読書『真夜中の太陽』(早川書房)ジョー・ネスボ著/鈴木恵訳

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『真夜中の太陽』(早川書房)ジョー・ネスボ著/鈴木恵訳

先日読んだ『失墜の王国』がとても面白かったので、著者名検索で既刊本をさかのぼり、いつものカメリアステージ図書館から借りてきました。

本書もまた「ノワール小説(犯罪小説・暗黒小説)」に位置づけられていましたが、『失墜の王国』のあとがきで「著者のそれまでの作品はソフト・ノワール」というようなことを書いてあった通り、『失墜の王国』を先に読んだ身としては、だいぶソフトに感じました。

舞台は北欧ノルウェーの北極圏、少数民族のサーミ族が暮らす地域でした。『真夜中の太陽』のタイトルは、夜中でもお日様が沈まない彼の地の夏の景色を思わせます。わたしはノルウェーには行ったことがありませんが、フィンランドのやはり北極圏・ラップランド地方に行ったことがあるので、その風景を思いながら読みました。わたしが行ったのは、真昼間でもお日様の姿が見えず、日中の数時間だけが明るくなる真冬でしたので、まったく逆なのですが。でも読み終わったときには、一日中「ずっと暗い」というのと「ずっと明るい」というのは、どちらも閉塞感を伴うものなのかもしれないと感じていました。

ノワール小説でありながら、文学的な雰囲気と美しさを感じる文章で、サクサクと読了。訳者のお名前を確認したところ、やはり同じ方でした。わたしはこの方の日本語の雰囲気が好きなのかもしれないな、と思いつつ。

『真夜中の太陽』(早川書房)ジョー・ネスボ著/鈴木恵訳

飯塚プチツアー:文具のたまおき本店さんと、畠中育雛場さんのたまごん工房。

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飯塚プチツアー:文具のたまおき本店さんと、畠中育雛場さんのたまごん工房

本屋さんの次に好きなお店といえば、文具屋さんとか紙屋さんとかです。ダンナもわたしも文具屋さん大好き。花祭窯の近所で楽しい文具屋さんといえば、お隣の宗像市にある「文具のたまおき宗像店」があります(車で30分ほどかかりますが)。自分へのご褒美に「ちょっといいボールペン」を買おうと思ったときにも、ここへ駆け込みました。ちょっと、ちゃんとしたものが欲しいな、専門的なものが欲しいなと思うときには、やはり「文具屋」を名乗っているお店に行きたいと思うのです。

年に数回、文具のたまおきさんからの新聞広告が入ります。そのたびに「いつかは飯塚の本店へ!」と思いながら、宗像止まりでした。が、先日「春の文具まつり」の広告が入ったのを見て、ついに本店に行こう!と決定。飯塚に向かうのは久しぶりです。福津市津屋崎から目的地までは、グーグル先生の見立て通りに約50分で到着。けっこう距離があるイメージでしたが、いざ出かけてみれば、それほど遠くはありません。平日、お店の開店時間に合わせて出かけましたが、到着したらすでにお客様がわらわらと。やはり人気なのですね。さっそく店内へ。

今回、わたしの目的は、万年筆のインク。全品20%オフということで、なかなかない機会です。種類もたくさんあり、「たまおきオリジナル」なるものもありました。さんざん目移りした挙句に、結局はPARKERの箱を手に取りました。ダンナはといえば、クレヨンのお試しコーナーでさんざんお試しお絵かきをしたうえで、2種類のクレヨンのケースを抱えていました。店内をいくら眺めても楽しくてキリがないので、目的のものを購入しておしまいに。次なる目的地、畠中育雛場さんのたまごん工房へ向かいます。

たまごん工房の社長の畠中さんには、勉強会を通じて20年以上お世話になっています。まずはお買い物。新鮮でおいしい卵と、かしわ飯のもとをゲットしました。名物の卵かけご飯をいただこうとカフェスペースに行くと、まだ正午には1時間ほど早い時間だったにもかかわらず、並んでいました。人気なんですね。このご時世に、新鮮な卵ご飯のセット(下の写真)が390円で5杯まで食べることができる(2025年3月21日現在)のですから、すごいことです。お腹いっぱい大満足で、事務所にいらっしゃった畠中さんにご挨拶をして帰りました。

