鹿児島の壺中楽さんで藤吉憲典 磁器展。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

鹿児島の壺中楽さんで藤吉憲典 磁器展。

2017年藤吉憲典個展のトリを飾るのは、鹿児島・壺中楽(こちゅうらく)さんでの、「藤吉憲典 磁器展」。


藤吉憲典 磁器展
2017年12月14日(木)~12月28日(木)
会期中無休
11時-19時

壺中楽(こちゅうらく)
鹿児島市吉野町2433-17
TEL099-243-2555


壺中楽さんでの個展は、5回目になります。毎回12月頃の開催で、今回は中旬から下旬という、まさに年の瀬。初春に向かってハレの器ももちろん持っていきますが、壺中楽オーナーの牧さんが常におっしゃっている「普段に使いやすいもの」を意識してお持ちする予定です。

干支の戌もお持ちいたします!

鹿児島市内でありながら竹林を潜り抜けた先に現れる窓の大きなギャラリーは、ちょっとした異次元空間です。

ぜひお越しくださいませ。

 

お酒を呑みながら建築のお勉強・その7

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

お酒を呑みながら建築のお勉強・その7

すっかり恒例行事となってきました、隣町・宗像にお住まいの建築家、株式会社藤井設計室・藤井さんご夫妻のご好意で開催されるスライドショー&勉強会。

今回は番外編。つい先月、フランス・スイス・イタリアの建築視察旅行をしてこられた相良友也建築工房の相良さんによるスライドショーでした。相良さんが現地で撮ってきた写真と、その建築物に関する資料をスライドで紹介してくださり、藤井さんがコメントを付けてくださるという、これまた贅沢な時間となりました。

前座として、陶芸家・藤吉憲典のロンドン個展にともなうロンドン旅行と、相良さんと偶然同時期にギャラリー訪問で出かけていたフィレンツェの写真もご紹介。

今回一番面白かったのは、職業の異なる二人の撮ったものを続けて観ることによって、「撮る人の目線の違い」の大きさがあからさまに画面で見えたことでした。同じものを撮ったのではなくても、写真を見ることによって伝わってくる、「何を見ているのかの違い」発見の面白さがありました。

思えばこの勉強会、呑みながら、食べながら、おしゃべりしながら、大笑いしながらで、一見ふざけているような景色なのですが、実は審美眼への影響力の大きさを感じている今日この頃です。藤井さんのお話のなかで、建築の知識もたくさん教わっているのですが、知識は気がつけば忘れてしまっていることが多く‥(汗)ところが「どこを見るか」「なにを見るか」というときには、自分の視点が無意識に影響を受けているのがわかります。

今回もたいへんお世話になりました<(_ _)>

 

「驚異の世界展」で片桐仁。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

「驚異の世界展」で片桐仁。

「神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の驚異の世界展」の続き。

主催者のひとつ西日本新聞が、展覧会イベントの講演会を募集している広告に「片桐仁」の名前を発見。即、申し込み(笑)抽選でしたが当選ハガキが届き、ニンマリ。ラーメンズのライブを観に足を運んでいたのは、もう二十年近く前!?のことですが、ひさびさに「生」片桐仁を観て、ではなくトークを楽しんできました。

アルチンボルトが大好きだという片桐仁。自らも造形活動をなさっているので、展示されている作品や描いた(創った)アーティストの「何がすごいか」「どうすごいか」を語る内容・切り口がとても面白く、なるほどと共感するものでした。

展覧会はたいてい3周するという片桐仁。1周目はイヤホンガイドを使わず、自分の感性だけで作品に向き合ってほしいという話の内容は、あまりにも普段自分が考えていることと同じで、思わず「そうそう!」と声が出そうでした。わたしはたいてい2周で、イヤホンガイドは余程の時(みうらじゅん&いとうせいこうの音声ガイドにはさすがに釣られましたが‥)でないと借りません。

現在「ギリ展」が全国巡回中の片桐仁。ご当地ネタのアイデアが集まらないと嘆いておられましたので、我こそはという方は、ぜひ下記からご応募を(^^)

片桐仁 不条理アート年度作品展 ギリ展 ご当地「作品ネタ募集企画」

実山忌茶会でした。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

実山忌茶会でした。

入門している南方流は、円覚寺に伝承される『南方録』による茶道です。『南方録』にはその根っことなる人物が三名います。千利休、南坊宗啓、立花実山。その一人、立花実山を祀る茶会が毎年秋十一月に行われます。

当日は、円覚寺当代の秀海和尚による献茶、読経に続き、『南方録』の内容を原本から二項目解釈していただきました。毎年少しづつ教わっています。『南方録』の解説本を読んでもなかなか頭に入って来ないことが、和尚さんのお話を聞くと少しは理解できたように思えるのが不思議です。

