大相撲九州場所を見に行こう

11月は大相撲九州場所。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

11月と言えば、大相撲九州場所。

九州場所の相撲観戦が我が家の年中行事に加わって早8年目。
今年もこの季節がやってまいりました。

「相撲は美しい」

これは2010年発刊のPenの特集号表紙のコピーです。

相撲を観に行く楽しみは、贔屓の力士の応援だけではありません。
実際に本場所の会場に足を運ぶようになって、
ほんとうに相撲は文字通り美しいと感じます。

そのひとつが、土俵と土俵まわりの美しさ。
本場所のたび丁寧に手仕事でつくられる土俵の美しさと、釣り天井の風情
その下に控える審判員の親方たちの姿。

次に、呼び出しや行事の方々の衣装
相撲観戦の日は朝から会場に入るのですが、
結びの一番に向けてだんだんと位が上がり衣装が豪華になっていく
その変化の面白さを見るのも楽しみなのです。

そして土俵入りで見られるお相撲さんの化粧回し
色とりどりに華やかな化粧回しのお相撲さんがずらりと並ぶさまは圧巻です。
土俵入りの様子はテレビ中継でも映されますが、ぜひ生で見てもらいたいひとつ。

さらに、なんといっても所作の美しさに見られる形式美。
横綱土俵入りはもちろん、取り組みのたびに繰り返される仕切りも
実際に足を運んでみると、ひとつひとつ目を離すことができず
あっという間に時間が過ぎてしまいます。

個人的には、故・先代九重親方の横綱千代の富士時代の土俵入りが
(子どもの頃でしたのでテレビでしか拝見したことはありませんでしたが)
とても美しく、実際に見ることができたらどんなに素晴らしかっただろうと思います‥。

結びの一番終了後の弓取り式も素晴らしい。
このころになると客席を立って帰りはじめる人も多いのですが、
最後まで見ないともったいない儀式です。

もちろん、お相撲さんの取り組みの姿自体が美しい、もあると思いますが、
それを取り巻く装飾的な要素。ここに美しさの愉しみがあると感じます。
大相撲は日本の伝統美をあちらこちらに垣間見ることのできる空間だと思います。

一度ぜひ、足を運んでみませんか(^^)

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。