一人戦略会議。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

一人戦略会議。

昨日の午後は、場所を変えて「一人戦略会議」。場所を変えて、と言っても、家の中です。パソコンのある2階の仕事スペースから、1階のギャラリースペースへ。お天気が良かったので窓を開け放ち、静かで気持ちのよい空間でペンと紙を手に考えを整理しました。

わたし自身は3月はじめから外出自粛を始めたので、2か月以上博多に出ていません。それまでは月に2-3度、博多に出たついでに寄るカフェや、往復の電車内が、自然と「一人戦略会議」の場所と時間になっていました。外出・移動がなくなって、その時間が取れていなかったことに、ハタと気づき。

毎年、年初めが年度初めの花祭窯は、そのタイミングに合わせて「経営指針書」をつくっています。一人戦略会議は、年初めに作っていた指針書に対して、現在どう動いているかを検証しながら、その先どう動くかを修正していく貴重な時間。わたしにとってこの時間を確保することは、日々の仕事を進めるうえで、とても大切です。

変わること、変えるべきこと、変わらないこと、変えてはならないこと…。この2か月、頭のなかでいろいろと考えてきたことを、紙の上に置きなおすことで、整理していくことができました。文字に落として目に見える形にするとスッキリしますね。

家庭内社会科見学。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

家庭内社会科見学。

3月中旬からはじまり、もうすぐ約二か月になるお休みを満喫中の息子。とはいえ勉強のこと、お友だちのこと、部活のことなど、気にならないはずはなく、不安もあるでしょう。それでも不機嫌になることなく、うまく折り合いをつけている様子に、親としては助けられています。

我が家は仕事場兼住居の自営業なので、もともと「親の働いている姿」をあたりまえに目にする環境にはあります。今回のお休みは「日中家に居る時間」が強制的に長いので、なおのこと。思いがけず、家庭内社会科見学の時間となっています。

ダンナ・藤吉憲典の仕事ぶりは「ロクロを引いているところ」だったり「絵付けをしているところ」だったり「個展で作品を発表しているところ」と、一目瞭然にわかりやすいのですが、母親(わたし)の仕事は漠然と「いろいろ」です。

「今、何してるの?」と聞かれては、「何を、何のためにしているか」答えることを繰り返すうちに、少しづつ、どんな仕事があるのかを理解してくれているようです。今はパソコンに向かっている時間が一番長いですが、そのほかにも動画や写真を撮っている時間、展示場でなにやらガサゴソしている時間、スマホで情報をアップしている時間などなど…。「作品をつくる」の周りに、いろいろな仕事があることを、知ってもらう機会になっているようです。

子どもが「働く」ことに興味を持つのは、「勉強する」のためにもとても良いこと。そのスタートとして、自分の身近にいる大人がどんな仕事をしているかを知ることは、とってもいい教材になる(はず!)と、あらためて感じています。

花祭窯の5月の庭。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯の5月の庭。

新緑がまぶしい季節ですね。花祭窯の小さな庭も、夏に向かって青々と葉っぱが茂りはじめています。「5月の庭」としたけれど、今日が一日なので、月末にはずいぶん景色も変わっているのだろうな、と思いつつ。

この一枚だけは花祭窯の庭ではなく、ご近所のリンゴの花。

お家でコラボ♪ FRANCE YAさん×藤吉憲典の器。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

お家でコラボ♪ FRANCE YAさん×藤吉憲典の器。

お隣の宗像市で、その土地ならではのテロワールを生かした王道のフランス古典料理を追及しているFRANCE YAさん。このご時世で、コース料理のテイクアウトをスタートしています。シェフの舩越さんは、花祭窯がここ津屋崎に移転してきて以来の友人。家族ぐるみのお付き合いです。

FRANCE YAさんは、もちろんレストランが主体ではありますが、実は「お家で食べるフレンチ」も長年探求していらして、お得意の分野のひとつなのです。お持ち帰りやギフト用のグラタンやドリアは、料理専門誌「料理王国」でプロの高い評価を得ていますし、お正月に販売される博多阪急さんでのおせち料理は、リピーターのお客さまが多数。

そんなFRANCE YAさんのコース料理をお家で食べることができるのです。この機会に、FRANCE YAさんのフレンチを藤吉憲典の和食器でいただく!コラボレーションを、勝手に我が家でやってみました。盛り付けの器は、もちろんすべて藤吉憲典作です。

【前菜】きな粉豚のパテドカンパーニュ/染錦蓼(タデ)文楕円皿
【飲み物】東晨洋酒・田草川さんのラガーワイン(マスカットベリーA)/錦葡萄文ワイン盃
【スープ】和田さんの有機野菜カブ(ハクレイ)のポタージュスープ/染付若松文珈琲碗皿
【魚料理】的鯛と赤イサキのブレゼベルベーヌの香り/染付花蝶文七寸皿
【肉料理】豚肩ロースのワイン煮込みフレッシュタイム風味/染付間取芙蓉手七寸皿

