読書『英語でアート』(マール社)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『英語でアート』(マール社)

佐藤実・宮本由紀共著

英語とアート。以前から、この組み合わせでの情報を得られる場として、フェイスブック上でチェックしていたのが、Art Alliance「英語を使ってアートを学ぼう!」の情報でした。

Art Alliance「英語を使ってアートを学ぼう!」

上京のタイミングが合えば、英語講座に参加したい!とずっと眺めていたのですが、なんと、主催者の宮本由紀さんの本が出る!ということで予約注文してゲットしたのがこちら。

帯にあるとおり、たしかに「ただの英会話の本ではありません。」

ロンドンのギャラリーとやり取りをするなかで、たしかに日常会話でもなく、かといってビジネス英語でもない独特の距離感の英語を感じ、試行錯誤しながらやってきておりましたので、この本を得て百人力。

この本を読んで、さらに「アーティストのための英語講座に参加したい!」と思いました。海外展開を目指すアーティスト必携です(^^)

 

読書『SHOE DOG 靴にすべてを。』(東洋経済新報社)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『SHOE DOG 靴にすべてを。』(東洋経済新報社)

NIKE創業者フィル・ナイト氏による、ナイキの物語。現・ナイキCEOのマーク・パーカー氏はアートコレクターとしても有名なのですが、実はそのプライベートコレクションに藤吉憲典の作品も入っているのです。これは読むしかありません。

わたしも世代的にはナイキの熱狂を感じてきた世代ではあります。が、それ以上に「今のナイキ」につながる物語を知りたいと思って手に取りました。

ところがまあ、純粋にストーリーに引っ張り込まれました。全548ページの分厚い1冊でしたが、一気に読みました。以下本書より、ひびいた言葉。


  • 馬鹿げたアイデアだと言いたい連中には、そう言わせておけ
  • 金が最終目標ではないが、目標やゴールが何であれ、そこに到達するには金がいる。
  • 負け犬でも勝てる
  • ゴールラインは存在しない
  • 偶然と言ったが、ほんとうに偶然だろうか。
  • 懸命に働けば働くほど、道は開ける。
  • 自分を信じろ。信念を貫けと。他人が決める信念ではない、自分で決める信念だ。

『SHOE DOG 靴にすべてを。』より


 

カフェトーク「歴史資料館を極めよう!」

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

カフェトーク「歴史資料館を極めよう!」

先日参加した、福津市カメリア歴史資料館でのイベント講座があまりにも面白かったので、先週末ブログをアップしていたのですが、さらに内容について、わたしが受け取ったことをまとめてみました。


  • カメリア歴史資料館ができるまで、福津市内で発掘された遺物類(文化財)は、一部を除いて九州歴史資料館(小郡市)に、膨大な量が預けられていた。
  • 今回歴史資料館をつくるにあたり、展示だけでなく保存管理のための設備もつくることができたため、文化財を本来あるべき場所取り戻すことができた。いわば「里帰り」。
  • 保存管理のみならず修理・修復、展示のための製作など、九州歴史資料館の方や、専門業者、専門家の方々の協力を仰いで、カメリア歴史資料館での企画展示が出来上がっている。
  • 展示内容の理解を深めてもらうために複製品も活用していくが、「ほんもの」での展示がメイン。
  • 福津市から出土しているもののなかに県(福岡県)が所有しているものがあり、カメリア歴史資料館で撮影禁止になっているものは、おもに県所有のもの。福津市の所有する文化財については、保存の観点から必要なものを除いては、基本的に撮影可能

福津市文化財課の担当の学芸員さんが、解説中になんども「里帰り」という言葉をお使いになったのが印象的でした。まさに里帰り。歴史資料はその土地に暮らす人たちのルーツに関わるもの。お話を聞きながら、本来あるべき場所に里帰りできたことの価値の大きさが、じわじわと伝わってきました。

また最後の「基本的に撮影可能」というスタンスが、とても嬉しく思いました。写真にとることで、その文化財と自分との距離が縮まるような気が、わたしはしています。

観覧の際には、ぜひ「撮影禁止」マークの有無をご確認のうえ、禁止でないものについては、自分の気に入ったもの、気になったものを写真にとってみて楽しんでもらえるといいな、と思います。

