読書『日本一わかりやすい 革靴の磨き方』(山と渓谷社)杉村祐太著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『日本一わかりやすい 革靴の磨き方』(山と渓谷社)杉村祐太著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚より。実は、靴を磨くのが好きです。高校生になって通学靴が革靴になったときに、父親から靴の磨き方を教えてもらい、それからずっと革靴を磨く習慣がついています。が、父親から習っただけですし、その父親も誰かに習ったわけではありませんでした(と思う)ので、我流でなんとなく磨いてきたわけです。ずっと、ちゃんとした磨き方があるのだろうなと思いながら、我流で困ったこともなく、そこまでこだわる方でもなく、今に至っておりました。

目に飛び込んできたタイトルを見て、そうか、今がそのタイミングなのだと思い、迷わず手に取りました。表紙に「休日はお気に入りの革靴を磨こう!」という一文があり、まさにサラリーマン時代は毎週末のルーティーンとして靴磨きをしていたわたしは、うんうんと頷きました。112ページ、薄い一冊で、写真がたくさん載った実用書ですので、さっと読むことができます。著者の杉村祐太さんは、2019年度靴磨き世界選手権で優勝した「シューシャイナー」さん。シューシャイナーという呼び方があるのですね。

タイトルの通りわかりやすく、実際にやってみようと思える内容が載っていました。驚いたのが「靴クリームは手指で塗り込む」ということと、磨く際に指に布を巻くのにも「巻き方」があるということ。そうかぁ、そうなのかぁ、と思いながら読みました。さっそく次の靴磨きには「指で塗る」を実践してみようと思います。靴磨きの楽しいところは、磨いていると無心になることと、比較的短時間で目の前にその成果が表れること。本書のおかげで、靴磨きがより楽しくなりそうです。

『日本一わかりやすい 革靴の磨き方』(山と渓谷社)杉村祐太著

ところで出版社が「山と渓谷社」だということに、「おお!」と思いました。サイトを見てみたら、「ライフスタイル」のジャンルでさまざまな本を出しておられるのですね。

3か月ごとのペースで味噌を仕込むことができるのは、糀屋さんのおかげ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

3か月ごとのペースで味噌を仕込むことができるのは、糀屋さんのおかげ。

梅干と味噌はうちで漬けている、というのが、藤吉家の定番となっています。味噌を自分で作るようになったのは、20年以上前のこと。当時オンラインショップを構築するために、いろいろな業態の先進的なオンラインショップのオーナーさんに学んでいたなかに、「お家で手前味噌」の手作りセットを販売していた麴屋さんがいらっしゃったのが、きっかけでした。オンラインショップ運営のハード面・ソフト面ともに理解するためには、自分が実際に買い物をしてみることが一番の学び、というのがスタートでしたが、結果として味噌づくりが習慣になったという^^

子どものころに祖母が作った味噌を食べていたので、自分で味噌を作る姿はすぐにイメージできました。初めのころは、大豆の収穫が終わり麹が出来上がる2月~4月に一年分をいっぺんに仕込みました。大豆をゆでることから始まる一連の作業は、面白くも結構な力仕事でした。時間も丸一日がかりでした。それから20年以上が経った今は、つぶし大豆と麹を混ぜた状態まで作ってくださるお味噌屋さんを見つけ、そこの材料にお世話になっています。大正時代から続いているという老舗のお味噌醸造屋さんです。

年間を通して材料を準備してくださるので、しばらくは半年に一度10キロのペースで仕込んでいましたが、ここ1~2年は5キロづつをその都度仕込むようになりました。10キロまとめて作っていたときは、最後のほうになると熟成が進んでほぼ醤油のような状態になっていましたが、5キロづつだとそこまでになる前に食べ終わります。熟成しきった状態の味噌も好きですが、最近は少し若い状態のお味噌を美味しく感じるようになりました。

下の写真は、熟成がかなり進んだ状態のお味噌。ふちの方をよく見ると、溜まりのようになっているのがわかると思います。

我が家味噌

「5キロづつ」に切り替えた理由はもうひとつ、「あとは樽に移して押し込むだけ」の状態ではあっても、10キロを扱うのはかなり体力が要りますが、5キロだと楽々できるということに気が付いたのです。いつでも材料を持ってきていただけるのであれば、こっちのほうが良いかも、ということで、最近はほぼ3か月ごとに5キロづつ仕込んでいます。このゴールデンウィークにも、一つ追加。おかげで常に仕込み中の味噌が樽に1つ2つ眠っている状態で、ささやかなぜいたくです。

