津屋崎に新しい図書館誕生!

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

津屋崎に新しい図書館誕生!

花祭窯から自転車で約5分。待ちに待った図書館がオープンしました。

福津市津屋崎の新しい図書館は、1階に歴史資料館とカフェ。2階が図書館。3階がオフィスフロアになっています。

個人的には、1階に歴史資料館が併設されているのがとても嬉しいです。福津市にはこれまでに遺跡から出てきた遺物をまとめてきちんと展示できる場所が無かったため、ここにスペースが確保できたことは画期的です。

2階にある図書館に上っていく手前の1階にあることで、歴史資料館単体だと足を運ばない人でも「ついでに」郷土の歴史資料を目にすることができるというのが、とてもナイスだと思います。目にすることで興味がわいてくることもありますよね。

福津市には、市役所に隣接してすでにひとつ図書館があります。全国的に公の図書館・関係機関は予算を削られる方向にあるなか、(福津市も図書館への予算は十分ではないものの)ふたつ目の図書館ができあがったというのは、市民として幸せなことかな、と思います。

文化的な拠点として、これからどのように運営されていくのか、とってもとっても楽しみです。

 

宗像で勉強会でした。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

先週末は、

宗像で、とっても濃い勉強会でした。

ゲストにナチュラムの中島さん(ミネルヴァ・ホールディングス株式会社 代表取締役社長兼グループCEO 中島成浩氏)、成都インハナの坂口さん(Chengdu YINHENA 取締役社長 坂口幸太郎氏)をお迎えしての勉強会。

少人数でしたが、参加者の約半数が福岡県外から。非常にエネルギーの高い集まりになりました。

以下、覚え書き。


  • 「わたし(自社)」の存在意義は?
  • 「生きた情報」発信。
  • 「心を動かす」提案力があるか?
  • 「自らの立ち位置」を明確にする。
  • ほんとうの良さが伝わる・真の感動が生まれる場所は、ネットではなく「リアル」。
    →リアルでの感動をネットで発信する。
  • 「あたりまえ」を徹底していく。
  • AIにできること→システム化・アウトソーシング
    アウトソーシングとは、単なる「作業の外注」ではなく「仕組み化」
    仕組み化=「こうなった時は、こうする」の自動化
  • 「コア」に集中。
  • まずは自分の目で確かめに行く。

ナチュラム中島さん、インハナ坂口さんのお話が面白かったのはもちろん、参加者の皆さんそれぞれの、そのまま次の勉強会の「素」になりそうな自己紹介がまた素晴らしく刺激的でした。

宗像でこのような勉強会を企画してくださったお二方、株式会社ピアリビングの室水さん、株式会社ブルーミングスケープの大塚さんに、心より感謝です。

ありがとうございました!

 

古墳群が世界遺産に。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

新原・奴山古墳群(福津市)を含む
『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群が
世界遺産登録されました。

ここ津屋崎に越してきて、驚き、大好きになった景色のひとつです。495号線を車で走っていると、ぽこぽこと、それとわかる緑の丘陵が現れます。なんとものどかで緩やかで、思わず頬の緩む景色。あれ、古墳だよね。絶対そうだよね。そうして調べてみて、やっぱり!となるのです(笑)

世界遺産に登録されることによって生じるいろいろなこと。良いこと悪いこと、これからたくさん出てくるのだと思います。

古墳大好きな一個人としての希望はただ一つ。世界遺産に登録されることによって、この景観が将来も壊されることなく引き継がれていくことが保証されますように。それこそが世界遺産に登録することの価値だといいな、と。

 

2017年下半期朝勉スタート。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

2017年下半期朝勉強会スタート。

花祭窯で開催している月に1度の津屋崎朝勉強会。半年ごとに継続するか退会するかの意思確認をしながら、メンバーも入れ替わり立ち代わりしつつ、ゆるゆると継続しています。

今日は2017年下半期の第1回目。とはいっても上半期からメンバーが変わらなかったので、いつも通りのスタートでした。

勉強会の柱は「最近どう?」

簡単に言ってしまえば、それぞれの取り組みを聞き、自分の現状を話すというそれだけのことですが、これがまあ大きな気づきのもとになるのです。

もともと「全員異業界」であることが特徴の集まりなのですが、このところその幅の振れ方がより大きくなり、ますます面白くなっています。人数は3名から多いときでも8名なので、人数的には多くないのですが、その職業がさまざま。

ざっくり分けても飲食業、製造業、小売業、農業、仕業…と、ほんとうにいろんな視点での意見交換ができます。共通点は個人かまたは家族経営に近い事業形態であるところ。

ついつい専門バカになりがちで、視野が狭くなりそうなところを、腹を割った話のできる仲間たちに、とても助けられています。

 

お豆腐屋さん発見!

