花

結婚披露宴という異次元空間。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

結婚披露宴という異次元空間。

久~しぶりに結婚披露宴に参列。ご多分に漏れず、コロナ禍で延び延びになっていたハレの宴席。可愛い甥っ子の晴れ姿を、拝んでくることが出来ました。

披露宴も久しぶりなら、チャペルウェディングに列席するのは何年ぶりだろう!?と思いつつ。そもそもお寺や神社にはふだんから足を運ぶことがあっても、「チャペル」がまず現実離れした空間です。英語で式を進行する神父さん、ハープ奏者、オルガン奏者、聖歌隊。本来は「厳かな気持ち」になるべきなのかもしれませんが、実に気持ちが華やぐ空間でした。聞けば、チャペルのステンドグラスはフランスから200年以上前のものを取り寄せていたり、参列者が座る木製の席も、おそらくどこかの教会から譲り受けたであろうと思われる、アンティークの雰囲気漂うものでした。式場もいろいろと工夫をしているのですね。

披露宴は、新郎新婦がほんとうに感謝を伝えたい方々を招き、参加した人たち皆が楽しめるよう、さりげない工夫が随所に凝らしてありました。バブル世代にギリギリかかるわたしの知っている結婚披露宴は、派手で商業的なものか、その対極にある地味婚のどちらかが多かったので、今どきの若者の、参列者への気持ちがこもった演出に感心致しました。「披露宴はお嫁さんのため」という発想が、わたしたちの世代にはあったような気がしますが、「披露宴は参列してくださる方々のため」でもあるのだということがわかる、時間と空間でした。

たまにこのような異次元空間に参加するのは、いいですね。楽しむのと同時に、気持ちが引き締まる感じもあり。このような機会を作ってくれた甥っ子に、心からありがとう、です。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。