こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
先日お友だちと話していて笑ったのですが、「幾つになっても知らないことだらけ」というか、「年を重ねるごとに知らないことが多いことに気づく」ということが実感としてあります。
というわけで、わたしの
次なるお題は、床の間。
先般、仙厓さんの掛け軸がやってきたので
長らく自由に遊んでいた床の間に、掛け軸がかかりました。
掛け軸がかかると、その掛け軸について知りたくなります。
掛け軸のかけ方や、床の間空間の使い方の道理を知りたくなります。
そう、まさに知らないことだらけ。
床の間にかかっている掛け軸は、
- 誰の書いた(描いた)ものなのか。
- 何と書いて(なにが描いて)あるのか。
- その意味するところは。
それに対して
- 日本最古の禅寺である博多聖福寺の住職であった仙厓和尚によるもの
- 「指月布袋図」で、「を(お)月様幾ツ 十三七ツ」と書いてあり
- 月は円満な悟りの境地を象徴しており、布袋さんと子どもが指さすそのはるか彼方にその月はある。この月のように悟りの境地というのは、容易に到達できるものではない。
というようなこと。
この三つの問いに対しては、そのお軸ごとに調べたり確認したりして、知識として学んでいくわけなのですが、今回はたと立ち止まったのが「このかけ方でいいのか?」でした。
お茶会への出席やお手伝いは、床の間や掛け軸の在り方を体験する実践的な機会で、その都度勉強をしていたつもりが、いざ自分で床の間に掛け軸をかけるとなると、その空間の使い方に迷いが生じました。
「難しく考えなくても、格好良く収まったらいいのでは」という安易な気持ちで掛けてみたものの、花を生けるのか、香炉を飾るのか、試しにあれこれ並べてみたものの、いまひとつ決まりません(汗)
最終的には空間が格好良く収まればよいのだけれど、それもまずは床の間というものの道理を少しは理解したうえでこそ、うまくいくものなのかもしれないと思い至りました。
というわけで、少し勉強してみます(^^)