こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
読書『幸福な王子』ワイルド(新潮文庫)
『サロメ』の話題に引き続き、ワイルドの『幸福な王子』。
『サロメ』でオスカー・ワイルドに興味が湧き、そういえば家にワイルドの著書があった!と思って引っ張り出してきたのがこれでした。『幸福な王子』他8編が入った童話集。『幸福な王子』は自分が子どものころから知っているお話ですし、息子が小さいころから何度も読み聞かせたお話のひとつですが、それがワイルドの書いた童話であることに、今回はじめて気づいたのでした。
子ども向け絵本で知っていた『幸福な王子』とはずいぶんと雰囲気が異なり、これは日本の昔話などでもそうですが、想定する読者層や時代によっても表現方法がずいぶんと変わっているわけですね。だからこそ読める人は原典で読むのだよなぁ、と今更ながらに感じました。
二冊の『サロメ』でなんとなく固まってしまったワイルドのイメージを和らげ、広げることのできる童話集でした。