「1年を通して畑の作り方・野菜の作り方をまなぶ」畑レッスン進捗状況その2。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「1年を通して畑の作り方・野菜の作り方をまなぶ」畑レッスン進捗状況その2。

造園家であり野菜を作りハーブの専門家でもあるガーデンアルテさんの畑で「1年を通して畑の作り方・野菜の作り方を、一緒にやりながら教わる講座」に参加しています。一年後からは自分で家庭菜園を作れるようになる、が目標です。毎回の畑作業を記録しておくことは、そのために大切なこと。というわけで、ブログにも備忘録をアップすることにいたしました。

前回6回目までを記録しましたので、本日は7回目から。


(7)3/30(土)晴5/11℃

  • 目につく雑草を取り除く。
  • 畝の周りにたっぷり枯草を敷いて踏む→草が細かくなり土に還りやすくなる→肥料になる。
  • 畝の崩れた部分は、土と草を寄せて整える。
  • 畝の平らな部分に、細かい枯草をかけておく=保湿・保温効果。雑草の生育を防ぐ効果。※このとき、野菜の芽が出ている場合は、その成長のじゃまにならないように、かぶせないようにする。
  • マメ科の雑草は根っこに窒素を蓄えてよい肥料になる!

(8)4/6(日)晴12/15℃

  • ニンジンとラディッシュは芽が出なかったので、早く育つミニ大根やカブを蒔く→ゴールデンウィーク頃収穫予定。
  • 発芽しなかった理由として考えられる要因。
    ニンジン→芽出しのタイミングで水が不足していた。
    ラディッシュ→種を蒔いた後の気温が低かった。
  • ジャガイモの芽は、一部霜にやられていたもののちゃんと伸びている→茎が伸びてきたら、それに合わせて畝に土を寄せて高くする。

(9)4/13(日)晴8/17℃

  • 草取りと、畝を整えるのと、草を寄せるの。
  • サラダミックス、レタスミックスが伸びてきた(3/22~なので種蒔きから約3週間)→次回あたり間引き。

(10)4/26(土)晴13/20℃

  • カブ、サラダミックス、レタスミックスの大きいのから間引き。
  • レタスミックスの間に、ミニトマトと中玉トマトの苗を植える。
  • 雑草取り→とった草はそのまま畝の上に敷く。
  • カエルやミミズが出てきた。

(11)4/27(日)晴10/24℃

  • カブ、サラダミックス、レタスミックス間引き。大きいものから。
  • 絹さやの収穫スタート。
  • 草を畝に乗せる=保湿&栄養。

(12)5/3(土)晴→雨16/24℃

  • 間引き。きぬさやの収穫。
  • オクラは種から蒔く→大きくなるので間をあけて。
  • シシトウは苗を植える→大きくなるので間をあけて。
  • カボチャの苗の植え方:地面を大きく掘る→掘った地面に草をたくさん入れる→掘りだした土を天地返して穴に入れ戻す→真ん中に穴をあけてそこに苗を植える。
  • 風除け、栄養になるので、苗の周りを草で囲う。

間引きで収穫した菜っ葉が食卓に載るようになり、モチベーションが上がってきました。ハウス栽培でもしない限り、収穫がない端境期があるのは当然のことだと思っていますが、間引き菜とはいえ少しでも食卓に載るものがあると、やはり嬉しくなりますね。収穫までに時間のかかるものと、比較的短期で収穫できるものを組み合わせて作るのは、「畑を楽しむ」ためにとても理にかなっていると実感しています。

トマト、シシトウ、オクラと、夏野菜の植え付けがはじまりました。ここまでは比較的気温の低い状況が続きましたが、今から気温が上がってくると、野菜たちも伸び伸びと育ってきそうです。楽しみです♪

↓進捗状況その1は、こちら↓

西麻布・桃居さんでの「藤吉憲典 陶展」は、5月11日(日)スタートです!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

西麻布・桃居さんでの「藤吉憲典 陶展」は、5月11日(日)スタートです!

