単発講座「肥前磁器面白雑学」@朝日カルチャー福岡教室

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

単発講座「肥前磁器面白雑学」@朝日カルチャー福岡教室

肥前磁器面白雑学―窯元おかみが語るエピソードあれこれ―

ご縁があって「肥前磁器(ひぜんじき)」に関する講座を「窯元おかみ」の視点でお話しすることになりました。朝日カルチャーセンター福岡教室での、入会不要の単発講座です。興味のある方はぜひお気軽にご参加くださいませ。

肥前磁器の歴史や技術的なことについては、その道の専門家が多数いらっしゃいますので、「花祭窯のおかみ視点」というのが、わたしがお話しする意味になると思います。窯の創業以来今まで、お客さまから現場でたくさんのご質問をいただいてきました。そんなご質問=皆さんの興味にお応えするような内容をお話しできればと思っています。


肥前磁器面白雑学―窯元おかみが語るエピソードあれこれ―

日時:2019年4月10日(水)13時半~15時
場所:朝日カルチャーセンター福岡教室
受講料:朝日カルチャーセンター会員2,268円、非会員2,808円
講師:花祭窯(はなまつりがま)内儀(おかみ) 藤吉有里

お申込み・お問合せは
TEL 092-431-7751(朝日カルチャーセンター福岡教室)へ


朝日カルチャーさんの申込ページが出来上がりましたら、あらためてご案内いたします(^^)

春はそわそわ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

春はそわそわ。

3月に入り、なんとなく「変化」の兆しを見たり聞いたりする機会が増えてきました。梅が散り、早咲きの桜がちらほらとお目見え。お天気も晴れたり雨が降ったりくるくると変わります。春ですね。

年度末から年度初めに向かう季節なので、学校や会社など、4月からを新年度とする枠組みのなかで動いている人たちに変化が現れるのはあたりまえですね。そして、そういう人々の人口構成に占める割合が多いからこそ、そうでない人にとってもなんとなく「変化」や「進化」の時期になるんだろうな、という気がします。

このところ我が家に公私さまざま嬉しいお客さまが立て続けにいらっしゃるのも、春だからかしら、と思ったり。季節に後押しされて新しい一歩を踏み出すことができるなら、その波に乗るのもひとつの方法ですね♪

さて写真は、この季節人気の「桜」の蕎麦猪口。ご近所、宮地嶽神社では、寒緋桜が満開です(^^)

お客さまがいらっしゃると、

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

お客さまがいらっしゃると、

きれいになる♪

ここ数日、立て続けにちょっぴりあらたまったお客さま。おかげさまで、ふだん後回しになっていた仕事場の掃除やお片付けが少しばかり進みました。写真は珍しく「足の踏み場がある」ダンナの仕事場。普段はあまりにも雑然としているので「開かずの間」です。

ふだんからギャラリースペースは、いつお客さまがいらしても最低限大丈夫なようにしておかねばと気にかけています。それでも気がついたら棚が乱れていたり、ほこりが目についたり、お花を生けなおすタイミングだったり、ということが少なからず。

「この日、お客さまがいらっしゃる」は、「整理整頓清掃」への最大の動機付け。今日も、おかげさまですっきりです。

3月といえばお雛さま。

おはようございます。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

3月といえばお雛さま。

もう長年我が家の3月を彩り続けているお雛さま。檜扇を持たないお雛さまも、毎年恒例のご愛敬。今年も出て来てくれました。個人的な話ですが、実家にはお雛さまがありませんでした。お雛さまに限らず、季節の行事に関わる飾り物がまったく無かったような。

節句を楽しむようになったのは、ダンナと花祭窯を創業してこの仕事をスタートしてからです。やきものの文様には四季折々の自然や行事にまつわるものがたくさんあり、それらを扱うことによって、自然と意識が向くようになってきました。

創業当時読んでいた本の顔ぶれは、やきものの文様、やきものの歴史に関する本などと並んで、日本の年中行事に関するもの、お祝いの文化に関するものなどが多々。大人になってから(というか結婚してから)、季節行事の愉しみを知ることになった、というところです。

ともあれ、3月になった=お雛さまを飾ろう!と気軽にできるありがたさ。季節の行事にまつわるもの・ことが生活のなかにあるのは、単純に楽しく、気分も華やぎます。

ところで、お内裏さまとお雛さまの並び方。どちらが右か左かの決まりは、地方によって異なるようですね。我が家では、その時の気分で(^^)

確定申告完了。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

確定申告完了。

2018年度の申告が無事完了。毎年のことながら、ほっとします。

国税庁のサイトからの申告も簡単になってきたここ数年。毎年「今年は自分で全部やろうかな」と頭をよぎるものの、決算書作成と確定申告のシミュレーションまで自分でやってみたうえで、最終チェックを市役所が用意してくれる税務申告会場で税理士さんにお願いする、という方法をとっています。

