春なので、マイ本棚の整理整頓!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

春なので、マイ本棚の整理整頓!

わたしの本棚は4箇所にあります。使用頻度の高い順に、ふだん自分が居る場所に近いところにあります。個人図書室を作るのは昔からの夢でしたので、本がたくさんあることは嬉しいことでもありますが、現実的にスペースの問題を考えると増やしたいだけ増やすというわけにもいきません。自分(あるいは自分たち)にとって選りすぐりの本だけをと考えてはいるものの、どうしてもジワジワ増えていきますので、たびたび並んでいる顔ぶれの見直しが必要です。

本棚1)仕事机の上。200ページ程度の本で5冊ぐらいまでの狭いスペースなので、使用頻度が特に高い少数精鋭用。

本棚2)仕事机の横にあって、仕事用に出番の多い本のための棚。50冊程度。長年ずっとここにある本が8割方。残り2割はときどきの見直しで入れ替わり。

本棚3)居間の三段ボックス。ガッツリ仕事用というわけではない本が並ぶ棚で、文庫本多数。「2」から外れた本や、「2」に入るかもしれない候補の本が並んでいることが多い。

本棚4)階下にある花祭窯の図書室。ダンナと共用で大きめの本棚が3つ。まずすぐに必要ではないけれども持っておきたい本のための棚。

本棚を整理整頓することは、自分の頭の中を整理整頓していくことにもつながります。途中「あ、これ久しぶりに読みたい」「そういえばこんないい本持ってた!」なんてことがしばしば発生するので、なかなか進みませんが(笑)。こうして手を動かして作業をすると、自分が忘れていた視点を取り戻したり、思いがけず課題となっていたことを解決する糸口が見つかったりしますので、自分にとって良い機会なのです。

さて、自称図書室の本棚も、全書や画集ですでに満杯の今日この頃。この一年でまた少し蔵書が増えていました。不要と判断したものは古書店に出したりもしていますが、わたしは特にビジネス書など実用系の本に書き込んでしまうので、買い取れないと言われてしまうことも少なからず。それでも昨今は本を再活用できるサービスや需要が増えているというか、目に見えやすくなってきているので、お金にならないまでも無駄にならないことが、ありがたいですね。

再読書ふたつ『暦と行事の民俗誌』(八坂書房)、『和のしきたり』(日本文芸社)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

再読書ふたつ『暦と行事の民俗誌』(八坂書房)、『和のしきたり』(日本文芸社)

仕事で必要のある本は、ことあるごとに何度も読み直すことが多いです。この2冊も繰り返し開き、使ってきた本。先日、藤吉憲典の器の常連さんから特注のご相談があり、久しぶりに本書を引っ張り出してきました。

江戸時代に広がった肥前磁器に描かれた文様は、朝鮮半島や中国大陸の文化の影響のうえに日本の季節の風物・風俗が反映されて、独自の魅力を創り出しました。それらの文様は肥前磁器のはじまりから400年以上を経た今もなお、描き継がれ高い人気を博しています。文様の背景や由来を知り、意味を考えてあらたに文様を紡ぎ出すことは、現代肥前磁器作家の使命であり、それをサポートするのがわたしの仕事でもあります。

『暦と行事の民俗誌』(八坂書房)佐藤健一郎・田村善次郎著/工藤員功写真

「暦と日本人」「行事十二カ月」「祭事の民俗」の三つの章立てです。最初に「暦とは」を知る手掛かりとなる解説があり、そのうえで十二カ月の行事・祭事を読むことが出来ます。モノクロながら資料写真も豊富で楽しい本です。

◆『和のしきたり 日本の暦と年中行事』(日本文芸社)国立歴史民俗博物館教授・新谷尚紀監修

監修者が「はじめに」で、「「しきたり」や「習わし」には、世代を超えた生活の知恵や技の結晶が詰まっています。」と書いておられます。そのような視点で読むと、尚深みを感じる本。「しきたりの背景」「年中行事のしきたり」「正月のしきたり」「人生儀礼のしきたり」の4章立て。こちらも理解を促すイラストや写真がちりばめられています。

