『美 「見えないものを見る」ということ』福原義春

読書の贅沢。

こんにちは!ふじゆりです。

ここ数日、お掃除をしながら来る年に意識を向けています。

今年は自分がこれまでに培ってきた思いや、大切にしたいと思っていることを
言語化してくれる本にたくさん出会うことが出来ました。

↓先だってこのブログでご紹介した本↓をはじめ、古典・新著かかわらず
福原義春さんの『美-「見えないものをみる」ということ-』
岡倉天心『The Book of Tea』

必要なタイミングで、必要な本に出会うようになっているのだなぁ、と感じます。

その最新がこちら。図書館で目が合いました。
「スローシティ 世界の均質化と戦うイタリアの小さな町」

スローシティ世界の均質化と戦うイタリアの小さな町

町づくりとは違いますが、花祭窯もまた、「均質化」に逆行する仕事、特化することを良しとしています。

藤吉憲典作陶理念 のなかで

一人の手でつくるからこそできる仕事、
画一化・巨大化の対極にあるものづくりをします。』 と。

均質化せず、自分を貫く。
それはシンプルなことではありながら、そうあり続けることができるのは
ある意味とても贅沢なことなのかもしれないな、と思いました。

「スローシティ 世界の均質化と戦うイタリアの小さな町」のあとがきに
「場所のセンスを取り戻す」とありました。

「場所のセンス」

なるほどなぁ、と思わずうなずく言葉でした。

一軒の窯元、一人の作家ができることのなかで、
少しでも地域に貢献できることがあるといいな、と思いつつ。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。