ゴールデンウィークも後半、皆様いかがお過ごしでしょうか。我が家は、5月11日(日)スタートの桃居さんでの個展に向けて、粛々と準備を進めています。ダンナ・藤吉憲典は作陶ラストスパート中。この1~2週間で、本窯と赤絵窯を繰り返し焚いています。わたしはといえば、完成したそばから作品リスト作りと、梱包準備。先ほど段ボールの在庫が足りなくなり、ホームセンターに走って(車で^^)きました。

作品のお届け指定日時から逆算して、発送日を決め、そこに間に合うように窯を焚きます。今日明日が勝負というところでしょうか。毎回「できるところまで」といいつつ、せっかくだから良いものをひとつでも多くお届けしたい」と、結局はぎりぎりまで粘るパターンです。その甲斐あって、力作が次々と出来上がってきていますので、バタバタしながらもワクワクする時間でもあり。

一人でも多くの方に、現地会場に足を運んでいただけると嬉しいですし、桃居さんは初日の晩からネットでも公開してくださいますので、ネットで全国各地からご参加いただけると嬉しいです。

桃居さんで「藤吉憲典陶展」

藤吉憲典 陶展

桃居

港区西麻布2-25-13
TEL03-3797-4494

5月11日(日)-5月16日(金)会期中無休
11-18時(最終日のみ17時まで)

http://www.toukyo.com/

現在二代目の暖簾(のれん)がだいぶ傷んできたので、三代目を検討中。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

現在二代目の暖簾(のれん)がだいぶ傷んできたので、三代目を検討中。

念のため申し上げますと、ここでいう暖簾は「老舗の暖簾」的なことではなく、布でできた物理的なモノとしての暖簾です。1代目の暖簾が、津屋崎に越してきた2012年から2017年までの約5年。2代目は2017年から現在まで約8年、花祭窯の玄関口を守ってくれています。上の写真は、1代目がやってきてすぐのころ^^

ご近所の皆さんから「のれん、外に出してると潮ですぐ破けやすくなるよ~!」とお聞きしていながらも、嬉しくてほぼ常に外に掛けていた1代目は、やはり思いのほか早く生地が劣化してしまいました。陽射しと潮風で、やられてしまうのですね。当時は、海辺暮らしの現実をわかっていませんでした(笑)。その反省を生かして、2代目は生地自体をより強いものに選び直し、お客様がいらっしゃる時だけ外に出すようにしました。それらの成果でしょうか、1代目よりだいぶ長く活躍してくれています。

その2代目、日焼けして表面はだいぶ色が褪せてきたものの、頑丈な生地は相変わらず良い感じです。が、「花祭窯」の文字を染めた部分が、染料の関係でしょうか、破けてきました。もともと引き戸の開け閉めで引っかかったりしやすい場所ではあるので、そのような理由もあるのでしょうね。目に見える範囲では部分的な劣化なので、どうにか繕って使い続けることができないかしらと思いつつ、でも「花祭窯」の名前が入った部分だからなぁ、と悩みつつ。

ともあれ、気持ち的に少しゆっくりしているこの連休中に、3代目の検討に入ることにしました。これまでの2代の暖簾でわかったことを生かして、生地をどう選ぶのが良いのか、どんな染めにしてもらうのが良いのか、そして文字を入れるかどうかまで含めて、プロにもご意見を伺いつつ考えたいと思います。

花祭窯の暖簾を応急手当

↑この写真は、昨年2代目暖簾の修理をしたところ。ブログを確認したら2024年2月となっていましたので、一年以上が経っていました。このときには見られなかった破れが今あることを思うと、やはりそろそろ全体に生地の痛みが出てきているのかもしれませんね。

ゴールデンウィークはご近所で楽しむ―藍の家で「五月人形展」。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ゴールデンウィークはご近所で楽しむ―藍の家で「五月人形展」。

ご近所の登録有形文化財・津屋崎千軒「藍の家」で、恒例の「五月人形展」。「準備ができました!」とSNSで発信なさっているのを見つけ、さっそく寄ってみました。

会期は5月1日(木)~8日(木)までの一週間です。ちょうど最後の展示が終わったところだったようで、「明日からよ~」と言いながらも「どうぞどうぞ、観ていって!」と、快く迎え入れてくださいました^^

