2022初釜に行って参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2022初釜に行って参りました。

まるまる2年ぶりのお茶会でした。一昨年、初釜の記事を書いたときには、予想だにしなかったことです。これまでも毎年の初釜は特別な機会でしたが、今年はまた特に特別な初釜となりました。

2年間のお休みの間、庵主の和尚様はじめ、先生方は休むことなくいろいろと考えてくださっていたのだと思います。南方流として受け継ぎ守るべき伝統と、時代に合わせてしなやかに変化させていくべきこと・新たに取り入れるもの、そして有事の時にも継続していくための在り方と。その結果としてなのでしょう、南方流としては初めての立礼での初釜となりました。

初釜は、師である和尚様のお点前をじっくり拝見することのできる貴重な機会でもあります。今回わたしの席は幸運なことにほぼ正面からお点前を拝見することができる位置でした。すっかり忘れてしまっているお点前を一緒になぞりつつ、和尚様の所作のすべての美しさに感嘆しつつ、至福の時間となりました。この席にご一緒出来るだけで幸せを感じます。そんな場所を持つことができたことが、ほんとうにありがたいことです。

初釜恒例の色紙には、竹虎図とともに「一呼百諾来一笑萬人賀(いっこすればひゃくだくしてきたりいっしょうすればばんにんがす)」とありました。「一戸百諾」と「 来一笑萬人賀 」。一声かければ多くの人が応えてくれる、笑顔と心からの言葉には万人を幸せにする力がある、といった意味だそうです。笑顔と、心からの言葉。この一年、心にとめて参ります。

初釜はお茶室のお掃除からスタート。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

初釜はお茶室のお掃除からスタート。

一昨年の初釜茶会のあとから、コロナ禍でずっとお休みになっていたお茶のお稽古。2022年の初釜から再スタートするとのご連絡をいただいたのは、昨晩秋福岡県内での一日の感染者数がゼロに近くなってからのことでした。

まるっと2年間のお休みは、南方流に入門以来初めてのことでした。2年の間に少しでも家でお稽古すればよいものの、気持ちがついてこず、結局まったく我が家のお茶室・徳利庵に座ることなく過ごしてしまいました。お点前作法をすっかり忘れてしまった…という心配はあるものの、それよりもなによりも、またお茶のお稽古に伺えることの喜び、先生や先輩同輩の方々にお会いできる嬉しさが勝ります。

さてお茶会の前日は恒例のお掃除。久しぶりに皆さんにお会いできる嬉しさにワクワクしながら行って参りました。ご挨拶を交わし、黙々とそれぞれ仕事にかかります。わたしはつくばいと、その周りの露地のお掃除を担当。庭掃除は、きれいになったと思うとだんだんと細かいところが気になってきてキリが無いのですが、「まずはこれで良し」と思えるところまですると、気持ちまで整って参ります。

お掃除から戻ったら、これまた久しぶりに袖を通す着物の着付けを復習しなければなりません。着物だって、お茶の時でなくても着ればよいものを、こちらもやはり気持ちがついてこず、前回の初釜以降袖を通しておりませんでした。ただ、この間に着物ダンスの整理整頓だけはしておいたのが、良かったです。1週間ほど前に、初釜で着る組み合わせを決めて、風を通しておりました。

さて、着付けの復習。いつもお世話になっているYouTubeの「きものん着付け動画 『袋帯の結び方(二重太鼓結び)』」をチェックです。着付け方法の動画は、いろんな方がたくさんYouTubeに上げていて、助かります。なかでもわたしはこの「きものん着付け動画」シリーズがとても分かりやすくて気に入っています。今回は、帯の結び方→着物の着方→長襦袢の着方と、遡って復習。これで、当日着付けでパニックになることは無いでしょう(笑)

掃除して、着物を用意して、と、準備をしながらお茶会への気持ちも整って参ります。

2022年仕事始め。本年もよろしくお願い申し上げます!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2022年仕事始め。本年もよろしくお願い申し上げます!