畠中育雛場さんのたまごん工房

約半日の飯塚プチツアー。大満足でした^^

今日は春分の日-久しぶりに晴れたので「朝10分草むしり」を再開。

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今日は春分の日-久しぶりに晴れたので「朝10分草むしり」を再開。

ここ数日「寒の戻り」で空気の冷たい日が続きました。週間天気予報を信じて「暖かくなるはず!」という本日は、朝は寒かったものの久しぶりに青空でお日さまがキラキラ。気分良く、冬の間サボっていた「ゴミ出しついでに道端の草むしり」を再開しました。

まずは枯れてしまった草やら葉っぱやらを取り除き、続いて伸びてきている雑草を引っこ抜いていきます。昨日まで雨が降ったりやんだりしていたので、地面がやわらかくなっていて根っこから取りやすく、良いタイミングでした。そうやっていろいろと取り除いていくと、芝桜が冬の間に根っこを張って広がってきているのがわかったり、スイセンやスノードロップがたくさん伸びてきていたり、と目に見えてきます。バレンタインデーにもらったパンジーは、苗は一つだけでしたがたくさんの花とつぼみがついていて、すっかり嬉しくなりました。たくましいですね。

そういえば今日は祝日だったとカレンダーを見れば「春分の日」の文字。そういえば、おはぎ屋さんにお勤めしている友人が「今週末までが忙しさのピーク」とSNSに書き込んでいたのを思い出しました。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉は、なにげにあたっているんだよなぁ、と思いつつ。

カメリアステージ歴史資料館で開催中の「令和6年度発掘速報展 新原・奴山古墳群」を見てきました。

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カメリアステージ歴史資料館で開催中の「令和6年度発掘速報展 新原・奴山古墳群」を見てきました。

カメリアステージ図書館の1階にある歴史資料館は、コンパクトな展示エリアながら、空調管理のできる特別展示室を備えた資料館です。図書館に行くついでに歴史資料を見ることができる、それもまあまあ良い環境で観れるというのは、実はかなり嬉しいこと。そして毎年度末に、その年の発掘調査の報告展示があったり、研究成果をテーマ展示にしてくれたりするので、それがまた、とても嬉しいのです。

前回、ここで企画展示を見たのは2月のことでしたので

令和6年度分はそれでお終いなのかと思っていましたが、古墳の調査成果の展示が展示されるという情報を得て、図書館がてら足を運びました。

「令和6年度発掘速報展 新原・奴山古墳群」展

ふだんからよく目にしている景色である古墳群。発掘調査のお手伝いをしたことがあるわたしとしては、車で通るたびに「あ、今ここ掘ってるんだ!」とワクワクしています。現代の自分が親しみを感じている場所で、古代の人たちがどのように暮らしていたのか。発掘調査の成果を知ることは、まさにこの土地ならではの贅沢です。

今回の展示では、出土品が須恵器数点と数は少なかったのですが、遺構がどのように残っていたのか、豊富なカラー写真で解説する報告書が「ご自由にお持ち帰りください」で設置してあったのが、嬉しかったです。いつもは資料館入り口にあたる場所に、展示の看板が置いてあるのですが、今回は少し奥まった場所になっていて、ぱっと見わかりにくかったのが残念でした。もともと興味のある人は奥まで行って見るけれど、そうでない人にも、まずは「ついでに」でよいので見て欲しい展示です。せっかく展示しているのですから。

古墳好きの方、福津・宗像方面お越しの際は、ぜひカメリアステージ歴史資料館にもお立ち寄りくださいね。

カメリアステージ歴史資料館

昔に比べて楽になった!?久しぶりのパソコン移行作業でドキドキ。

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昔に比べて楽になった!?久しぶりのパソコン移行作業でドキドキ。

仕事で使うメインパソコンを入れ替えるのは、数年に一度やってくる必須作業ですが、そのたびに入れ替えまでの年数が短くなっています。昨年からマイクロソフトがあまりにもしつこく「Windows11」へのアップデートを促してくるので、いやいや、このままアップデートしたらスペック的にたいへんなことになるでしょ!?ということで、アップデートのタイミングでパソコンを買い替えることに決めていたのでした。

