こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
夕方散歩。
日中は暑いし、日が長いので、夏は夕食後に散歩。

右を見れば、防波堤に釣り人が豆粒のように並んでいます。
左を見れば、津屋崎浜~宮司浜~福間海岸と見渡せます。

ずっと、ぼーっと、眺めていられる景色が、すぐそばにある贅沢。
こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
6月に図書館が再開されてから、少しづつ館内の規制も緩和されつつあります。マスク着用や、座席数の制限、学習室利用前の検温など、気配りの必要はありますが、それでも図書館のある日常が戻ってきた喜びを感じます。
夏休みに入り、勉強している学生の姿や、親子連れで本やDVDを借りる姿が増えてきています。そんななか、忙しそうに本の貸出業務をなさっている図書館司書さんはじめ職員さんの姿も、心なしか生き生きと見えて、こちらまで嬉しくなっています。
図書館内でのイベントに制限が多いなか、展示等で工夫を凝らしておられるのがわかります。いつも通りのイベントができないときは、今ならではのアプローチ。これは図書館だけのことではありませんが、身近な図書館でその心遣いを感じるのが、ありがたいです。
猛暑のなか、エアコンの利いた静かな図書館で過ごす時間は、ひそかな贅沢。いつもは貸出書の返却期限に合わせて2週間に1回の図書館通いが、週1ペースに増えている今日この頃です。
こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
小説から歴史を眺める。今回の舞台はソビエト(ロシア)、イギリス、アメリカの近・現代史でした。1968年から1999年の約30年間の出来事として設定されていて、わたし自身が生まれた(1969年)まさにリアルタイムでの世界情勢を垣間見ることができました。
政治・経済、そしてちょっぴり美術の世界を通じて眺める近現代史。タイトルの「運命のコイン」は、主人公がソビエトを脱出して乗る船の行き先を、アメリカにするかイギリスにするかの二択をコインの裏表で決めようというところからついたもの。
イギリス行きの船に乗った場合と、アメリカ行きの船に乗った場合の、両方のストーリーがあり、面白い手法だなぁと思いました。それぞれのストーリーで、主人公がしばしば「もう一方の船に乗っていたらどうなっていただろうか、この選択は間違っていたのではないだろうか」という思いにとらわれるのに対し、読む側はその結果を知っているのですから、なんとも不思議な立ち位置に立たされている感じがしました。
それにしても、その結末をどう理解したらよいか、考えさせられました。アメリカ行きとイギリス行き、最初はかなり異なった道になるように見えたのが、同じようなお終いを迎えることになった二つのストーリーに、苦いものが残りました。
その人の行き先(将来)を決めるのは、結局は環境ではなくその人自身だということでしょうか。持って生まれた宿命があるのか。あるいは母国への抗えない帰巣本能とでもいうべきものがあるのか。それとも、ある種の「欲」ゆえの結果なのか。いずれにしても、タイトルで「運命のコイン」といいながら、コインの表裏は主人公の運命を最終的に決めるものではなかったということになります。
ジェフリー・アーチャーその人自身にも興味が湧いてきました。作品を読み広げていきたいと思います。
こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
毎年8月15日に漁港の広場でお盆の法要があり、盆踊りがあるのですが、今年は法要はあるものの、盆踊りは中止になりました。仕方がないですね。
盆踊りの練習と、盆踊りは、日ごろあまり会うことのない地域の方々とも顔を合わせることのできる機会なので、そういう意味でも毎年楽しみにしています。同じ津屋崎エリアに住んでいても、盆踊りの時にしか顔を合わせない人もあり、貴重な場。
笛や三味線や和太鼓にお歌の生演奏で踊れる盆踊りなんて、今どきそうそうありません。わたしのなかでは「無形文化財登録」したいほどのものです。
一年のうちで、盆踊りの踊りができるのは、練習日と当日の二日間だけ(今のところ)。一市民にとっては、盆踊りを継承する貴重な機会が、今年は無いことになります。津屋崎の盆踊りの踊りは二種類あるのですが、どちらも複雑で、覚えるのに一苦労。いまだ覚えていないわたしは、一年のブランクがあると、さらに忘れてしまいそうです。
来年はまた例年通り復活して欲しいなと、心から思います。
こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