旧年中は、たくさんの皆さまに、たいへんお世話になりました。ほんとうにありがとうございました。花祭窯は本日が仕事始めです。本年もよろしくお願い申し上げます!

2年ぶりに「車窓から初日の出♪」で、お正月を迎えました。長崎本線特急かもめ車内から、花祭窯創業地の最寄り駅「肥前山口駅」でのご来光。偶然ではありましたが、素晴らしい場所・タイミングで初日の出を拝むことができました。津屋崎に移転するまでの15年間は、どこへ行くにもこの駅からスタートしていたのです。

今年も家族揃ってお正月の景色を迎えることができたことに感謝です。

玄関先にはダンナが投げ込み。
鏡餅
お仕事デスクにも鏡餅。
ご近所さんからお正月用に蝋梅をいただき、花生け完了。
床の間には「暫」と鏡餅。
年中活躍の市松の花入れは、お正月が良く似合います。

この6月に花祭窯は25周年を迎えます。最高のスタートを切ることができました。今年も一年間面白く頑張ります!

花祭窯の12月の庭。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯の12月の庭。

2021年も残すところ1週間。福岡地方、明日の天気予報には雪マークが並び、年末らしい雰囲気が増してきました。露地の枯れた草や枝を掃除しなきゃと思いながら、まだ手が付けられずにいます。毎年末大掃除の目玉は、露地掃除とガラス窓拭き。今年もギリギリになりそうです。

↓すべての写真はクリックすると拡大を見ることができます↓

花祭窯の露地

まず目をひくのは、サザンカの花弁の絨毯。

花祭窯の露地

水仙がグーンと伸びてきました。つぼみがついているのが見えるでしょうか。

花祭窯の露地

上を見上げると、こんなふう。

花祭窯の露地

南天の赤い実がこんなにしっかりついたのは、数年ぶりのことです。

花祭窯の露地

お茶室も掃除しなければ。

花祭窯の露地

11月下旬に仕込んだ干し柿もいい感じに育ってきました。

梅もどき

玄関には、ご近所さんからおすそ分けいただいたウメモドキ。

小さな露地ではありますが、季節ごとの顔を持っています。毎日少しづつの変化を感じるのが、とても楽しいのです。

「肥前磁器作家の仕事」を取り巻く仕事。の、後日録。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「肥前磁器作家の仕事」を取り巻く仕事。の、後日録。

いつもお世話になっている陶土屋さん=渕野陶磁器原料さんから、毎月「ニュースレター」が郵便で届きます。毎回一番楽しみにしているのは「会長さんの昔話」で、渕野陶土さんの現会長が陶土屋さんの歴史を語るコーナー。これを読むと、佐賀肥前地域の磁器産業を支える陶土業界がどのように変遷してきたか、技術進化の推移や、そのときどきでのご苦労を知ることができます。もう25年も磁器の仕事をしているのに知らなかったことばかりで、これまでの勉強不足を反省する機会にもなっています。

さてその最新号=上の写真がつい先日手元に届き、びっくり。巻頭に大きく「磁器作家藤吉憲典の挑戦」展覧会を紹介してくださっていました。福岡アジア美術館での展覧会に、渕野社長が佐賀から駆けつけてくださったのは、11月14日のこと。本展覧会では 「肥前磁器作家の仕事」を取り巻く仕事を紹介しようと、ふだんからお世話になっているお取引先の皆さんに資料提供をお願いして、展示コーナーを作っておりました。

喜んでくださったご様子を拝見し、そのときも「展示をやってよかった!」とホッとしたのでした。今回あらためてこのように記事にしてくださったのを拝見し、その思いを再確認。よくよく花祭窯は、お取引先の皆さんに恵まれています。ほんとうにありがたいことです。

渕野陶磁器原料さんのニュースレター「ジキよまんば」バックナンバーは、サイトでもご覧いただくことができます。また渕野陶磁器原料さんの扱うものは、ネット通販でも購入できます。全国各地だけでなく海外にまでも原料を発送しておられます。プロはもちろん趣味の陶芸でのご利用にも対応なさっていますので、興味のある方はぜひ覗いてみてくださいね。

