こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
久しぶりに、村上隆さんの本。
『創造力なき日本-アートの現場でよみがえる「覚悟」と「継続」』(角川書店)
2012年10月が初版ですので4年以上前の本になりますが、巻頭の「はじめに」に書かれている著者の「憂う」状況は、いまだ日本を覆っているように思いますし、そうそう簡単に変化するものでもなさそうです。
読みながら、とても真っ当なことをおっしゃっていると思いました。「自分は嫌われている」ということを本のなかでもたびたび書いておられますが、ほんとうのことを言ってしまうから、嫌がられてしまうのですね。
目次からいくつか抜粋すると(順不同です)
- 「仕事」と「夢」を混同するな!
- 芸術家における「成功」とは何か?
- 「続けていくこと」と「戦略」の重要性
- 形なくして心は伝わらない
- 受け手に対するサービスの精神
- 教えられることと、教えられないこと
- 「何を残すか」ということ
などなどなど…
ともあれ、モノづくりをなさっている方で「結局、趣味の域を抜け出せずにその創作活動を終える」ことになりたくない!と思っている方には、ご一読をお勧めします。ここに書かれていることが全てだとは思いませんが、知っておいたほうがいい考え方だと思います。