もともとがアナログな人間なのに、仕事上の必要でパソコンやらインターネットにかかわるようになって約30年。でもまあ「自分がやらなければならない」状況にあったからこそ、なんとか今までやってくることができた、というのも事実です。ともあれ、昨年末に「年明けてから移行できるように」と注文したパソコンが思いのほか早く到着し、お正月休み明けからは、決算やら確定申告の準備やらで移行どころではなく、せっかくの新品PCがしばらく放置状態となっておりました。3月も中旬になってようやく「そろそろ移行準備に取り掛かるかな」という心境になったところです。

まあ何度やっても緊張します。そんななか今回とても役に立ったのが、昨年のうちに購入していた雑誌『2024年最新版 Windows11は初期設定で使うな!』(日経PC編)でした。11では、これまでにはない「おせっかい機能」が満載で使い勝手がかなり異なるということを、本誌でざっと目を通していたので、覚悟して取り組むことができました。一方で、いろいろな設定が自動でスムーズにいくところは、前回も感じていたところですが、やはり20年前とは雲泥の差がありますね。また「クラウド」の概念が浸透してからの移行は今回が初めてでしたので、そこはとても大きな違いだったと思います。

今回の移行でもうひとつ便利だったのが、WindowsのAIアシスタント「Copilot(コパイロット)」でした。移行や初期設定においてわからないことが出てきたら、とりあえずここで質問すると、ある程度解決。もちろんCopilotの言うことを鵜呑みに実行して「違うやん、やりなおし!」というケースもありましたが、そこはちゃんと画面に「間違いを言うこともあるよ」的な注意書きもありますので、まあそういうものということで。

あとはこまごまとしたことを整えていけば、通常運転に入ることができそうです。慣れている人から見たら、大げさなことを言っていると思われそうですが、わたし的には心理的負担の大きな作業です。なんとか目途をつけることができて、ほっと一安心。こういう仕事をしてくださる業者さんがいらっしゃるのはわかっているのですが、自分でできるうちは自分でやらないと、本当にまったく分からなくなってしまうという危機意識もあり、せめぎあいです。

読書『失墜の王国』(早川書房)ジョー・ネスボ著/鈴木恵訳

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読書『失墜の王国』(早川書房)ジョー・ネスボ著/鈴木恵訳

いつものカメリアステージ図書館新刊棚から、海外長編ミステリーです。単行本544ページで、しかも久々に目にした二段組。ぱっと開いてその「字の詰まり方」を見たときに、途中で挫折するかも…と思ったのですが、まったくそんなことはなく、ページを繰る手がどんどん進み、実に読みごたえがありました。

巻末の解説で、本書は「重厚なノワール小説である」という言葉が出てきました。「ノワール小説」の意味を知りませんでしたのでググったところ、「暗黒小説」「犯罪小説」といったところのようです。たしかに主人公は「殺人犯」であり、主人公の一人称で進むストーリーは、全編を通して陰鬱な雰囲気をまとっています。その一方で、読み始めてすぐに、登場人物らが破滅に向かっていることがうかがえるのだけれど、不思議と楽観的な空気が漂っているという、なんとも言葉にし難い感じがありました。

ひとつには、文章がとても読みやすく美しいことが、暗黒小説という言葉とは一線を画していたように思います。文学的な表現が文章のあちらこちらに登場し、主人公の声(心の声も含めて)の端々には、哲学的なことばが垣間見えます。こうした文章の美しさは、著者はもちろん、日本語に置き換える訳者の方の力の大きさを感じさせました。こんなふうに日本の読者に届けてくださる存在(出版社・訳者)に、あらためて感謝です。というところでやはり、安定の早川書房さんだということに気づきました。

どうやら嬉しいことに、本国では本書の続編がすでに出ているということ。日本での刊行が楽しみです。本書はわたしにとっては「初めまして」でしたが、著者のジョー・ネスポ氏は「北欧ミステリ界の巨匠」だということです。さっそく図書館で検索してみたところ、既刊本を数冊発見。まずは既刊本を読みながら、続編を待ちたいと思います。

『失墜の王国』(早川書房)ジョー・ネスボ著/鈴木恵訳

アジアの中心から世界へ-海外展開の可能性を考察する、ピアリビングさん主催セミナー。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