↓福岡アジア美術館での展覧会についての記事は、下記から辿ることができます↓

古伊万里の変遷と未来 古典からアートへ 磁器作家藤吉憲典の挑戦 @福岡アジア美術館

陶板(レリーフ)に額縁、第一弾が完成。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

陶板(レリーフ)に額縁、第一弾が完成。

「久しぶりの額縁やさん。」とブログを上げていたのは、十二月の初旬のことでした。「出来上がりました」のお電話をいただき、ワクワクしながら再び額縁屋さんへ。この2週間「待つ楽しさ」を存分に味わいました。上の写真が、その出来上がり^^

思った以上にしっくりと馴染んだ仕上がりで、大満足です。選ぶときは、部分的に額縁のサンプルをあてて、出来上がりをイメージします。全体を囲んだ姿を見ることはできません。額縁をつけることでシマウマの躍動感が損なわれないように、と思っていましたが、杞憂でした。むしろその先への広がりを感じる仕上がりとなり、ニンマリ。色合い、質感、幅…この額縁だからこそ、の仕上がりです。

縞馬陶板 藤吉憲典

↑これが、↓こんなふうに。

藤吉憲典 縞馬陶板

通常絵画などを入れる場合は、ガラス(アクリル)をかぶせますが、陶板の半立体を直接ご覧いただきたかったので、かぶせていません。「縁」のみです。縁をつけることで、より立体感を感じる仕上がりとなり、それは当初のイメージ以上の効果でした。写真では伝わりにくい所でもありますので、興味のある方はぜひ花祭窯にお越しになって実物をご覧くださいね。

額縁に入ると、壁にかけたくなりますね。とりあえず写真を撮りたくて掛けてみましたが、飾る場所と飾り方をどう選ぶかも課題です。花祭窯のギャラリースペースの「白壁」は漆喰なので、鋲を打ち込むのは難しく。どこに何を使えば良い感じにピッタリはまるか、展示のテクニックもちょっと考えたいところです。

こうして一つ、仕上がりが目に見えたことで、俄然面白くなってきました。実はもうひとつ、縞馬陶板の額装を進めています。こちらは藤吉憲典のアート作品を扱ってくださるインポートインテリア・ドーノさんにお願いしています。インテリアアートを提唱するオーナー上田桐子さんのセレクトを圧倒的に信頼しており、全面的にお任せしています。まったく違う雰囲気のものが出来上がってくるのは確実で、とっても楽しみです。

「暫(しばらく)」がやってきた♪

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「暫(しばらく)」がやってきた♪

来年度以降に向けて、花祭窯(=磁器作家・藤吉憲典)としての新たな挑戦をいろいろと考えています。この11~12月と、そのための情報集め・資料集めと、「お試し」を実践していく期間となっています。明確に意図したわけではなく機会が次々やってきているので、きっとそんなタイミングなのでしょう。

さて「暫」は歌舞伎の演目です。知識がありませんでしたので、ウェブサイト「歌舞伎演目案内」で解説を拝読しました。豪快痛快な勧善懲悪もので、見せ場に「元禄見得」を切るとのこと。このたび我が家にやってきたのは、その浮世絵版画です。古典の浮世絵を現代に復刻したコレクションのひとつ。絵師は、江戸の浮世絵ブーム後期を風靡したという歌川派の歌川国政。役者絵のなかでも「大首画」と呼ばれる「首から上の半身像(胸像)」を描くのを得意としたそうで、我が家にやってきた「暫」も、その大首画。幾何学的な構図と大胆な配色が華やかです。

さっそく床の間に飾ってみると、華やかでありながら落ち着きを感じました。版画ゆえの質感と発色が、全体をやさしく調和させています。技術・色彩感覚の確かさに加え、紙にはオリジナルと同様手漉き和紙を使い、絵具もオリジナルに近い顔料を使用するといった制作工程によるものでしょう。もっと大きなサイズでもよかったかも、と思いました。

