こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
続・読書『いちばん親切な 西洋美術史』
新星出版社から出ている池上英洋・川口清香・荒井咲紀共著の『いちばん親切な 西洋美術史』。2月22日に読書『いちばん親切な 西洋美術史』を投稿したばかりですが、今回は自分のための備忘録として(^^)
- 美術の歴史は、人類の歴史
- 前者はつまり作品の「精神的側面」であり、後者は「物理的側面」である。
- 技法と素材の歴史は、「いかに美しくするか」という目的(美的追求)と、「いかに安くあげるか」という必要性(経済原理)の、ときに矛盾するふたつの要素によって変化してきた。(中略)その時代と地域が必要とした美的追求と経済原理によって生み出されたものである。
- “神”か“人間”か (エジプト・メソポタミア)
- 絵画において、陶器の表面は最も重要な画面だった。 (エーゲ文明・ギリシャ)
- “神々”だけでなく、“王や個人”のための美術が生まれ (エーゲ文明・ギリシャ ヘレニズム美術)
- ステンドグラスは「読み書きのできない人のための聖書」 (ロマネスク・ゴシック)
- 人体把握・空間性・感情表現 (プロト・ルネサンス)
- 君主と教会(中略)“第三のパトロン”としてギルド (ルネサンス)
- “人間の視点” (ルネサンス)
- 当時の工房は、絵画、彫刻だけでなく家具や武器の製造、修理も行う、いわゆる「何でも屋」だった。 (ルネサンス)
- 360度、どこからの鑑賞にも耐えうる構図 (マニエリスム)
- 彫刻と建築が一体化した空間 (バロック)
- ヴィジョン(幻視)により感情移入 (バロック)
- 注文主の意図はなく、おそらくは売ろうとする画家の意図さえなく (バロック)
- 経済力をつけた市民たちは新たな芸術の鑑賞者となって作品の購入を始めた (ロココ)
- 理性よりも個人の感性 (ロマン主義)
- 「美しいものこそが芸術である」というそれまでの前提 (新古典主義・ロマン主義)
- 日本美術のもつ造形感覚 (印象派・ジャポニズム)
- 実在の風景と空想の世界を同時に展開する「総合主義(サンティスム)」 (後期印象派)
- 大胆な構図に的確な単純化、そして華やかな色彩 (後期印象派・新印象派 ポスター芸術)
- 人物と植物文様が見事に融合する流麗な世界観 (後期印象派・新印象派 ポスター芸術)
- 中世的な植物文様や昆虫などの有機的素材を装飾に用いる (世紀末芸術・アールヌーヴォー)
- 工芸の技術と絵画の融合 (世紀末芸術・分離派)
- アカデミックな美術教育の薫陶を受けないまま成立するジャンル (現代美術・素朴派)
- 無意識がもたらす偶然性や即興性 (現代美術・シュルレアリスム)
- 芸術家の存在意義と、美術品そのものの存在意義の問題
以上、『いちばん親切な 西洋美術史』より。