福津市の歴史資料館。

 

福津市の歴史資料館。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

福津市の歴史資料館。

福津市複合文化センターカメリアステージ歴史資料館 のイベント講座に参加してまいりました。タイトル『歴史資料館を極めよう!』で、案内人は福津市文化財課の井浦さん。

「歴史資料館ができるまで」「展示解説(文化財・設備)」「まとめ」の三部構成でした。座学で福津市歴史資料館への理解を深めるにあたっての基本的な知識や背景を学んだあと、解説を聞きながら実物の見学、そして最後に参加者の皆さんと意見交換という、非常に贅沢なイベントでした。

すべての内容が面白く、参加人数は10名足らずでしたが質問が活発に飛び出し時間が押し押し(笑)予定時間の1時間半が足りないくらいでした。

2階にある図書館内の多目的室での講座→1階の歴史資料館に移動して展示観覧→1階のカフェコーナーでお茶を飲みながら意見交換。福津市複合文化センターカメリアステージをフル活用した組み立てで、とても楽しい時間でした。解散後は皆さん図書館で本を借りて帰っていたのは言うまでもありません。

これからこのような学びの場を継続的に設けていきたいと、館長の南さん。とってもとっても楽しみです(^^)

 

読書『いちばん親切な 西洋美術史』

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『いちばん親切な 西洋美術史』(新星出版社)

先日手に入れた2冊の『西洋美術史』。

西洋美術史、2冊。

まずは、新星出版社から出ている池上英洋・川口清香・荒井咲紀共著の『いちばん親切な 西洋美術史』を読んでみました。

全ページカラー。時代時代の特長を表す美術品の写真が載っていて、読んでいてワクワクします。絵や写真がたくさん=文章が少ないのですが、平易な言葉で簡潔にまとめられていて、「いちばん親切な」というタイトルのとおり初心者でもとっつきやすく、楽しく読める本になっています。

紀元前40世紀エジプト・メソポタミア文明から、20世紀以降現代にいたる現代美術まで。絵や彫刻だけでなく建築を含めた広い意味での芸術を通して時代を見る楽しさを感じることができます。

個人的には、2年ほど前から「お酒を呑みながら建築のお勉強」の機会を、株式会社藤井設計室・藤井さんご夫妻のご好意でいただいていますが、そのなかで学んできたものをこの本で復習することができたのが、とても嬉しかったです。

本屋さんで偶然見つけた本書。こういうラッキーな出会いがあるから、本屋さん通いはやめられませんね(^^)

 

鯛の豆皿。

 

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

鯛の豆皿。

端午の節句のしつらえにいかがですか?

端午の節句は鯛(たい)じゃなくて鯉(こい)のぼり、ではあるのですが。

昨年か一昨年だったと思います。品の良いご婦人が津屋崎の花祭窯にお見えになって、ご自身でお使いになる食器をいろいろと選んでおられたのですが、この鯛の豆皿に目をとめて、お孫さんの初節句用にとお買い求めになりました。

もちろん「鯛」であることはご承知のうえ。「いいのよ。だって素敵なんだもの」とにっこり笑って迷いなく選ばれるご様子がとても格好良く、嬉しくなりました。

もともと「見立て」で道具を選び用いるのは、日本人の得意とするところであり、そこにこそ、想像し遊びを採り入れる楽しみがあるのかもしれません。

 

藤吉憲典の鯛の豆皿は、ネットショップの「花祭窯・蕎麦猪口倶楽部」でもお買い求めいただくことができます(^^)

山梨ワイン会×宗像食材の会in FRANCEYA

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

山梨ワイン会×宗像食材の会 in FRANCEYA

山梨市からワイン醸造家を迎えて開催する、山のまち山梨と海のまち宗像のコラボレーション企画。今回で3回目。この手の地域交流は、行政主導で行われることが多いのですが、これは行政がまったく入らない、有志による自主的な運営です。関わっている方々の本気度が半端じゃありません。

おいしいお食事とワインをいただきながら、醸造家の方々にお話を直接聞くことができるという、スペシャルな場。宗像食材については、シェフからの食材・料理の説明だけでなく、漁師さんの挨拶もありと、見て・聞いて・味わって大満足な会でした。

仕掛け人ともいえるお二人、宗像市・山梨市両市の市役所職員さんは、まったくのボランティア・手弁当でこの企画を手掛け、両市の生産者さんを巻き込んで、大きなうねりを作り出そうとしています。そして、主催者の一人として毎回会場とお料理を提供しているFRANCEYAさん。飲み物と料理のレベルの高さが、この会の屋台骨となっています。

この企画を支えている方々の地元愛と志、そしておいしさに脱帽の3時間でした。

来年も楽しみです(^^)

 

花祭窯新春展示、ご来場ありがとうございました!