実寸は測ればわかりますし、お店(ギャラリー)で実物を見ることもできますが、実際に飾る場所に掲げてみて初めて、そのサイズ感を体感します。実寸より大きく感じたり小さく感じたり、背景(空間)の色によって派手に見えたり地味に見えたり。飾る場所により印象が変わるのも、アートを自分の空間に取り入れる面白さのひとつだと思います。

復刻版画を手掛けたのは、新宿にあるアダチ版画研究所さん。その名も「アダチ版復刻浮世絵木版画」。日本の伝統美術である木版の技術保存、技術者育成をなさっている版画やさんです。上の写真は、アダチ版画研究所の木版解説資料。版画と一緒に届きました。木版についての解説と、題材である「暫」についての解説と、ともに英語表記が併記されており、国内はもとより世界に向けての文化発信の熱意を感じました。

伝統木版は江戸時代から約300年の歴史であるいうことを、今回初めて知りました。日本の磁器の歴史が江戸初めからの約400年ですから、100年ほどの違いはあれど、ともに江戸の文化を体現し、背負って来たものなのですね。特に浮世絵版画は、江戸の庶民文化・流行を色濃く反映したものなのだと思います。肥前磁器が大量生産されるようになったころと重なるのだな、などと思いつつ。蕎麦猪口の文様にも江戸文化の流行は多様に反映されています。俄然親しみがわいてきました。

花祭窯は小さい事業ながら、特にここ10年ほどは毎年「ガチャンガチャンと音を立てて変わっていく」ものがあります。内側からの変化と、外の変化への対応と。そんななかで、今回到着した浮世絵版画。これからの事業に向けて、たくさんのヒントが詰まっていそうです。座敷に行っては床の間を眺め、ニヤニヤしております。

福岡アジアビジネスセンター「令和3年度海外ビジネススキルの学習と実践による海外展開支援事業」に参加しています。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

福岡アジアビジネスセンター「令和3年度海外ビジネススキルの学習と実践による海外展開支援事業」に参加しています。

海外に渡航できないときこそ、海外ビジネスの基礎体力を上げておこう!ということで、参加申し込み。2021年9月から月1回開催で2022年2月までの6回。半年かけての取り組みです。1回の講座は2時間ですから、学習時間自体は長時間というわけではありませんが、半年と考えると長いスパンです。参加するからには、半年後に一つでも二つでも、実質的な成果(=商談成立)を得たい!と考えてのエントリーでした。

この事業の最大のウリは、海外ビジネススキルの学習だけでなく、学んだことを実践しながら具体的な成果=商談成立を目指すところ。BtoBの商談プラットフォームを活用することにより、商社などの輸出業者任せではなく、誰でも自社で海外取引を広げていくことができますよ!といううたい文句です。

先日第4回目までが終わりました。6回のうちの4回目ですから、3分の2が終了したところです。海外営業に必要な資料とその理由を学び、実際に自社仕様の資料を作成していくところまで進みました。既に海外取引をスタートしている事業者にとっては、新しい学びではありませんでしたが、おさらい・見直しの機会となりました。わたし自身、資料作成を通して、あらためて文字にして書き出すことで、頭の中の整理整頓ができました。

ただ本音を言えば、その先、つまり実際にBtoBのプレゼンテーションを行っていくことを期待しての参加でしたので、現段階でまだその兆しが見えないのは、少々時間がかかり過ぎな感じです。現実的に考えて、あと2回(=2か月)のうちに商談成立に到達するには、余程のラッキーな出会いが必要でしょう。

ということで、当初目論見のように半年の事業期間内に「学習+実践」とうまくいくかどうかは、かなり怪しくなって参りましたので、勝手に最終目標を変更することに(笑)。おかげさまで海外進出に必要な資料をアップデートすることができましたので、これを大きな成果ととらえ、あらためて独自に海外営業に取り組むことにいたします。うん、結局は自分で動くのが一番ですね。

