毎日のブログのモトは、どこから拾ってくるのか。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

毎日のブログのモトはどこから拾ってくるのか。

おかげさまで、土日祝日を除いてほぼ毎日「ふじゆりスタイル」の記事を書くことが出来ています。ときには日曜日以外毎日書いている月もあり、「よくそんなに書けるね」と声をかけていただくことが増えてきました。

とはいえ「ブログ」との付き合いは「書き始めては頓挫し」の繰り返しでした。淡々と書けるようになってきたのは、ほんのここ数年です。

わたしの場合、「ブログを書き続ける」という点で、お手本となる存在がありました。「展活Times」を平日毎日更新し続ける、展示会活用アドバイザー大島節子さん。東大阪にある、什器レンタル会社さんの社長さんです。わたしよりかなりお若いのですが、家業を継いで社長になられてから、事業存続を探るなかでご自身の天職を作り上げて来られた、すごい方です。これからの時代、自分にとっての天職は作り上げていくべきものなのだと、彼女の活躍を拝見するたびに思います。

この方が書くブログは、徹底して「お客様に役立つ情報」を意識しておられるのがすごいです。それでいて、とても自然体。わたしは彼女をお手本にしていると言いながら、「どなたかの役に立つ情報」を意識して書き続けようとすると頓挫する、を繰り返してきました。実際にやろうとして、さらに彼女のすごさがわかります。どうやらそのスタンスはわたしには無理なので、「自然体」だけでも倣おうと開き直り(笑)、徹底して「自分が読みたいこと」を「自分のために」書くことにしました。

「自分が読みたいこと」を「自分のために」書く となると、自由で気軽です。ノンジャンルな文書の集まりになって、まとまらなさそうですが、そこには「わたし自身の興味関心」という一定の方向性が生まれます。自分のための備忘録ですから、一番の読者は、わたし自身。実際のところ、何か思い出したいことがあったり、調べたいことがあるときに「ふじゆりブログ」内でキーワード検索をかけると、答えやヒントが出てくることが多々。かなり役に立っています。

「何を書こうか」がパッと浮かばないときには、スマホで撮った写真を振り返ってみます。わたしは、仕事に使う以外ではあまりスマホで写真を撮らない方ですが、それでも自分がそのとき「あ!」と思ったものを撮っているものです。その写真からブログテーマを引っ張ってきて、文章化する。これが案外便利な「ブログネタ」になっています。そしてもうひとつ、わたしには強い味方「読書記録」があります。常日頃から本はなにかと読んでいるので、そのなかからピックアップしてブログを書けばよいというわけです。

書くことが見つからないときはこれ!という頼り先(わたしの場合、スマホで撮った写真と、読書)を一つ二つ持っているだけで、ブログを毎日書くのに、それほど困らないようになりました。あとは「自分のために書く」という気軽さ、そしてももと文章を書くのが好きな方だということですね。

そんなわけで、執筆の仕事も募集中ですので、お気軽にご相談くださいませ^^

読書『ネーミング全史』(日本経済新聞社)岩永嘉弘著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『ネーミング全史』(日本経済新聞社)岩永嘉弘著

商品・サービスに「わかりやすい名前を付ける」必要に迫られて、たくさん借りてきた「ネーミング」に関する本のなかで、特に面白かった2冊の一冊。もう一冊は昨日のブログで紹介した『ネーミングの言語学』(開拓社/窪薗晴夫著)でした。

学術的な研究書を一般にも読みやすく編み直したのが『ネーミングの言語学』なら、こちらはマーケティング戦略としてのネーミングの歴史をそのまま生きてこられたような、コピーライターのパイオニアによるビジネス書です。タイトルにある「全史」の文字にうなずける内容でした。

サブタイトルに「商品名が主役に躍り出た」とあるように、(ヒット)商品名によって歴史を振り返ることができる内容となっています。商品名から時代の空気感が伝わってきます。わたしは経済学部出身で、学生時代特に好きだった経営学の科目に「商品学」というものがあるのですが、その「商品学」のテキストとして使えそうな本です。

