こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
博物館リンクワーカー人材養成講座『第5回高齢者が美術館を楽しむために~シニアプログラムの実践を通して~』に参加いたしました。
11月上旬からスタートした学芸員研修の連続講座「博物館リンクワーカー人材養成講座」。今年度は日程の合わない日もあり、飛び飛びで参加しています。
第5回目は、福岡市美術館の教育普及担当学芸員さんによる実践報告。今年度、福津市の「郷育カレッジ」では、わたしが担当する美術鑑賞講座で、福岡市美術館の「どこでも美術館」というアウトリーチ(出前)にご協力いただきましたので、特に思い入れを持って拝聴いたしました。
以下、備忘。
- 制作物を1年度に届ける→未来への目線。
- どこでも美術館(アウトリーチ)=地域公民館、学校との連携。美術館に行けない人のところへ、こちらから届ける。
- シニアプログラム「回想法」:施設職員の方(専門家)のフォローが必要。
- 「美術」という共通言語。
- アフターコロナのGOODな傾向:「男性お一人様」の参加が増えている。
- 実物・実物大の美術作品=「空間を支配するもの」の存在の大きさ。
- 美術館に行きたいけれども行けない←YouTube、Facebook等でのライブ配信。
- 何が見えますか、何が描いてありますか?からはじまる回想法。
- 学問・専門は、専門家だけのものではない。
博物館リンクワーカー人材養成講座『第5回高齢者が美術館を楽しむために~シニアプログラムの実践を通して~』より
特に、実践報告のなかで演者の学芸員さんがおっしゃった「『空間を支配するもの』の存在の大きさ」というキーワードに、美術・美術館の役割をあらためて思いました。また、グループワークのなかで出てきた「学問・専門は、専門家のものだけではない」という言葉に、奢ることなく取り組む姿勢を貫く現場の方々の思いが見え、ハッとしました。
2022年度の博物館リンクワーカー人材養成講座も残すところあと1回となりました。肩の力を抜いて楽しみながら学べる貴重な機会、しっかり自分のものにしていきたいと思います。