「祝の器展」本日最終日。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

「祝の器展」本日最終日。

2016年もお世話になりました。ありがとうございました。

毎年、12月は一年間の感謝を込めて花祭窯での展示企画をしたいと思いながら、できたりできなかったり。今年は12月22日から本日29日まで「祝の器展」として展示ができて、ホッとしています。

この展示でつかったのは、江戸時代からつい近頃まで使われていたという朱塗りのお膳。ご近所さんからのたいせつな預かりものです。

ご主人がお亡くなりになってから、それまで続けていたお正月の習慣もすっかりやめてしまったと。昔からのお道具が蔵に眠っているから、それよりは使ってもらうと嬉しいのよ、とおっしゃって、わたしたちに預けてくださったお道具のひとつです。

藤吉憲典染付の器、赤絵の器

「祝の器展」を見に来てくださった方、みなさんがこれをご覧になって喜んでくださいます。「なつかしい」とおっしゃるご年配の方だけでなく、若い方からも「かわいい~!」の声。

一人でも多くの方にこの風景を楽しんでいただくことも、花祭窯がここでできる仕事のひとつかもしれないと、ありがたく嬉しくなります。来年もこのような機会を必ずつくろうと、手帳に予定を書き入れました。

2016年の祝の器展もあと数時間。
今年も一年、ありがとうございました<(_ _)>

2016藤吉憲典展覧会ふりかえり。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

街に出ると道路もお店もなんだか人も車もたくさん。クリスマスが終わり、一気に年末モードですね。

さて2017年の予定をご紹介する前に、

2016年の藤吉憲典展覧会ふりかえり。

今年は「初めて」の多い年でもありました。


<3月>岡山・ギャラリー栂(とが)さん

やきものの里・備前からほど近い山里にギャラリーをお持ちの栂さんでの個展。オーナー栂さんが津屋崎まで足を運んでくださって、たくさんお話しをして、今回の個展が決まったのでした。藤吉憲典は栂さんではもちろん、中国地方での初めての個展でしたが、地元のお客さまがたくさんいらしてくださり、とても嬉しい出会いとなりました。

<5月>ロンドン・Sladmore Contemporary

2015年にロンドンSaatchi Galleryでのアートフェアデビューに続いて、企画展のチャンスをいただきました。展覧会“Five Ceramicists”は、ロンドン、韓国、日本からSladmoreに所属する5名の陶芸家による企画展。どんなお客さまが自分の作品を見に来てくださるのか、Sladmoreの常連のお客さまの反応を直接感じることができたようです。2017年の個展に向けて、嬉しく刺激的な機会となりました。

<6月~7月>熊本・SUNNYさん蕎麦猪口展。

今年3年目となったSUNNYさんのオープン記念展。4月の熊本地震で被災されながらも、いち早くお店を再開なさったオーナーの藤川さん。たいへんな状況のなか、少しでも熊本に元気を取り戻したいと、蕎麦猪口展も予定通り開催してくださいました。初日にはSUNNY訪問。お元気そうな姿を拝見して安心、こうして毎年お会いできることをあらためて喜びました。

<7月>銀座・黒田陶苑さん

オーナー黒田佳雄さんとお会いしてから3年を経ての黒田陶苑初個展。藤吉憲典は「原点回帰」をテーマに、あらためて古伊万里に臨みました。おかげさまで、目の肥えたお客さまがたにも楽しんでいただけたご様子で、ほっと一安心。旧知のお客さまもたくさん足を運んでくださり、ありがたい個展となりました。次回再来年に向けて、早くも意欲が高まっています。

<12月>町田・ももふくさん

3回目となるももふくさんでの藤吉憲典展。個展初日は作家が腰かける暇もないほどにお客さまがお越しになり、感謝の一日となりました。女性のお客さまが比較的多いももふくさん。「お家で日常使いの器」をテーマに掲げた今回の個展は、久しぶりに「飯碗と湯呑」がたくさん。器選びを楽しんでいただけた様子の伝わる、とても嬉しい個展でした。

<12月>神戸・壺屋さん片口展

今年はじめにオーナーの岡本さんに初めてお会いしてから1年足らず。熱狂的な器好きのお客さまを抱える壺屋さんでの、作品紹介の機会をいただきました。今回は10名の作家のなかの1人として参加。おかげさまで出展作品すべて完売という嬉しい「壺屋デビュー」となりました。2017年には初個展の機会をいただいています。また新たなチャレンジです。


書きながら、今年いただいた素晴らしい機会に、あらためて感謝の気持ちがこみ上げてきます。

個展を主催してくださったギャラリーさんに、そしてその先におられるお客さまに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました!