ヒット商品の歴史を、商品名誕生の背景から振り返るという意味では、単純に楽しく、そして一定の世代以上では懐かしく読める本です。そのうえ巻末には、優れたネーミングを生むための発想チャートなど、ネーミング作成法・手順も載っていて、実務的にすぐに役立てられるように、という著者の意図も伝わってくる本です。

学術的アプローチの『ネーミングの言語学』とマーケティング的アプローチの『ネーミング全史』、どちらも実務のためになり面白い本でした。

読書『ネーミングの言語学』(開拓社)窪薗晴夫著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『ネーミングの言語学』(開拓社)窪薗晴夫著

商品・サービスに「わかりやすい名前を付ける」必要に迫られて、「ネーミング」に関する本を図書館で物色。いつもお世話になっているカメリア図書館は臨時休館中ですので、正しくは図書館ウェブサイトの「蔵書検索」で探しました。ウェブから予約を入れて、福津市図書館の窓口に受け取りに行けば借りることができますので、このサービスをフル活用しています。

何冊も借りてきたなかで、特にこれは面白い!と思ったのが、『ネーミング全史』(日本経済新聞社/岩永嘉弘著)と、本書『ネーミングの言語学』の2冊でした。で、本日は後者をご紹介。本書は開拓社から出ている「言語・文化選書」の第8巻で、このシリーズでは、日本語・英語をはじめとした言語文化についての様々な研究を、平易で読みやすいものにするのが目的となっているようです。

用途的に必要だったのは、マーケティング視点で書かれた本であったはずなのに、「言語構造・規則」を考察した学術的アプローチの本書にハマってしまいました。「韻を踏む」と言う、その「韻」なかでも単語の先頭に来る「頭韻」について、これでもかというほど用例が示され解説されています。本書の前半はすべてこの「頭韻」の考察。続く後半では「語順とリズム」、最後に「日本語の命名と言語構造」と続きます。語順とリズムについても用例多数。

読み終わってみれば、韻や語順とリズムが与えるイメージへの理解が深まり、大きな収穫でした。ネーミングにあたり、マーケティング目線の強い本の方が、直接的に参考になるのではないかと思っていましたが、さにあらず。構造や規則(パターン)を知ることで、より本質的な理解に近づいていくことは、これから言語と付き合っていくうえで、底力になると思いました。このうえで、マーケティング視点でのネーミングを知ることが大切ですね。ということで、明日に続きます^^

経営指針書チェック。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

経営指針書チェック。

ある朝方、面白い夢で目が覚めました。会社員時代の先輩方が集まっていて、わたしに問うのです。「どうなの?ちゃんと事業の進捗確認とか見直しとかできてる?今月は誕生日があったんだし、ここからの一年の決意表明とかしておいたら?それに来年は社会人デビュー30周年でしょ?」と。

なんて夢だ!と笑いつつ、約四半世紀前の記憶とはいえ覚えのある親身なやりとりに、とっても温かい気持ちになりました。実際のところ、会社はとっくの昔に退職しているものの、1992年入社でしたから来年でまるっと30年。「経済的に自立したあとの人生」という観点では、ひとつの節目になるのかもしれません。

ふと手帳に目をやると、暦は満月。どうりで満潮の海水面が高いなぁと思っていました。そして今回の満月のテーマは「原点回帰」。「社会人としての原点回帰」を促す場面そのものを、夢で見せることができる潜在意識のすごさにびっくり感謝しつつ、この機会を生かすことに。

毎年初めに「経営指針書」を立てますが、今年度が動き始めてからの事業の進捗や変更など、頭の中では常に考えていても、久しく「文字」に落とし込んでいなかったことを思い出しました。というわけで、本日の仕事は「2021経営指針書」のチェックからスタート。

文字に落とし込むことは、わたしにとっては大切な作業で、これによって意識に定着していくことができます。予定変更になった部分は訂正線を入れて残したうえ、赤字で修正していきます。毎月すべきこの作業が、半年以上、手つかずになっていました。日を追うごとにたくさんの訂正線や赤文字が加わり、一年が終わったときには、環境変化や自らの変化がそのままA4一枚に残るのです。

