読書:宮沢賢治『銀河鉄道の夜』

読書『新編 銀河鉄道の夜』(新潮文庫)宮沢賢治著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『新編 銀河鉄道の夜』(新潮文庫)宮沢賢治著

宮沢賢治の短編を編み直した、新潮文庫の2022年度版。電車のお伴を探していたところ、新潮文庫の棚に、美しいプレミアムカバーシリーズを発見。なかでも本書の青紫色に金文字の装丁に惹かれて、即買いしました。

実は宮沢賢治をあまり読んでいないという自覚があります。実は『銀河鉄道の夜』は、ちゃんと読んだことがありませんでした。読んだことのあるもので、パッとタイトルが出てくるのは『雨ニモマケズ』『注文の多い料理店』『セロ弾きのゴーシュ』くらい。いずれも絵本で読んでいます。そして、読んだ三冊についてはとても気に入っていましたので、

本書には14編が入っていますが、そのうち読んだ覚えがあったのは、『よだかの星』と『セロ弾きのゴーシュ』のみ。初めて読むものがほとんどで、新鮮な気持ちで宮沢賢治ワールドを堪能いたしました。読みはじめてすぐに気がついたのは、幼い頃に読んでいた時は自覚が無かったのですが、わたしは宮沢賢治の言葉の選び方、使い方が好きなようです。ツボにハマりました。

そういえば今年6月に「わたしの読書ベスト30」を挙げていて、挙げ終わった後に「『注文の多い料理店』が入ってなかった!『雨ニモマケズ』も失念してた!」と反省をしたところなのでした。

『雨ニモマケズ』は、とてもカッコイイ版画の絵本を持っているので、今度本屋さんに行った折には、『注文の多い料理店』の絵本を探したいと思います。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。