日本文芸社のサイトを見てみたら、書籍検索で出てきませんでしたので、廃刊になっているのかもしれません。同監修者による別の本が電子書籍でありましたので、ご参考まで。

絵でつづるやさしい暮らし歳時記 (電子書籍)新谷尚紀監修

これら二冊に加えて、講談社の『日本歳時記』が手元にあれば、日本の季節の行事や祭事についてサッと知りたいおおよそのことは事足ります。好い本は長く使えますね♪

花祭窯の弥生の庭。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯の弥生の庭。

ここ数日、強風だし気温は上がらないし、真冬並みの寒さ!?という感じでしたが、庭のハナモモがいよいよ咲きそうで、嬉しくなっています。この冬は例年になく暖かかったというので、実際の体感的にもそうでしたし、ハナモモはいつもより早く咲くかもしれないな、と思っていました。実際は、過去ブログに昨年は「例年より1週間以上早い」と3月22日にハナモモがみごとに咲き誇った写真が載っていました。どうやら昨年よりは遅く、例年通りの開花になっているようです。

ハナモモ

スノーフレークも咲きはじめています。これから4月にかけて、たくさん花をつけて楽しませてくれることでしょう。年々株が増え続けていますので、どうしようかな、というところでもあるのですが、花が咲くとやっぱり嬉しくなってしまいます。

スノーフレーク

今年は例年になくたくさんの花をつけてくれて、香りを楽しませてくれたジンチョウゲは、満開からそろそろお仕舞いです。

ジンチョウゲ

そして毎年どこからともなく蔓が伸びてきて、美しく咲く紫色の花。これから夏を超えるぐらいまでの間、たくさん花をつけてくれます。

ところでどうでもよいことですが、ブログタイトルに「庭」と書いたり「露地」と書いたりしていることに、今更ながら気が付きました。どちらも同じ場所を指しています。言葉の使い分けの意図はなく、統一した方がよいのかしらと思いつつ、残した方がその時の気分がなんとなくわかるような気も致しますので、そのままにしています。

今年の花祭窯のお雛様は、辰年仕様。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

今年の花祭窯のお雛様は、辰年仕様。

今日は春分。あっというまに3月も下旬に入ろうとしています。先日、ご近所「藍の家」のお雛様をご紹介したところでしたが、その後あわてて花祭窯のお雛様も並べたのでした。

今年は辰年なので、年の初めから藤吉憲典の陶人形「龍の子(Dragon Boy)を飾っております。お雛様を出すことになり、龍の子をその期間だけ下げようか?とも思ったのですが、試しに…と金屏風の前に一緒に並べてみたところ、なんともユニークで花祭窯らしいお飾りとなりました。

花祭窯のお雛様

小さくも美しいお内裏様とお雛様を、三人の龍の子が守っているような雰囲気で…と考えたものの、あくびをしている龍の子もいて、なんだか楽しい雰囲気に。これはこれで堅苦しくなくて良いかな、と。そういえば幼少期、三月になると自分の持っているお人形やぬいぐるみを、雛段よろしく棚に並べて遊んでいたことを思い出しました。

花祭窯のお雛様は、毎年3月末までは飾っております。お越しの機会がありましたら、ぜひ愛でていただけると嬉しいです^^

「デザイン開発ワークショップ」最終日。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「デザイン開発ワークショップ」最終日。

福岡県商工部新事業支援課さんからのご案内で、年初1月からスタートした「デザイン開発ワークショップ」。四回の連続講座も無事最終日を迎えました。会場の西日本工業大学地域連携センターは、JR西小倉駅から歩いて3分ほど。開始時間より少し早く着きましたので、小倉城周りをちょっぴりお散歩することが出来ました。思えば第1回目のときは、まだ日が短くて辺りが暗く散歩しようという気になりませんでしたから、季節の流れを感じます。