それが出来たら、夢では次は「決意表明」が求められています(笑)。そういえば、このところ誕生日に「良い一年になりますように」と願っても、「この一年こうなります!」という決意表明はしていませんでした。「あなたはどうしたいの?どうなりたいの?」という先輩方の声が聞こえてきそうです。決意表明は「思い切ってジャンプ!」です。

「花祭窯へのご来店は予約制です」をお伝えする方法。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「花祭窯へのご来店は予約制です」をお伝えする方法。

花祭窯は、磁器作家藤吉憲典の工房兼ギャラリーです。ギャラリースペースでは、今手元にあるもの(在庫)をご覧いただけるようにしていて、お客さまにご来店いただくことができます。ただ、夫婦二人でやっており、基本的にダンナはずっと制作にかかっておりますので、いつでも来客対応ができるというわけではありません。そしてもうひとつ、個展期間にかかっていたりすると、せっかくお越しになっても「ご覧いただくモノが無い!」ということもあるのです。

完全予約制の良いところは、なんといってもお客さまにゆっくりと気兼ねなくご覧いただけることです。あらかじめご連絡いただくことにより、こちらも気持ちの準備ができます。またどんなものをご覧になりたいと思ってお越しになるのか、少しでもわかっていると、ご要望に合わせた準備ができることもあります。

そんなわけで「一度に一組までの完全予約制」で、ご来店をお願いをしています。これまでは主に公式ウェブサイトやフェイスブックなどのSNSで、その告知とお願いをしていました。あと、ご来店なさる方はGoogleで検索していらっしゃる方も多いので、Googleマイビジネスでの告知。それでも、突然訪ねて来られる方もいらっしゃるので、オフラインでの告知も必要よね、ということでこの度チラシを作りました。

花祭窯ご来店前に必ずご連絡ください。

津屋崎千軒内の観光案内所的存在である「藍の家」と「王丸屋」、福間駅の観光案内所「ふっくる」に置いていただいています。「行こうかな」と思ったときは、それが直前であっても「まずはお電話ください!」なのです。オンラインとオフライン、どうしたらお客さまに周知できるかな、を試行錯誤の今日この頃です。

蕎麦猪口棚の写真を撮ってもらいました!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

蕎麦猪口棚の写真を撮ってもらいました!

蕎麦猪口棚が花祭窯に設置されたのがちょうど1年前。設置の際はもちろん、その後もことあるごとに好い写真が欲しいと自力でチャレンジするも、棚の素晴らしさ・ディスプレイの力がちゃんと伝わる写真が撮れないまま、今に至っておりました。

まず第一に大きいので、全体をきれいに撮ろうとすると、わたしのカメラではかなり引いた位置から撮るしかないものの、距離が足りずに構図が歪んでしまうこと。次に100個以上の蕎麦猪口を並べているので、焦点をうまく合わせられずに、全体にぼんやりしてしまうこと。そして「蕎麦猪口=反射しやすい磁器」がたくさん並んでいるため光ってしまうこと。上手に撮れない言い訳だらけ(笑)。

ようやくプロに撮影を頼み、出来上がった写真を見て思うことは、「最初からお願いすればよかった」の一言。今回もご近所フォトグラファー日浦さんにお願いしました。いつものように「サクッと」撮ってくださいました。どのような写真が欲しいのか、なぜ自分ではうまく撮れないかをお伝えしたところ、必要な機材をピンポイントで担いでいらっしゃいました。約15分の撮影時間で、「こんな絵が欲しかった!」が現実化。

蕎麦猪口 藤吉憲典

それにしても、ご近所に凄腕のプロがいるというありがたさ。今回も心より感謝です。

フォトグラファーであり、3DCGアーティストであり、フィルムメーカーである日浦さんの作品は、写真はインスタグラム動画はYouTubeでサンプルを確認できます。気の向いた仕事しかしないアーティスト気質な方ですが、それだけに、受けた仕事をギリギリまで「よいもの」に仕上げることへのこだわりはすごいです。

