やっぱり人気の波兎。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

やっぱり人気の波兎。

肥前磁器の文様のなかには動物がたくさん登場するのですが、なかでもウサギは人気が高い動物です。干支のひとつであるのももちろんですが、干支に関わらずファンが多い。そしてウサギをモチーフにした肥前磁器の定番文様といえば、波兎文。

波兎(なみうさぎ)文。波とウサギの組み合わせは、神話の「因幡の白うさぎ」に題材を得たとも言われますが、真偽のほどはさておき、江戸時代からこちら「波に乗るウサギ」として縁起の良い意味づけをされています。

伸びやかなウサギの躍動感が感じられる、藤吉憲典の描く波兎。上の写真ではマグカップに入っていますが、定番の蕎麦猪口、飯碗など。今回の町田ももふくさんの個展でも、波兎文をいくつかみつけていただくことができます。


藤吉憲典展

2018.12.1(土)-12.7(金)
会期中無休

12:00-19:00(最終日は17:00まで)

ももふく
町田市原町田2-10-14#101
TEL042-727-7607

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出荷完了!町田ももふくさんで藤吉憲典展。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

出荷完了!町田ももふくさんで藤吉憲典展。

写真は藤吉憲典作、染付牡丹唐草文中鉢。月の満ち欠けに見立てたデザインになりました。

午前中に、個展会場に並ぶ器の出荷が完了。あとは作品リストを作成してお送りするのが、ひとまず会期前のわたしの任務。ここまでくるとひとまずホッとします。

個展の前は毎回ぎりぎりまで窯を焚いている藤吉憲典。今回も赤絵窯から朝上がったばかり。楽しみに足を運んでくださるお客さまに、ひとつでも多くご覧いただきたいという気持ちのあらわれです。

ぜひご来場くださいませ。


藤吉憲典展

2018.12.1(土)-12.7(金)
会期中無休

12:00-19:00(最終日は17:00まで)

ももふく
町田市原町田2-10-14#101
TEL042-727-7607

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過去作品の掘り起こし。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

過去作品の掘り起こし。

ダンナ・藤吉憲典は、12月1日からの町田ももふくさんでの個展に向けてラストスパート。染付の絵付に取り組んでいる最中です。発送までにあと何回窯が焚けるかな、というところ。

食の器をメインにした個展でお持ちするものは、定番のものと、新作と両方になります。新作だけではないんですね。20年以上のキャリアを経て「藤吉憲典といえば」という文様や形がいくつかあるので、それを期待してお越しになるお客さまに向けてお持ちします。

新作も、まったくの新作もあれば、以前に作ったものをもう一度作り直してみる、という取り組みがあります。つくり手は(うちのダンナだけかもしれませんが)自分がつくったものが自分の手を離れると、すぐに忘れてしまいます。執着が無いのですね。なので以前に作ったものを写真で見せると、「そういえば、こんなものも作ったなぁ」という感じ。

そして年月を経て取り組むと、以前に作ったことのあるものでも、かなり出来が変わってきます。つくり手の腕が上がっているので、つくりが良くなり、絵付もいい感じにあがります。もちろん、つくった当時はその時出来る最善を尽くしてつくっているので、「この時も頑張っていたんだなぁ」という思いも。

さて今回も、いくつか「過去作品の掘り起こし」をしています。「今の藤吉憲典が作ると、どうなるか」は、側で見続けているわたしにとって、これからもずっと楽しみのひとつです。

 

宿題:やきもの(磁器)の話。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

宿題:やきもの(磁器)の話。

あるところから「やきもの(磁器)の話をしてください」という宿題をいただきました。「わかりました!構成を考えてみます」とお返事して、考えているところですが、さてどういう話からスタートするのが良いものかと思案しています。

聴きに来る方は、どんなことを知りたいかしら。どんなことに興味があるかしら。聞いて面白いのはどんなエピソードかしら。話を聴いたあとに、もっとやきものを使うのが楽しくなるようなお話をしたいな…。

これまでに小学校などで子ども向けに「産業」「職業」としての話をしたことはありますが、一般の方々に向けて、やきもの(磁器)を知ってもらうための話をしたことはありませんでした。