さて最終回。これまでの3回で積み上げてきたことを、いかに実現して商売として成果=売上に結びつけていくかという今後の計画の確認と、決意表明の時間となりました。花祭窯を含めた受講3社とも、第一回目のワークショップの時点でイメージしていた成果とは少々(あるいはかなり)異なる方向に目標が変化しましたが、そのこと自体がワークショップの一つの成果であったと言えそうです。

講座タイトルこそ「デザイン開発」となっておりましたが、一般的な意味での物理的デザインを本格的に検討する機会は、結局三社ともありませんでした。思考のデザインを学ぶこと、「何をどう売っていくか」「その方法をどうデザインするか」という部分に注力した4回8時間でした。

最後にアドバイザーのお一人が「三社ともぜんぜん違う業種で、ばらばらの方向性を持っていたので、最初はどうなるかと思っていましたが、それぞれに成果に結びつけることが出来そうで、良かったです」と安堵の表情をなさっていたのが印象的でした。なるほど、ワークショップの成果を求められるアドバイザーなる立場に置かれた方々にとっては、かなりプレッシャーがあったのだろうなぁと。そんなアドバイザーの方がたとの出会いも嬉しいワークショップでした。

デザイン開発ワークショップは、福岡県の事業として毎年開催されています。福岡県内の事業者さんで興味のある方は、来年度以降の機会に参加なさってみてはいかがでしょうか。

肥前磁器 藤吉憲典作品展@ギャラリー栂、スタートしました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

肥前磁器 藤吉憲典作品展@ギャラリー栂、スタートしました。

約3年ぶりとなりました、岡山和気のギャラリー栂さんでの「藤吉憲典作品展」。初日・二日目と、作家在廊でした。おかげさまで、ずっとお客さまがいらしてくださり、個展会場の様子の写真を撮る余裕がなかった!とは、作家本人の弁。ということで上の写真は、宿泊先の旅館周辺・備前焼の窯元さんが立ち並ぶエリアを散歩したときのものだそうです^^

初めましてのお客さま、お久しぶりのお客さまにお会いすることが出来て、とても嬉しかったようです。栂さんのギャラリーがある場所は、決して交通機関の便利な立地ではありませんが、高速道路のインターチェンジからは近く、皆さん車で駆けつけてくださいました。ありがたい限りです。

二日目のアーティスト・トークでは、たくさんの質問をいただいて、個別にお答えすることが出来たようでした。少人数で設定していただいたからこそ、実現することですね。ふだんは一人で仕事をしている作家にとって、あらたまって人前で話をするのは緊張を伴う仕事ではありますが、年に数回の個展の機会だからこそできることであり、充実した時間を過ごすことが出来たようです。

栂さんでの個展は3回目。栂さんのギャラリーに併設したお蕎麦屋さんでお蕎麦を食べることと、上の写真のような場所を散歩して備前焼を物色するのが、作家の楽しみとなっています。おなじ「やきもの」でも、磁器と土ものとでは異なる魅力があります。以前から、土ものの良い酒器を見つけては買うのが趣味のようになっており、今回も素晴らしい備前のぐい呑みを持って帰ってきていました。次回はぜひわたしも一緒に行きたいなと思いつつ。

栂さんでの「肥前磁器 藤吉憲典作品展」は、3月29日(金)まで(3/25(月)休廊)です。ぜひお立ち寄りくださいませ。


肥前磁器 藤吉憲典作品展 ギャラリー栂
肥前磁器 藤吉憲典作品展

2024.3.16(土)-3.29(金)※3/25(月)休廊
OPEN 11:00-17:00

ギャラリー栂
岡山県和気郡和気町清水288-1
TEL 0869-92-9817
https://www.gallerytoga.com/

読書『そして誰もいなくなった』(早川書房)アガサ・クリスティー著/青木久惠訳

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『そして誰もいなくなった』(早川書房)アガサ・クリスティー著/青木久惠訳

