご近所さんのお餅つき。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

ご近所さんのお餅つき。

毎年恒例のご近所さんの餅つき。今年で8年目ということで、我が家は移住してきて7年目なので、7回目の参加。家が近いこともあって、お手伝い常連と化しています。

写真は丸めたお餅。九州は丸餅なのです。

もち米をセイロで蒸して、杵と臼でついて、大勢で丸めるお餅つき。我が家でも年末はお正月用のお餅をつきますが、蒸すところからつくところまで「餅つき機」頼りの手軽さ。それを思うとなお、 手間と労力を惜しまず続けてくださるご近所さんに、心より感謝です。

毎年少しづつ参加する顔ぶれが変わります。当日の都合がどうかということが一番大きいですが、子どもが成長すると、しだいにこのような機会に参加しなくなっていくというのもあります。そんななか、小さい子どもが楽しそうに喜ぶ姿には、普遍的なものを感じます。

ご近所さんがこのお餅つきを続けてくださるあいだは、出来る限りお手伝いに出かけたいな、と思いつつ。

書道部12月は、色即是空。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

書道部12月は、色即是空。

2018年ラストの書道部でした。 周りでは「お歳暮」とか「迎春」とか、季節を感じる文字が飛び交っておりましたが、 今回はあらかじめ書く字が決まっていなくて、さてどうしようかな、と。

今年後半の私的トピックのひとつに、ダライ・ラマ法王の来福があったこと、先日読んだ『サピエンス全史』に考えさせられたこと、このところ般若心経の音読を再開していることなどから、「色即是空」に決定。良い書き納めとなりました(^^)

さて

年明け2019年1月2日は、毎年恒例、お友だちならどなたでもお越しいただける「書初め大会」です。お正月だけど、特に出かける用事が無い!という皆さまのお越しをお待ちしております(笑)ご参加希望の方は、花祭窯までお気軽にお問い合わせくださいませ。

藤吉憲典、干支制作中につき。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

12月も中盤を過ぎておりますが、今まさに2019年の干支イノシシをせっせと制作中のダンナ・藤吉憲典。写真は今年初め『ミセス』2018年1月号「福を招く、正月」特集でご紹介藤吉憲典の「昼寝犬香合」

イノシシ、楽しみにしてくださっている皆さまには、なんとか年内にお届けできればと思いつつ、年明け初荷でのお届けになるかもしれません…。

お待たせしております間に、干支置きもの(箸置き)振り返り。

藤吉憲典干支の午(馬)
藤吉憲典の干支。午(馬)。
藤吉憲典 干支兔ウサギ
藤吉憲典 干支兔ウサギ
藤吉憲典 干支 未(羊)
藤吉憲典 干支 未(羊)
藤吉憲典 干支 酉(ニワトリ)
藤吉憲典 干支 酉(ニワトリ)
藤吉憲典 干支 申(サル)
藤吉憲典 干支 申(サル)
藤吉憲典 干支 辰(龍)
藤吉憲典 干支 辰(龍)
藤吉憲典 干支 巳(蛇)
藤吉憲典 干支 巳(蛇)

特撰復刻古伊万里蕎麦猪口

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

特撰復刻古伊万里蕎麦猪口

12月に入ってご依頼が少し増えてきました。福津市のふるさと納税で花祭窯が提供している返礼品。市からの要望があって、今年の春に提供品の種類を増やしたところ、「特撰復刻古伊万里蕎麦猪口揃い」のシリーズが人気です。

上の写真は、ふるさと納税額20万円以上で選ぶことができる、特撰復刻古伊万里蕎麦猪口揃いの5客組。内容は…

  • 錦粟に鶉文蕎麦猪口(にしきあわにうずらもんそばちょこ)
  • 錦紫陽花文蕎麦猪口(にしきあじさいもんそばちょこ)
  • 染付風船蔓唐草文蕎麦猪口(そめつけふうせんかずらからくさもんそばちょこ)
  • 染付丸文撫子文蕎麦猪口(そめつけまるもんなでしこもんそばちょこ)
  • 染付青海波文蕎麦猪口(そめつけせいがいはもんそばちょこ)

いずれもしっかりと手が入った文様ばかり。もちろん藤吉憲典の作品です。通常のご注文と同様、ご依頼を受けてから制作しています。3~4ヵ月お待たせするにもかかわらず選んでくださる方々がいらっしゃるのは、ありがたいことです。

ちなみに、通常の蕎麦猪口ご注文は、オンラインショップ花祭窯・蕎麦猪口倶楽部で承っております(^^)

ふるさと納税については賛否ありますが、この制度を通して多少なりとも地域の役に立つことがあるのだとしたら、それは事業者として嬉しいことです。

福津市が寄附金の使い道として掲げているなかでも【文化財保護や伝統文化の継承に関する事業】に賛同していただけると嬉しいな、と。福津市には世界遺産登録された「新原奴山古墳群」や、花祭窯のすぐ近所に国登録文化財の「藍の家」などがあります。

藤吉憲典の新しいパンフレット制作中。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

藤吉憲典の新しいパンフレット制作中。

写真は、2018年上海での藤吉憲典展での一幕。

2019年からの動きに合わせて、パンフレット=作品集を編集しなおしています。2019年はアート系の作品が多く生まれてきそうなので、その前に現時点でのアーカイブ整理整頓というところです。

今回のパンフレットに載せる作品も半分以上がすでにお客さまのもとにある状態で、ありがたいことだなぁとつくづく。同時に、手元にある写真データを見繕いながら、作品が嫁いでいく前にもっとちゃんとプロに撮っておいてもらわなければ、という反省も。

今までは漠然と感覚的に見ていた藤吉憲典作品も、生み出された作品の数が増えるにしたがって「箱シリーズ」「動物シリーズ」「半人シリーズ」「社会シリーズ」と色分けできることが見えてきました。同じ作品写真でも、カテゴリーによって色分けしたら、観る方にとって、より受け取りやすいものになるかもしれないな、などと考えつつ。

藤吉憲典の新しい作品パンフレット。年明け早々の完成を予定しています。

やっぱり人気の波兎。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

やっぱり人気の波兎。

肥前磁器の文様のなかには動物がたくさん登場するのですが、なかでもウサギは人気が高い動物です。干支のひとつであるのももちろんですが、干支に関わらずファンが多い。そしてウサギをモチーフにした肥前磁器の定番文様といえば、波兎文。

波兎(なみうさぎ)文。波とウサギの組み合わせは、神話の「因幡の白うさぎ」に題材を得たとも言われますが、真偽のほどはさておき、江戸時代からこちら「波に乗るウサギ」として縁起の良い意味づけをされています。

伸びやかなウサギの躍動感が感じられる、藤吉憲典の描く波兎。上の写真ではマグカップに入っていますが、定番の蕎麦猪口、飯碗など。今回の町田ももふくさんの個展でも、波兎文をいくつかみつけていただくことができます。


藤吉憲典展

2018.12.1(土)-12.7(金)
会期中無休

12:00-19:00(最終日は17:00まで)

ももふく
町田市原町田2-10-14#101
TEL042-727-7607

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