古伊万里陶片注器

津屋崎陶片ミュージアム:H290405002~注ぐ器。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

津屋崎陶片ミュージアム、注ぐ器。

津屋崎陶片ミュージアム

ぱっと見、酒器と思ってしまうのは、我が家でのこの手の注器の用途がほぼお酒用であるから、という声が聞こえてきそうです(笑)

注ぎ口のついたものには水注や急須、土瓶などもありますが、ついている位置や形からして、これは酒の注器と思われます。

内側にも釉薬がきれいにかかっています。蓋がかぶさる口の部分もきれいに仕上がっていて、とても丁寧な作りです。そのつくりに対して、絵付がなんともおおらかなのは、ご愛嬌。

津屋崎陶片ミュージアム

17世紀末から18世紀初頭あたりのものでしょうか。お酒一合ほどの可愛らしいサイズです。

 

 

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。