初!仙台に行ってきました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

初!仙台に行ってきました。

生まれて初めての仙台。というよりは初めての東北地方上陸でした。

今回の出張目的は、宮城県美術館

宮城県美術館で「美術を使う」を体験してきました。

昨年秋に受けた学芸員の専門研修で宮城県立美術館の教育担当学芸員・齋正弘先生に出会い、

学芸員研修に行ってきました。

齋先生の著書にある「美術を使う」という概念が、自分が常々考えていたことへのアプローチとしてピッタリだと気づき

美術の使い方。

これは絶対に、実際に「美術を使う」ワークを体感して理解を深めたい!と思っていたのでした。

宮城県美術館で体験できる、おおよそ10歳未満の人が対象の「美術館探検」と、10歳以上の人が対象の「美術探検」。今回は、年齢的にちょうどその分岐点あたりにある息子を一緒に連れて行き、両方のワークを体験してきました。

いずれも「美術館を楽しむ」「美術を楽しむ」をより自由にするワークショップ。美術や美術館にちょっと近寄りがたい、子どもをどのように案内したらいいかわからないと思っている人にこそ体験してほしいものでした。

美術館・美術がもっともっと身近になるワーク。

お近くで興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください(^^)

ところで現在、宮城県美術館では「ルノワール」を特別展示しています(~4月16日まで)。この展示に合わせてルノワールのトリビアを発信している宮城県美術館のツイッターをチェックしてびっくり。

ルノワールはもともとは磁器の絵付け職人見習いだった!

 

 

英語でプレゼンテーション講座、の成果物完成。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

「英語でプレゼンテーション講座」の成果物、完成しました。

先日、お勉強してきました~!というブログを書いておりましたが、

「英語でプレゼン」お勉強。

講座内でまだ完成していなかったのを、ようやく仕上げたのが、一番上の写真です。

講座のときは、これを手描きスケッチでつくっていました。講座内で発表した時にいただいた感想をもとに少し修正し、英文の最終チェックと修正を英語の先生に見てもらって、出来上がり。

日本語で考えていると、英語でピッタリの表現が見つからないことがしょっちゅう出てきます。なのでここ数年は、英語版の文章をつくるときは、最初から英語で考えるように心がけています。

プレゼンテーションとなると、「正しい(間違っていない)言い方」からさらに一歩進んだ「より的確な表現・効果的な表現」が求められるようになるので、そんな時は英語の類語辞典が大活躍です。日本語の文章つくるときもそうなのですが、「類語辞典」はとっても役立つうえに面白い。語彙を増やすのに欠かせません。

それでもネイティブの先生に見てもらうと「ちょっとニュアンスが違うから、こっちのほうがいいよ」ということが頻繁に発生します。先生がうちの仕事のことを理解してくださっているので、すごく的確なアドバイスをいただくことができ、ほんとうに恵まれているなぁ、と思います。

文章つくる⇒類語辞典で表現磨く⇒ネイティブチェック

延々とこの繰り返し。付き合ってくださる先生に心より感謝です。

 

「Vimeo」を使ってみた。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

Vimeo 使ってみました。

ロンドンでの個展を前に、磁器作家・藤吉憲典の世界観を海外の方に伝えることが補足できればと、ダンナの仕事の様子を動画で撮っています。動画の完成を控えて「どのように観ていただくのがいいのか」を少し考えてみました。

ちょこちょこと調べていたら、出てきたのがこのVimeo。「Video=動画」に「わたし=me」のニュアンスを採り入れた造語だとか。なるほど。

Vimeoの大きな特徴は、Vimeoのサイトによると…

「ハイクオリティ」
クリエイターを全力でサポート」

これって今回の目的に合っているよね!というわけで、さっそく使ってみました。

こちらは藤吉憲典の動画、予告編的モノクロショートバージョンです。

うん。なんだか嬉しい仕上がりです(^^)

動画のサイトとしては、YouTubeが有名で一般的ですよね。アクセス数を稼ぎたい、拡散したいという場合には、今のところやはりYouTubeが俄然強いようです。両方を目的に合わせて使い分けていくといいのかな、と思いました。

本編のロングバージョンは、もうすぐ完成します。こちらももちろん、Vimeoでアップする予定です。どうぞお楽しみに!