「有名」が意味するものについて考えた。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「有名」が意味するものについて考えた。

先日、初めてお見えになったお客さまが開口一番「ここの先生は昔から有名なんですか?」と尋ねられました。おっしゃっていることの意味を計りかねていると、「美の壺に出ていたから、有名なのかと思って」と。お返事としては「ぜんぜん、一般的に有名ということではないです。ただ25年この仕事をしていますので、ご存じの方はご存じかもしれません」と申し上げたところでした。

「同じ県内にいて、テレビに出るような人だけれども、今まで知らなかった」ということでのご質問だったのですね。たしかに「陶芸作家」は自分の名前で仕事をする職業ですが、でも一般的に広く有名になるような仕事ではないと、わたしは思っています。陶芸作家を名乗る人は全国にたくさんいても、業界関係者や「やきもの(陶芸)ファン」以外にはほとんど名前を知られていないというのが実情ではないでしょうか。そして陶芸ファンの人口比率は、決して高くないと思うのです。実のところわたしも、ダンナと知り合う前までは、有田焼の人間国宝の名前さえ知りませんでした(笑)。

さておき、お客さまの「この陶芸家は有名なのか?」のご質問の背後には、もうひとつの理由が見えました。ご来店前に想定なさっていたよりも器の値段が高かったようで、「とりあえず記念的に購入する」には躊躇が伴うお気持ちです。もともと「作家物の器」はアートや他の嗜好品と同様、それが好きな人にとっては価値があるけれど、興味のない方にとっては価格なりの価値を理解するのが難しいこともあります。ですから、このお客さまの反応も、珍しいことではまったくありません。

実のところ、価格をどうつけるかを考えるのは、とても難しい仕事のひとつです。けれども少なくとも花祭窯・藤吉憲典においては、「有名だから」という理由で、価格を高くすることはありません(そもそも有名という自覚も無く)。市場の原理でいえば「有名だから」は、価格高騰の理由になるのかもしれません。特にアート作品においては、作家の手を離れた後の二次市場以降の売買において、その傾向が強くなることは否めません。けれども、作り手が最初にお客さまに出す時の価格は、あくまでも制作にかかった技術・時間・精神力・労力その他、「もとにかかっているもの」がベースです。

さてお客さま、その後、器を手に取ってじっくりご覧になり、いろいろとお話をしていくなかで、器や作り手についての理解を深めてくださいました。ご自身の好み(価値観)をはっきりとお持ちのお客さまで、その美意識にかなうものを藤吉の作品のなかに発見なさり、お帰りの時には、すっかりお気に召した器をいくつかお買い上げ。ご満足いただいたようすの笑顔に、こちらも嬉しく一安心でした。

わたし自身はブランド物などの情報に疎く、買い物の際にも「有名か無名か」はまったく判断の根拠になりません。なので「名前」を気にする方々の心情は、きっと本質的には理解できていないのだろうな、と思います。それでも「有名か無名か」ということではなく、作品そのものや作り手自身のこと(事実)を淡々とご説明差し上げることで、お客さまが安心感をもって選ぶことができるのならば、それは大切な仕事のひとつだと、つくづくと思った出来事でした。

作家のキャリアを象徴する5つの作品。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

作家のキャリアを象徴する5つの作品。

花祭窯の「創る以外なんでも係」であるわたしの仕事のなかで、最も時間を使っているのは「肥前磁器作家・藤吉憲典のプロモーション」です。たぶん。時間を計ったことはありませんが。

作家を紹介する方法・資料として、「バイオグラフィ(履歴書)」「陶芸家・アーティストとしての略歴」「主要展覧会歴・受賞歴・コレクション」「アーティストステイトメント」「ポートフォリオ(作品紹介)」などがあります。それぞれ、どのような内容が求められるのかは、場面や目的により異なります。ひな型となる資料はありますが、これらの資料を出す必要が発生するたびに、毎回見直して微修正するので、内容は常に更新しています。

今回ポートフォリオとして、「作家のキャリアを象徴する5つの作品」を提出するように求められました。藤吉憲典の独立以来25年のキャリアのなかから5つ。「キャリアを象徴する作品」ということで、作家本人とも相談して、制作活動の転機になったものをピックアップしてみました。