このところ年度末のバタバタで(事業年度は1月-12月ですが)、図書館に行く暇がありませんでした。気がつけば「隙間時間で読む新刊本」が手元に無い事態。このような事態は久しぶりで、実際のところ読む暇もあまり無かったのではありますが、ふと手が空いたときに「読む本が無い!」と思わず叫んでしまいました。

そこに息子が差し出してくれたのが本書。2010年刊行の新訳版です。わたしが読んだのは、たしか小学校高学年の頃、アガサ・クリスティーの著書で最初に読んだのがこれだったと思います。時代が異なりますので、異なる訳者のものを読んでいるはずですし、なによりストーリーをすっかり忘れてしまっていますので、借りることに。

さて『そして誰もいなくなった』。こんなストーリーだったのね…と、ほぼ初めての感覚で読みました。個性の強い登場人物の描かれ方が面白く、このような「職業と性格」の結び付け方も、もしかしたら彼女が始めたことなのかもしれないな、などと思いました。最後の最後に謎解きを読みながら、ようやく「そういえばそうだった!」とようやく既視感を覚え、読了。

先に読んでいた息子の感想が「このストーリーのパターンって、いろんな本で繰り返し使われているよね。これが一番最初だったんだね」でした。「人里離れた場所」「集められた人が一人づつ亡くなっていく」のパターンは、つい最近映画が公開されていた『ある閉ざされた雪の山荘で』(東野圭吾原作)が、まさにそうだったようですね。わたしはこちらはまだ読んでいませんが、後世のミステリー作家諸氏にとって、アガサ・クリスティーはずっと偉大な存在なのだろうと思います。本書のあとがきに、赤川次郎氏が「永遠の目標」とタイトルする文章を寄せていて、そこからもリスペクトが伝わってきました。

ところでわたし自身は、このところアガサ・クリスティーといえば、『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』『名探偵ポアロ ベネチアの亡霊』と、すっかり映画で観るばかりになっていました。試しにググってみたところ、『そして誰もいなくなった』は1945年に最初の映画化されていたようですね。今作ったらどうなるか、映画を観てみたいという気がします。ポアロが出てこないので、ケネス・ブラナーによる映画化は無理かもしれませんが。

『そして誰もいなくなった』(早川書房)アガサ・クリスティー著/青木久惠訳

読書『告白』(双葉文庫)湊かなえ著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『告白』(双葉文庫)湊かなえ著

湊かなえさんのお名前は知っていましたし、『告白』は松たか子さんの主演で映画になっていたことも知っていましたが、湊かなえさんの著書を読むのは今回が初めてでした。なんとデビュー作だったのですね。そして、本屋大賞受賞作。

最初からぐいぐいと引き込まれました。語り手(告白する人)が章替わりで登場し、終章でまた最初の人物に戻ります。最初の人物がおそらく主人公ということになるのかもしれませんが、各章で告白するそれぞれもまた主人公のようでした。それぞれの言葉を読みながら、事件の全体像がだんだんと明らかになってゆく仕組みです。

わたしが読んだ文庫版では、本書を映画化した中島哲也監督が「あとがき」を書いています。それを読みながら、なるほどと思ったのが、「それぞれが、告白内容のどこかで嘘をついている」という指摘でした。だから「告白内容をそのまま鵜呑みにしてはいけない」と。自分のしたことを美化したり正当化したりする気持ちが意識的にあるいは無意識的に働いて、「嘘」とまで言わずとも表現方法が変わることは、自分自身心あたることです。カズオ・イシグロの著書でしばしば登場する、「信用できない語り手」を使ったストーリー展開を思い出しました。