 

そういえば、「白洲正子」。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

そういえば、「白洲正子」という存在があった。

先日お客さまのお話を伺うなかで、思い出しました。「ほんもの」「確かなもの」「美意識」「格」「次第」そんなキーワードをお聞きしているうちに、ああ、そういえば、と。

10数年ほど前のことでしょうか、日本の伝統美とかいう話になると、必ずこの方のお名前が出てきました。普段そういうものに興味を示さない方でも名前を知っている、という感じでした。ブームが落ち着いた今でも、この方のやってきたこと、発信してきたものがあちらこちらに大きな影響を与え、しっかりと残っているのだと、あらためて感じます。

実はわたしは、白洲正子さんが書いた本はあまり読んでいません。って、大きな声で言えることではないかもしれませんね(笑)ただブームだった当時は、いろんな雑誌でいろんな切り口で彼女の特集が組まれていたので、そういうものをあちらこちらとかじり読み。気が向いては図書館で本をかじり読み。

そんなわたしが、「白洲正子関連の本」で唯一冊全部読み通したのが、これでした。白洲正子さんご本人の著書ではありませんが…。Amazonの書評では「すでに発表されている本からの切り貼り的な本」という評価もあり、つまり「概要」を知るうえで、当時のわたしには向いていたのですね。

この本のなかで出会った白洲正子さんの言葉のひとつに、とても大切にしたいものがありました。

「子供は美しいものを 一生覚えているものだ。」

だから、子どもには美しいものをたくさん見せたいな、と思いました。そして、これ、子どもだけではないと思います。大人だって、美しいものをたくさん見るのがいいな、と(^^)

 

映画鑑賞ブーム。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

映画鑑賞ブーム。

藤吉家に到来しています(笑)

きっかけは、息子の習い事の見直し。最近の小学生・中学生はとても忙しい。実際に見ていて思います。もう少しぼんやりする時間があってもいいだろうに、と。

なので親として、子どもに積極的に習い事をさせたいとは思っていないのですが、子どもが「やってみたい!」と言うことには、できる限り機会を提供したいと考えています。

習い事の見直し。

せっかく時間とお金をかけて習い事をするのだから、金額の大小にかかわらずその価値のある時間を過ごせるものであるべきだよね?という問いからスタートしました。

今習い事にかけている時間とお金で、
ほかにどういうことができるだろうか?

可能性をいろいろと出していくなかでたどり着いたのが、「映画館で月に3~4本の映画を観ることができるぞ!」という事実。こんなふうにいろいろと天秤にかけていった結果、ひとつの習い事をやめて、映画鑑賞に時間とお金を使うことに決定しました。もちろん、何を観るかについては親チェックが入ります。

映画館までは車で15分ほど。ありがたいことです。息子が映画館に通うとなると、必然的に親も映画情報にアンテナが向くようになります。そういえばこのところ映画館で映画を観ることがめっきり少なくなっていたので、自分にとっても好いきっかけになりました。個人的に「観たい!」と思ったものは近所の映画館ではなかなか上映していないのが残念ではありますが(笑)

 

 

小皿豆皿の愉しみ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

少し前に、日光みそのたまり漬 上澤梅太郎商店さん の食卓が雑誌『婦人之友』で特集されていたのをこちらでご紹介しました。

ごはんと味噌汁、に思うこと。

小皿豆皿の愉しみがいっぱいの食卓。

このたび、そんな上澤さんの食卓に、藤吉憲典の染付小皿豆皿も仲間入り。実は一番上の写真は、店主の上澤卓哉さんがご自身のブログでご紹介くださっていたものをお借りしました(^^)

各地で「小皿豆皿の使い方」を聞かれるたびに、「漬物でもなんでも、ちょこっと盛るのに便利」ということをお答えしています。ほんとうに、何も考えずに盛るだけでいい感じに決まるので、とても重宝する器なのです。

我が家では、お正月や来客時に使うのはもちろんですが、実は忙しいときや「これ」といったおかずがないときこそ、小皿豆皿が活躍しています。というのも、珍味や香の物などはもちろん、中途半端な量に思える残りもののおかずも、小皿豆皿に盛り分ければ、立派な一品になるからです。たくさんお皿が並ぶので、かえって豪華に見えるという効果も(笑)

ハレの日もケの日も、それぞれに活躍する小皿豆皿。「作家ものの器、何から揃えたらいいかわからない」とおっしゃる方に、わたしは蕎麦猪口に次いで、小皿豆皿をおススメしています(^^)

 

毎日三食のお食事の写真とメニューを拝見、上澤家の食卓の様子はこちら
http://www.tamarizuke.co.jp/uwasawa/tyousyoku.html

 

むなかた自炊塾で食育を考えた。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

むなかた自炊塾のオープン企画に参加してまいりました。

美味しい野菜の味を知ろう!
〜 菌ちゃん野菜のススメ

むなかた自炊塾とは、九州大学持続可能な社会のための決断科学センター准教授である比良松道一先生が代表を務める活動グループ。比良松先生は、九州大学での「弁当の日」や「自炊塾」の講義だけでなく、年間60回を超える食育に関連する講演を全国各地でなさっています。