ご焼香を終えたら、席を変えて残茶拝服。濃茶と薄茶をいただきます。今年はちょうどお寺の庭の紅葉が色づいて見頃、なんとも贅沢な一日となりました。

「修業による人格向上、和敬清寂」を本意とする南方流のお茶。一生かけて、少しづつ身について行くといいな、と思っています。

『南方録』と千利休・南坊宗啓・立花実山については、茶道南方流を伝承する円覚寺のサイトに説明があります。以下、引用。


南方録とは、千利休が茶道の秘伝を高弟であった南坊宗啓に折々に伝えられ、それを描きとめたものを一巻一巻の末尾に千利休が奧書証明してある全七巻の本でございます。

千利休は足利時代中国より伝わりました茶の文化を、日本独自の茶道に大成された方でございます。然してその内容は南方録に余すことなく記されております。これは多年千利休に仕えられた南坊宗啓にして初めて出来得たことでございます。南坊宗啓は禅僧としては一休禅師の孫弟子にあたり、千利休と同じ堺の出身でもあります。

千利休が没して百年後、南坊宗啓の本を書き写したのが黒田藩士立花実山でございます。立花実山は黒田藩三代藩主光之公の参勤交代に同行途中にその書の存在を知り、書き写しさらに伝本二巻を見つけ書き写されました。

この時まだ本には書名が無かったので、禅の師である臨済宗大徳寺派崇福寺の古外禅師に依頼して『南方録』と名付けられました。南方録とは中国の茶経という本の中に、南方の嘉木七碗仙霊に通ずという句の中より取りだし、茶の本という意味でございます。

立花実山は生涯を通じて藩主光之公の身近に仕えた武士でございます。茶道はもちろん書画や詩文や弓道に秀で、また崇福寺古外禅師に就き修業し、古外禅師が京都の本山に戻られた後は、江戸で当時の一代名僧卍山洞伯に就かれて蘊奥究め印可を受けておられます。まさに文武両道の当代切っての文化人でございます。

(中略)

円覚寺では、福岡藩士立花実山直筆の千利休茶道秘伝本『南方録』が伝承されており、茶と禅の道場として知られています。(南方流茶道のご案内より)


 

2018干支の戌(いぬ)制作中。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

藤吉憲典、2018干支の戌(いぬ)制作中。

恒例の干支の箸置きというか置きもの。来年は戌(いぬ)年です。毎年ギャラリーさんから「もうできてますか?」と問い合わせが入るのが、10月頃。既に11月も半分以上が過ぎましたね。毎度お待たせして申し訳ございません‥。

写真は制作途中の状態。現在、第一弾の形は出来上がっていて、あとはこれに上絵をつけて赤絵窯を焚いたら出来上がり。そう、やっと、もうすぐ出来上がります。

今回も、力の入った可愛い犬が出来上がりそうです。どうぞお楽しみに(^^)

 

十一月のお干菓子。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

十一月のお干菓子。

和菓子このわさんによる季節のお干菓子。美しい秋色が届きました。

このわさんの大将がやさしいので、毎回勝手にお干菓子に命名してしまっています。今回は、ぱっと見て紅と黄で紅葉をイメージし「紅葉」と名付けそうになるのをぐっとこらえ、もうひとつ挿し色に入っていた白にスポットを当てて「初霜」に決定。

琥珀糖や氷菓糖と呼ばれるものと同様の伝統技法でつくられたと思われる、透明感のあるお干菓子なのでそれもまたピッタリなのではないかしら、などと言い訳しつつ。お干菓子に勝手に名前を付けるという贅沢まで愉しんでいます。

今回は久しぶりに、藤吉憲典のつくった赤玉のお茶碗で。

藤吉憲典 赤玉文茶碗

これからの季節は、磁器だと赤絵が嬉しくなってきます。温かいお抹茶がますますおいしいシーズン到来です。

 

 

お気に入りを使う贅沢。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

お気に入りを使う贅沢。

「お気に入りだけに囲まれて暮らす」というほどの贅沢を実現するのはなかなか難しいのかもしれませんが、「お気に入りを普段から気軽に使うというのも、かなり贅沢だぞ」と、自分のためにお茶を準備していて、ふと思ったのでした。

北九州小倉に本店のある大好きな和菓子屋さん湖月堂の栗まんじゅうをお友だちが持ってきてくれたので、お抹茶を入れようと思い立ち。無意識に選んだ茶碗は、龍の背窯・山本安朗さんの小さめの茶碗。ぽってりとした形と明るさをたたえた色がお気に入りです。菓子皿には、ダンナ・藤吉憲典の染付の「鹿紅葉」。季節的にちょうどよい文様が目につき、迷わずチョイス。

安朗さんの茶碗は、もう20年近く前に手に入れたもの。安朗さんは、酒器がまた素晴らしく、我が家にもダンナの晩酌用がいくつかあるのですが、わたしは普段お酒を呑まないので、お抹茶にも良さそうなサイズの碗を買ったのでした。