たいへん美味しゅうございました♪

動画作っています。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

動画作っています。

定期的にやってくる「自分で動画撮ろう!」の波(笑)。前回の動画制作からは、約3年が経っていました。きっかけは、外出禁止でしばらくお休み中のロンドンのギャラリーからのメッセージ。「楽しみにしている方々」の顔が思い浮かぶと、モチベーションがあがります。

磁器作家・藤吉憲典の作陶中の様子はもちろん、工房の風景や、周りの海など自然環境などの映像もあると嬉しいということで、ちょこちょこと撮ってみています。上手に撮ることよりも、こまめに伝えることの方が大切よね、と自分に都合よく発想転換し、気軽に撮っています。加工要らずの超ショートムービーを、撮ったままアップしています。

ユーチューブにもアップしております。一人でも多くの方に楽しんでいただけたら嬉しいです♪

続・自分の過ごす空間を快適に。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

続・自分の過ごす空間を快適に。

先日、「自分の過ごす空間を快適に。」のタイトルで、料理研究家・成宮なみさんのブログをご紹介したところでしたが、同じタイミングでもうひとつ、気になる記事を見つけました。

インポートインテリア・ドーノの上田桐子さんの「オンラインでのインテリアのご相談強化中」の記事が目に留まりました。上の写真は、ドーノさんのショールームにおじゃました際に、光と立体の影と花の色にひかれて思わず撮った一枚。

“在宅時間が長くなり「今までやれなかった整理整頓。そして…家のインテリアが気になる」「ずっと家にいるので、アートなど目で楽しめる癒しがほしい」などのご相談が一気に増えている”(インポートインテリア・ドーノさんのブログより)ということです。たとえば、部屋に飾るちょっとしたオブジェを探すにしても、自分の過ごす空間についてインテリアのプロに相談できるのは、最高に贅沢なことですね。

花祭窯の展示スペースも、この機会に少し模様替えをいたしました。大きめの展示棚をひとつ撤去して、もう一つの展示棚は片面にまとめ…などなど。棚がひとつ減ったら、とってもスッキリ。光の入り方が変わって、これまでより明るさが出ました。

スペースができると、そのスペースをどう生かそうかと頭が動きます。掛けていた書の位置を変えたら、絵を飾りたくなる壁面が発生。一方で押し入れを整理していたら、ちょうど良いサイズの額縁が二つ三つ出てきましたでの、久しぶりにダンナに絵を描いてもらって飾ることに。今発注したところなので、出来上がりはいつになるかわかりませんが、楽しみです^^

次は、どうしたら床の間空間がよりすっきり格好良くなるかしらと、眺めています。お客さまがいらしたときに、風通しのよさと空間の広がりを感じながら器や作品をじっくりご覧いただけるといいな、と妄想しながら。

自分の過ごす空間を快適に。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

自分の過ごす空間を快適に。

料理研究家の宮成なみさんのブログに「コロナ自粛と自宅療養は似ている。ご機嫌に過ごす方法。」というタイトルがアップされていました。曰く「できるだけ自分の過ごす空間を快適に過ごせるように作り込む。(中略)小さいことで良いので、自分がご機嫌に過ごせる癒しをいっぱい作ってくださいね。」と。難病で長い自宅療養期間を経験し、乗り越えてこられた宮成さんのことばには、説得力があります。身の周りにお気に入りがあることの大切さ。

有事の時にいつも我が家・花祭窯で確認するのは、わたしたちの仕事は、衣食住のなかで最優先される生活必需品ではないということ。けれども、必要とされるとき・場所が必ずある、誰かにとってかけがえのないものになるときがある。だからこそ、求められた時に最大の力を発揮できるように、淡々と、常に全力で、良いものを作り続けるだけ、なのです。

ミュージシャンの星野源さんが「(前略)衣食住はもちろん大事だけど、楽しいとか面白いことがないと人間は死ぬと僕は思います。(後略)」と語ったことを、各種ニュースサイトで拝見しました。「今こそ」の芸能・芸術の役割に言及していると、わたしは解釈しました。とてもストレートな表現で驚きましたが、ご自身の立ち位置がわかっておられるからこそなのでしょうね。

わたしたちも、美しいもの、楽しいもの、技術と情熱をかけてつくりあげたものが、それを見る人・使う人の生きる力をサポートすることを、ずっと信じています。それが実用的なものであっても、無くても。毎日食卓に並ぶ器にも、日常空間を飾るアートにも、そんな力があると思っています。

そして今、もう一歩進めて考えています。それは「淡々と、常に全力で、良いものを作り続けるだけ」ではなく、その過程を発信していくことで、より楽しみ面白がってもらえることも、できるかも!ということ。さっそくチャレンジしています。近いうちにご紹介できるよう頑張ります^^