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。お豆腐は撮る前に食べてしまったため写真は炒り大豆ですが‥

お豆腐屋さん発見!

ごく個人的な話ですが、生まれてから今までに暮らした場所が10市町村になります。暮らす場所が変わるごとの楽しみのひとつに、「その場所でのおいしいお店を見つける」があります。

旅行先でおいしいものを探すのと少し違って、生活のなかで通いたいお店を見つけるのは、ガイド本をめくってガツガツ探すというような感じではなく、ご近所さんとの会話のなかで教えてもらったり、お友達のお宅に招かれた食卓で出会ったり、通りがかりに偶然見つけたりということが多いです。

福岡県の津屋崎に越してきて6年目。つい先日、お友達からの紹介で、とうとう「ここ!」といえるお豆腐屋さんが、隣町に見つかりました。

津屋崎に来る前の佐賀県花祭は、近くに高品質な大豆の収穫を誇る白石町があり、その白石町にあるお豆腐屋さんが、ほんっとうにおいしかったのです。息子が2~3歳のころから、そのお店でお豆腐や厚揚げを買っては、店先でなにもつけずにたいらげていて、お豆腐を作っている親父さんがとても喜んで、揚げたてのがんもどきを息子に「おやつ」とサービスしてくれていました。

そんなにおいしいお豆腐屋さんの記憶があるので、「おいしいお豆腐」はみつけても、白石のお豆腐屋さんに匹敵する味を見つけることができずにいたところが、6年目にして出会えたことに感激です。

おいしいお豆腐屋さんがある幸せです(^^)

 

ひさびさに宗像盛り上げ隊。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

昨日は、

ひさびさに宗像盛り上げ隊の会議でした。

宗像盛り上げ隊は、2013年の第1回イベントからスタートした、自律的な集まりです。上の写真は、隊員の一人、株式会社二光さんの営むシャイニーガーデン。今回はここで幹事会議でした(^^)

宗像盛り上げ隊、第一回記念イベント。

その後も、小規模経営者の勉強会やネットショップの勉強会をときどき開催したり、熊本地震の際のボランティアや支援物資送付に協力したり。完全ボランティア運営なので、「できる人ができる範囲で出来ることを」のスタンスで活動しています。

宗像盛り上げ隊の特徴は、皆で良くなっていこう!良くしていこう!というのがいつも真ん中にあること。幹事メンバー全員が自分の仕事に誇りを持って一生懸命に取り組んでいるというのがベースにあることです。

今の時代、福岡市内に出れば、経営者向けの勉強会やセミナー・交流会などはたくさん開催されていて、「学ぶ場」はたくさんあります。そこをあえて福岡市内から30分ほど郊外の宗像地域に足を運んでもらい、地元の経営者の方々と交流を持ってもらうというのが、面白さ。

今回企画しているのは、ミニ勉強会&餃子会。勉強が主目的でも、餃子が主目的でも、参加した方が「足を運んでよかった」と思える会になりますように、というのが一番の願いです。

 

生涯学習の研修に参加してきました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

生涯学習の研修に参加してきました。

花祭窯のある福津市には「郷育カレッジ」という市民のための生涯学習の仕組みがあり、そこで微力ながらボランティアでお手伝いをしているのですが、

福津市には「郷育カレッジ」があります。

ボランティアとはいえ運営に携わる以上、現在の社会のなかでの生涯学習の課題や目指すべき方向について理解している必要がありますよね、ということで研修会が開催されました。

講師は福岡教育大学の井上豊久教授(2017年6月現在)。子どもとメディア、生活体験学習、家庭教育、ボランティア、市民活動などを中心に研究なさっています。

やさしい語り口ながら熱いマシンガントークで、井上先生が実際に関わっている国内外での取り組みの現状や課題をお聞かせいただくことができました。日本国内での大きなトレンドと、地域としての取り組みのあるべき姿、さらに自身の取り組みである「郷育」に落とし込んだ時に、具体的になにがどう求められるのか。

特に印象に残ったキーワードとしては…
新しい「公」、防災とコミュニティ、もっと小さい単位のコミュニティ、自己決定学習、中間支援、祖父母性、「拠点」の重要性 などなどなど。

実践的に生かしていけることを実感する研修でした。学ぶ機会をいただき、心より感謝です。

 

花祭窯の仕事場の様子を伝える。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

ロンドン個展を控えて、現地のギャラリーから「工房やギャラリーの様子の写真が欲しい」と言われ、あわてて撮っています。

花祭窯の仕事場の様子を伝える。

お客さまにとっては、これもまたつくり手・藤吉憲典の世界観を構築しているものの一つとして、楽しんでいただける要素になるのだなぁと、感じつつ。

ただ、あらためて仕事場のなかを見渡してみると、まあひどく雑然として人様にお見せできるような状態ではなく…。ふと天井を見上げたところお見せできそうだったのが、これ。