アジアの中心から世界へ-海外展開の可能性を考察する、ピアリビングさん主催セミナー。

セミナーの正式タイトルは「アジアの中心から世界へ。グローバルビジネスの起点であるシンガポールでの法人設立から事業開始までの戦略的メソッド」。ということで、かなり、我が身の丈には合わない(大きすぎる)テーマです。が、今後シンガポールのギャラリーさんを探したいという頭がありましたので、シンガポールビジネスをスタートしたばかりの株式会社ピアリビング代表でもある室水さんと、彼女を現地でサポートしている方々の生の声を聞くことができたのは、とっても貴重でした。

以下、備忘。


  • 親日。
  • 真似しない=いいものを自分で選ぶ気質。
  • 今まさに高度成長~バブルという感じ。
  • ほんとうにいろんな人種の人がいる。
  • Made in Japanへの信頼。
  • ブランディングは日本のままでOK=現地仕様にする必要無し。
  • 賃貸は家具付きが多く、インテリアはプロ(デザイナーなど)が一括してやっている。
  • 人口の約40%が外国籍。
  • Wise使える。おススメ。
  • 世界の富裕層・起業家にとって魅力的な法制度(特に税制)。
  • 国土面積は東京23区程度。「遊びに行く場所」があまりないので、イベント・パーティー開催需要がある。
  • 日本人コミュニティが多数あり、結びつきが強い。

上記は、実際にシンガポール進出を決めた室水社長の体験に基づくお話の備忘。とても面白く、勉強になりました。その後に続いた「現地法人設立」に関する法的な事柄等、現地弁護士さんによる詳細なお話は、まったく頭にないので退屈するかもと思いながら聞きましたが、退屈どころではありませんでした。というのも、法律関係のお話を聞くほどに、シンガポールという国が、国民や産業をどのように守っていこうとしているかの姿勢が垣間見え、自国と比べても非常に興味深かったのです。

福岡で、生でこのようなお話を聞くことのできる機会を作ってくださった株式会社ピアリビングさんに、心より感謝です。

もうそろそろ本気で中長期的な「花祭活用計画」を立てたい、立てよう。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

もうそろそろ本気で中長期的な「花祭活用計画」を立てたい、立てよう。

花祭窯の創業地である佐賀・花祭は、自然豊かな里山です。ここにある300坪を超える敷地(その半分以上は斜面)をどう生かしていくか。そろそろちゃんと、現実的に考えなければなりません。

もともと漠然と、自分たちが楽しむ程度の果樹を植えたいと考えていました。これまでにレモン、パール柑、ポンカン、りんご、ヤマモモなどを植え、こまめに手入れをできていないにもかかわらず、なんとか育ってくれています。住んでいた頃から植えていたカボスが毎年たくさん収穫できるので、柑橘系の木はこの土地に合うのだろうな、と思っています。最近植えた木々は、実がついて収穫できるようになるのはまだまだ先ですが、ここにさらに果樹の木を増やして、家庭菜園ならぬ、家庭果樹園的な「ミニ果樹園」を作りたいな、というのが野望の一つ。

それから、花祭に住んでいたころから、梅干づくりをはじめとした梅仕事でずっとお世話になった梅の木がだいぶ弱ってきているので、あらたに梅の木を増やしたいと思っています。ここに「ミニ梅林」作れるといいな、と。こちらは斜面を利用して作ったら、梅の花が咲くシーズンには、散策の楽しい美しい場所になるのではないかと思っています。ただ梅の木は、「桜伐るバカ、梅伐らぬバカ」の言葉があるように、上に伸びてしまわないように手入れをしないといけません。そう考えると、管理をサポートしてくださる方を見つけることも必要です。

栗の木が大きく育ったエリアでは、毎年たくさんの栗がイノシシたちの食事になっているようすですので、今年こそは栗拾いを決行したいと思っています。栗の木があまりにも大きくなったので、その陰に入ってしまった木々は枯れてしまったものもあり、日当たりの良い場所に移して救出する活動も必要です。一方でその日影が幸いして、自生し出したビワの木や、増え始めたマンリョウの木などもあり、感心しています。自然の妙ですね。ともあれ、この場所は「栗コーナー」ということにしてしまおうと考えています。

放っていてもその土地に合うものは育ち、合わないものは頑張ってもうまく行かない。これは花祭で生活していた時から実感していたことですが、離れて十年以上が経った今、やはりそうなのだなぁという気持ちが増しています。まずは敷地に張り出してきている「笹藪」を伐採するところから始めなければなりません。一年後にはある程度「ミニ果樹園」運営の姿がイメージできることを目指して、コツコツ取り組んでいきたいと思います。