2016ふじゆりブログ・ベスト5

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

今年は後半になってようやくコンスタントな更新ができるようになってきた「ふじゆりスタイル」。自分の記録用に書いている記事も多く、なかなか「お役立ち情報」的なものが発信できておりませんが、それでもチェックしてくださる皆さまに、心より感謝しています。ありがとうございます!

一年のまとめ。「いいね!」をいただいた数のランキングを出してみました。

2016ふじゆりブログ・ベスト5

1位)蕎麦猪口倶楽部のホームページアドレスが変わりました!(8月24日)

URL変更のお知らせと合わせて、藤吉憲典のライフワークでありエントリーモデルである蕎麦猪口・小皿豆皿の使い勝手をちょっぴりお伝えしました。

蕎麦猪口倶楽部のホームページアドレスが変わりました!

2位)更新:2016年藤吉憲典の予定。(2月5日)

1月7日にアップした個展予定に追加更新。
皆さまが個展予定をチェックしてくださったことがわかって、とても嬉しい2位ランクインです。

更新:2016年藤吉憲典の予定。

3位)ぐるりと一周~知ると楽しい文様のこと(6月29日)

6月下旬~7月初旬に熊本のSUNNYさんで開催した蕎麦猪口展に合わせて、蕎麦猪口の文様についてのウンチクを6回シリーズで語った最終回。文様の由来や意味に興味をお持ちの方がたくさんおられることがわかり、とっても嬉しくなりました。

ぐるりと一周~知ると楽しい文様のこと

4位)2016年花祭窯・藤吉憲典の予定。(1月7日)

2016年の初めにアップした藤吉憲典の予定です。そろそろ来年の予定もアップしますね。

2016年花祭窯・藤吉憲典の予定。

5位)お酒を飲みながら建築のお勉強その3(8月4日)

「お酒を呑みながら建築のお勉強」シリーズ。この回のテーマは「古代の建築」でした。この勉強会も2016年に新たにいただいたご縁でスタートしたもの。とてもありがたい出会いでした。

お酒を飲みながらお勉強・その3

皆さまにお伝えしたいホームページアドレスの変更や、藤吉憲典の年間個展予定といった大切な「お知らせ」を見ていただけたことがわかって、嬉しくなりました。来年への課題としては、ウンチクものももっと読んでいただけるように、「わかりやすくて中身の濃いもの」を目指していきたいと思います。

花祭窯の年内の営業は12月29日まで。あと数回、ブログをアップできそうです(^^)

 

 

花祭窯で祝の器展。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

近所の店先に「柚子」をみつけました。
もうすぐ冬至ですね。

2016年の展示の締めは

花祭窯で「祝の器 展」。

毎年12月には感謝の気持ちを込めて、ここ津屋崎の花祭窯で藤吉憲典のうつわ展示を、と思っています。個展の日程やあれこれでできない年もありますが、今年は、やります!

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花祭窯 祝いの器 展

2016年12月22日(木)~12月29日(木)
午前11時~午後5時
期間中無休

花祭窯:福津市津屋崎4-8-20にて
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展示期間中は無休ですので、営業時間内であれば事前の連絡無しにお越しいただいても大丈夫です(^^)

江戸時代から現代にかけて使われていたという塗りのお膳に、藤吉憲典の器を並べてセッティングいたします。楽しい展示になるよう、いろいろ考え中。もちろん気に入った器はお買い上げいただくことができます。

忙しい年末、ちょっぴり息抜きに花祭窯へいらっしゃいませんか。お待ちいたしております。

干支の置きもの(酉)。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

12月も半ばを過ぎて、暦の上では正月準備が始まりました。

毎年この季節になると花祭窯でもつくるのが

干支の置きもの。

来年2017年は、酉(トリ)年です。
もともとは普段からお世話になっているご近所の皆さまへのお礼につくりはじめたのですが、ご購入を希望なさる方が増えてきて、すっかり年末の定番となりました。

