こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
カフェトーク「歴史資料館を極めよう!」
先日参加した、福津市カメリア歴史資料館でのイベント講座があまりにも面白かったので、先週末ブログをアップしていたのですが、さらに内容について、わたしが受け取ったことをまとめてみました。
- カメリア歴史資料館ができるまで、福津市内で発掘された遺物類(文化財)は、一部を除いて九州歴史資料館(小郡市)に、膨大な量が預けられていた。
- 今回歴史資料館をつくるにあたり、展示だけでなく保存管理のための設備もつくることができたため、文化財を本来あるべき場所取り戻すことができた。いわば「里帰り」。
- 保存管理のみならず修理・修復、展示のための製作など、九州歴史資料館の方や、専門業者、専門家の方々の協力を仰いで、カメリア歴史資料館での企画展示が出来上がっている。
- 展示内容の理解を深めてもらうために複製品も活用していくが、「ほんもの」での展示がメイン。
- 福津市から出土しているもののなかに県(福岡県)が所有しているものがあり、カメリア歴史資料館で撮影禁止になっているものは、おもに県所有のもの。福津市の所有する文化財については、保存の観点から必要なものを除いては、基本的に撮影可能。
福津市文化財課の担当の学芸員さんが、解説中になんども「里帰り」という言葉をお使いになったのが印象的でした。まさに里帰り。歴史資料はその土地に暮らす人たちのルーツに関わるもの。お話を聞きながら、本来あるべき場所に里帰りできたことの価値の大きさが、じわじわと伝わってきました。
また最後の「基本的に撮影可能」というスタンスが、とても嬉しく思いました。写真にとることで、その文化財と自分との距離が縮まるような気が、わたしはしています。
観覧の際には、ぜひ「撮影禁止」マークの有無をご確認のうえ、禁止でないものについては、自分の気に入ったもの、気になったものを写真にとってみて楽しんでもらえるといいな、と思います。