下の写真は、昨年の写真。この桜の木も、一年でさらに大きくなっています。桜の季節も楽しみです^^

桜の木 花祭

花祭窯の三月・弥生(やよい)の庭―ジンチョウゲが開きはじめました♪

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯の三月・弥生(やよい)の庭―ジンチョウゲが開きはじめました♪

二月分をアップしてから約2週間、ツボミだった沈丁花(ジンチョウゲ)が咲き出したのが嬉しくて、いろいろ撮ってみました。可愛いですよね。葉っぱのつややかな緑色と、つぼみの紫、花の淡い薄紫色が絶妙です。

沈丁花ジンチョウゲ

プランタ栽培で植えてすぐにヒヨドリに葉っぱを食べられてしまったリーフレタスが復活♪

リーフレタス プランタ栽培

バレンタインデーにもらったパンジーの苗は、路地に植え直したところ、たくさん花が咲いてきました。

パンジー

こちらもプランタ栽培のパセリ。使ってもすぐに伸びてきてくれるので、日々の食卓に大活躍です。

パセリ プランタ栽培

カネノナルキ復活プロジェクトも順調!?無事に厳しい冬を乗り越えています。

カネノナルキ

ひと月ほど前にいただいた、切り花のキンギョソウは、まだまだきれいです。

だんだんと春っぽくなって参りました^^

令和6年度デザイン開発ワークショップ最終回―今年度もお世話になりました!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

令和6年度デザイン開発ワークショップ最終回―今年度もお世話になりました!

福岡県の新事業支援課の事業のひとつ「デザイン開発ワークショップ」。昨年11月からスタートしたワークショップも、昨日が最終回でした。北九州のワークショップグループは、初回から、2時間の予定をほぼ毎回(ときに大幅に)超えていたのですが、最終回とあって、予想通り約1時間押しとなりました。

花祭窯としては、昨年から構想していた、シルクスクリーン作品のPR動画第一弾を完成させ、お披露目することが出来たのが、ワークショップのひとつの成果です。最終回は限られた時間を有効に使いたかったので、肝となるロゴデザインの確定に絞ってアドバイスを求めました。おかげさまで、ロゴデザインも無事決定。もうひとつ手がけていた作品紹介の小冊子制作については、前回までにたくさんのアドバイスをいただいておりましたので、それらをまとめてプロに投げることにしました。このように「どこまで自分でやり、どこから専門家に投げるか」の見極めが出来るようになったのも、ワークショップ参加の成果だと思います。

以下、今回のワークショップで得た大切なこと、備忘。


  • 文章・ストーリーはできるだけ短く端的な表現で。
  • どこで使うか?何に使うか?誰に伝えたいのか?によって、メディア・サイズ・カタチを決める(変える)。
  • 1.ロゴ、2.キャッチコピー、3.(補足としての)文章。プラス、それぞれをつなぐためのブランドメッセージ。
  • 文章で言いたいことを、図・絵・写真で置き換え。
  • 伝えたいことの優先順位の高い方から、順番に目に付くように並べる(提示する)。
  • 何が価値で、どこをどう見ればその価値がわかるのか。見極めるべきポイントの明確化。

最後に福岡県の担当者さんのお話を聞きながら、そういえば、そもそもこのワークショップは「福岡デザインアワード」というひとつのゴールを持っていたのだと、思い出しました。ただ、その場でオブザーバー参加していた専門家の方が「アワードを受賞するということと、売れる商品ができるということとは、まったく別のこと」だと即座に補足なさったのが、とても良かったです。県の思惑は思惑として、北九州でのワークショップは、グループをまとめる先生方が一貫して「参加する企業さんの売り上げに結びつかなければ意味がないので、そこを目指して頑張りましょう」というスタンスで場を作ってくださったため、「デザインアワードでの受賞を目指す」というお飾り的な目標に煩わされることなく議論ができたと思います。他のグループのことはわかりませんが、わたしは北九州のグループに参加して良かったと、つくづくと思いました。小倉城も拝めるし^^

小倉城

コーディネーター、アドバイザーとして伴走してくださった先生方には、ほんとうにお世話になりました。ありがとうございました。