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

花祭窯新春展示、ご来場ありがとうございました!

2月17日・18日の二日間、ここ津屋崎の花祭窯で新春展示を行いました。幸い両日ともお天気に恵まれ、津屋崎のご近所さんはじめ、福津・宗像・福岡の地元のお友だちがたくさん観にいらしてくださいました。

ここ数年、アート系の作品ができあがる都度にロンドンに行っていたので、実際にご覧いただける機会がほとんどありませんでした。今回そのなかからほんの一部ではあるものの、地元でご覧いただく場をつくることができたのは、自分たちにとっても嬉しいことでした。

食の器についても、個展のタイミングなどでほとんど津屋崎に在庫が無い状態が続いていたので、久しぶりにしっかりと「藤吉憲典の現在」の仕事ぶりをご覧いただくことができたなぁ、と。

「こういう企画があると、訪問しやすくていいね」とおっしゃってくださるお客さまが何人もいらっしゃって、とても嬉しく思いました。実のところこのような企画展示を告知していないときでも、通常営業時に訪ねて来てくださるのは大歓迎なのですが、やはり「訪問するきっかけ」があったほうが、気軽にお越しいただけるものかもしれませんね。

ご来場くださいました皆さま、誠にありがとうございました<(_ _)>

 

商工会の専門家相談。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

商工会の専門家相談。

専門的・具体的に調べたいことがあると、まず商工会に問合せ。その道の専門家の方を派遣していただけるかをたずねます。いわば駆け込み寺(笑)わたしの場合、IT関連でお世話になることもありますが、圧倒的に依頼頻度が高いのが仕業の先生方。

わからないことが出てくるとまずネットで検索な昨今ですが、商工会の専門家相談を利用すれば、無料でその道の専門家に調べていただくことができるのですから、素人の自分が四苦八苦するよりは、依頼してお任せしたほうがずっと良いのです(^^)

で、昨日は「弁理士」さんにお世話になってまいりました。1時間程度の相談時間ですが、あらかじめお聞きしたい内容を具体的に送っておけば、ピンポイントで必要な情報を提供してくださいます。おかげさまで知財関係の気になるところを一気に解決。いやほんとうに、ありがたいことです。

そういえば、学芸員研修で知財について勉強してきたのはいつだったかしら?と思ったら、もう1年以上前のことでした。定期的に学びなおしをしておくと、いざというときの対応であわてなくて済みますね(^^)

学芸員研修-著作権の基礎を勉強してきました。

まだまだ足りないわよ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

まだまだ足りないわよ。

先日、ある人生の先輩から言われてギクリとした言葉です。

「難しい世界だとは思うし、あなただからここまでやって来れたのだろうとも分かる、でも」とちょっぴり持ち上げられたあとに続いた言葉でした。ギクリとしたのは、無意識のうちに自分のなかに生まれていた「そこそこ頑張ってるよね、わたし」という気分を見透かされたからなのだと思います。

思わず苦笑いしました。そうしたらその方もニヤッと笑って「ぜんぜん足りない。自分のキャリアもう一度見直してごらんなさい。恵まれてるのよ。まーだまだ!」と追い打ち。

年を重ねるにつれ、こんなふうにはっきりとダメ出しをしてもらえることが少なくなっていくというのが一般論。でもありがたいことに、忘れた頃にこんなふうに言ってくださる方が、わたしの目の前に現れるのです。ほんとうに有難いし、嬉しいし、恵まれていると思います。

だからこそ、次に会ったときには「まだまだ足りない」と言われないようにしたい。

写真は、昨年初めて登った、仙台・伊達政宗公の青葉城跡(^^)