読書『美術展ぴあ2022』(ぴあMOOK)

読書『美術展ぴあ2022』(ぴあMOOK)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『美術展ぴあ2022』(ぴあMOOK)

今年もスタートして既に2月半ばということで、少々出遅れ感はありますが、2022年の美術展チェック。毎年末、翌年の美術展の予定や見所を紹介する雑誌がいくつも発行されていますが、ここ数年は『日経おとなのOFF』から出る美術展本を手に取っていました。先日久しぶりにゆっくり歩いた本屋さんで、今年はまだチェックしていなかったことを思い出し、数冊を比較検討。今回は「ぴあMOOK」版をゲットしました。

ぴあMOOK版の何が気に入ったかというと、誌面の紙質です(笑)。「そこ!?」と言われそうですが、全ページカラーで美術作品の写真がいくつも載っているとなると、わたしにとって「紙質」はけっこう大切な要素。

それではさっそく『美術展ぴあ2022』から、わたしが個人的に「今年ぜひ観に行きたい!(足を運べるかどうかは別として)」と思っている美術展5つをご紹介。


1.フランソワ・ポンポン展

磁器彫刻家・藤吉憲典と「動物彫刻」という共通点があるポンポンの展覧会。よくぞ日本で開催されたと思います。既に二か所での展覧会が終了しており、残るチャンスは、千葉の佐倉市立美術館か山梨県立美術館。

2.特別展「ポンペイ」

ポンペイに行ってみたい!です。でもいつ行けるかわかりませんので、まずはポンペイ遺跡の至宝の数々を見ることのできる機会はありがたいです。なかでも楽しみなのはモザイクとカメオ・ガラス。幸い九州国立博物館に来てくれますので、足を運べそうです。

3.スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨人たち

英国エディンバラにあるスコットランド国立美術館からマスターピースの数々が来日。秋に北九州市立美術館に巡回予定なので、これはぜひ足を運びたい。そして次回渡英の際は、エディンバラに足を延ばすことが出来たらいいなぁ、と。

4.日本画オールスター

足立美術館は、特別展に関わらず足を運びたい場所のひとつ。庭園散策と美術鑑賞だけを目的にゆっくり訪問したいところです。至福の旅行計画を立てたいですね。

5.森村泰昌:ワタシの迷宮劇場

京都市京セラ美術館の開館1周年記念展です。京セラ美術館もまた、特別展に関わらず足を運びたい場所のひとつ。わたしにとって森村泰昌氏の作品は「これぞ現代アート」です。面白さがあり、美しさもあり、そしてちょっぴりもの悲しさもあり。


このほかに、展覧会(特別展)に関わらず足を運びたいなぁと思っているのは、この2月にオープンした大阪中之島美術館。大阪に住んでいたころに大好きだった中之島界隈。レトロな建物の街並みが素敵なのはもちろん、図書館や東洋陶磁美術館も嬉しく。そこへまたまた素晴らしいスポットが誕生とあり、訪問するのがとっても楽しみです。大阪といえば、あべのハルカスの美術館にも行きたいです。

こうして「おススメ」していながら、振り返ってみたら、昨年はほとんど「展覧会」を観に行けていませんでした。今年はゆっくりじっくり観覧する時間をとりたいと思います。

以下は、どれにしようか物色した美術展ガイド3種。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。