大きさは毎回手のひらにおさまるサイズ

というのも、最初は「箸置き」としてつくっていたからなのです。
そのまま飾るという方が増えている今も、箸置きとしても使えるつくりにしています。

もうひとつ、最近よくお聞きするのが「筆置き」としての用途。

確かにこのところ「箸置きにしては、サイズがやや大きい」感じになってきているので、筆置きにすると、サイズ的におさまりもよさそうです。

「筆置きに使います」とおっしゃる背景には、絵手紙ブームがあるようです。
日常的に筆を手にする機会はどんどん減っていますが、水彩などによる絵手紙のブームが、筆を手にする機会を増やしてくれているようです。

藤吉憲典のつくる干支の置きもの。
飾りとしても美しく、用途を持ったものとしても美しい、というのが日本の伝統工芸文化の素晴らしさ。楽しんでいただけると幸いです。

次なるお題は、床の間。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

先日お友だちと話していて笑ったのですが、「幾つになっても知らないことだらけ」というか、「年を重ねるごとに知らないことが多いことに気づく」ということが実感としてあります。
というわけで、わたしの

次なるお題は、床の間。

先般、仙厓さんの掛け軸がやってきたので

仙厓さんがやってきた!

長らく自由に遊んでいた床の間に、掛け軸がかかりました。

掛け軸がかかると、その掛け軸について知りたくなります。
掛け軸のかけ方や、床の間空間の使い方の道理を知りたくなります。
そう、まさに知らないことだらけ。

床の間にかかっている掛け軸は、

  1. 誰の書いた(描いた)ものなのか。
  2. 何と書いて(なにが描いて)あるのか。
  3. その意味するところは。

それに対して

  1. 日本最古の禅寺である博多聖福寺の住職であった仙厓和尚によるもの
  2. 「指月布袋図」で、「を(お)月様幾ツ 十三七ツ」と書いてあり
  3. 月は円満な悟りの境地を象徴しており、布袋さんと子どもが指さすそのはるか彼方にその月はある。この月のように悟りの境地というのは、容易に到達できるものではない。

というようなこと。

この三つの問いに対しては、そのお軸ごとに調べたり確認したりして、知識として学んでいくわけなのですが、今回はたと立ち止まったのが「このかけ方でいいのか?」でした。

お茶会への出席やお手伝いは、床の間や掛け軸の在り方を体験する実践的な機会で、その都度勉強をしていたつもりが、いざ自分で床の間に掛け軸をかけるとなると、その空間の使い方に迷いが生じました。

「難しく考えなくても、格好良く収まったらいいのでは」という安易な気持ちで掛けてみたものの、花を生けるのか、香炉を飾るのか、試しにあれこれ並べてみたものの、いまひとつ決まりません(汗)

最終的には空間が格好良く収まればよいのだけれど、それもまずは床の間というものの道理を少しは理解したうえでこそ、うまくいくものなのかもしれないと思い至りました。

というわけで、少し勉強してみます(^^)

神戸のギャラリー壺屋さんで片口展。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

快晴の朝です。

町田ももふくさんの個展、無事終了とのご連絡をいただきました。2日目以降も、遠方からもたくさんのお客さまがご来展くださったとのこと。ほんとうにありがとうございました。

さて12月は実はもうひとつ

神戸のギャラリー壺屋さんで
片口展に参加します。

壺屋さんでの企画展参加は初めて。
というよりは、この片口展が壺屋さんでの藤吉憲典のお披露目になるといったほうがいいかもしれません。

10名の作家による片口展ほとんどが茶陶の作家さん。
そんななか藤吉の片口がどんな個性で調和するのか。案内状に並んだお名前を拝見し、あらためて期待が膨らみます。

藤吉は4点の片口を壺屋さんにお届けいたしました。
さっそく「他の作り手さんの作品との共鳴感もすごく良い」と壺屋さんからご連絡をいただき、ひとまずはほっとしているところです。

「作品の共鳴感」

そうなんです。藤吉憲典はソロでの個展が多く、どなたかと一緒に展示、という機会が比較的少ないのですが、ほかの方の企画展を拝見するときにいつも気になるのが、全体としての雰囲気でした。複数の作家さんが一緒に展示してあることに意味を見いだせないと感じる企画展も少なくありません。

つくり手各々が素晴らしいものを出してこそ、違和感なく共鳴する空間が出来上がり、そこに複数の作家が関わる企画展の意味が生まれる。

そんな上質な空間を、壺屋さんで体験していただけることと思います。

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片口展
2016年12月17日(土)~12月25日(日)
午前11時~午後6時【期間中無休】