工房は築90年ほどの木造建築で、立派な柱や梁があります。この歴史ある環境でものづくりができるのは、ほんとうに恵まれたことであると、住むほどに実感しています。

建具もガラスもほぼ昔のままなので隙間風がビュービュー吹くし、窯のある場所は昔の「おくどさん」(いわば台所)で土間づくりなので、冬は底冷えがします。

この写真の梁(はり)、ここに工房を移転してきたときは、低く天井が貼られて見えない状態になっていました。天井が高いと寒いから、あとから塞いでいたのですね。

その、あとから塞いだ部分を取り払って出てきたのが、この梁。

この梁が出てきたときは、思わず歓声を上げました。この景観のなかに身を置いて仕事をすることのできる贅沢を体感しています。

 

むなかた自炊塾で食育を考えた。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

むなかた自炊塾のオープン企画に参加してまいりました。

美味しい野菜の味を知ろう!
〜 菌ちゃん野菜のススメ

むなかた自炊塾とは、九州大学持続可能な社会のための決断科学センター准教授である比良松道一先生が代表を務める活動グループ。比良松先生は、九州大学での「弁当の日」や「自炊塾」の講義だけでなく、年間60回を超える食育に関連する講演を全国各地でなさっています。

むなかた自炊塾で行っているのは、九州大学の講義をベースとする宗像版市民向け講座。市内産地見学ツアー、市内レストランシェフによる簡単な調理実習、漁業者・農業者との交流、みそ作り体験、大学教員によるお話などを通じて自炊力の向上と食にまつわる多様な知識修得ための持続的プログラムを立案し、実行します。(むなかた自炊応援団FBページより)

今回は、特別ゲストに佐世保市を拠点に活動するNPO法人「大地といのちの会」吉田俊道先生をお迎えし、

野菜が本来持つ力に関するお話を聞き、想像を超える野菜の味を体験するという、一般参加OKのオープン企画でした。

ユーモアたっぷりのお話に大笑いしながらの講義で学んだのは、

  • 食文化=普通の家庭にあった和食文化の継承の大切さ。継承者の育成の大切さ。
  • 自炊を日常化する=自炊を通して、食の向こう側にある(農業・漁業その他たくさんの)社会を俯瞰することの大切さ。
  • 団らん=みんなで食卓を囲むなかで生まれる心の交流の大切さ。

文字にするとこんな感じになるのですが、この字面では表し尽くせない大切なお話を聞くことができました。

食べるものがわたしをつくる。

“まずは1品でもいいから、自分で野菜をつくる”

あらためて、ここからはじめようと思います。

 

 

続・床の間。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

昨年末に、床の間について少しは勉強しようとブログに書いておりました。

次なるお題は、床の間。

床の間。

実は先日博物館についての講義のなかで「博物館誕生の歴史」を振り返っていたときに、思いがけず一つの答えがでてきました。

床の間は小さな博物館。

床の間は、部屋のなかにある展示空間。それはすなわち、博物館機能のひとつである、と。そう考えると、床の間のあるお家はみんな、あらかじめ博物館(的なもの)を持っていることになります。これってとってもすごいことだ!と嬉しくなりました。

そして、写真は我が家の床の間の違い棚にならんだアートオブジェ。既にそういう(博物館的)空間になっていたことに気づきました。難しく考えはじめる以前に、感覚的に博物館的要素を採り入れることができたのは、そもそも「床の間」が構成的に持っている性格ゆえなのだなぁ、と思わずうなりました。

ところで狭小茶室・徳り庵(とくりあん)をつくったときに、「床の間どうする?」ということをかなり検討したのでした。そのときに読んだ本のなかで、考え方に大きな影響を受けたひとつが

「日本の極小空間の謎 藤森照信の茶室学」 藤森照信 著。

この本のなかで床の間について書かれた部分をあらためて読み返してみると、床の間を含む書院造が確立したのは室町時代後半。お寺のお坊さんが生活する僧房の個室にその由来があるといいます。

僧房では押し板と呼ばれる幅広の厚板を据え、そこに仏画を掛け、香炉・花・三方(三宝)を置き、朝晩拝む。この「押し板」のセットが武家の室内に飾りとして持ち込まれたのが、床の間だというのです。

そして殿中の茶会では、床には美術品を所狭しと並べ、壁には画や書の軸を掛け、違い棚には筆墨や硯箱や絵巻物を置き、盆栽や盆景や花を持ち込んだというのですから、まさに博物館的展示空間ですね。(「日本の極小空間の謎 藤森照信の茶室学」より部分引用)。

 

もうひとつ、床の間について知ろうと物色したなかで、この本もたいへん面白く勉強になりました。