先に読み終えていた息子から「これって、結局誰が悪かったんだと思う?」と問われ、考えました。たしかに本書の中では、皆が「○○が悪い=だから自分は悪くない」という思いを抱えながら言葉を発していることが感じられました。でも実際は、そんなに単純なものではない。悪いか悪くないか、はっきりと線が引けるということでは無いのだということを、強く感じさせられた読書でした。読書のあとに映画も観てみる、という選択肢もありますが、今回は自分の頭のなかで鮮明にイメージができあがりましたので、映画は観ないことといたします。湊かなえさんの本、少しづつ読んでみたいと思います。

『告白』(双葉文庫)湊かなえ著

英語でアート!マンツーマンレッスン最終回。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

英語でアート!マンツーマンレッスン最終回。

昨年11月からスタートした『英語でアート!』(マール社/佐藤実・宮本由紀共著宮本由紀さんによる期間限定のマンツーマンレッスン。最終回の四回目が終わりました。展覧会の際にギャラリーでクライアントから聞かれやすいことや、アーティストトークなどの機会に寄せられる質問項目などを想定して、それらに対する受け答えをブラッシュアップすることを目的としたレッスンでした。

その最後は、キュレーター、マネージャー、エージェント的な立場にある「わたし」への質問でした。質問項目は、先日ブログでご紹介しておりました。

レッスン前にこれらの質問に対する回答を考えていたのですが、まず自分自身について英語で語ることがほとんどなかったことを、あらためて痛感しました。特に難しかったのは「How has your role evolved over time, and what have you learned from the experience?」に対する答えで、これはまず日本語できちんと文字にしたこともありませんでしたので、そこからのスタートとなりました。わたしにとっては、自分自身を説明する方法を考える、良い機会となりました。

今後は、この4回(4時間)で学んだことを、自分の言葉として落とし込めるように、練習します。すらすらと口から出てくるように、繰り返し声に出していくのが一番ですね。レッスン中のおしゃべりでもアドバイスいただいたのですが、想定される質問に対して、あらかじめ英文章を作って答えを準備しておくことは、とっても良いこと。準備しておくことで、想定外の質問があったときにも、準備していたなかから組み合わせて回答をすることも出来る場合がありそうです。

宮本由紀さんのアート英語講座 アートを通して英語を学ぶ Art Alliance

中小機構の専門家相談で、知財関係のアドバイスをいただきました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

中小機構の専門家相談で、知財関係のアドバイスをいただきました。

公的機関サービス使い倒し。10年以上お世話になっている中小機構九州本部の支援サービスで、久しぶりに対面での専門家相談をお願いしました。商工会やジェトロなどにも専門家相談の窓口はありますので、相談したい事項が出てくると、どこにどのような専門家の方がいらっしゃるかを調べたうえで、依頼することになります。今のところ、海外方面と知財法面では、中小機構さんのお世話になることが多いように思います。

今回は、藤吉憲典作品についての「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」をどのように表明するか、その助言を得たく、弁理士さんに相談して参りました。そもそも「知財のオープン化」について一番最初に学んだのは、学芸員技術研修会でのこと。2016年となっていましたので、もう8年ほど前のことになります。ここでの学びがあったからこそ、知財関係の疑問が沸いたときにスムーズに相談につなげることが出来ました。ありがたいことです。

以下、今回の相談での備忘。


  • 著作権者(=花祭窯/作家)の権利。
  • 「財産的価値」と「人格的価値」
  • 「著作人格権」についての明記。
  • コピーライトポリシーの作成、ウェブでの公開、印刷での利用。
  • 二次利用の際の決まり事。
  • 文化庁サイトをチェック。
  • →著作権関連での雛型などを探せる。
  • 著名な現代アーティストのコピーライトポリシーを参照。
  • デジタル庁のコピーライトポリシー参照。
  • 同内容を英文でも制作。
  • すべてクリエイティブコモンズライセンスに基づいた形で表記する。
  • メディアへの作品貸し出しの際などにも活用。
  • コピーライトポリシーや契約書の作成後、弁理士による再チェックで確実に。

まずは雛型とお手本になるポリシーを探し、自社用にカスタマイズするところから始めたいと思います。