こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
映画『ベルファスト』を観てきました。
2022年の決意のひとつ「月に1本は映画を観る!」。1月『HOUSE OF GUCCI』、2月『フレンチ・ディスパッチ』、3月『ナイル殺人事件』に続く今月は、またまたケネス・ブラナー。観たいな、と思いつつ唯一の心配は、最寄りの映画館に『ベルファスト』が来てくれるか!?でしたが、来てくれました。ありがとうございます♪
今年から英語学習に使用しているENGLISH JOURNALの4月号に、「ベスファルト」についてのケネス・ブラナーのインタビュー記事がありました。上の写真はその該当ページ。1969年8月、ケネス・ブラナー9歳のときにスタートする半自伝的ストーリー。偶然にもわたしの生まれた年・月であり、インタビューを音声で=つまりケネス・ブラナーの声で聴きいているうちに、そのとき北アイルランドでどのようなことが起こっていたのかを知りたいと思いました。
コロナ禍、それに続くウクライナでの戦争と、今世の中で起こっていることとリンクして考えさせられる映画でした。映画はモノクロームで進みます。主題となっている宗教や政治といった社会問題、人間関係の「ダークサイド」の一方で、当時のファッションや音楽、そしてなにより人とのつながりの「古き良きもの」を堪能いたしました。
登場人物のなかで、主人公の祖父の果たしている役割がとてもよかったです。映画中で主人公の父親が息子に対して、祖父(つまり父親にとってはその父親)のことを「(お前のおじいちゃんは)とても深い人だ」という場面がありましたが、その「深い人」という表現がぴったり。
ENGLISH JOURNALのインタビュー記事の音声では、この映画が評価されたことに対してケネス・ブラナーが感極まっている様子が伝わってきます。それだけ、この9歳の夏からの出来事が、彼のなかで大きかったのだろうということを思いました。