気がついたら、家で使っているタオルというタオルがくたびれてきていました。そういえば入れ替えをしようと思いながらそのままになっていたなぁと反省。タイミングよく、質の良いもの・体に良いものへのアンテナの高い友人が「やっと満足できるタオルに会えた」とおススメしているのを発見しました。
以前から知っていたタオルの専門店、株式会社京都工芸さんのオンラインショップ、その名もタオルはまかせたろ.com。良いものを作っておられるというお話は、各所で何度も聞いたことがありましたが、利用したのは今回が初めてでした。さすがに種類が多く、とはいえ、ニーズに応じてどう選べばよいのかわかりやすくナビゲートされているので、迷い過ぎることもありませんでした。製造工程などの読み物も充実した、プロ意識を感じるサイトです。
今回お買いものしたなかで、特に気に入ったのがこちら。
吸水性・肌触りの良さはもちろん、色がきれいで、エコで、価格もお買い得。一枚たりとも同じものが無く、可愛くて、使うたびになんだか嬉しくなります。なんとなく頂きもので済ませてしまうことも多かったタオルですが、毎日肌に触れて使うものの大切さに気づいた夏です^^
こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
新聞だったか雑誌だったかを読んでいた時に、株式会社ひよ子さんの「シャーベット甘酒」の広告が目に入りました。「おいしそう!暑い日のエネルギーチャージに良さそう!」というグッドイメージを持ったまま数日が経過。
小腹が空いたなぁと冷蔵庫を開け、酒粕があるのを見て、そういえばとそのイメージを思い出しました。ご近所の豊村酒蔵さんの酒粕を、冷蔵庫に常備しています。シャーベットの作り方はわからないけれど、粉ゼラチンがあるからゼリーでもいいよね、と甘酒ゼリーを作ってみることに決定。
材料は、酒粕、甜菜糖、粉ゼラチン、水。分量はすべて、目分量(笑)材料を合わせて火を通しかき混ぜること5分ほど、冷やすこと30分ほどで、出来上がり。はたしてお味は、十分満足のいくものでした。簡単で美味しくて栄養価が高い。この夏の定番になりそうです。アイデアのもとを提供してくださったひよ子さんに感謝。
ちなみに我が家では、ゼリーなどをつくるときにも、蕎麦猪口が大活躍しています。今回は、たくさん食べたかったので、大きめの蕎麦猪口で。
こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
長年のお付き合いのあるお客さまから、新しいテーマをいただきました。磁器作家・藤吉憲典の作品と人となりを理解して下さり、そのうえで面白いテーマを投げかけてくださるので、毎回取り組み甲斐があります^^
さて、葉巻。新しいテーマが上がってきたら、いつも最初は本屋さんや図書館で資料集めです。が、今回は足を運んでもネットで探しても、使えそうな資料をほとんど見つけることができませんでした。
助け舟を出してくれたのは、親しいお友だち。「葉巻だったら、〇〇さんが資料たくさん持っているはず!」ということで、共通の友人の名前があがり、そういえばそうだった!とさっそく相談。こういうとき、頼りになるマニアックなお友だちがさまざまな分野にいるのは、心強い限りです。
その友人、ありがたいことに、隣県から車を飛ばして、たくさんの資料を持ってきてくださいました。ほぼすべて洋書で、資料だけ見てもわからないことも多いからと、素人のわたし達にわかるよう、詳しく解説してくださいました。約3時間、みっちりと知識のレクチャーを受けました。
どうやら、葉巻もまた奥深い文化を持つもののようです。たしかに藤吉の磁器作品で、葉巻を取り巻くアクセサリー類をつくったら、素敵なものができるだろうなぁ、とイメージが湧いてきました。
知識のレクチャーのあとは、体験型のお勉強。北九州市に西日本随一のシガーバーがあると聞いて、近々ダンナはお勉強に出かけることになりました。それにしても、地方でありながら比較的近場に、このような文化の場がある幸運。福岡はいろいろな面で恵まれた場所だなぁ、と思います。
まだ資料集めの段階ですが、成果物ができあがるのがとても楽しみです。実際にモノを見ることができるのは、年内ギリギリになりそう。毎回面白いテーマをくださるお客さま、いろいろな分野で力になってくれるお友だちに、心より感謝です。
こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
ついに手に入れました。100客以上の蕎麦猪口を一覧できる蕎麦猪口棚。蕎麦猪口コレクションを販売するようになってから20年来、ずっと憧れていた景色です。
この専用棚をフルオーダーでつくってくださったのは、お友だちの大川家具ドットコムさん。福岡・大川は家具の産地。大川家具ドットコムさんでは、腕の良い信頼できる家具職人さんとタッグを組んで、業種に合わせたフルオーダーものもいろいろと手掛けておられます。