いえ厳密には、花祭窯にいらっしゃるお客さまや、個展会場でお会いする方々に、個別にはたくさん話をしているのです。その場合は、先方からの質問がベースになっていることが主なので、自ら体系立てる必要が無かったのですね。

というわけで、ちょっと整理整頓。


  • 肥前磁器の歴史
  • つくり方・原料のことなど
  • 磁器の特徴(陶器との違い)
  • 肥前磁器に描かれる文様の話
  • 蕎麦猪口の話
  • 使い方の話
  • 選び方の話(特に作家ものと呼ばれる器について)

まだまだあるような気がしますが、あらためて考えるとなかなか出てきません。これはもう、実際に「どんな話が聞きたいですか?」とおたずねするのが一番ですね(^^)

 

 

藤吉憲典の日本語サイトリニューアル。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

藤吉憲典の日本語サイトリニューアル。

日本語サイトをリニューアルいたしました。

https://fujiyoshikensuke.com/jp/

藤吉憲典公式サイトには英語版サイトと日本語版サイトがあるのですが、日本語版をそのまま英語化したもの(あるいはその逆)ではなく、それぞれにつくっています。

海外のお客さまが求めておられる情報と、日本のお客さまが求めておられる情報。海外のお客さまにお届けしたい情報と、日本のお客さまにお届けしたい情報。それらをきっぱりと分けるわけではありませんが、やはり傾向が異なるので、アプローチを変えています。

今回の日本語版リニューアルでは、これまで比較的文字情報が多かったので、もう少し写真情報を増やしていけるようにと意識しています。サイトの骨組みは出来上がりましたが、器やアートの写真を増やしていくのは、今からの作業。

コツコツ増やしてまいります。

 

パートナーさんが運んできてくださるもの。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

パートナーさんが運んできてくださるもの。

やきものやの仕事をしていくうえでお世話になっている皆さん、直接的なお取引先や仕入れ先さんはもちろん、そのほかにもいろいろな業種の方がおられます。そんな方々を勝手に「パートナー」さんと位置付けています。

今週は机の前に腰を落ち着けて仕事をする時間がとれました。そんなとき、パートナーさんからタイミングよくアポイントのメールやお電話をいただくことがしばしば。

ここ数日で花祭窯を訪ねて来てくださったのは、このところご無沙汰していた仕出しのお弁当屋さん、いつもお世話になっている桐箱屋さん、普段はこちらから訪ねていくことが多い福岡県アジアビジネスセンターのスタッフさんなどなど。

仕出し屋さんとお話をすれば、そういえばお弁当を出してのお茶会をここしばらくしていなかったと思い出し、反省。桐箱屋さんがいらっしゃったら、そういえば早めにご相談をしておくべき箱の件があったと、まとめてその場で相談。県のスタッフさんと面談をすれば、しゃべりながら自分のなかで考えがまとまっていって、すっきり。

頭の片隅に引っ掛けていることが、先方からのアプローチによって偶然的に(あるいは必然的に)課題として表面化したり、思いがけず解決したり。基本的な信頼があればこそ、ですね。パートナーの方々が運んできてくださるものをありがたく受け取ったここ数日でした。

 

お茶の幸せ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

お茶の幸せ。

写真は、上海でお土産にいただいたプーアール茶を淹れたところ。美しく深い琥珀色とわたしの好きな香りと味わいで、至福の一杯でした。いえ、正確には三杯いただきました(笑)このお茶をいただきながら、上海の藤吉憲典個展でご来場のお客さまにお抹茶を点てて差し上げたときの、皆さんが喜んでくださったご様子を思い返しておりました。

仕事で海外に出るようになって(その海外が、ロンドンであったり台湾であったり上海であったりするからなおのことかもしれませんが)あらためて、日本の抹茶だけでなく、中国茶も、紅茶も、それぞれのお茶文化をそれぞれの国で大切に培ってきていることを感じています。「お茶を飲む」という行為は、その前後の時間・空間を含めて、字面のイメージをはるかに超える「ふくよかさ」を生み出すものであると思いました。

寒さに向かう季節、温かいお茶を入れてホッとする時間を楽しんでおります。

 