藍の家で「五月人形展」


ついつい道具に目が行くワタクシ。まずは弓矢を見つけて「おおー!」。

きらきらとした甲冑がみごとです。

おそなえの柏餅がまたたまりません。

大きなこいのぼりを室内に飾ることができるのも、古くて広い建物だからこそ。

ゴールデンウィークをのんびり楽しみたい方に、津屋崎千軒散策おススメです^^

津屋崎千軒「藍の家」

読書『天までのぼれ』(ポプラ社)中脇初枝 著

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読書『天までのぼれ』(ポプラ社)中脇初枝 著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚。本屋さんで、たまーに「本に呼ばれる」ことがあるのですが、今回は図書館で呼ばれました。なぜ「呼ばれた」と感じたかといえば、ふだんあまり「時代小説」に目を留めないのに、表紙見るからに時代小説と思しき本書に手が伸びたから。時代小説だと思わずに手に取ることはあって、読むと面白いので、決して時代小説が嫌いというわけではないのですが。出版元のポプラ社サイトによると、本書は「評伝小説」というジャンルのようです。

たまたま「呼ばれた」本でしたので、中身はまったく知らずに読み始めました。物語にぐいぐいと引き込まれ、ずいぶん(半分ぐらい?)読み進めた後に、「退助」という名前が出てきて、さらにしばらく読むうちに「ん?板垣退助???」となり、そこで初めて幕末から明治にかけての倒幕から明治政府の成立、そして自由民権運動につながる話だ、ということに気が付いたという次第。

そこからは、史実をなぞる面白さも加わり、そうすると「知らなかった!」ことも多く出てきて、興味津々でした。物語の舞台は土佐高知であり、幕末の高知といえば坂本龍馬、の一つ覚えでしたので「板垣退助も高知だったのね!」と驚きつつ。主人公・喜多のセリフに「女も住むこの国のことを、女抜きで決めないでほしい」というものがあって、それが本書の中心にあったことなのだと思います。が、登場人物がそれぞれに魅力的であり、その人間模様がまた面白かったです。とくに板垣退助、素晴らしかったです。

先日読んだ『李王家の縁談』は明治天皇以降の物語で、『天までのぼれ』は時代的にはその前の物語です。こうして小説を通して歴史がつながっていくと、江戸時代から現代までの時代の「近さ」を強く感じます。ほんとうについ最近の出来事だったのだ!と気づかされることの多い今日この頃です。

これは、映画で観たいなぁ、と思いました。実のところ、配役を思い浮かべながら読んで楽しみました^^

『天までのぼれ』(ポプラ社)中脇初枝 著

藤棚、ツツジ、ハナショウブ…津屋崎ご近所散歩がてら、花見を楽しむ♪

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

藤棚、ツツジ、ハナショウブ…津屋崎ご近所散歩がてら、花見を楽しむ♪

ゴールデンウィークの津屋崎千軒、本日は青い空、青い海で、海には釣り船がたくさん出ています。花祭窯のご近所は、お庭に木や花を植えていらっしゃるところが多く、道端で季節を感じることができます。津屋崎千軒に訪れる方がよくおっしゃるように「道がきれい」なのは、住んでいる人が自主的に、それぞれに心がけているから、のたまもの。おかげさまで、玄関を出たところから、気持ちの良いお散歩コースがはじまります。

そんなお散歩スナップをご紹介。

藤棚

毎年楽しみな、ご近所の藤棚。昨年だったか、一度短く切ったものが、しっかり花をつけています。短い房にぎっしりの花が、かわいらしい。

藤棚

白い藤は、季節が短いような気がします。今回はちょうど満開になったところを撮ることができて、グッドタイミングでした。大満足。

ご近所からいただいた花

ちょうど庭仕事をしておられたご近所さんが、お庭に咲き誇っていたのを、切り花にして持たせてくださいました。急いで持ち帰って生けました。ありがとうございます♪

ツツジ

きれいに手入れされたツツジ。毎年毎年、美味しそうに見えます。

アヤメ、ショウブ、アイリス

細い隙間に毎年生えるハナショウブ。アヤメか菖蒲かカキツバタか、毎回迷うのですが、グーグルレンズによると「アイリス」でした(笑)。

アヤメ、ショウブ、アイリス

眼福♪

お手軽プランタ栽培で「無限ネギ」と「無限パセリ」と「リーフレタス」生育中。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

