こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
続々・海外発送四苦八苦(笑)
「海外発送四苦八苦(笑)」での失敗から、主に二つのことを学びました。
1)運送会社の選び方。(こちらは「続・海外発送四苦八苦(笑)」で)
2)貿易実務+アートの特殊性に伴う書類準備の必要性。
発送時に伝票と一緒に添付するインボイスのほかに、「アーティストとギャラリーの間での海外輸出入に関して明記すべき、いくつかの必要事項がある」ことを知ったのも、実際に発送してチョンボをしてからでした。
その結果、実際に添付しているのは、次の二つの書類です。
●Works of Art Declaration(芸術作品宣誓書)
●List of Inventory on Consignment on Loan(委託借用品の目録リスト)
( )内の日本語訳は、わたしがしたものなので、正式な呼び方はちょっと違うかもしれませんが、悪しからず。
「Works of Art Declaration」は、「積載品であるアート作品が、アーティスト本人から発送されたオリジナル(プライマリー)作品であり、付加価値税の減免対象である」という宣言書です。これはすべての国で求められるものではなく、欧州内でこの制度が適用される国に対して発送する際の必要書類になるということで、書式はFedExのオンラインから発行できました。
そう。FedExはオンラインで伝票を作成すると、インボイス以外に対象の国や地域・荷物の内容に応じて必要な書類がある場合、「この書類も印刷できますよ」とサジェストしてくれるのでした。
「List of Inventory on Consignment on Loan」は、個展やアートフェアのような場面で、アーティストがギャラリーに作品を貸し出す際の書類です。作品が戻ってくる際にも必要になる書類なので、必要項目がわかりやすく書けていることが大事かなと。ネットで検索すると雛形がいろいろ出てきたので、真似をしつつ自分の書きやすいレイアウトでつくっています。
発送する内容によっても、相手国によっても、書類上必要なものが変わってくるのですね。また同じ国でも法律や制度の変更によって変わるものもあるようで。今後も引き続き、失敗しながら、学びながら、ということになりそうです。