研修自体は年明けにあと2回が残っています。この2回で学べることを、一つでも多くゲットしていきたいと思います^^

商工会で情報集め。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

商工会で情報集め。

久しぶりに商工会へ。花祭窯がお世話になっているのは、福津市商工会。商工会員向けに無料の税務相談があるので、時々思い出したようにお世話になります。危急の案件ではないけれど気になっていること、機会があれば確認したいと思っていることを、気持ちと時間に少し余裕があるときに片づけるのに、最適です。「無料だし、今のうちにちょっと聞いておこうか」という感じ。ありがたいサービスです。

今回ご案内いただいたのは、令和5年10月から導入される「インボイス制度」について税理士さんが解説しますよ、というもの。概要を伺ってきました。1年半先の話ではありますが、一度こうしてお話を聞いておくと、自分自身のアンテナの立ち方が変わってきます。それから、せっかく税理士さんに直接お話を聴けるの機会でしたので、年明けから施行される「電子帳簿保存法」についても概要を確認。よく考えてみたら、こちらの方が時期的には差し迫っていました(笑)

1社30分という短時間であり、いずれもこれから施行される内容でしたので、ざっくり概要を伺う程度となりましたが、マンツーマンでしたので「うちの場合は?」の気になるポイントを確認することができました。ネットを開けば税務署からの情報も見ることができますし、会計事務所さんなどが出している情報もあります。でも面と向かってお話を聞くことで、会話のなかから新たに気づくこともありますね。足を運んでよかったです。

久しぶりの額縁やさん。額縁は最初からついていた方がいい?

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

久しぶりの額縁やさん。額縁は最初からついていた方がいい?

ずっと気になりながら進めるていなかった仕事のひとつに「額縁」の検討がありました。藤吉憲典のアート作品に陶板(レリーフ)シリーズが登場してから、ずっと頭のなかにはありつつも、具体化のイメージが湧かずにいたもののひとつです。

海外のアートコレクターの方々は、例えば絵画を購入する際も「額縁は自分で用意する」という方がほとんど。というのも、それぞれにご自宅や仕事場など飾りたい場所の内装・インテリアに合わせたものを用意したいから、それが当たり前なのですね。自分が気に入ったアート作品に対して、自分の感性で枠を加える喜びもあると思います。

一方、日本国内でのお客さまの反応を拝見していると、ある程度「持って帰ったらすぐに飾れる」状態であることを望んでいる方が多い=額縁がついていた方が購入しやすいとお考えの方が多いように思います。ここ2年近く海外に行くことができませんでしたので、国内でのアートの動き全般を観察するいい機会となりました。たしかに平面作品は「額縁」がついた状態で見た方が、飾ったときのイメージがしやすいです。実際に作品を購入なさるときには「額縁有りor無し」を選べるにしても、見せ方として、額縁に収まった状態でご覧いただけると、選びやすさにもつながると分かってきました。

世のなかがようやく出歩きやすくなったので、このタイミングで額縁屋さんに相談することに。額縁やさんに相談するのもほんとうに久しぶりでしたので、今回はゼロから=お店探しからいたしました。リストアップしたのは、福岡市内の博多にある額縁やさん、天神にある額縁やさん、西新にある額縁屋さんの三軒。いずれも老舗と呼ぶにふさわしい、長く営んでおられるお店です。

実際に足を運ぶと、そのお店の品ぞろえ、額縁の見せ方などから、自分の感性と合うかどうかがすぐにわかることに気づきました。対応してくださるお店のスタッフさんが、こちらの意図をどれだけ汲んでくださるかも重要ですね。今回お願いすることになった額縁屋さんでは、こちらが二つ三つイメージを伝えただけで、若い女性スタッフさんがピンポイントでいい感じのサンプルをいくつか出して下さり、驚くやら嬉しいやら。

縞馬陶板 藤吉憲典

色も材質も幅もデザインも多種多様な大量のサンプルのなかから「これ」というものを選び出すのは、額縁素人にはとてつもなく難しい仕事です。おかげさまで、無駄に試したり目移りすることなく、納得するものを選ぶことができました。

縞馬陶板 藤吉憲典

あとは、出来上がりを待つばかりです。額縁第一弾は、果たしてどのように仕上がっているか。とっても楽しみです。