1.栄螺型香炉(さざえがたこうろ)

染付栄螺型香炉 藤吉憲典
染付栄螺型香炉 藤吉憲典

2.金襴手角瓶(きんらんでかくびん)

金襴手角瓶 藤吉憲典作
金襴手角瓶 藤吉憲典

3.3.11 Natural Disaster

3.11 Natural Disaster 藤吉憲典
3.11 Natural Disaster 藤吉憲典

4.龍の子(Dragon Boy)

藤吉憲典 オブジェ 龍の子
龍の子 藤吉憲典

5.貝尽くし陶箱(別名:津屋崎箱)

貝尽くし陶箱 藤吉憲典

キャリア初期のものから順に並べています。1.から3.までは、佐賀時代につくったもの。4.と5.は津屋崎に移転した後のものになります。意外とすんなり出そろったのは、やはりそれぞれの作品ができたタイミングとその背景が共有できていたから。どれも、暑苦しいほどのストーリーを語ることのできる作品ばかりです。

こういう形でポートフォリオを提出したのは初めてでしたが、こうして並べるだけで制作の変遷がくっきりと見えてくることがわかり、求められた資料の意図に感心したところでした。「どんな作家なのかを知りたい」という気持ちが伝わってきます。文字によるキャリア紹介ではなく、作品によるキャリア紹介は、恣意の入る余地が無くていいな、と思いました。

ブログ「花祭窯便り」では、作家や作品のニュースを端的にお知らせしています。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ブログ「花祭窯便り」では、作家や作品のニュースを端的にお知らせしています。

花祭窯おかみとしての仕事のひとつに、オンラインショップ「蕎麦猪口倶楽部」の運営があります。花祭窯は最小単位の家内制手工業ですので、一人に何役も割り当てられ、わたしはいわば「何でも係」。花祭窯で「オンライン」の概念を仕事に取り入れたのは、2000年のことでした。もう20年以上携わっていることになります。

さて「花祭窯便り」。もともとは、オンラインショップでお買い上げくださったお客さまへの、花祭窯と作家藤吉憲典の「近況お知らせ」的なニュースレターのタイトルです。オンラインショップ「蕎麦猪口倶楽部」をリニューアルオープンするにあたり、ショップサイト内に短信ニュース的なブログを書くことになりました。目的が同じところ(お客さまへの近況お知らせ)にあったので、同じタイトルに。

蕎麦猪口倶楽部ブログ 花祭窯便り

ブログ「ふじゆりスタイル」が、 花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりの個人的な雑文(読み物)の位置づけであるのに対し、「花祭窯便り」ではより公式な窯や作家のニュースを短めの文章でお知らせしています。「窯や作家の情報が、必要なものだけ、パッと分かればいい」というときには、「花祭窯便り」の方が端的でおススメです♪

蕎麦猪口倶楽部ブログ「花祭窯便り」
蕎麦猪口倶楽部ブログ「花祭窯便り」

花が無いときは、葉っぱで。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花が無いときは、葉っぱで。

真夏らしいお天気が続いています。朝から蝉の声、青い空青い海に、ぴかぴかの陽射し。花祭窯の小さな露地では、百合の花も終わり、力強い緑色に覆われてきています。ちょっと花でも活けておこうと思ったときに、パッととってこれる花が無い!という状態。

そんなときは、まず近所のお魚センターうみがめに足を運びます。でも、やはりこの猛暑続き故でしょうか、切り花があまり出ていません。活けたいと思える花がないならば、無理はせず、頭を切り替えます。そう、我が家の庭に緑はたっぷりあるのですから、それらを生けよう!ということで。

濃い緑に白が目を引く、斑入りの葉蘭がありましたので、葉っぱの大きさと斑の景色で3枚選んできました。

同じ「緑」でも、こちらはやわらかい黄緑色。茎の赤茶色とのコントラストがきれいです。花が無くても、葉っぱでOK。緑が室内にあることで空間が潤いますね。