町田「ももふく」さんで藤吉憲典展

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

町田「ももふく」さんで「藤吉憲典 展」

2018年ラストの個展は町田のももふくさん

個展案内状が届きましたので、本日より宛名書き&発送です。

今年は「食の器」で注目されることの多かった藤吉憲典。町田のももふくさんもまた「作家ものの器」をふだんの食卓に使うことの楽しさを一人でも多くの方に伝えたいという志をお持ちのオーナーさんです。

ぜひご来場くださいませ(^^)


藤吉憲典展

2018.12.1(土)-12.7(金)
会期中無休

12:00-19:00(最終日は17:00まで)

ももふく
町田市原町田2-10-14#101
TEL042-727-7607

 

『炎芸術 No.136』掲載。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

本日(11月1日)刊行『炎芸術 No.136』掲載。

特集「陶芸家が作る食の器」で、そのなかの一人に藤吉憲典が紹介されました。『炎芸術』といえば、陶芸業界の有名有力誌。藤吉的には久しぶりの掲載です。ずっと追いかけてくださっている編集部の担当者さんに感謝です。ありがとうございます(^^)

『炎芸術 No.136』2018冬 阿部出版

今回、藤吉憲典のおすすめの器として紹介しているのは「染付チューリップ文大皿」。ただ、今号で紹介されている作家ものの器のなかに、ちゃんとした赤絵のものが無かったので、赤絵の大皿もお送りしたらよかったな、と思いつつ。

実は編集の方から「写真用に器送ってください!」といわれたときには、ほとんど在庫が無い状態。テーマでいただいた「ご自分でつかうときにはどんな料理を盛りますか」という質問に対して、実際にいつも家で使っているものを新たにつくってお届けすることにしたのでした。

染付・赤絵のチューリップ大皿、12月1日からの町田ももふくさんでの個展にお持ちする予定です。ぜひ実物を見にいらしてくださいませ。

初上海・藤吉憲典展 × 南京路佐々。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

初上海・藤吉憲典展 × 南京路佐々。

上海での藤吉憲典の初展覧会。

上海に限らず、ここ数年、仕事がらみで中国に行って来た人が必ず「実際に現地に行かなきゃわからないことがたくさんあるよ!」ということを仰っていたのですが、それを体感してまいりました。

機会をコーディネイトしてくださったのは、上海で上質な和食を提供している南京路佐々さん。料理人としての修業時代から9年来のお付き合いです。独立なさる前から「僕がお店を持ったら、藤吉さんの個展を開かせてください」とおっしゃってくださっていたのが、実現したのでした。しかも、海外で。

展示の場所は、上海のなかでも特に人気が高いといわれるフランス租界エリア・安福路。大きな街路樹とモダン&シックな建物が、上海の歴史を感じさせるおしゃれな町並みのなかに位置するギャラリー「未在味在空間」さん。質感の良い白い壁と大きな窓からの採光が、素晴らしく魅力的な空間でした。

展覧会と食事会とで3日間のスケジュールでしたが、とても濃密な3日間でした。若い方々、カップルや親子連れなども多く足を運んでくださり、しかも皆さんとても熱心でした。上海の若い方々が、伝統文化や芸術にとても関心が高いことが伝わってきて、それはわたしたちにとって新鮮で嬉しい発見でした。

ご来場くださった皆さんが熱心に技術的なこと、文化的背景のことなど、深い質問をたくさん作家に投げかけてくださり、藤吉憲典としてもやりがいを感じる3日間だったようです。二日間ほぼ立ちっぱなしでしたが、通訳さんを介してたくさんお話ができたことを、とても喜んでいました。

海外での個展は、国内での開催に比べて手配すべきことがどうしても多くなります。今回も、佐々さんはじめ何人もの「その道のプロ」の方々が惜しみなくご協力してくださいました。おかげさまで、初めてにもかかわらず、たくさんの方々にご覧いただくことができました。

この場を借りて心より感謝申し上げます。ありがとうございました!

 

↓展示会場の様子は、こちらでも写真をご紹介しています↓

藤吉憲典フェイスブックページ(アルバム2018上海個展 南京路佐々×藤吉憲典)