お手軽プランタ栽培で「無限ネギ」と「無限パセリ」と「リーフレタス」生育中。

造園家であり野菜を作りハーブの専門家でもあるガーデンアルテさんの畑で「1年を通して畑の作り方・野菜の作り方を、一緒にやりながら教える講座」に参加しています。この講座は、ガーデンアルテさんの畑に自分用のスペースをいただいて、その畝で野菜を育てていくもの。ここでの学びを生かして、花祭窯でもプランタで少しでも野菜をつくろうと、チャレンジ中です。

ガーデンアルテさんが、ズボラなわたしにおススメくださったのが、ネギとパセリです。パセリは苗を近所で購入してきました。ついでに一緒に並んでいた「リーフレタス」の苗も。が、ネギは「食べるように買ってきたものの根っこ」で十分だというので、残しておいて、植えてみました。

教えていただいたプランタの作り方は、

  • プランタ栽培:下から 枯れ木→土→枯草等の腐葉土→土→マルチとしての枯れ葉の順。
  • 苗の生長点が土から上に出るように植えつける。
  • 枯れ葉や藁を畝にかけるときは、細かくして苗や種をまいた場所の周りにかける。苗や芽に直接かからないようにする。
  • 庭で出た落ち葉などは腐葉土に使えるので、まとめて取っておく。

というもので、今のところ肥料は一切使っていません。が、よく伸びること伸びること、びっくりです。プランタ3つ分ほどですから、収量はさほど多くはありませんが、ご飯を作っていて「ちょっと緑が欲しいな」というときに、さっと採ってきて使えるのはたまらなく便利です。野菜がちょっと足りないかな、というときも、少しでもプラスすると気休めになります。

「無限ネギ」「無限パセリ」というのは、ガーデンアルテさんの命名で、根っこを残しておけば次々生えてくることから、そう呼んでいます。その「無限」がいつまで続くのかわかりませんが、2月下旬から3月4月と恩恵をありがたくいただいています。これに気をよくして、夏野菜でも何かチャレンジしようかどうしようかと思案中。そこに追い打ちをかけるように、ホームセンターの新聞チラシには、野菜苗の写真がたくさん載っています。このゴールデンウィークは津屋崎でゆっくりなので、プランタが増えるかもしれません。

読書『李王家の縁談』(文藝春秋)林真理子著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『李王家の縁談』(文藝春秋)林真理子著

正直、林真理子さんにハマる日が来るなんて、思ってもいませんでした。きっかけは『私はスカーレット』でしたので、約2年前からのことです。20代のころから知っているお名前ですから、その間ずっと文章を書き続けていらっしゃって、しかも第一線を突っ走っているということ。あらためて、すごい方ですね。

さて『李王家の縁談』。新刊の時に何かの書評欄で見て、読みたい!と思ったまま、忘れていました。先日図書館をぶらぶらしていて唐突に思い出し、「林真理子」の棚で見つけて借りてきました。「皇室の縁談」がテーマとして押し出されていますが、わたし個人的には、明治・大正・昭和の戦後までの近代史、特に朝鮮半島とのかかわりを描いたものだという印象が強かったです。それを「結婚」という視点から描いたもの。

皇族・華族という制度が、戦前から戦後でこのように変わってきたのだということ、日本における身分や階級の話は「昔の話」のイメージがあったけれど、実はつい最近まであった(あるいは現在も続いている)話だということが、迫ってきました。文藝春秋サイトでの本書の紹介では、歴史学者の磯田道史氏との対談や、著者へのインタビュー記事が載っていて、時代背景や皇室制度の補足的な知識を仕入れることができました。

第一次世界大戦から第二次世界大戦へという時代の、朝鮮半島とのかかわりでは、今年に入ってから黒川創さんの『暗殺者たち』を読んだところでした。これは「たまたま手に取った」偶然でしたが、同時代の本を続けて読むことによって、近代日本と朝鮮半島・中国大陸との関係を、少しだけ知ることができたように思います。

それにしても、やはり林真理子さんの描く「気の強い女性」は、とってもいいですね。そんな主人公の小説を、もっと読みたいと思いました。

『李王家の縁談』(文藝春秋)林真理子著