読書『グレート・ギャッツビー』(新潮文庫)フィッツジェラルド著/野崎孝訳

わたしの読書ベスト30-ひとことコメントその2。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

わたしの読書ベスト30-ひとことコメントその2。

先日張り切ってアップした「わたしの読書ベスト30-小説編。」。ベスト30をアップしてから、こうして数日たってくると、さらに『注文の多い料理店』が入ってなかった!『雨ニモマケズ』も失念してた!となり、自分に呆れております。実のところ『注文の多い料理店』は、必須でした。

とりあえず、1位から5位までのひとことコメントその1を出しましたが

本日は、6位から一気に15位まで。


6.グレート・ギャッツビー(フィッツジェラルド)
7.神の火(高村薫)
8.黄金を抱いて翔べ(高村薫)
9.照柿(高村薫)
10.人間失格(太宰治)
11.お父さんのバックドロップ(中島らも)
12.優しくって少しばか(原田宗典)
13.ひとまねこざる(H.A.レイ)
14.風にのってきたメアリー・ポピンズ(P.Lトラヴァース)
15.超老伝-カポエラをする人(中島らも)

『グレート・ギャッツビー』も、わたしのなかの「読んでいなかった名作を」シリーズです。この切なさ、狂気、登場人物の「ダメさ加減」への共感は、先述の『アンナ・カレーニナ』に近いものがあります。

7.神の火8.黄金を抱いて翔べ9.照柿高村薫。大阪でサラリーマンをしていたころの上司が「このハードボイルドがおすすめ!」と教えてくれたのをきっかけに、はまりました。このあと『マークスの山』や『レディ・ジョーカー』などが出てくるのですが、わたしのなかでは、特に初期の『神の火』『黄金を抱いて翔べ』の2冊が最高傑作です。ひとつには、当時法人営業職で歩き回っていた大阪のビジネス街のこと細かい描写と、大阪の特定のエリアがもつ陰鬱で怪しい雰囲気が、まさに日々目にしていたそのままで、たまらなかったのですね。

『人間失格』。ほんとうはこの本は1位なのかもしれないのですが、1位に入れるのが癪なので、10位にもってきました。小学校高学年から大学生の頃までほぼ毎年、繰り返し読んでいたと思います。読むたびに自分の受け取り方が変わるのが面白かったのです。太宰=ダメ男のイメージはずっと変わりませんが(笑)。

中島らもは『お父さんのバックドロップ』『超老伝-カポエラをする人』。らもも一時期読みまくりましたが、わたしにとってのベストはこの2冊です。切なくて涙が出てくる前者と、笑い過ぎて涙が出てくる後者。どちらも「らも」そのものです。

30年ほど前によく読んでいた原田宗典が、ここ数年読みまくっている原田マハと兄妹であるという衝撃の事実を知ったのは、つい先日のこと。わたしにとって原田宗典といえば『優しくって少しばか』なのです。

絵本『ひとまねこざる』は、シリーズがたくさん出ていますね。わたしが幼少期読んでいたのは『ひとまねこざる』『ひとまねこざるときいろいぼうし』『じてんしゃにのるひとまねこざる』の三冊。単純に「カワイイ」とだけ言ってはいられないおさるのジョージのキャラクターが好きでした。

実のところ『風にのってきたメアリー・ポピンズ』は、わたしにとってオカルト的な本でした。ちょっと怖い、気持ち悪い、だけど目を離すことが出来ない…という感じ。指をポキポキと折って、飴として子どもたちに与える場面など、とても恐ろしく。挿絵は素敵なのですが、頭のなかでイメージする場面は生々しかったものです。


今回は同じ著者のものが複数含まれましたので、一気に15位までコメントで振り返ることが出来ました。30位まであと2回くらいでできそうかな、と思います♪

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯(はなまつりがま)の内儀(おかみ)であり、Meet Me at Artを主宰するアートエデュケーターでもある、ふじゆり のブログです。