「ここまでできるんだったら、自分でやってしまったらいいのに」とおっしゃる方も多いです。が、少々時間をとってでも申告会場に足を運ぶその理由は、税理士さんに申告書を作成していただく間に交わす会話で学ぶことがいろいろとあるから。

控除について思い違いしていた部分に気づいたり、税制の変更部分を知らされたり、経費の考え方をあらためて教えていただいたり。毎年、何かしら「そっか!」があります。だからといって、自分で作成した申告書と税理士さんに作っていただいたものが大きく異なることは無く、申告額という意味では損も得もありません。

面白いのは、申告会場で出会うほとんどの税理士さんが「わたしはこう考えています」「わたしは顧問先にはこう指導しています」という言い方をなさること。つまり税務申告の場面において「必ずこうである」という部分がもちろんある一方で、解釈にゆだねられる部分もあるということなのですね。

うちは小さな個人事業なので、これまで税理士さんについていただいたことが一度もありません。ですから年に一度、専門家である税理士さん から多少なりとも税務申告とそのための会計(決算)についての見解をいただくことができるのは、貴重な勉強の機会でもあるのです。

なにはともあれ、今年も一安心です(^^)

国宝より家宝。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

国宝より家宝。

創業以来ずっと続く、花祭窯の志(ビジョン)です。

藤吉憲典曰く「評論家に評価されガラスケースの向こうに飾られるものではなく、実際に使う人が身近に置いて大切な人に受け継いでいきたいと思えるものを作りたい」と。器しかりアートしかり、です。

先日、お客さまからとても嬉しいお便りをいただきました。「以前母から贈られた器をずっと使っています。このたび家族が増えるので、同じものを注文しました」と。

つくり手冥利につきるとは、まさにこのようなことだと思います。このようにおっしゃってくださるお客さまの声が聞こえてくると、ダンナともども最高のご褒美をいただいた気持ちになります。

ありがとうございます(^^)

東京日帰り―出光美術館。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

東京日帰り―出光美術館。

どうしても東京に行きたい用事(仕事です!)があって、日帰り出張。これが無理なくできるのですから、福岡は便利ですね。

仕事のあと帰りの飛行機まで少し時間に余裕があったので、これまでなかなか足を運ぶことができていなかった「東京の出光美術館」にやっと行ってまいりました。我が家でふだん「出光美術館」というと、北九州門司にある出光美術館なのですが(^^)

特別展は「染付」。さて出光さんといえば、仙厓さんのコレクションと陶磁器のコレクション。今回の染付展もたくさんの収蔵品を拝むことができました。

個人的に「おおーっ」と思ったのは、景徳鎮の青花扁壺、同じく景徳鎮の少し小さめの祥瑞茶碗、祥瑞に兎の皿、豆彩(とうさい)の数々でした。とくに豆彩のなかに、これ欲しい!と思うものがいくつかありました。やきものを見る時はいつも、無意識のうちに「これを藤吉憲典が作り直したものを見てみたい」という見方をしてしまいます。

特別展を観たあと、今回の出光訪問の一番の目的「陶片室」へ。津屋崎陶片ミュージアムの設立を企むわたしとしては、この陶片室がどのように展示管理されているのかが、とっても気になっていたのです。

いやはや、勉強になりました。やはり現場を自分の目で歩いて見るのが一番ですね。と同時に、多様な陶磁器の分野を網羅・研究している出光の陶片室に対して、古伊万里や宋時代の青磁などいくつかの分野においては、現在うちにある陶片の顔ぶれも決して引けを取るものではないと感じて嬉しくなりました。

出光美術館の陶片室は、古陶磁を学ぶための展示室として、昭和41年の開館と同時に開設されたのだそうです。小山冨士夫氏の尽力によるものと聞いて、なるほどと思いました。 小山氏は出光美術館の理事でもいらっしゃるのですね。

ますます陶片ミュージアムへのモチベーションが上がってきました(^^)

眼福で胸いっぱいになったところで、しばしロビーから皇居を臨む景色を楽しみました。フリードリンクのお茶が用意されているのが、嬉しい心遣いでした。東京の出光美術館での染付展は3月24日(日)までです。

藤吉憲典の赤絵万暦鉢。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

藤吉憲典の赤絵万暦鉢。

赤絵付(上絵付)は磁器作家・藤吉憲典の本骨頂。赤絵万暦(あかえまんれき)の文様は中国・明時代に人気を博した古典文様。呉須赤絵(ごすあかえ)とも呼ばれています。

赤絵の絵付がちゃんとできる作家は、どんどん少なくなっているようです。その理由を考えてみると、まずはかかる手間と時間の多さ、そして絵付に求められる技術の高さ、より絵画的な色彩や構図のセンスが求められることなどがあげられると思います。