ギャラリー壺屋
神戸市東灘区御影本町6-2-25
TEL078-843-5288

壺屋さんの詳細はこちら。
http://www.tsuboya.co.jp/

お客さまからの手紙。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

お客さまから嬉しいお手紙をいただきました。

町田ももふくさんでの藤吉憲典展初日にお伺いしたとき、少しお話することができた方でした。
自分の好きな作家もののうつわを少しづつ選んで食器棚に並べ、楽しんでいらっしゃるということで、器ひとつひとつ、とても丁寧にご覧になられていたお客さまでした。

そのお客さまから、丁寧なお手紙をいただきました。
お客さまの感性に響く個展であったことが伝わってきて、ダンナともども、嬉しくなりました。

あちらこちらで個展におじゃましたとき毎回思うことなのですが、藤吉の個展を開いてくださるギャラリーにお越しになるお客さまは、とても丁寧にうつわをご覧になってくださいます

じっくり丁寧に。ときには何時間もかけてご覧になられます。

それぞれのお客さまが器に対する愛情を持ってくださっていること。
そして、ギャラリーのオーナーさんが愛情をもって作家の器をお客さまにご紹介してくださっていることが伝わってきます。

つくり手と使い手の間の橋渡しをしてくださるギャラリーさん。
お客さまからのお手紙をとおして、藤吉憲典はギャラリーのオーナーさんにとても恵まれているとあらためて感謝の午後でした。

12月10日(土)まで藤吉憲典展@町田ももふく

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

おかげさまで好評をいただいております。いよいよ今週末までとなりました

町田ももふくさんでの藤吉憲典展。

今回の個展に合わせて、ももふくさんが藤吉憲典の記事を書いてくださっています。ありがとうございます<(_ _)>

実は初日の晩、お食事をご一緒しながらオーナーの田辺さんがまずおっしゃったのは

「作品全体の雰囲気が、変わったような・・
なんだか、やわらかくなりましたよね!」

ということでした。
前回の個展からは約2年ぶり。
常設でもいろいろと扱ってくださっているので、常にリアルタイムの藤吉の器をご覧なのですが、それでもやはり個展というかたまりで眺めると、あらためて感じられるものがあるようです。

工房を津屋崎に移転して、山から海へと制作環境も大きく変わりました。
また、「ものづくり」に真摯に取り組む異分野のプロフェッショナルな友人が近所に増えました。・・そんなようなことが、作品にも反映されているようです。

同じ文様を同じ作家が絵付しても、描いた環境や本人の状態によって雰囲気が少しづつ変わります。技術の創意工夫・熟練も、もちろんあります。こうした変化を見つけやすいのも、個展の面白さかもしれません。

いわば作家の成長を一緒に感じることができるのも、作家ものの器を使う面白さのひとつ。

ともあれ、ももふくさんが書いてくださった連続記事。
個展訪問前の予習にも、個展訪問後に手に入れた器を眺めながらの復習にも、これを読むと「藤吉憲典の器」をより楽しんでいただけると思います(^^)

藤吉憲典さんの工房を訪ねました

藤吉憲典さん 器に描かれる文様の秘密

藤吉憲典展 0

藤吉憲典展 1

藤吉憲典展 2

藤吉憲典展 3

藤吉憲典展 4 干支の酉と動物たち

ももふくさん、ありがとうございます<(_ _)>

藤吉憲典個展@町田ももふく

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

町田のうつわ ももふくさんでの
藤吉憲典展、個展初日に行って参りました。

穏やかな晴れの天気に恵まれました。
12時のオープンすぐに最初のお客さまがお越しになり、ありがたいことに、ずっとお客さまが続きました。

おかげさまで、気が付けば19時前。
「インスタグラム見てます」「フェイスブックチェックしてますよ」
そんな声をかけてくださるお客さまもたくさんあり、とても嬉しい一日でした。
ほんとうにありがとうございます。

今回つくり手の藤吉憲典は、初日一日の在廊でしたが
たくさんのお客さまとお話しすることができ、こちらもたいへん喜んでおりました。

当日の様子は、ももふくさんのブログでもご紹介くださっています。

藤吉憲典展 1

お正月に向けて、新しい器、いかがでしょうか。
12月10日(土)まで藤吉憲典展、開催です(^^)


藤吉憲典展
2016.12.3(土)-12.10(土)
12時~19時(最終日は17時まで)
うつわ ももふく
東京都町田市原町田2-10-14-101
TEL042-727-7607