陳列棚としての美しさはもちろん、種類別の在庫が一目瞭然となる機能性。空いているマスは埋めたくなるのが人情ですから(笑)、このところ慢性的に在庫不足状態の蕎麦猪口も、徐々に充足していくはず…というわけで、在庫管理にもばっちりです。棚の裏側は、バックヤードスペースになります。
それにしても、さすがプロですね。制作前に現場を実際に見なくても、ここまできちんと汲み取っていただけるものなのだなぁ、と感嘆しました。オーダーの際は、設置場所と周りの写真を送り、こちらの要望を図と言葉とサイズで説明して、という簡単なやりとりでしたが、ばっちりでした。
設置には、棚を制作した職人さんが一緒に来てくださり、制作にあたり、特に重視してくださったポイントなどを、直接伺うことができました。こちらが指定した設置エリアの高さ・広さとマスの数に対して、使う板の厚さをどう考えるか。家具が主張するのではなく、展示した器が主役として美しく見えるよう、仕切り板の厚さをミリ単位で調整すること。そのうえで、十分な強度を持たせること、そのバランスなどなど…。とにかく丁寧なお仕事ぶりで嬉しくなりました。
元からそこにあったかのように馴染んでいながら、空間のインパクトが格段にアップしました。お願いして、ほんとうによかったです。
実はもう一つ、フルオーダーで作っていただきたいものがあります。近々実現できるといいな、と思いつつ。
こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
続々と、読んでいなかった名作シリーズ。『大いなる遺産』からディケンズ作品に興味が湧き、季節外れですが『クリスマス・キャロル』。これもまた、映画になっていたのですね。写真はロンドン・パディントン駅のクリスマスツリー。
「幽霊が三人出てくる話」と聞いていましたが、幽霊の話ではなく、人間の話。「過去」「現在」「未来」にいざなう幽霊が主人公スクルージに見せたものと、スクルージの悔恨。訳者の村岡花子さんがあとがきで、毎年クリスマスがめぐってくるごとに読むと書いておられ、その気持ちがわかるような気がしました。
ディケンズは10代から働きに出ながら、独学で勉強を続け新聞記者になり、ついには文豪と呼ばれるようになった人。その目線で眺めたロンドンの街と人々とが、背景として大きいことをこの本でも感じました。
作品のあらゆるシーンに涙と笑いが同居しているのは、先日自伝を読んだチャップリンに通じるなぁ、と思いました。時代的には、ディケンズが少し先で、そのあとにチャップリンです。これも訳者の村岡花子さんが書いているのですが、「つまるところ、彼は役者であり、彼の演劇の終局の目的はヒューマニズムであったのだ」に、大きくうなずきました。
チャップリンが自伝で「芸術作品には、歴史書などよりずっと多くの貴重な事実や詳細が含まれている」と書いていました。ディケンズの小説もまさにそんな芸術作品のひとつだと思いながら読んでいます。
こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
何歳になっても誕生日は嬉しいものですね。久しぶりに大好きなFRANCE YAさんに家族で行って参りました。食事の際にスマホを手元に置く習慣が無いので、いつもお料理を撮りそびれます。上の写真はFRANCE YAさんのパンフレット。
テイクアウトのコースやフランスの伝統的な煮込み料理などで、外販にも力を入れておられるFRANCE YAさん。ここ最近の自粛期間中は、「お家で贅沢フレンチ」の美味しさに何度もお世話になりました。
が、やはりお店でいただくのは格別ですね。席に着いたときの落ち着く雰囲気、美しい盛り付け、お料理ごとに変わるカトラリー。そしてサービスのプロによる、絶妙のタイミングでの料理提供は、お店ならではです。
ほんとうにおいしいと感じるものを食べると、思わず笑ってしまう藤吉家。最初のひと口からダンナ・息子と顔を見合わせて声を出して笑ってしまいました。「おかわり」をオーダーしたくなる美味しさ(笑)。
旬のおいしさ、地元素材のおいしさ、そして丁寧なお料理のおいしさ。FRANCE YAさんでお食事をするときは毎回そうなのですが、ソースを一滴たりとも残すまいと、パンが大活躍です(笑)もちろんそのパン自体もとても美味しく。
シェフの舩越さんと、近況報告のおしゃべりをすることもできました。わたしの知っている飲食業の方々は、自粛期間中もそのあとも、さまざまな創意工夫をなさっています。お店とお客さんとの信頼関係をとても大切になさっていることがわかります。「ずっと、そこにあって欲しいお店」で食事できる幸せを感じる、いいお誕生日でした^^