染付では本窯焼成で完成するところ、さらに絵付し窯に入れるのですから、単純に手間暇がかかります。絵付の筆遣いなど技術自体は、器用な人であれば精進すれば手に入れることができるにしても、絵画的なセンスをもって器のうえで文様として昇華するのは、誰でもできるものではないと、見ていてつくづく思います。

今回、藤吉が取り組んでいた赤絵万暦鉢は、ご注文主さんから「赤絵万暦魁で、文様は自由にお任せします」というものでした。ひとことで「赤絵万暦」といっても、その文様の在り方はさまざま。あらためて資料を調べなおし、さまざまな種類の文様を描きなおす、つくり手にとって素晴らしい機会となったようです。

藤吉憲典 赤絵万暦魁鉢
藤吉憲典 赤絵万暦魁鉢

藤吉憲典 赤絵万暦魁鉢
藤吉憲典 赤絵万暦魁鉢

ひさびさに「商談会」。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

ひさびさに「商談会」。

福岡商工会議所からのご紹介があって「観光マッチング2019」なる商談会に参加してまいりました。「商談会」と名のつくものに参加したのは、かれこれ5年ぶりでしょうか。2013年ジェトロ大阪が主催した海外からのセレクトショップバイヤーさんとの商談会以来です。

その大阪の商談会で会ったロンドンのセレクトショップDo-shopのオーナーLucaとは、ビジネスパートナーとはならなかったものの、いまだに交友が続いています。ロンドンに行くときは必ず連絡して会いに行きますし、ロンドンで個展の時には見に来てくれる。不思議なものです。

さて今回は、福岡商工会議所さんがセッティングした、BtoBの「観光商談会」。国内・海外の旅行会社さんなど16社がバイヤーとして招聘されていました。着席型の予約制商談会と、フリーのPRコーナーを使った商談会の2本立て。

実のところ、花祭窯としては特にアンテナを張っていた分野ではありませんでした。が、ふと思いついて「海外からのお客さまへの日本文化サービス提供」という視点で、参加バイヤーさんのリストをチェック。すると海外の旅行会社さんで、個人旅行、なかでもリピーターさんが多く、上質な日本文化体験を提案なさっている会社を発見!

この会社のお話を聴いてみたいなと思い、ピンポイントで予約制商談会に申し込みしたところ、商談時間を確保することができました。2日間の商談会で1日最大12枠までの予約制商談ができるところ、1枠(20分間)のみので申し込み。まさにピンポイントです(^^)

実に内容の濃い20分間となりました。この1社のお話を聴くためだけに朝からバタバタと着物を着て出かけましたが、その甲斐がありました。具体的に仕事の話に結びつくかどうかはまだこれからですが、素晴らしい出会いに結びつくという確信の持てる時間でした。

2013年のLucaとの出会いもそうだったのですが、文化的価値観の近い人、ベクトルが同じ方向に向いていると感じる人に出会えると、もうそれだけで嬉しくなります。国は違えど、美意識が近い。そういう方々にお会いできるのは、ほんとうに面白くありがたいものです。

福岡商工会議所さんがご提供くださったこの機会に感謝です。ありがとうございました!

藤吉憲典の作品集

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

藤吉憲典の作品集

というとなんだか大げさな感じがしますが、いわばポートフォリオとしての冊子。これまでの作品からセレクトしたものに、今年(2018)作ったものをいくつか追加しました。

この手のものを作るようになってから、4冊目。 2013年につくった最初の1冊と比べたら、ずいぶん要領よく作れるようになってきましたが、 相変わらず手作り感ありあり。恥ずかしながら「作品を外に出す前に、ちゃんと全部プロに撮ってもらわなきゃ」と、同じ反省をくりかえしています。

写真がちがうと冊子の完成形が大幅に変わるのは、体験済み。とはいえアート作品が数まとまったときにはプロへの依頼もしやすいのですが、単発的に制作した作品をすぐに発送しなければならないときには、自分で撮ってお終いになってしまうこと多々。

欲を言えば撮影だけでなく編集も、本来すべてプロに任せるべき仕事。毎年少しづつ修正の入るものは手元でぱぱっとやってしまうにしても、ここぞというときにはやはりプロにお任せしなければと、あらためて思いました。作品の良さが十二分に伝わるものをつくらないと、意味がありませんよね。

2019年はアート作品を数まとめてつくる年。来年の今頃はプロの撮影・編集による作品集をニヤニヤと眺めている自分をイメージしています。