八女のお抹茶、湖月堂の栗まんじゅう、安朗さんの茶碗、ダンナの染付鹿紅葉。

自分のためにお茶を入れた、ちょっとした時間。準備してお茶を飲み終わるまで、わずか15~20分ほどでしょうか。この組み合わせが目の前にあるだけで「贅沢~!」とごきげんな時間でした。

そういえば、先日ブログに書いたお抹茶の組み合わせも、お気に入りだらけ。長崎県波佐見で土ものをしている、はしんたん窯の橋本さんの大ぶりの茶碗に、柴垣六蔵さんの黄瀬戸の豆皿

もっと気軽にお抹茶。

手近なところにある贅沢、だいじですね(^^)

 

ちょっとしたことで、お茶。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

ちょっとしたことで、お茶。

お抹茶は美味しいし、ホッとするし、体にも良いらしい。
もっともっと、気軽に愉しんだらいいと常々思っています。

お客さまを招いてのお茶会では、茶礼を守り示すひとつの方法として、お点前のお作法をしっかり身に着けることも肝要で、そのためにも繰り返しのお稽古が大切だと痛感しています。ただその一方で、自分や家族のためにもっと気軽にお茶を点てて喫するのも、茶道の精神に背いてはいないと思います。

というわけで、隙あらばというか、和洋問わずちょっとおいしいお菓子があれば、すぐに薄茶を点てちゃいます。その気楽さのもとにあるのは、八女の星野製茶園さんのお抹茶。お抹茶が常備されていれば、お茶を点てるハードルも自然と下がります。

うちの場合、お客さま用には缶入りの少し上等のお抹茶をご用意していますが、我が家用には業務用(お稽古用)のアルミ袋入りを冷凍庫に常備しています。茶葉のランクの違いはありますが、いずれも100%純粋八女茶の安心品質。美味しいです(^^)

お抹茶欲しいなと思ったら、冷凍庫から出して必要分だけふるって、台所でサッと点てます。お抹茶は開封して時間が経つとどうしても風味が落ちていくので、そこだけ気を付けて。気軽にお抹茶を点てることが、風味を損なう前にお茶を飲み切る秘訣かもしれませんね(笑)

 

 

 

 

 

花祭窯の縁側-ツワブキ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

花祭窯の縁側-ツワブキ。

この季節、山のなかに、ふと目につく黄色。ツワブキの花が大好きです。佐賀・花祭の山のあちらこちらにあります。

春は山菜としてのツワブキ。香りの高い茎を佃煮にします。やわらかい新葉のついたものを根元近くから採ってきて、下茹でして筋っぽい皮を取り除いてと、下準備に手間がかかるし、アクで指先が真っ黒になります。それでもその香りと味が素晴らしいので、毎年食べたくなるのです。

津屋崎の花祭窯の小さな茶庭にも、ツワブキがあります。こちらはもっぱら鑑賞用。葉っぱの濃い緑に、これまた濃い黄色の花。山にあっても日陰に生えていることが多いツワブキは、庭でも石陰や塀沿いの「少し暗いところ」で、その存在感を発揮してくれます。

 

 

海外での宿泊。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

海外での宿泊。

ご近所のお友達(自営業)とおしゃべりしていて、海外旅行手配で使ってよかったサービスの話になりました。こういう情報交換ができるのって、切実に助かります。

そもそも「仕事で海外」という選択肢が出てきたのが、わたしたちにとってはほんの数年前。その都度あたふたとネットで調べて手配するのですが、宿泊、通貨両替、海外旅行保険、通信サービスなど、ちょっとした情報に助けられることが多いです。それも個人のブログなどでの「口コミ」系の紹介が参考になることが多々。

毎回「ほんとうにこれで大丈夫か!?」という心配はなかなか無くならないものの、「ここでは(こんなときは)コレ!」という、「うちの定番」にしたいサービスが少しづつできてきました。

そこで、今回は宿泊に関する情報をご紹介。

そもそも宿泊については、初ロンドン出張を手配していたときに「ロンドンのホテル高くって」と海外慣れしているお友達にこぼしたところ、「『ゲストハウス』調べたらいろいろ出てくるよ。ダンナさん英語しゃべれないんだったら『日本人経営』ので探したらいいよ。ロンドンだけじゃなくって大概の都市にあるよ」と言われ、目からウロコが落ちたのでした。

というわけで「藤吉家的、リピート宿」。回し者ではないので敢えてリンクは貼りませんが、検索で出てきますので、必要な方はご自身で調べてみてくださいね。

  • ロンドン「ゲンダイゲストハウス」(ダンナ一人出張の時)。
  • ロンドン「ハムステッドグリーンヒル・ゲストハウス」(複数人で出かけるとき)。
  • ニューヨーク「Room A」
  • フィレンツェ「Villino il Magnifico」

いずれも手配すべて日本語OK!です(^^)

海外旅行慣れしておられる方々からすると「なーんだ、そんなこと」かも知れません。また「いいところ知ってる!」という情報お持ちの方は、ぜひ教えていただけると今後助かります(^^)