むなかた自炊塾で行っているのは、九州大学の講義をベースとする宗像版市民向け講座。市内産地見学ツアー、市内レストランシェフによる簡単な調理実習、漁業者・農業者との交流、みそ作り体験、大学教員によるお話などを通じて自炊力の向上と食にまつわる多様な知識修得ための持続的プログラムを立案し、実行します。(むなかた自炊応援団FBページより)

今回は、特別ゲストに佐世保市を拠点に活動するNPO法人「大地といのちの会」吉田俊道先生をお迎えし、

野菜が本来持つ力に関するお話を聞き、想像を超える野菜の味を体験するという、一般参加OKのオープン企画でした。

ユーモアたっぷりのお話に大笑いしながらの講義で学んだのは、

  • 食文化=普通の家庭にあった和食文化の継承の大切さ。継承者の育成の大切さ。
  • 自炊を日常化する=自炊を通して、食の向こう側にある(農業・漁業その他たくさんの)社会を俯瞰することの大切さ。
  • 団らん=みんなで食卓を囲むなかで生まれる心の交流の大切さ。

文字にするとこんな感じになるのですが、この字面では表し尽くせない大切なお話を聞くことができました。

食べるものがわたしをつくる。

“まずは1品でもいいから、自分で野菜をつくる”

あらためて、ここからはじめようと思います。

 

 

磁器作家・藤吉憲典の絵付(染付ダミ)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

ロクロ、赤絵、染付(そめつけ)の線描きの様子をご紹介しました。続いては、

磁器作家・藤吉憲典の絵付(染付ダミ)。

藤吉憲典の染付の色を塗っている様子。染付の色を塗ることを、有田では「濃む(だむ)」と言っています。前回の線描きからの続き、約4分半です。絵をつけているのは定番人気の「染付波兎文蕎麦猪口(そめつけ なみうさぎもん そばちょこ)」。

呉須(ごす)と呼ばれる藍色を出す絵具の「濃淡」「筆の走り」だけでいかに表現するかが腕の見せ所です。

これまでの作陶の様子、実際の制作の順番的には次のようになります。

磁器作家・藤吉憲典のロクロ。

磁器作家・藤吉憲典の絵付(染付)。

磁器作家・藤吉憲典の絵付(染付ダミ)

磁器作家・藤吉憲典の絵付(赤絵)。

磁器作家・藤吉憲典の絵付(染付)。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

ロクロ、赤絵、に続いては染付(そめつけ)の様子をご紹介。生地を素焼きしたあとに釉薬をかける前に付ける「染付(そめつけ)」と、釉薬をかけて本窯焼成したあとにつける「赤絵(あかえ)」があり、制作工程の順番的には、染付のあと赤絵です。

磁器作家・藤吉憲典の絵付(線描き)。

もちろん藤吉憲典は全行程自分自身で行っているのですが、一般的には磁器制作は基本的には完全分業で、メーカーはもちろん、窯ものも、染付の絵付工程はさらに「線を描く人」と「色を塗る人」に分かれています。実は作家さんでも、どちらかの工程を職人さんに頼んだり外注するということが珍しくありません。

藤吉憲典の染付の線描きの様子。途中からです。約3分半。定番人気の「染付波兎文蕎麦猪口(そめつけ なみうさぎもん そばちょこ)」を描いているところです。

 

手元が上手に撮れていなくてすみません<(_ _)>
もっとわかりやすい画が撮れたら、あらためてご紹介いたしますね。

次回は染付の「ダミ」と呼ばれる色塗りです(^^)

 

 

磁器作家・藤吉憲典の絵付(赤絵)。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

昨日のロクロに続いて

磁器作家・藤吉憲典の絵付(赤絵)。

絵付には、生地を素焼きしたあとに釉薬をかける前に付ける「染付(そめつけ)」と、釉薬をかけて本窯焼成したあとにつける「赤絵(あかえ)」とがあるのですが、ここで紹介するのは、赤絵です。ほんの10秒ですが(笑)

赤絵のなかでも、これは「線描き」をしているところ。線描きは黒か赤でするのですが、赤絵窯に入れるまでは絵具が乾いていない=触ると滲んだり消えたりする状態のため、このように「触らないように」絵をつけています。

赤絵がぎっしり描きこんであるときは、描きながら触るところが無くなっていくので、途中で一度赤絵窯に入れて絵を定着させて=触れるようにしてから、つづきを描くということも少なくなりません。

ロクロの様子はこちら(^^)

磁器作家・藤吉憲典のロクロ。