海外対応いろいろ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

海外対応いろいろ。

今年は、年初めの時点で海外での個展詳細を詰めていませんでした。そろそろ考えなければ、と思いはじめた頃に中国でのコロナウィルス報道があり、少し様子を見ようと思っている間に、日本そして世界に広がり。今考えると、何も決まっていない状態だったおかげで、心配事が少なくて済んでいます。

Stay at home≒ Stay at studio。花祭窯の場合、もともと通勤の必要がなくスタッフもいませんので、工房で仕事をするうえではそれほど不便もなく、極端な変化もありません。ただ、外に出かけていくことが無くなりましたので、このタイミングで、藤吉憲典は国内外からのご注文品をつくる時間を確保し、ひたすら作っております。

外出制限がかかっているロンドンのギャラリーは、まず三カ月はオープンできないということで、オーナーもスタッフも完全在宅勤務。まったく家から出ることができないそうです。「コレクターも皆喜ぶから、ケンスケが作っている様子の動画を送ってよ」とオーダーが入りました。「きちんとしたものでなくていいから、気軽に!」ということで、これを機会に、手作り動画に再チャレンジです。

上海では、少しづつ外出や営業等の制限が解かれはじめているようです。海外との人の行き来が制限されているので、思うように仕事を進めることができないもどかしさはあるようですが、これは上海-日本間に限ったことではありませんね。ご注文品を手配するこちらとしては、それでも物流が動いていることが救いです。中国向けのEMSは早い時期から止まりましたが、そのほかの物流サービスでは、遅延が発生しているものの今のところ動いています。ほんとうにありがたい限りです。

国内個展の予定も立てられない状態が続いていますが、個展に向けての作品づくりも、いつもにも増して集中することができるように思います。11月下旬予定の町田ももふくさんでの個展には、事態が収束して、お客さまと笑顔でお会いできるといいな、と切に願いつつ。

四月になったので。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

四月になったので。

新年度。本日、近所の小中学校は任意登校での始業式です。そしてまた引き続き約一カ月の臨時休校。式典に参加してもしなくても、進学・進級おめでとう!の季節であることには変わりありません。

三月のあいだ花祭窯の飾り棚を彩ってくれたお雛様香合も、また来年の出番までお仕舞いです。さて四月は何を飾ろうかと考えて、目についたのが、今年の干支の置きもの「子(ね)」。お正月にも飾っておりましたが、新年度スタート!に合わせて再登場してもらうことにいたしました。

少々難ありで我が家用となった二匹を向かい合わせに並べたら、好い感じになりました。藤吉憲典のつくった2020年版の「子(ね)」は、稲穂を抱えています。写真の腕が今ひとつで、ぼんやりした感じに見えますが、実物はもっと可愛いです(笑)

干支では「はじまり」を意味し、五穀豊穣や子孫繁栄の象徴としても、喜ばれるねずみ。世界中の笑顔と安心を願いつつ。

Zoomことはじめ。

※2020年4月8日追記:Zoomのセキュリティ問題について、親しい友人からのアドバイスがあり、現時点で利用を見合わせております。安心して使えるようになるのを楽しみにしているところです。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

Zoomことはじめ。

このご時世で、存在感が増しつつあるクラウドサービスのひとつ「Zoom」。簡単に言えば、Web会議システムというのでしょうか。お友だちとのやりとりでも名前が出てくることが日に日に増え、そろそろ試しておきたいな、と思っていたところでした。

そんなタイミングで、お世話になっている英会話スクールから、通常の通学クラスにZoomでも参加できるようにします!と連絡がありました。昨今の状況に配慮しての素早い対応に感謝です。試してみるチャンスですので、さっそく4月のクラスからZoomでの参加に切り替えることにしました。

つい先日がその最初の日でしたが、思いのほか首尾よくいきました。まずはやってみる、ですね。不備は後から直していくこととして。そういえば、数年前にスカイプを利用した中国語講座を中国の大学生から習ったことがありましたが、そのときもドキドキしながら繋いだのでした。

実際に使ってみて、おお!と思ったのは「バーチャル背景」なる仕組み。カメラに写り込んでしまう背景を目隠しするために、画像を使うことができるのです。わたしは自分の仕事場でZoomを使ったので、ぜひとも室内の乱雑さを隠したいと思い、バーチャル背景の設定にチャレンジしてみました。

これも実際やってみると、チャレンジというほど難しくもなかったです。背景画像を設定できるとなると、ちょっと遊び心もわいてきます。旅行に行ったときの風景写真や、近所の海など、気分で使い分けるといっそう楽しくなりそうです。上の写真は、バーチャル背景に使った、津屋崎の海の画像。

ともあれ、わたしはスタートしたばかり。これからいろいろな可能性を見出していけるといいな、と思います。

※2020年4月8日追記:Zoomのセキュリティ問題について、親しい友人からのアドバイスがあり、現時点で利用を見合わせております。安心して使えるようになるのを楽しみにしているところです。